日本は祝日ですが、米国では先週末にMacworld Expoがらみでたくさん発表があったので、発行します。けっして、「今日が成人の日とは知らなかった」から発行したのではないことを、あえて強調しておきましょう(笑)。ただ、トピック的な大きな記事はないというところです。
iToolsやNetTen, WebTenあたりは、もうとっくに発売していたのだと思っていましたが、Expoのタイミングで「出荷した」というニュースリリースが出ました。いろいろ調べたのですが、iToolsは昨年の10月頃に正式版が出荷されている可能性もあります。いずれにしても、今出荷されたものではないことはあえてコメントしておきます。
Tech Info Libraryの更新文書で、「DHCP Issues With Open Transport 2.5.1 and 2.5.2」というのがあります。何が更新されたかというと、「問題の解決にはOpen Transport 2.6にアップデートすること」という記述が増えています。筆者の手許ではe英語版のOT2.6でも動いていますが、MacWIREに届いた読者からだめだったという連絡も入っています。日本語版が出るまでの間は、ちょっとリスキーなアップデートになりそうです。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
いよいよ幕張でのエキスポが来月に迫ってきた。会期は2月16日から19日で各社の展示が行われるが、加えて有料だがカンファレンスも行われる。見どころのあるカンファレンスをまとめておこう。
2月16日は、13:00〜14:15の「Web Objectsセミナー(仮称)」と14:45〜16:00の「Final Cut Proセミナー(仮称)」があり、アップルコンピュータの担当者からのプレゼンテーションがある。アップルがリリースする注目の製品を直接見たり、あるいは質問できる機会が設けられた。
2月17日の13:00〜14:15には「Mac OS X Server徹底活用術」として、NeXT時代からシステム構築の業務に関わってきたステラクラフト佐藤徹氏によるプレゼンテーションが行われる。Mac OS X Serverについてはまだまだ情報が少ないため、どんなものかを見てみたいとか、現在システム構築で苦戦しているようなら有用な話が聞けるかもしれない。
2月17日の14:45〜16:00には、「Think Linux! LinuxPPCの世界」として、LinuxPPCについてのプレゼンテーションが行われる。日本の販売代理店であるAmuletと、開発もとの米LinuxPPC Inc.によって行われる予定だ。
他に2月18日には、「Webビジネス成功の秘訣」「新発想のWebデザイン環境」「A Better Design 魅せるWebページデザイン」といったWebサイト系のセッションが用意されている。2月19日には、「Photoshopスーパーテクニック」「3DCGテクニック・バトル!」「J-MAC・スーパーグラフィックテクニック」のようにグラフィックス系のセッションが用意されている。2月17日にはPalmに関するセッションも予定されているが、ユーザ向けなのかデベロッパ向けなのかは未定だ。
以上のカンファレンスは並行して行われるものではなく、別々の時間帯に開催される。前売りは1セッション\7,000、共通券は\20,000となっている。
関連リンク:IDG, International Data Group
カテゴリ:イベント
PuppetTime社は、3Dアニメーション作成ソフト「PuppetTime Producer」をシェアウエアとしてリリースした。デジタル世界のアクターに対して、台詞やサウンド、動きなどを定義することで、ちょうど舞台上にいろいろな登場人物が出てくるようなストーリー付けされたムービーを作成することができる。本格的な映画作りというよりも、手軽に3D合成を利用した映像を作成できる点に意味があるだろう。たとえば、学校での教育に取り込むことや、3Dやビデオ編集の初期段階の教材として使えるようなソフトウエアだ。価格は$85だが、アカデミック向けには$495で10ライセンス、追加は$49としても販売し、ボリュームディスカウントも受け付ける。
関連リンク:PuppetTime
カテゴリ:オーサリング系, 各種プロダクツ
ドイツに本拠を持つLinuxのディストリビュータであるSuSEから「SuSE Linux 6.3 for the Macintosh PowerPC」が公開された。今年の春に正式出荷予定だ。SuSE独自のツールで、システムやユーザ管理なども行えるYaST(Yet another Setup Tool)や、SaX(SuSE advanced X Configration)が利用できる。パッケージは46ユーロあるいは$49.95で販売される予定だ。
関連リンク:SuSE AG
カテゴリ:UNIX
Purity Software社は、Webアプリケーション構築ツールの「WebSiphon」をVer.2にアップデートした。CGI形式の起動に加えて、WebSTARプラグインの形式にもなったため、より高速に処理が実行できるようになる。また、ファイルのアップデート機能にも対応した。WebSiphonは、Web経由でのデータベースアクセスやあるいはスクリプトによるページに記述する処理を増やすことにより、ユーザ独自のWebアプリケーションを構築するすることができる。データベースとしてはFileMakerやValentinaを使えるが、Enterprise版はODBCも利用可能だ。価格は$295からで、出荷は今年の暮れと発表資料にはある(今月末の間違いか?)。
関連リンク:WebSiphon
カテゴリ:サーバー関連, 開発ツール
Tenon Intersystemsは、Webサーバの「WebTen 3.0」、インターネットメールサーバの「NetTen 1.4」を出荷していることを発表した。1999年7月の段階でベータ版が配付されていたが、11月では正式発売されていないという情報もあり、ここしばらくの間に正式リリースされたものと思われる。
WebTenは、UNIXでのWebサーバソフトの代表格ApacheをPowerPCに移植した製品だ。新バージョンでは、WebMail、リモート管理機能、SSLモジュール、そしてSherlockを利用した検索エンジン機能の搭載などが行われている。また、Apacheのダイナミックモジュールも利用でき、製品にはスクリプト処理システムのPHP3も含まれている。価格は$495などで、WebSTARユーザからの乗り換え販売も用意されている。
NetTenは、UNIXなどで稼動しているPOP/IMAP対応のメールサーバPost.OfficeをPowerPCに移植したものだ。つまり、インターネットのメールサーバをPowerPC搭載機で実現できる。アンチスパムの機能も含むとともに、製品にはDNS機能も含まれている。価格は$495となっており、ユーザ数の制限はない。
いずれも、日本ではオープンテクノロジー(http://product.opentech.co.jp)が日本語版を販売しているが、執筆時点では何のアナウンスもなかった。
関連リンク:Tenon Intersystems
カテゴリ:サーバー関連, 各種製品
Mac OS X Serverにさまざまな機能を追加するTenon Intersystemsの「iTools 5.0」を、すでに出荷していると発表がされた。iToolsは、Mac OS X Serverに搭載されているApahceをベースに、WebMail、DNS、マルチホーミング可能なFTP、SSL、FastCGI、Sherlockベースの検索エンジン、そしてそれらを容易に利用できるような管理ツールなどからなる。管理ツールは、Webベースとなっており、リモート管理が可能だ。また、オープンソースのJServ、PHP、MySQLも含まれている。
関連リンク:Tenon Intersystems, iTools
カテゴリ:サーバー関連, Mac OS X Server, 各種製品
モードは、ソフトウエア開発ツールのFutureBasic^3のリリースを受け、「FutureBASIC^3 日本語版」を発売することを表明した。発売時期は、2000年第2四半期を予定している。価格は公表されていないが、アカデミック版も発売される。FutureBasic^3の大きな特徴はPowerPC対応だが、他にも日本語向けの関数やTSM対応もなされているという。
関連リンク:モード
カテゴリ:
Tech Info LibraryおよびTech Info Library-Jで、Final Cut Proに関していくつかの文書が公開された。それぞれ、概要は以下の通りだ。
◇24972JN:Final Cut Pro: キャプチャ中のタイムコードエラー
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/1/wa/showTIL?id=24972JN
プリロールやポストロールが3秒以内になっていると、バッチキャプチャないしはクリップキャプチャで警告が出る。その場合は、キャプチャナウを使う。
◇58554JC:Final Cut Pro 1.2: QuickTime 4 Pro の登録方法について
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/1/wa/showTIL?id=58554JC
Final Cut Proに含まれるQuickTime Proのプロキー登録では、名前に「QuickTime 4 Pro」を指定し、登録番号は製品に含まれる書類のものを記入する。
◇32080:Final Cut Pro 1.2.1: Marking Ins and Outs Using JKL at Less Than 1x
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n32080
JKLの各キーでのコントロールが行えるが、その間はIやOキーが使えなくなる。代わりにテンキーの/や*を使えるようになっている。
◇32081:Final Cut Pro: F15 or Shift and F12 Keyboard Shortcuts
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n32081
シングルフレームの機能を呼び出すのはF15キーとなっているが、USBキーボードはF12までのファンクションキーしかない。その場合は、Shift+F12で代用できる。
カテゴリ:Tech Info Library-J, Knowledge Base(旧TIL), QuickTime, グラフィックス
Tech Info Libraryに公開された「Setting Sherlock 2 to Show Foreign Characters」では、Language Kit使用下でのSherlock 2の文字化けについて説明されている。英語版のMac OS 9にLanguage KitのJapaneseをインストールしたような場合、Sherlock 2の検索結果で文字化けのしてしまうことがある。その場合には、AppearanceコントロールパネルのFontタブにあるFont設定で、OsakaなどLanguage Kitに対応したフォントを選択しておけばよい。
関連リンク:58562:Mac OS 9 and Language Kits: Setting Sherlock 2 to Show Foreign Characters
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 9
FireWireのシステム機能拡張をVer.2.2.2にするアップデータが公開された。iMac DV/special edition、Power Mac G4が対応機種だ。iMovieがeDVビデオへの出力や、ハードディスクを差し込んだ時の性能を向上したとしている。ただし、日本語版のMac OS 9に含まれているFireWireのバージョンはVer.2.2.2だ。基本的にはMac OS 8.6で使っているユーザ向けではないかと思われる。
関連リンク:FireWire 2.2.2
カテゴリ:周辺機器, OS関連ソフトウエア
Mac OSに関連するTech Info LibraryおよびTech Info Library-Jの文書として以下のものが公開されている。
60682:Mac OS 8.1: Hangs When Calculating Folder Size on Server
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60682
Mac OS 8.1まででは、Finderでフォルダのサイズを求めるようにしておいた場合、接続したサーバ上のボリューム内にあるアクセス権のないフォルダのサイズを求める時にハングアップする。Mac OS 8.5以降ではこの問題は修正されている。
18176JC:Macintosh: どちらの“Shared Library Manager”が必要ですか?
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/1/wa/showTIL?id=18176JC
「機能拡張」フォルダには、「Shared Library Manager」と「Shared Library Manager PPC」という2つのファイルがある。PowerPC搭載機では両方とも必要で、68k搭載機では「Shared Library Manager」のみでかまわない。
カテゴリ:Tech Info Library-J, Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 8
Appleより公開されているTech Info Libraryで、以下の文書が2000年1月7日に更新されたものとして公開された。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。60683はNewとして表示されているが、既報の32078と同じなのでこちらに含めた。60680と60681は既報のソフトウエアアップデータのReadMeファイルなので、ここで紹介した。
26186:Support for Apple Printers
26184:Support for Apple Scanners
58369:PowerBook G3 Series: Intermittant No Video on Wake From Sleep
60403:FireWire 2.2.2: Read Me
58560:Disk Copy: Using with USB Drives
60564:iMovie 1.0: Speed Of Movie Seems To Slow Down During Cross Dissolves
10182:Mac OS: Rebuilding Desktop File and Icon Recovery
25049:Mac OS: DHCP Issues With Open Transport 2.5.1 and 2.5.2
24991:Final Cut Pro: Compatibility Matrix
24414:10/100 Ethernet Card: Cabling Requirement
14913:Sierra
32079:Final Cut Pro: Copy and Paste Audio Levels From A1 to A2 in the Same Clip
60683:AppleShare IP 6.3: Web-based Remote Admin Won’t Launch With AppleTalk Off
60680:Mac OS 9 Audio Update: Read Me
60681:Mac OS 9.0: Software Update 1.1 - Read Me
関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)
アップルコンピュータより公開されているTech Info Library-Jで、以下の文書が2000年1月7日に新規公開された。一覧の左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。
14343JN:Macintosh の INIT コンフリクト(機能衝突)に対するトラブルシューティング
19468JN:Macintosh コンピュータ & 漢字Talk 7.5: フリーズ時のトラブルシューティング (7/96)
18611JN:新規インストール後に、古いシステムフォルダを再度正しく使えるようにする。
20121JN:Color OneScanner 600/27: エラーメッセージのトラブルシューティング (7/96)
58539JC:Apple Studio Display Flat Panel: 技術仕様
15987JN:Macintosh モニタセンスコード: 技術的な説明
11803JN:PowerBook Express Modem: ソフトウェアのバージョン履歴について
15340JN:StyleWriter: 一般的なトラブルシューティングの手順
15460JC:AppleShareファイル共有: 制限の一覧
16145JC:AppleShare: サポートしているプラットフォームと Mac OS のリリース
1923JN:Ethernet: ケーブルとネットワーク仕様
24004JN:クロースビュー: 互換性の問題について
24321JC:AppleShare IP: AppleShare IPサービスが使用するポート番号
24388JN:twentieth Anniversary Macintosh: Mac OS 8 CD の問題
関連リンク:Tech Info Library-J
カテゴリ:Tech Info Library-J