Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年4月1日発行号 - MRJ 2.2に入らなかったもの?



桜もちらほら咲き始めましたね。こちら埼玉ではえらく強風ですが、日ざしは春そのものです。今朝、エイプリルフールネタにひっかかりかけましたが、あやうく記事にしそうでした(笑)。危ない、危ない。あちこちで、ウソねたが炸裂していることと思います。
で、ほんとの話ですが…。知り合いが手術のために入院したのですけど、やめられないのがメールとWebページの更新という、ちょっとおたくな状態で、手術直後からiBookをベッドに持ち込み、かちゃかちゃとやっていたそうです。個室ではないので、電話は1階ロビーのISDN電話でやるそうなんですが、まだ病室のある階から下りることは許可されていないにもかかわらず、こっそりとiBookをかかてうろうろするという怪し気な病人をしていたそうで。それで、病院の公衆電話はたいがい椅子が置いてあります。で、iBookを接続して椅子に座って通信を始めると、後ろからおじさんが「ちょっとすみませんねぇ」と言って受話器を取ろうとする。「あ、それは…」と言っても、「いえいえ、どうそ座っていて下さい、すぐに終わりますから」と言ってまた、受話器を取ろうとする。ISDN電話だと、受話器を取らないで通信はできるのだけど、おじさんからすれば単に座ってパソコンをいじっているだけにしか見えなかったみたいです。やっぱり、ISDN電話でインターネットするのは、普通じゃない光景でしょうか。
でも、入院中は過去に例を見ないペースでページを更新しており、日に日に元気になり、予定より3日も早く退院できたみたいです(追い出された?)。おたくにはiBookがいちばんの薬だというのがもっぱらの評判です。パソコンを使う人が増えると、病室に10BASE-Tの端子を要求するようになるかも知れませんが、そうなると、落ち着いて仕事をばりばりして、過労で倒れたりなんかして。

さて、Zip本の当選者は以下の方々です。アイオメガの封筒で送りますので、よろしくです。AppleScript本の応募は来週の月曜日までです。
 Zip本の当選者:神谷和孝、田村 匡、としひろ(敬称略)
=====================書籍プレゼント
効率アップ!AppleScriptで実現するDTP自動化のすすめQuarkXpress編
著者:倉持哲也/出版社:ビー・エヌ・エヌ、エクシードプレス
―――――――――――――――――――――
申し込み方法:<msyk@locus.co.jp>宛にメールをする
メールの内容:
 タイトルは 【AppleScript本希望】 としてください
 本文には、名前、住所、郵便番号、当選時の公表名、を記載
 メールは、MDOnlineに登録のメールアドレスから送付してください
締め切り:2000/4/3(月)到着分のメールから、抽選します
当選者数:3名様に当選します
=====================チケットプレゼント(3/30参照)
Computer Telephony World Expo/Tokyo 2000 &
Customer Management Solution 2000 3日間共通展示会入場券
2000/4/19〜21 東京ビッグサイトで開催
http://www.idgexpo.com/ctw/
=====================チケットプレゼント(3/30参照)
東京国際ブックフェア 展示会入場券
2000/4/20〜23 東京ビッグサイトで開催
http://www.reedexpo.co.jp/tibf/
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Mac OSのコントロールをJavaで利用するためのライブラリが公開

AppleのJavaの技術エンジニアであるJens Alfke氏が、MRJで利用できるユーザインタフェースコンポーネント群「Rich Chocolaty Goodness」のRelease 8を公開した。Rich Chocolaty GoodnessはJens氏の個人のページで配付されているものの、Appleでの開発の成果であり、About...の文書にはAppleという記載もある。Mac OSのコントロールの機能をJavaのアプリケーションなどで使えるライブラリとして提供されている。ユーザインタフェースを拡充するためのコンポーネント群である。タブやスライダー、アイコンボタンなどがあり、フローティングウインドウなどこれから組み込まれる機能についても、ドキュメントにリストアップされている。Release 8ではツールチップの組み込みなどが行われた。ドキュメントに加えて、サンプルのアプリケーションも用意されている。MRJ 2.2以降が必要となっている。ただし、このライブラリについてはサポートは保証されず、将来のバージョンで必ずしも使えるものではないとしており、実験的なリリースであるという位置付けだ。WWDC 1999で、MRJ 2.2にはMac OSの機能を使ったコンポーネント群を追加するというアナウンスがあったものの、実際には組み込まれたなかった。その組み込まれなかったコンポーネントが、Rich Chocolaty Goodnessとして公開されているのではないかと思われる。

関連リンク:Jens’ Software Grab-Bag
カテゴリ:ライブラリ, Mac OS 9, Java


Carbon 1.1d7 SDKがリリース

Carbon 1.1d7 SDKがリリースされた。Carbon対応のアプリケーションを作成するためのSDKであり、Ver.1.1では、Mac OS 8.1以降をサポートしていること以外の詳細は不明だ。SDKは、ADC(Apple Developer Connection)メンバーにのみ公開されている。一般に公開されているCarbon SDKはVer.1.0.2のSDKである。

関連リンク:Develop Great Products
カテゴリ:Carbon/CF


REALbasicのベータ版がさっそくリリースアップ

REALbasicの次期バージョンVer.2.1のベータ版が配付され始めたが、早速の翌日に次のリリースBeta2が登場した。GetOpenFolderを使った後にIDEを終了するとクラッシュすることや、Static Textのリフレッシュの問題が修正されている。また、Windows向けに生成したMDIのプログラムで、マウスイベントが発生しないバグも修正された。アルファ版のときにくらべて、リリースは急ピッチのようだ。

関連リンク:REALbasic 2.1 Beta
カテゴリ:REALbasic


FlashとLassoを組み合わせたコンテンツ作成の解説文書が公開

Webサーバからデータベースアクセスを行うツールLassoを開発するBlue World Communicationsは、MacromediaのFlashのコンテンツから、Lassoを利用してデータベースの内容を取り出す方法を解説した文書を公開した。「Building a Data-Driven Message Board Using Lasso and Macromedia Flash」として、9ページのPDFファイルと、設定や作成結果を含む関連ファイルがセットになっている。Mac版とWindows版が用意されている。データベースの構成やFlashのコンテンツの設計内容などがまとめられており、データベースの内容をビジュアルに見せるようなWebコンテンツを作る例が示されている。また、MacromediaのWebサイト構築ツールDreamweaverでLassoを利用したデータベースアクセスを伴うコンテンツを設計するための「Lasso Studio 1.5 for Dreamweaver」の出荷についてもアナウンスがあった。

関連リンク:Blue World: Articles
カテゴリ:サードパーティの開発資料, オーサリング系


【4月1日特集】Mac OSの業績を宇宙で保存するプロジェクトが発動か?

AppleはMac OSのこれまでの業績を永遠に残すために、宇宙ロケットを打ち上げた。Windowsが圧倒的なシェアを得る中、Apple社とMicrosoft社は協調関係を打ち出しているものの、Appleで長年勤めている従業員を中心に、「GUIデスクトップは自分達が作り上げたものだ」という意識が強く、その業績をなんらかの形で残すべきだと言う声にこたえたものの。当初は博物館建設等が検討されたが、敵対的買収に合いつぶされかねないという理由から、地球外に場所を求めた。ただし、一連の作業は秘密裏に行われ、「マークされていない」という理由から某国の鉄砲伝来の地より打ち上げられたとも言われている。
宇宙船自体は、Mac OS 9でコントロールされていて、永遠にMac OSが宇宙空間で稼動したまま保存されることを狙っている。しかし、こうした動きを快く思わない勢力が、追撃の宇宙船を打ち上げるという計画も噂されていて予断を許さない状況だ。その一方で、Mac OS 9が永遠に動き続けるのかという懸念も浮上し、追撃の必要性はなしとの声も出ているという。また、同様の懸念からそろそろリセットをかけるべきだという声もあるものの、プログラムリンクはオンにしていなかったなどの問題点も取りざたされるが、こうした事情を考慮してリセットを行うプロトコルを特別に導入しているとも言われている。ところが、バックアップ装置等にUSB機器を使っており、リセットすると立ち上がらなくなるのではないかとの心配もあり、早期にシステムのアップデートの必要が迫られている。だが、どうやってシステムをアップデートするのか? ソフトウエア・アップデートはAppleScript対応ではなく……(きりがない〜笑)

カテゴリ:April Fool