昨日(3/9)の日経産業新聞の2面にレッドヘリング誌の編集長アンソニーパーキンス氏のインタビューが掲載されています。
レッドヘリング:http://www.herring.com/
その中で、ビルゲイツ氏がCEOを譲ったのは、OSを1から作り直すためだと断定しているのに加えて、Mac OS Xでアップルが復活し、Microsoftのライバルとして再びクローズアップされるということが書かれています。発売直前の製品は評価が高いというのが一般的な線ですが、OSという路線での競争がありうるという見方は、ここしばらくは多くの人の頭から離れていたかも知れません。Windows 2000の評価は千差万別ですが、決していいものばかりではありません。サービスパックの集大成ではないかという見方もあります。それ以前に、MicrosoftのOS戦略はカーネルの一本化という路線をしいたものの、なかなかままならない状態です。ユーザインタフェース的にもあれこれ手は尽くしてみたものの、結局はWindows 95から大きな進化は見られません。想像ですが、Microsoftが1からOSを作るとしたら、結局はMac OS Xを手本にするでしょう。ちょうど、Windows 95でやったようなことを、Mac OS Xを手本にしてやることになるでしょう。それが登場するのがちょうど10年後の2005年でしょうか? カーネルもUNIXベースになっていて、右から左に迫り出すDockじゃなくってStockとか? いずれにしても、歴史は繰り返しそうな雰囲気になってきました。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
MRJ 2.2の日本語版がソフトウエア・アップデート経由で配付され始めたものの、Webページでの配付は開始されていない。アップルのJavaのページを参照すると「Mac OS 8.6以前のバージョンをお使いの皆様へ」として、MRJ 2.1.4はMac OS 9の一部と記載されている。Webからダウンロードできるのは、MRJ 2.1.1までとなっている。つまり、現在の最新版であるMRJ 2.2はMac OS 9以降のシステムで使用するものなので、ソフトウエア・アップデートのみの提供で問題がないと考えているものと思われる。そのため、MRJ 2.2の日本語版については、Webサイトでの配付が行われていないものと想像できる。なお、英語版については、米国のAppleのサイトからダウンロードできる。開発者にとっては大きな問題ではないかもしれないが、現状でMRJベースのソフトウエアを配付するような場合には、バージョンごとの入手可能な状況を子細に判断する必要があるだろう。すなわち、Mac OS 8.6以前を使う日本のユーザは、MRJ 2.2の日本語版をインストールできないかも知れないという点を考慮する必要が出てくると考えられる。
関連リンク:Apple & Java
カテゴリ:Java
コントロールパネルの「省エネルギー設定」で「メモリの内容を保持しながらスリープする」の設定をしている場合、メモリが少ないような状況でスリープに入ると、ファイルシステムに必要な情報が上書きされてしまうことがある。その結果、起動しなくなり、またDiskFirstAidで復旧もできなくなる。さらに、ハードディスクのデータを復旧することさえできずに、初期化するしかないという場合もある。この問題についてはAppleは認識しており、3月末を目処に問題を取り除くソフトウエアをリリースする予定だ。それまでの間は、上記のオプションはオフにしておくのがよい。設定を切る方法が文書には記載されている。このオプションは、iBookとFireWire搭載のPowerBookで利用できる。
関連リンク:25130:iBook, PowerBook (FireWire): Issue With Preserve Memory Contents On Sleep
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), PowerBook, iBook
T&Bは、AppleWorks 6向けのAppleScriptプログラムを40個まとめた「Enhancement Pack for AppleWorks 6」をリリースした。$20のシェアウエアで、シェアウエア登録者には“秘密”の新しいスクリプトなどの提供があるとしている。ワープロのドキュメント向けには、目次や索引の作成、QuarkXPressの書類への変換、よりきれいなHTMLへの書き出し、さらにはテキストの処理が行える。ドローでは、点線の描画などができる。表計算では競るの書式を変更するものに加えて、関数が追加され、RankやLookupなどが使える。データベースではレコードの操作や一括置換、HTMLへの書き出し、フィールド一覧の作成などができる。表計算向けの関数は、データベースでも利用できる。ファイルの一括変換もできる。AppleScriptに大幅に対応したAppleWorks 6であるが、スクリプトプログラムによってさまざまな用途に応用できる事例として注目できるだろう。
関連リンク:T&B’s Enhancement Pack for AppleWorks 6
カテゴリ:AppleScript, アプリケーション
Vicomsoftは、同社のサーバソフトウエア向けのモジュールを発表した。同社は、SoftRouter($99から)やInternet Gateway Enhanced Server Suites($149から)を販売しており、TCP/IPのルータ機能に加えて、NATやDHCPサーバ、DNSサーバ、FireWallの機能が組み込まれたソフトウエアルータである。同時利用可能ユーザ数などで、価格などが段階的に用意されており、いずれも、Mac OSおよびWindows対応版がリリースされている。これらのソフトウエアに追加するモジュールがリリースされた。モジュールは別売されており、モジュールごとに購入が可能だ。特定のWebサイトを参照できなくするCyberNOT、PPPのダイアルインを可能にするPPP Dial-in Server、サーバを検出するTCP Server Locatorを始め、Connection Teaming、WebHeader、Transparent Web Caching Server、Off Line Library、Remote Administration、Timed Access Controls、Connection Fallbackの各モジュールが用意されている。
関連リンク:VICOMSOFT Home
カテゴリ:サーバー関連
Appleより公開されているTech Info Libraryで、以下の文書が2000年3月9日に更新されたものとして公開された。文書のアドレスが記載されているものは、そのアドレスを利用して参照できる。アドレスがないものについては、文書名の冒頭が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。サードパーティの連絡先については省略した。
◇24965:Mac OS: Matching Mac OS ROM File To Mac OS Version
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n24965
◇25120:Final Cut Pro 1.2.1: Truncated Serial Number
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n25120
◇86015:AirPort Software Base Station: Sharing an Internet Connection over Ethernet
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n86015
◇58498:iMac DV: Final Cut Pro 1.2 Not Currently Supported
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58498
◇86014:PowerBook (FireWire): Issue With Target Disk Mode
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n86014
30386:LaserWriter 8500: Arial Font Substitution Issue
関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)