Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年2月28日発行号 - Serfを御存じ?



今日はとっても暖かいですね。在宅勤務ですので自宅で仕事をしているのですが、気持ちいいので、窓をあけて仕事をしています。ただ、かぜはちょっと冷たいですね。そろそろ窓を閉めようかと思います。近くの川沿いに植えられている梅の木にも、先週あたりから花がつきはじめた。先週くらいだと思うのですが、もっと前だったりして(笑)。とっても田舎な我が家の住所は正式には「大字」「字」がついているのですが、「字梅所」という地名になっています。梅が生えているから梅所なんだと思ったら、実は、20年くらい前かに自治会で植えたとか…。こんなところにも本末転倒が見られますが、さすがに年月が経過するとそれなりに立派な木になるものです。ただ、誰も「字梅所」は自分のところの住所には書かないですけどね。
Expoのときのインタビューで、Mac OS X Serverに関する記述が間違っていました。字面的にはちょっとの違いとは言え、意味が大きく違うので、記事として訂正を配信いたします。通訳の方がいて、通訳の方はかなり的確に訳してくれていたのですが、その場では意味を完全に理解することができませんでした。MacLifeの編集の方がテープをとってくれていたのですが、その部分の英語と通訳の方の日本語を、10回くらい聞いて、やっと理解ができたというか…、すごくあいまいながら、Mac OS X Serverは先がないとも受け取れるような、あるいはそうでもないとも受け取られるような微妙な発言でした。さすがに、マーケティングの方はうまくものごとを表現されます。
それから、Serfのことを書きましたが、見ていただいて分かる通り、メーリングリストは私のサーバで運用しています。他人事のように書きましたけど、私もかなりかかわっているのですが、配信先様の方で記事にしやすいようにと第三者的に書きました(配信されなかったりして…)。あと、Appleのデベロッパーのページにあるサンプルコードが更新されています。この内容については、追々、御紹介します。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


【訂正】Mac OS X Serverで提供している各種サービスは改良する

Macworld Expo/Tokyo 2000の期間中に、AppleのDirector of OS TechnologiesであるKen Breskin氏に対して行ったインタビューとをもとにした「CocoaはYellow Boxの進化形、Mac OSのディレクタにインタビュー」という記事において、一部訂正があります。
本文中、Mac OS X Serverに対して、今後もバージョンアップを続けるということを記載しましたが、MacLife誌の記事を作成するために再度テープを聞き直したところ、内容が違っていることが判明しました。Mac OS X Serverで提供されている各種のサービス(NetBootやWebObjectsなど)に対しては今後も改良を続けるという意味の発言でした。また、これらのMac OS X Serverのサービスも、Mac OS Xで動かすことも可能であり、単独のOSは必ずしも必要とはしないという発言もありました。ただ、Mac OS X Serverは今後続けるか、あるいはやめるのかといった明確な発言ではありませんでしたが、解釈によっては、Mac OS X Serverで提供していたサービスはMac OS Xで提供するようになるとも受け取れる内容です。
間違った内容で記事化したことにおわび申し上げ、訂正させていただきます。

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WebObjectsの最新情報を提供する無料のセミナーをアップルが開催

アップルは「WebObjects最新情報セミナー」を開催する。2000年3月10日(金)13:30〜16:30にはヒルトン大阪、3月15日(水)13:30〜16:30には東京の日経ホールで開催される。入場は無料だが、事前登録制となっているため、Apple Enterpriseのページからリンクされている申し込みフォールに記入しておく必要がある(場所の詳細についても、リンクがある)。WebObjectsについての最新バージョンの紹介や、導入事例紹介、ソリューションの提案などが講演内容となっている。

関連リンク:Apple Enterprise
カテゴリ:WebObjects, イベント


開発ツールSerfが盛り上がる兆し、日本語の情報も充実する方向へ

Mac OSで稼動する開発ツール「Serf」が話題になっている。まだベータ版が配付されている段階だが、日本語化のパッチやリファレンスマニュアルの日本語化、そして日本でのメーリングリストも動き出している。Serfは、ウインドウにオブジェクトを配置する形式のREALbasicなどと同じようなRADツールであるが、HyperCardをモデルにしている。HyperCardをモデルにしながら、そのままのテイストではなく今風にアレンジされているのが大きな特徴だ。HyperTalkに近い感じのSerfTalkというスクリプト言語でプログラミングするが、AppleScriptも利用できることから、別のアプリケーションのコントロールソフトを作りやすいという利点もある。カラー対応を始め、スレッドやオブジェクト指向にも対応している。単独のアプリケーションを作成する機能もある。シェアウエアで、$59で、Kagiを利用した支払いの準備が進められているという。
ある意味ではREALbasicの対抗でもあり、作者のページでは、REALbasicとの比較も行われている。一方で、HyperCard的なツールを求めた場合、現在ではSerfが1つの解となると考えられる。いずれにしても、Mac OSを使った開発環境で、手札が増えるというのはデベロッパーにとっては大きなメリットと言えるだろう。なお、Serfの日本語メーリングリストに入会するには「j-serf-ctl@msyk.locus.co.jp」あてに、本文に「subscribe Your Name」と書かれたメールを送ればよい(もちろん、Your Nameは自分の名前として)。Serfの作者による英語のメーリングリストもある。

◇Serf Fan(リファレンスの日本語版)
 http://www04.u-page.so-net.ne.jp/ba2/m_arai/
◇Serf : New generation of Application Builders(日本語化パッチ)
 http://homepage1.nifty.com/mayasoto/Serf/

関連リンク:Script Different: Serf
カテゴリ:開発ツール


MRJ 2.2の日本語版がソフトウエア・アップデートで入手可能に

Mac OS上で稼動するJava VMであるMRJ(Mac OS Runtime for Java)のVer.2.2の日本語版が配付されはじめた。原稿を執筆している時点では、Mac OS 9のソフトウエア・アップデートでのみ入手できる。バージョンはJ1-2.2となっており、4615KBのサイズとなっている。MRJ 2.2では、32バイト以上のファイル名のサポートや、署名付きアプレットのサポート強化などが変更点だ。対応するJDKのバージョンは1.1.8となっている。MRJ 2.1.Xにくらべて、利用頻度の低いクラスをMRJ SDKで配付するため、MRJ自体のサイズは小さくなっている。「機能拡張」フォルダのMRJ Librariesフォルダに機能拡張などがインストールされるが、「Appleエクストラ」フォルダのMac OS Runtime for Javaのフォルダに、「MRJ 2.2 について」というファイルや、あるいはアプレットを動かすアプリケーションであるApple Applet RunnerのVer.2.2についてもインストールされる。

カテゴリ:Java, OS関連ソフトウエア


Macintoshマネージャのサーバの日本語版がリリース

ネットワークを通じてMacintoshの管理を行うMacintoshマネージャのサーバプログラムの日本語版がリリースされている。Ver.1.2.2の日本語版であり、AppleShare IP 6.1〜6.3で利用できる。Mac OS X Server向けのサーバモジュールではない。クライアントや、管理ツールに関しては、「Macintosh マネージャ 1.2.4(日本語版)」を利用する。Macintoshマネージャを使うことにより、システムの設定やアプリケーションの設定をユーザごとにサーバで管理できる。また、サーバに文書ファイルを保存する場所を用意することにより、クライアントのどのマシンで起動しても、ほぼ同じ操作環境を再現できるようになる。

関連リンク:Macintosh Management Server 1.2.2(日本語版)(AppleShare IP サーバ 6.1、6.2、6.3 用)
カテゴリ:サーバー製品, ネットワーク, OS関連ソフトウエア


Base StationはDHCPのクライアントIDをサポートしていない

DHCPによるIPアドレスなどの配給をサーバから受けるために、クライアントIDを必要とするプロバイダがあるが、AirMacのソフトウエアの1.1あるいはそれ以前のバージョンは、DHCPのクライアントIDはサポートしてない。なお、この文書には、対象方法も書かれていない。

関連リンク:58604:AirPort Base Station: DHCP Client ID Support
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク


AirMacやベースステーションに関する文書が翻訳されて公開

Tech Info Library-Jに、AirMacやベースステーションについての文書が翻訳されて公開された。以下に文書名とリンクおよび概要を紹介しよう。

◇58521JN:AirMac: 旧型の Macintosh 製品とのハード的な互換性について
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58521
AirMac対応でない場合には、サードパーティから販売されている製品を利用すればよいことなどが記載されている。

◇58530JN:AirMac: DSSS と FHSS 相違点
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58530
Direct Sequence Spread Spectrum(DSSS)はAirMacが採用しており、11Mbpsの通信速度である。Frequency Hopping Spread Spectrum(FHSS)は2Mbpsである。どちらもIEEE 802.11であるが互換性はない。

◇58520JN:AirMac 管理ユーティリティ: ベースステーションが PPP 用に設定されていることを確認する
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58520
AirMac 設定アシスタントでの設定についての記載。PPPが設定されているかどうかの確認方法が書かれている。

◇60440JN:AirMac Base Station: AirMac ベースステーションの概要
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60440
50m以内のAirMacカードを装着した10台までのMacintoshと通信ができる。接続端子が見える写真が掲載されている。

◇58529JN:AirPort Base Station: インターネットアプリケーションのタイムアウトエラーについて
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58529
ベースステーションが接続を完了する前にアプリケーションからリクエストが送られるとエラーになることもある。また、なにもしていない場合10には分で自動的に接続が切られるが、異なる時間に設定もできる。

◇58534JN:AirMac Base Station: AirMac ベースステーションで、トーンまたはパルスの設定をする方法
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58534
パルス方式の回線の場合、「モデム」コントロールパネルであらかじめパルスを選択しておく。

◇58538JN:AirMac Base Station: ダイアルアップ接続に関するトラブルシューティング
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58538
ダイアルアップで利用する時にうまく接続できない場合の対処方法が、かなり詳しく記載されている。

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:トラブルシューティング, Tech Info Library-J, ネットワーク


QuickTime Streaming Server 2.0関連の記事が翻訳されて公開

Tech Info Library-Jに、QuickTime Streaming Serverの最新版、Ver.2.0についての文書が翻訳されて公開された。以下に文書名とリンクおよび概要を紹介しよう。

◇60111JN:Mac OS X Server: QuickTime Streaming Server について(プレビューリリース)
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60111
この文書は古いバージョンのもので、更新されたものとして公開されている。

◇75014JN:QuickTime Streaming Server 2.0: Read Me
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=75014
ReadMe文書で、Ver.2.0で新しくなった点やインストール方法、情報源、ファイアウォールに関する情報などがまとめられている。

◇75013JN:QuickTime Streaming Server 2.0: バージョン 2.0 で新しくなった点
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=75013
Ver.2.0での新機能がまとめられている。HTTPによる配信や中継、認証のサポートなどが箇条書きされている。

◇75009JN:QuickTime Streaming Server 2.0: ストリーミング配信メディアをクライアントコンピュータから視聴する
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=75009
QuickTime Playerを使ってストリーミングを見る方法が記載されている。400番台のエラーとその原因もまとめられている。

◇75010JN:QuickTime Streaming Server 2.0: ストリーミングサービスに関する問題の解決
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=75010
サーバが起動しない場合、ストリーミングができない場合、ストリーミングが遅い場合の対処法が記載されている。

◇75011JN:QuickTime Streaming Server 2.0: 互換性のあるファイル形式
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=75011
ストリーミングで利用できるファイル形式やコーデックが一覧表で記載されている。

◇75012JN:QuickTime Streaming Server 2.0: アクセスログとエラーログを調べる
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=75012
ログファイルを見る方法や、保存方法など。

◇75018JN:QuickTime Streaming Server 2.0: アクセスログのフォーマット
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=75018
ログファイルのフォーマット。

◇75017JN:QuickTime Streaming Server 2.0: Playlist Broadcaster 2.0 のみを使う
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=75017
PlaylistBroadcasterは、Ver.1.02ではなく、Ver.2.0を使う必要がある。

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:Mac OS X Server, QuickTime, Tech Info Library-J


WebObjects 4に関する技術文書が翻訳、パッチやJavaに関することなど

Tech Info Library-Jに、WebObjectsに関する文書が以下のように公開されている。文書と概要を紹介しよう。

◇70037JN:WebObjects: WebObjects の現在のパッチリスト
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=70037
WebObjects 4については、WebObjects 4.0.1 Patch 1や、Oracleアダプタ、SQL Server 7向けのパッチなどが紹介されている。WebObjects 3.5.1/3.1/3.0についての情報もある。

◇70003JN:WebObjects 4: WebObjects 4 Java FAQ
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=70003
WebObjectsでは、JDK 1.1.6に対応したJava VMを搭載しており、AppleはこのVMしかサポートしない。ただし、英語ではあるが、JDK 1.1.8に対応させる方法も紹介されている。Swingは1.0.3をサポートする。JITは組み込まれていないが、それに相当する高速化は行われている。

◇70046JN:WebObjects 4: Apache Web サーバの展開に関するトラブルシューティング
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=70046
Apacheのhttpd.confにあるServerSignatureの設定がonになっていると、WebObjectsのCGIアダプタが機能しない場合がある。その場合は、offにする。

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:Tech Info Library-J, WebObjects


2000/2/25に更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、以下の文書が2000年2月25日に更新されたものとして公開された。文書のアドレスが記載されているものは、そのアドレスを利用して参照できる。アドレスがないものについては、文書名の冒頭が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。なお、ClarisWorks for Kidsに関する文書は新規公開だが、日本で発売されていない製品なので、こちらのリストにまとめた。サードパーティの連絡先についての文書は省略している。

◇58521:AirPort: Compatibility With Older Macintosh Products
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58521
◇58531:Mac OS 9: Keychain Not Applicable to AirPort 1.0
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58531
◇31184:Mac OS X Server: Mac OS X Server 1.2 Upgrade Instructions
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31184
◇24895:Mac OS X Server: Binding Local NetInfo Database To An NIS Domain
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n24895
30893:Remote Access: Modem Not Responding Alert
31185:iMovie 1.0.x: Appearance Sound Track Causes Audio Pops
31182:PowerBook (FireWire): Final Cut Pro Requires Sound Manager 3.6.3
30380:Power Macintosh: Iomega ZIP Drive Troubleshooting
31187:ClarisWorks for Kids: Using With Multiple Users
58297:AppleWorks 5: Justified Text Printing Beyond Margin
16145:AppleShare: Platforms and Mac OS Releases Supported
31041:ASIP Print Server: Printing to Print Queue From Windows

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)