Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年2月10日発行号 - AppleScriptのセミナ



Expo直前となりましたが、出展される方など、関係者の方は追い込みに忙しい時期だと思います。私の方もそろそろ準備をと思っていた矢先に風邪を引いてしまいましたが、なんとか回復に向かっています。ただ、家族に移してしまったので、寝込んでいるメンバーが交代しただけだったりしますが…。その、かぜがはやっているということが、数日前のBizTechにニュースにまでなっていましたけど、確かにかぜなどの流行性疾患は、ビジネス現場においては考慮すべき問題なのかもしれません。風邪で休むと仕事の納期にも影響しますし、また、他の人に移してしまうとオフィス全体に影響してしまうかもしれません。流行化すると、ある程度大きな会社なら、全体の生産量とかに影響するなどの試算などもあるのかもしれませんが、小さい会社や部署レベルだと、リカバーなどが必要になることもあるでしょう。その意味では、ビジネス的な側面からはあまり議論されていないのが風邪対策と言えるかもしれません。
熱が出るとバファリンを飲む人も多いかと思います。いつも見てもらっている医者が言ってましたが、インフルエンザによる熱では、バファリンは飲まない方がいいそうです。最悪では、痙攣を起こすと言われました。ウイルスで出た熱は、そのもとを断たない限りはどうしようもないんだそうです。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


アップルがAppleScriptによるDTPやムービ製作の自動化のセミナを開催

アップルは、AppleScript関連のセミナとして「DTPワークフローの自動化 -Advanced編」および「Desktop Movie制作ワークフローの自動化」を開催する。講師は、Apple Computer, Inc.のAppleScriptプロダクトマネージャであるSal Soghoian氏が担当するが、逐次通訳がつく。「DTPワークフローの自動化 -Advanced編」は、2000年2月22日14:00〜16:30のスケジュールで、東京初台のアップルコンピュータ本社で行われる。ネットワークを経由したワークフローやColorSynck関連、あるいは利用事例などが含まれる。またツールの紹介や、Mac OS Xに向けての話もある。「Desktop Movie制作ワークフローの自動化」は、2000年2月23日14:00〜16:30のスケジュールで、やはり、東京初台のアップルコンピュータ本社で行われる。QuickTime 4.1にからんで、圧縮作業を自動化する方法などがセミナに含まれている。なお、これらのセミナは、基本的に一般公募はしていない。MDOnline読者向けには、申し込み要項が記載された案内を、mdo-dのメーリングリストで配付することにする。

カテゴリ:AppleScript, イベント


Mac Fan読者のアイデアから生まれた「コミックメール」がExpoで新発売

エルゴソフトから「コミックメール」が発売される。マンガのキャラクタと吹き出しにテキストメッセージを入れて、コミックのような形式のメールを作成することができる。コミックを構成する情報は添付ファイルとしてメールに含まれ、コミックメールがインストールされていれば、それで参照できる。また、無償でダウンロードできるコミックメールビューアを使って参照することができるが、ビューアはメールの作成や送付はできない。作ったコミックをHTMLメールとして送付する機能もある。キャラクタには、Mac Fan誌の連載でおなじみの「電脳奥様」や「マックな人」などをはじめ、22種類が用意されている。各キャラクタにはたくさんの表情が用意され、自由に選択できるほか、メッセージの内容に応じて自動的に表情を選ぶことも可能だ。Mac版はMacworld Expo/Tokyo 2000で販売が開始される。Windows版も予定されている。
コミックメールは、1999年にエルゴソフトとMac Fan編集部が主催して行われた「Macintoshソフトウエア・アイデア・コンテスト」(10月1日号で発表)での最優秀賞である田中敬一氏のアイデアをもとに開発が始まったものだ。コンテストの意図として、定番ソフトのアップデートしかトピックがなくなりつつあるアプリケーション開発の世界への問いかけもあった。Mac Fanの読者という資産を生かしてアイデアを募集し、それを実際の製品へとつなげた。ソフトウエア製品としては過去にはあまり例を見ない手法であると同時に、ユーザのニーズを吸い上げるというマーケティング的な側面でもパッケージソフトとしてはユニークな手法であると言えるだろう。

関連リンク:コミックメール
カテゴリ:電子メールソフト, 業界動向


ExpoでのWebObjectsのセッション内容が公開

Macworld Expo/Tokyo 2000において、有料コンファレンスとして行われる「WebObjectsによるアプリケーションサーバ構築の実際」の内容が公表された。2月16日(水)の13:00〜14:15にかけて行われる。講師はアップルコンピュータ株式会社WebObjects製品担当の鷲滝薫氏とWebObjects担当エンジニア林慶一郎氏、それに、株式会社フレームワークスソフトウェア代表取締役の桝室裕史氏である。講演内容としては、Webアプリケーションやアプリケーションサーバの動向、WebObjectsの方向性、WebObjectsのWizard機能を利用した作成デモ、ユーザ事例の紹介となっている。

関連リンク:Macworld Expo/Tokyo 2000 Conference Program
カテゴリ:イベント, WebObjects


CarbonLib SDKが一般公開。Aquaのユーザインタフェースについての文書も

これまで、ADC会員にしか公開されていなかった「CarbonLib SDK」のVer.1.0.2が、すべてのデベロッパに公開されて、ダウンロードが可能になった。Carbonは、現在のMac OSおよび将来のMac OS XいずれでもサポートされるAPIであり、現行のアプリケーションを最小限の労力でMac OS Xに移植できるプラットフォームとして提供されている。1.0.2では、Mac OS 8.1までさかのぼって利用できるCarbonLibが含まれている。SDKには、ライブラリやヘッダ関連のビルドに必要なファイルに加えて、ドキュメントやサンプルなどが含まれている。ドキュメントのうち、15ページのPDFとして「Aqua Application Layout Guidelines」がある。Aquaベースでダイアログボックスなどコントロール類を含むウインドウを作る場合に、ボタンやテキストフィールドなどの配置をどうすればいいかというガイドラインだ。コントロール間のスペーシングなど細かい部分を規定している。「Using Project Builder to Build and Debug a Carbon Application」は14ページのPDFで、Mac OS Xでの開発環境であるProject Builderや、CodeWarriorを使ってCarbon対応アプリケーションをビルドする方法が説明されている。また、デバッグの方法も記載されている。

関連リンク:Development Kits
カテゴリ:Carbon/CF, 開発情報


まつもとが言語解析マネージャをAppleScriptで利用できるソフトをリリース

まつもとは、Jedit 3.0起動アクセラレータとして、「JLAA」をリリースした。アクセラレータというよりも、AppleScriptでMac OSの言語解析マネージャを利用可能にするアプリケーションである。言語解析マネージャは初期ロードに時間が取られるため、それを利用しているJedit 3.0の起動が遅い場合が出てくる。JLAAを「起動項目」に入れておくなどして、あらかじめ言語解析マネージャをロードしておくことで、Jedit 3.0の起動を高速化しようというもの。バックグランドアプリケーションとして稼動する。命令としては、言語解析マネージャが利用できるかどうかを検査するものと、文字列変換の2つが利用できる。かな文を漢字混じり文に変換したり、逆もできるが、読み上げ用のかな文への変換もできる。フリーウエアである。

関連リンク:JLAA
カテゴリ:アプリケーション, AppleScript


iMovieを1.0.2にアップデート、2000年にからむ問題を解消

iMovieの1.0と1.0.1では、1999年から2000年にかけて撮影されたビデオをiMovieで取り込むとき、シーンの変わり目でクリップを分割するようにしていると、年の変わり目の部分でクリックを分割してしまう。また、2000年以降に録画されたクリップの日付けがになってしまう。ただし、これはきちんと表示されないだけで、データそのものには問題はないとしている。これらの問題が、iMovie 1.0.2では解消されており、1.0.2へのアップデータが配付されている。これらの問題は、以下のTech Info Libraryの文書で解説されている。1.0.2のRead Meも公開されているが、変更点などの記載はなく、利用法などについて書かれている。iMovie 1.0.2では他にオーディオの扱いが改良されている。
◇60711:iMovie 1.0 and 1.0.1: Importing Video Clips Filmed After 31 Dec. 1999
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60711
◇60674:iMovie Updater 1.0.2: Read Me
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60674

関連リンク:iMovie Update 1.0.2
カテゴリ:QuickTime, OS関連ソフトウエア, Knowledge Base(旧TIL)


AppleWorks 5でのエクスポートしたPICTのグループ化オブジェクトの問題

AppleWorks 5で、エクスポートしたPICTファイルでは、その中のオブジェクトがグループ化されている。PICTファイルをAppleWorks 5あるいは別のソフトで読み込んでグループ化を解除すると、一部のグラフィックスが見えなくなることがある。この点はアップルは認識しており、解決策を検討中だとのことだ。

関連リンク:60712:AppleWorks 5: Picture Elements Disappear When Importing PICT Files
カテゴリ:アプリケーション, Knowledge Base(旧TIL)


2000/2/9に更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、以下の文書が2000年2月9日に更新されたものとして公開された。

◇26155:Localized Apple Software Updates posted online
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n26155
◇60694:QuickTime 4.1: Issue With QTVR Hotspots
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60694

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)