おかげさまで、MDOnlineは創刊より半年が経過しました。これも支えいただいた読者や配信先の皆様のおかげです。今後ともよろしくお願いします。さて、発行スケジュールについてですが、これまでは月〜金に配信としていましたが、米国時間に合わせるために、次のように変更いたします。
Appleは、iBook、FireWire搭載のPowerBookで発生していたディスククラッシュのバグ対応として、「Sleep Memory Extension」をリリースした。これらの機種において「省エネルギー設定」コントロールパネルにおいて「メモリの内容を保持しながらスリープする」を設定していると、ドライブが崩壊するバグがあることがすでにAppleより公開されている。それを回避するための措置として、「メモリの内容を保持しながらスリープする」を自動的に無効になり、オンにならなくなる機能拡張が配付された。日本語のシステムでも一応は機能している。単に設定できなくするだけの機能拡張であるため、バグ自体を修正する根本的な解決策ではないが、3月末にリリースされるとされているアップデータが出るまではとりあえずの安全策として機能拡張を入れておくのがよいだろう。
◇Sleep Memory Extension Read Me
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n59016
関連リンク:Sleep Memory Extension
カテゴリ:トラブルシューティング, PowerBook, iBook
2000年5月15〜19日にサンノゼで開催されるMacintoshの開発者向けカンファレンス「WWDC 2000」のセッションの概要が公開された。以下のページのClick hereと書かれた部分をクリックすれば、各ジャンルごとの詳細が分かるようになっている。キーワードが箇条書きされた程度の内容であり、Mac OS Xの各コンポーネントなど多くは既出のものである。Aquqに関するものや、ドライバの作成方法なども含まれている。Apple’s Toolでは「Migration from Project Manager」という項目もあり、Mac OS X向けの新たな開発ツールへの期待も感じられる。Internetサーバのセッションもあり、Mac OS Xをサーバとしてどのように位置付けるのかも注目されるだろう。また、Audioというジャンルもあり、サウンド関連のシステムについてのロードマップが示されることになりそうだ。
関連リンク:WorldWide Developers Conference
カテゴリ:イベント
メトロワークスは、CodeWarrior Pro 5.3日本語版へのアップデータを、登録ユーザにCD-ROMに収めて配付した。このアップデータは、「CodeWarrior Professional 5.5ファクトリーリリースCD‐ROM Mac OS版」つまりPro 6のリリースの間に配付されるものに相当する。英語版のPro 5.3は、1999年12月に配付されている。日本語版は、基本的には同じでリリースノートも英語のものが入っている。変更内容は、英語版の5.3へのアップデートと同じである模様だ。なお、更新されたドキュメントについては日本語に翻訳されたPDFファイルやHTMLファイルが含まれている。筆者のところには、2000年3月20日に郵送されてきている。
なお、Javaのリンカは、日本語を含むフォルダにあるファイルのビルド時にエラーを出すが、これについては、Pro 6で修正される予定であることが判明した。また、Javaのソースに半角のカタカナが入っていてはいけないのは仕様となっているということだ。
関連リンク:「CodeWarrior Professional 5.3日本語版Mac OS Update CD-ROM」発送開始のお知らせ
カテゴリ:CodeWarrior
Tech Info LibraryにAirMacの既定のIPアドレスの意味を記載した文書が公開された。AirMac側のDHCPサーバが見つからない時のIPアドレスは、AirMacに限らず、Mac OS全般に言えることだ。
◇58618:AirPort: Reason for 169.254.x.x IP Address
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58618
Mac OS 8.5以降のOpen Transportは、DHCPを参照するように設定していてDHCPサーバが発見できなかったときには、169.254.x.xというIPアドレスを自動的に割り振る。x.xの部分はランダムな数値を割り振るようになっている。こうした動作はWindowsでも同様である。つまり、DHCPサーバが見つからなかったときの既定のIPアドレスが169.254.x.xということである。こうした措置により、きちんと設定されていないネットワークでも、一時的にはIPでの通信ができるようになると書かれているが、多くは期待できないだろう。このIPアドレスに設定されたときには、DHCPサーバが認識できなかったものとして、ネットワークの設定や状況を見直す必要がある。
◇58619:AirPort Base Station: Reason for 192.42.249.12 IP Address
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58619
ベースステーションを初期化すると192.42.249.12というIPアドレスに設定される。ベースステーションがDHCPサーバに接続してIPアドレスなどを配給された場合には、そのアドレスが設定される。これは、Appleによって、グローバルあドレスとして通用するものを割り当てたものである。このアドレスに設定されたベースステーションにアクセスするには、192.42.249.14のIPアドレスに手入力するか、DHCPで接続すれば良い。192.42.249.13はハードウエアリセット後にベースステーションに設定されるアドレスである。
関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:ネットワーク
Final Cut Proを使うときには仮想メモリをオフにしておくことが書かれた文書が公開された。仮想メモリを使っていると、取込みや再生時に、フレーム落ちが発生し、また動作ものろくなるとしている。「メモリ」コントロールパネルでの仮想メモリのオフの仕方も書かれている。
関連リンク:25138:Final Cut Pro: Better Performance With Virtual Memory Turned Off
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), QuickTime
FileMaker社は、「FileMaker XML Central」というWebサイトを開設した。システム構築などでの応用が始まったXML(Extensible Markup Language)に関して、ファイルメーカーProでの利用方法などの情報を提供するサイトだ。XMLの利用サンプルやドキュメントについては、2000年4月に出荷予定のFileMaker Developer 5に含まれる予定だが、Webサイトを通じて継続的に情報を提供することで、XMLソリューションとしてのファイルメーカーProの利用をアピールする。すでに、2つのまとまった文書がアップロードされており、ファイルメーカーProでのXML利用に関する基本的な文書などが参照できる。
関連リンク:FileMaker XML Central
カテゴリ:データベース
CommonGround Softworks社は、Mac OS X Serverで利用できるWebサーバからのデータベースアクセスツール「Qilan」のベータ版をリリースした。QilanはMac OS X Serverのネイティブソフトウエアで、SQLデータベースエンジンへのアクセス機能をWebサーバから利用できる。ベータ版では、FrontBaseとOpenBase向けのデータベースアダプタが含まれる。Helix向けのアダプタも用意する予定だ。完全なビジュアル開発環境であるとしており、HTMLやプログラムコードを書かなくてもアプリケーションが作成できるのが特徴だと記載されている。データ処理を記述するタグを利用する形式のようで、処理プロセスはスクリプト形式で記述する模様だ。AppleのEOF(Enterprise Object Framework)に対応しており、Cocoaベースのソフトウエアだと思われる。Webページには、Mac OS Xネイティブと書かれている。開発版の価格は$1495を予定している。
関連リンク:CommonGround Softworks: Qilan
カテゴリ:サーバー関連, データベース, Mac OS X Server
ある種のUSBフロッピードライブをPower Mac G4に接続して起動した場合、システムがMac OS 9.0.2/9.0.3の場合、起動時にクラッシュすることをAppleはすでに認識していることがTILで公開された。Mac OS 9.0.2はPower Mac G4、iBook、FireWire搭載のPowerBook、Mac OS 9.0.3はスロットローディング方式のiMacに組み込んで出荷されている。この問題を解消するためのアップデータを予定しており、ソフトウエア・アップデートなどで配付予定だ。それまでは、起動時にはUSB機器を接続しないようにすればよく、起動後に接続すれば問題なく利用できる。
関連リンク:25139:Mac OS 9.0.2, 9.0.3: USB Device Startup Issue
カテゴリ:iMac, iBook, PowerBook, Power Mac, Mac OS 9
Appleによって公開されているフリーのAppleScriptプログラムに、QuickTime 4.1の新機能を利用したものが追加された。「EMBED Tag Wizard」は、質問に答えていけば、QuickTime Playerで開いているムービをHTMLページで表示するためのembedタグを自動的に生成してファイルやクリップボードにテキストを収めるというもの。「SMIL Sequence Wizard」は、ムービを指定すると、ムービを表示するためのSMIL言語に基づいたファイル(.smiファイル)を自動的に作成するというものだ。いずれも、どちらかと言えば開発支援機能的なものだ。ダイアログボックスでパラメータなどを質問する形式だが、自分の目的に合わせて作りなおすことも可能だろう。特に、SMILのムービを自動生成するスクリプトは注目できる。
関連リンク:Free AppleScript Scripts
カテゴリ:AppleScript, QuickTime
ファイルメーカーProの開発者向けカンファレンス「FileMaker Developer Conference 2000」が、2000年8月27〜30日の日程で、カリフォルニア州パームデザートで開催される。開発者やパワーユーザあるいは企業システムに関わっているような人たちをターゲットとしており、40を超えるセッションが開催される。参加費用は$1099だが、7月7日までに申し込むと$899と割り引きされる。
関連リンク:FileMaker Developer Conference 2000
カテゴリ:データベース, イベント
AppleWorks 6で、AppleWorks 5あるいはClarisWorks 5のクリップライブラリを利用することができることに関するTILの文書が公開された。ただし、ライブラリのファイルを、AppleWorks 6のクリップライブラリファイルを収めるフォルダに入れておく必要がある。フォルダの位置などが、図入りで説明されている。
関連リンク:31200:AppleWorks 6: Importing AppleWorks 5 Clippings Libraries
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), アプリケーション
オープンソースとして製作されているテキストエディタの「jEdit」の、Mac OSで実行可能なバイナリが配付されている。jEditはJavaで作成されており、Swingをベースにしたテキストエディタで、マクロやプラグインといった機能を持つのが特徴だ。Mac版のjEditでは、OpenDocumentイベントに対応するなど、Mac OSで稼動するための基本的な用件をそろえている。また、ソースファイルもいっしょに供給されている。なお、SwingとMacOS L&Fは別途インストールされている必要がある。日本語は入力できるようだ。
関連リンク:jEdit MacPlugin 0.1.0
カテゴリ:Java, アプリケーション
Appleより公開されているTech Info Libraryで、以下の文書が2000年3月20日に更新されたものとして公開された。文書のアドレスが記載されているものは、そのアドレスを利用して参照できる。サードパーティの連絡先については省略した。
◇31179:Mac OS Runtime for Java 2.2: Running A Secure Applet
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31179
◇25134:Mac OS 9: Temporary Items Not Deleted at Startup
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n25134
◇25114:Mac OS 8, 9: Compatibility With Macintosh Computers
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n25114
◇31183:iDisk: Using With Firewalls
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31183
◇31020:DVD: Causes of Skipping or Stuttering
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31020
◇70074:WebObjects: Determining the Installed WebObjects Version
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n70074
◇31199:AppleWorks 6: Envelope Assistant Tips
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31199
◇13611:PowerBook: Using SCSI Devices
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n13611
◇8970:System 7.1 through Mac OS 7.6: Compatibility With Macintosh Computers
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n8970
関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)