Macintosh Developer Online (MDOnline)


1999年12月31日発行号 - MDOnline-OTのセキュリティホール



これが今年最後の配信になります。MDOnlineを9月から始めて約3ヶ月半が経過しました。これも購読者の方々、配信を受けていただいている媒体の方々のおかげです。たいへん感謝しております。私自身、12月は寝込みがちでちょっと苦しかったですが、もうほとんど復活しているので、1月からはまたがんばって行きたいと思います。今後とも続けて行けるよう、御支援のほどよろしくお願いします。
Macworld Expo TokyoのMOSAのコーナーに、MDOnlineもエントリーしました。いちばん安いやつですが、ともかく一般読者さんを獲得するためにちらしなどをまき散らしたいと思っています。1999年の時はマシンも持ち込んだりしたけど、2000年はビラだけにしようと思っています。また、全期間ブースに張り付くこともしないと思います。半分程度にして、残りの時間は原稿を書こうと思っています。Expoでの行動予定は折にふれてお知らせしたいと思います。
12月27日の配信では、システムがクラッシュしたことを報告しましたが、やっぱりOutlook Expressのメールメッセージを完全に復活させることができませんでした。なんとか、「メッセージ」というでっかいファイルから、メールメッセージごとにファイルに分割することまではできましたので、過去メールはそこから検索して取り出すことにしようと思っています。それでも、たぶん、9割から9割5分程度の復旧でしょう。ファイル内部のデータを見ると明らかに壊れていると思われる節も見られ、完全に復帰は無理です。それに、1つ1つのファイルも時々ごみが入っていたりして、再度Outlook Expressに読み込ませたところ、またもやデータファイルを壊してしまいました。これ以上かかわってられないので、あきらめです。1メールを1ファイルで保存はできたというものの、5万ファイルほどあると、フォルダを開いていればなぜかエイリアスの解決ができないなどシステムへの負担も大きいみたいです。索引作らせているのですが、それも超時間がかかりそうですので、どうせ捨てる予定だった見ているだけのメーリングリストのメッセージなどをプログラムではじくなどしてともかく必要なメールメッセージだけを残すようにしようと思います。一連の作業はAppleScriptでやっていますが、G3/300のマシンだとそこそこのスピードですね。早いにこしたことはないですけど、十分実用的かなと思います。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Open Transportにセキュリティホール、修正のパッチを配付

Appleはネットワーク経由のアタックを避けるためのパッチ「Open Transport Tuner」を作成し配付を開始した。Open Transport 2.5.2の特有の動作を利用して、インターネットに接続されているMacintoshを認識し、アタックすることができる。Open Transport Tunerは、特有の動作をしないようにするためのものだ。北米地域の英語システム向けとなっているが、使用許諾書は日本語でも出てくるため、ネットワークシステムという事情を考えても日本語システムでの利用も問題ないと思われる。むしろアタックを避けるためにも、入れておくべきものではないかと考えられる。
Mac OS 9やiBookなどの最近発売された機種では、Open Transportの動作により、29バイトのあるパケットを送った場合に、戻りが1500バイトものサイズのパケットを戻してしまう。こうした動作は必然性はないとのことだ。このような動作を利用すると、ある一定量のパケットを送ると、その戻りデータが回線容量を上回ることができるため、結果的にアタックを受けたMacintoshが存在するネットワーク全体のトラフィックを低下あるいは停止させるということが可能になる。こうしたアタックが可能であるという調査の詳細は以下のサイトで参照できる。実際に、Open Transport特有の動作をマシンがないかどうかをスキャンしている可能性が高いということだ。

◇Macintosh DoS Flood Attack
http://people.atl.mediaone.net/jacopeland/

関連リンク:Open Transport Tuner 1.0
カテゴリ:ネットワーク, Mac OS 9, Mac OSテクノロジー


電源を持つUSB機器を起動時に接続していると、システムが起動しない

電源供給ができるようになっているUSBデバイスを使った時の起動時の問題が発生する。Tech Info Libraryに公開された「Memory Errors with USB Devices Connected」によると、そうしたUSB機器を接続した状態でMacintoshを起動するとトラブルに見回れることがある。現象としては正しく起動せずビープ音が3回鳴ったり、メモリエラーを意味するメッセージが出たり、画面に何も表示されないないといったことが発生する。その場合、USB機器を接続しない状態でMacintoshを起動し、起動後に機器を接続するようにして対処する。この問題に対処する予定もあるようだ。

関連リンク:75016:Power Mac G4 (AGP): Memory Errors with USB Devices Connected
カテゴリ:周辺機器, Power Mac


1999/12/27付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年12月27日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

52000:Mac OS Discussion Board: Frequently Asked Questions
18176:Power Macintosh 9500: Which Shared Library Manager?

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)