以前にパスワード管理についての話をしましたけど、その続きを書きたいと思います。アカウントやパスワードが必要な場面があまりに多く、いちいち覚えてはいられないので、手帳に記録するとかともかく、自分だけが参照できる場所に記録しておかないといけないという話をしたかと思います。パスワードは紙に書いてはいけないというのも過去の常識だと言えるわけです。ただ、被害が直接的で大きいと思われるようなクレジットカードの暗証番号なんかは、紙に書くのはかなり危険でしょう。財布と手帳の入ったバッグを落としてしまうとえらいことになります。ファイルサーバなど個人あるいは会社の機密事項なんかがあるような場所のパスワードなどは、他人に見られないという前提で紙に書いておくにしても、扱いは慎重さが必要です。一方、掲示板の削除のパスワードみたいなのは、それほど気を使うこともないかも知れません。ただ、気持ちの問題かもしれませんが、ファイルサーバのアカウントのような基本的にはインターネットを流れないものについては、重要度がより高いものと私は、位置付けています。それらで使うパスワードは、インターネットを流れるパスワードには絶対に使わないようにしています。インターネットを流れるパスワードも、全部同じだとバレたときの影響が大きいので、全部変えています。ただ、これはそこまで必要無いような気も最近はしてきています。結果的にこれらは結局記録して管理しないといけません。いずれにしても、セキュリティの重要な法則は指針となります。それは、セキュリティにかける費用が被害額を超えてはいけないということです。何もしないのはダメだとしても、やりすぎるのもいけないということなのです。ところで、キーチェーンがすべての場面で使えたら、Mac OSが全部のアカウントパスワードを管理してくれるようになると言えるわけで、秘密の手帳を作らなくもいいわけですね。そのためには、世の中のOSが全部Mac OSにならないといけないかもしれませんが…。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
iMac DVなど、スロットロード方式のCD/DVDドライブを装備したiMac向けのファームウエアのアップデータがリリースされた。米国のサイトにあるものだが日本語版だ。電源管理を改良するとともに、起動時に画面が暗くなったりグリーンになったままになる不具合が解消されている。ファームウエアのアップデートとなるため、リセットボタンを押すなど作業はちょっと込み入る。
なお、添付文書にはすべてのiMacに適用するように記載されているが、文書の日付が1998年と古く、以前のアップデータの文書をそのまま流用しているだけのようだ。サイトでは、適用機種は日本で販売されたスロットロード方式のiMacだと記述されている。また、ダウンロードしたディスクイメージファイルはなぜか「iMac Firmware Update 1.0」となっていたり、中身のファイルが「iMac Firmware 3.0」となっているなど、以前のファームウエアのアップデータのままになっている。
「iMac Firmware Update 1.6」はなぜか日本語版しか存在しない。英語版は1999年5月のVer.1.2以降ファームウエアのアップデータはリリースされていない。日本のアップルのWebサイトにはこのアップデータの情報は、執筆時点ではまだ掲載されていない。
関連リンク:iMac Firmware Update 1.6
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), OS関連ソフトウエア, iMac
Battery Reset 2.0の日本語版が公開された。PowerBook G3シリーズやiBookで、バッテリを入れて使える状態にあるにもかかわらず、コントロールバーでアイコンが見えなかったり、あるいはメニューバーのアイコンに×印がついてしまうのを修正するものだ。米国向けとしては、1999年11月に配付が始まっている。
関連リンク:Battery Reset 2.0
カテゴリ:PowerBook, iBook, OS関連ソフトウエア
Mac OS X Serverで稼動するQuickTime Streaming Serverを、Ver.2.0にアップデートする日本語のアップデータが公開された。2.0への変更点はHTTPを利用したストリームでのファイアウォール内でのクライアント利用をしやすくすることや、認証によるアクセス制御などとなっており、ソフトウエア自体はすでにリリースされている英語版と同様であると思われる。ドキュメント類が日本語化されている。
関連リンク:QuickTime Streaming Server アップデート 2(日本語版)
カテゴリ:OS関連ソフトウエア, QuickTime, Mac OS X Server
iMovieでPICTファイルを利用した時に、画質に問題が出るというトラブルに対する答えが公開されている。カメラの1ショットをPICTファイルに保存し、それをプロジェクトに利用して編集を行い、カメラにエクスポートした場合、PICTとして保存した画像の画質が悪くなる。対応策としては、画像はPICTではなく、JPEGフォーマットで取り込んで利用すればよいとのことだ。
関連リンク:25111:iMovie 1.0.x: Importing a Saved Frame PICT Looks Jittery on Camera
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), QuickTime, グラフィックス
Tech Info Libraryに、MRJ 2.2についての文書が以下のように公開された。概要は以下の通りだ。
◇31177:Mac OS Runtime for Java 2.2: Requires Text Encoding Converter
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31177
MRJ 2.2を起動する段階で、システムがダメージを受けているという旨のメッセージが表示されることがある。これは、Text Encoding Converterがシステムから取り除かれているから表示される。TECはシステムのコンポーネントなので通常はインストールされているはずである。システムの再インストールなどで、TECがきちんとあるシステムにすれば、エラーメッセージは表示されない。
◇31178:Mac OS Runtime for Java 2.2: Eliminating Certificates For Signed Applets
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31178
署名付きのアプレットを承認した場合承認したことが記録され、それ以後、承認の確認が表示されずに使えるようになっている。その記録を消す方法がこの文書に記載されている。1つの方法は、MRJ SDKのMRJKeyというツールを使う方法で、これだと選択して消すことができる。別の方法は、初期設定フォルダにできるidentitydb.objという名前のファイルを削除することであるが、これだとすべての認証結果が削除されてしまう。
関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Java
Mac OS X Server 1.2で日付を扱うクラスNSGregorianDateにあるdateByAddingGregorianUnitsというメソッドにバグがあることが公開された。これは、日付データに、日数や時間数を加えた日付を得るというものだが、加算する数値が-128〜127の範囲外だとオーバーフローになり、間違った値を戻してしまう。同クラスのgregorianUnitsSinceDateメソッドのような、別のメソッドからもこのバグのあるメソッドは利用されているため、場合によっては他のメソッドの処理結果も間違える可能性があり、注意が必要だ。WebObjects 4/4.5、Cocoaアプリケーションが影響を受ける。現在、対処については作業中である。
関連リンク:70145:Mac OS X Server 1.2: Known issue with NSGregorianDate
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS X Server
Appleより公開されているTech Info Libraryで、以下の文書が2000年2月11日に更新されたものとして公開された。文書のアドレスが記載されているものは、そのアドレスを利用して参照できる。アドレスがないものについては、文書名の冒頭が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。
◇24529:iMac: Microphone Only Records At 44.100 kHz Sampling Rate
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n24529
◇60089:Mac OS X Server: Macintosh Manager Theory Of Operation
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60089
◇75024:Macintosh Manager: Additional Online Resources
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n75024
(この文書は新規公開されたが、情報が少ないのでこちらにリストした)
◇58597:AirPort Base Station: Configuring As A Bridge
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58597
◇20434:Memory Configurations: Power Macintosh
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n20434
◇6784:Memory Configurations: Other Desktop Macintosh
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n6784
◇14870:Memory Configurations: Portable, PowerBook, iBook
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n14870
◇31166:Setup Assistants: Which Assistant Do I Need to Register With Apple?
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31166
○サーバ製品
15384:AppleShare: Extension vs Server & Drag Install
17263:AppleShare: Quick Start Instructions
16454:AppleShare: Creating Visible PDS Files
15774:AppleShare: Network Trash Description
15460:AppleShare File Sharing: Chart of All Limitations
15563:AppleShare Print Server: Reprioritizing Print Jobs
15381:AppleShare Print Server: Bracketed Entries In Queue
15297:AppleShare Print Server: Modifications
16492:AppleShare: Backing Up The PDS File
17076:AppleShare & GraceLAN: Network Trash Prevents Disconnect
15701:Novell-Apple Tech Note: From DataClub To AppleShare
15700:ABS Tech Note: AShare00 About AppleShare Tech Notes
16260:AppleShare 3.x File Server: Changing Memory Size of Locked File Issue
15344:AppleShare 4.0 or AIR 3.0: MS Fox Pro 2.5 Issue
15975:AppleShare 4.0: Control Fonts, Client or Print Server
15390:AppleShare 4.0.1: "Cannot find the file: IWEm"
15226:AppleShare 4.0.2 Read Me File
15359:AppleShare Print Server 4.2.1: LaserWriter 8.x Compatibility
関連リンク:Tech Info Library
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