Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年3月29日発行号 - FlashのSDK



今日もTILの新しい文書はありませんでしたので、記事の本数はいつもよりぐっと少なくなっています。今週頭にMac OS 9.0.4が米国でリリースされるという噂があったものの、今のところは何の動きもありません。MYCOM PC MAILでDarwin 1.0という記事が掲載されています。アップルの担当者がDarwinのMLにIntelでのコンパイルが成功したことを報告していますが、インストールなどのテストはこれからだとしており、ソースコードレベルでの公開の模様です。ShashDotでの記事をもとにしているようですが、もう少し調べてから記事にします。
Internet Explorer 5については昨日に詳しい記事を書きましたが、なかなか快適です。さっそく、4.5は削除してしまいました。WindowsのIEとのレンダリング結果の互換性については、以前よりも確かにあるものの、やっぱり違いはあります。MDOnlineの過去のニュースをWebで御覧いただけるページの左側のフレームでは異なる結果になっています。フォームについてはデザインがかなり変わり、動作もちょっと変わったので最初は戸惑いますが、おおむね良くなったと思います。特に、テキストボックスでインプットメソッドが常にオフになってしまうという不可解な動作がなくなり、いちいちカナ漢字変換をアクティブにしなくても済むようになったのはとても使いやすいところです。ただ、解像度の設定は記事にも書きましたが、悩むところですね。こばやしさんの記事では72dpiで12ポイントを推奨していますが、今のところ、96dpi、12ポイントにしています。すると、Web Scripter’s Meetingを参照すると、えらく小さな文字になってしまいます。しばらくは試行錯誤しそうですが、良く考えるとフォントのサイズをメニューから選んで大きくすればいいのですね。
書籍のプレゼントが重なっているので、今一度、アナウンスします。それぞれ、御希望の方は、応募要領に従ってメールで御応募ください。

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効率アップ!AppleScriptで実現するDTP自動化のすすめQuarkXpress編
著者:倉持哲也/出版社:ビー・エヌ・エヌ、エクシードプレス
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申し込み方法:<msyk@locus.co.jp>宛にメールをする
メールの内容:
 タイトルは 【AppleScript本希望】 としてください
 本文には、名前、住所、郵便番号、当選時の公表名、を記載
 メールは、MDOnlineに登録のメールアドレスから送付してください
締め切り:2000/4/3(月)到着分のメールから、抽選します
当選者数:3名様に当選します

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次世代大容量フロッピー Zipの挑戦
著者:金子峻/出版社:オーム社
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申し込み方法:<msyk@locus.co.jp>宛にメールをする
メールの内容:
 タイトルは 【Zip本希望】 としてください
 本文には、名前、住所、郵便番号、当選時の公表名、を記載
 メールは、MDOnlineに登録のメールアドレスから送付してください
締め切り:2000/3/31到着分のメールから、抽選します
当選者数:3名様に当選します
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


マクロメディアがFlashの再生やファイル生成に関するSDKをリリース

Webでのベクターグラフィックスなどで事実上の標準規格となったFlashであるが、開発者がFlashベースの機能を取り込むことを可能にする2つのSDKがリリースされた。1つは、Macromedia Flash Player source code SDKで、C++で作成されたFlash Playerのソースコードが利用できる。これにより、新しいプラットフォームでFlashプレイヤを構築することができる。SymbianやWindows CEで、すでにプレイヤが作られており、今後登場するセットトップボックスなど、新しいプラットフォームでの利用を見込む。インターネット端末や、新しい機器でのFlash対応を進めることで、Flashの業界標準の位置付けを強固にすることを狙う。
また、Flashのファイルフォーマット(SWF)は2年前よりデベロッパーに公開されている。そして、Macromedia Flash file format (SWF) SDKとして、ファイル書き出しのソースコードを含み、より充実したドキュメントが添付されたSDKとしてリリースされた。たとえば、画面プレゼンテーションを行うソフトがFlashフォーマットでのプレゼンテーションデータの書き出しに対応するような利用例が考えられる。AdobeのLiveMotionのように、Macromedia製品以外でもFlashフォーマットのファイル書き出し機能を持つものが登場しているが、SDKの提供によりより多くのソフトウエアでのFlashファイルフォーマットの利用を促し、フォーマット自体の普及を目指す。
いずれのSDKもフリーで入手できる。ファイルフォーマットのSDKは規約に合意すればすぐにダウンロードできるが、プレイヤのSDKについてはMacromediaの許可が必要となっている。

関連リンク:MACROMEDIA ENABLES THIRD PARTIES TO SUPPORT MACROMEDIA FLASH
カテゴリ:サードパーティの開発資料, オーサリング系


Beがデスクトップ環境のソースをオープン化、開発ツールもフリー

BeOS 5が個人利用や非商用利用に限ってフリーソフトとして公開された。Personal版とPro版が用意されていて、Personal版がダウンロードできる。Pro版はマルチメディア機能などを高めたバージョンで、アジア地域では日立が販売代理店として挙げられている。さらに、BeOSのソフトウエアを開発するためのツールキットやライブラリなどもフリーで公開され、BeOSでのソフト開発をよりやりやすくした。
BeOSのデスクトップ環境であるTrackerと、タスクバーであるDeskbarについては、ソースコードがオープン化された。これらの環境で利用するアプリケーションの作成を促すのが目的だ。一時期は大いに注目を集めたBeOSではあるが、Be社の主要なビジネスはアプライアンス(単機能端末向けソフトウエア)のBeIAに移行し、BeOSの成長は完全にコミュニティにゆだねられた。コアなユーザを中心としたコミュニティは残る可能性もあるが、コンピュータの世界の表舞台からは去ったという印象が強く残る。

関連リンク:BeOS Datasheet
カテゴリ:UNIX


QuickTimeのインストールCDがVer.4.1に

アップルは、QuickTimeの最新版Ver.4.1を含むCD-ROMを販売する。QuickTime 4.1 Installer CD-ROMには、Mac OSおよびWindowsそれぞれのQuickTimeに加えて、QuickTimeを紹介するコンテンツなどが含まれている。価格は2500円で、同時にQuickTime ProにアップデートするProキーも4200円で販売する。支払いは、クレジットカード、銀行振込、郵便振込、コンビニ支払いが可能だ。現在は、QuickTime Ver.4.0のCD-ROMが販売されているが、これは3月いっぱいで申し込み受付を終了し、4月3日よりVer.4.1の申込書の配付を開始し、Ver.4.1の販売へ移行する。なお、初期のMac OS 9にはVer.4.0がインストールされているが、最近のモデルでは最初からVer.4.1がインストールされている。

関連リンク:QuickTimeインストールCD
カテゴリ:QuickTime