Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年4月5日発行号 - Mac OS 9.0.4がリリース



Mac OS 9.0.4が出てきたり、マイクロソフトが敗訴で控訴だったり、ポストペット専用端末が出てきたりと、急に世間がにぎわしくなりました。今使っているPowerBookのシステムに、そのままMac OS 9.0.4をインストールしたのですが、見事にブートしなくなりました。最初に出てくるマックアイコンから先に進まないという状況で、USB機器を全部はずしてもやっぱりだめでした。クリーンにインストールしたシステムにはMac OS 9.0.4は入りました。また、システムを1から作り直しですが、なんだかんだでいろんなソフトを入れたので、ちょうど良かったのかも知れない…。一方、iMacの方ではすんなりとアップデートできました。みなさんもお気をつけください。ソフトウエア・アップデートの方は、応答が非常に悪い状態ですが、みなさんチェックに走っているのでしょうか。
そのPowerBookなんですが、やっぱりUSBが不安定なんですよね。何かのきっかけで、USBマウスを接続した状態で起動すると、落ちるようになってしまいました。USBマウスを使っていて、起動や終了をしていたときには大丈夫だったのですが、たぶん、外に持ち出すためにスリープをした後にその症状になったのだと思いますが、原因は完全には特定していません。まあ、トラックパッドでいいので、もっぱらトラックパッドだけを使っています。
一方、また、Palm Pilotを使いはじめました。スケジュールや電話番号を外出先で確かめたいときに、PowerBookを広げるのもちょっとヘビーなので、お蔵入りしていたPalmの再登場です。昔買ったUS RoboticsロゴのPalm Pilot Personalを1MBにアップデートしたものをまた使うつもりですが、ひさしぶりにイケショップのモバイルプラザなんかに見に行くと、メモリも8MBへのアップグレードがあるなど、1年くらいチェックしていない間にまたえらく世界が変わっています。USBのPalm Connectは調子よく動いていますね。Palmにした理由は、Palm Desktopでスケジュール管理をしたいからというのもあるのです。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Mac OS 9.0.4がリリース、スリープ時のメモリ保持は使えないまま

Mac OS 9のアップデート版、Mac OS 9.0.4が公開された。英語版や日本語版に加えて国際版もアップロードされている。4月5日の正午の時点ではソフトウエア・アップデートによるダウンロードはできない状態だったが、米国のAppleのサイトからアップデータをダウンロードできた。近々、ソフトウエア・アップデートでもダウンロードできるようになるだろう。
Mac OS 9.0.4での変更点としては、FireWireやUSBのサポート強化、ネットワークや電源管理の強化、オーディオやビデオ、グラフィックス機能の強化となっている。ReadMe文書が用意されておらず、これ以上の詳細はアップデータからは分からない。Tech Info Libraryを検索した限りでは、Apple DVD Playerを新しいバージョンにすること(別掲の記事を参照)、Final Cut Proを仮想メモリをオンにして使えるようになったこと、スロットローディングのiMacでモデムでPPP接続している時にスリープすると反応しなくなったことが修正されたことが判明している。
なお、PowerBookにインストールしたが、スリープ時にメモリの内容をディスクに保存しておくオプションは使えない状態になっている。機能拡張として「Sleep Memory Extension」が組み込まれているわけではなく、OS側で「スリープ中もメモリの内容を保持する」は使えない状態にしたようだ。
また、MRJ(Mac OS Runtime for Java)は、最新版の2.2が組み込まれるわけではなく、このインストールは別途行う必要がある。QuickTime 4.0がインストールされている場合でも、4.1へのアップデートは、Mac OS 9.0.4とは別に行う必要がある。これらは、ソフトウエア・アップデートを使ってアップデートが行える。

関連リンク:Update Mac OS 9: 9.0.4 Japanese
カテゴリ:Mac OS 9


Mac OS 9.0.4向けのApple DVD Playerが公開

Mac OS 9.0.4向けのApple DVD Playerがアップロードされた。ソフトウエア・アップデートでの更新が可能だとしているが、執筆時点ではソフトウエア・アップデートのアップデートリストには含まれていなかった。Mac OS 9.0.4でサウンドや画像処理の機能向上をしたことから、DVDプレイヤのアップデートも必要になったものと思われる。なお、このプレイヤはソフトデコードタイプの本体で必要になる。

関連リンク:Apple DVD Player 2.2 Japanese
カテゴリ:Mac OS 9, 周辺機器


Mac OS 9.0.4でDVDを見るにはプレイヤのアップグレードが必要

Mac OS 9.0.4では、機種によってはApple DVD Player 2.2を利用する必要がある。スロットローディングのiMac、Power Mac G4、FireWire搭載のPowerBookでは、DVD Playerは2.0ないしは2.1となっているが、Mac OS 9.0.4ではVer.2.2にアップグレードする必要がある。一方、Power Macintosh G3やPowerBook G3シリーズ、ブロンズキーボードのPowerBookといったハードウエアデコードタイプのものは、DVD Player 1.3のままでかまわない。

関連リンク:Mac OS 9.0.4: Requires Apple DVD Player 2.2
カテゴリ:Mac OS 9, 周辺機器


GoLive 5が第2四半期に出荷、Photoshopなどとの統合度を高める

Adobeは、Webサイト作成ツールの「GoLive 5」を、2000年第2四半期に出荷する。現在のVer.4.0.1にくらべて大きな変化は、PhotoshopやIllustrator、あるいはLiveMotionとの統合度が高くなった点だ。Photoshopのファイルをそのまま取り込むようなことができるようだ。また、HTML以外のコーディングにも対応し、GoLiveとテキストエディタの間で行き来してもコードレベルのレイアウトを保つことなど、エディタでプログラミングするような状況にも対処している。また、Extend Script Software Development Kitにより、さまざまな言語に対応できるようなアプリケーションのカスタマイズができるようになっている。Active Server PagesやJavaScriptの開発環境としての機能が最初から組み込まれるが、Java Server Pagesについても準備中など、サーバベースの開発での諸機能を取り込む方向にある。各社がカスタマイズすることはもちろんだが、Adobeによってさまざまなスクリプト言語に対応されることが期待できる。また、WebDav(Web Distributed Authoring and Versioning)にも対応した。いずれにしても、HTML以外の枠組みへの対応を進めたというのが新しいバージョンの特徴と言えるだろう。価格は$299。

関連リンク:Adobe GoLive 5
カテゴリ:オーサリング系


AdobeがオンラインでPDFを製作するサービスを開始

Adobeは、オンラインでPDFファイルを作成するサービスを開始した。現在は、アメリカとカナダのみである。ファイルをアップロードすると、サーバ側でPDFファイルを生成し、Webサイトもしくは電子メールで結果を受け取ることができる。元ファイルは20MB、生成時間は15分までと制限がかけられている。サービスは有償で、月あたり$9.99、年間だと$99.99となっている。費用を払った場合、作成するPDFの数は制限はない。Microsoft Officeのファイルフォーマットや、Adobeの各製品のファイル、HTMLや画像ファイルなどを受け付ける。3つのPDFファイル作成まで、フリートライアルのサービスもある。フォントについては使えるものと使えないものがあるようだが、サイトにはそのリストは見当たらなかった。サーバ側で用意されていないフォントを使う場合には、フォントを含めたPSファイルを作成することが勧められている。
日本でのサービスについてはアナウンスはないが、フォントを含めたPDF作成環境を整えなくてもPDFが作成できるということが期待できる点では注目できるサービスと言えるだろう。また、PDF作成にはそれなりにマシンパワーを消費し、作成中には他の作業がしづらい場合もある。しかしながら、オンラインで処理できれば、作業の効率化にも貢献するかもしれない。

関連リンク:Create Adobe PDF Online
カテゴリ:サービス


DiskCopyでUSBフロッピーを使うには、6.3.1以降のものを

Tech Info Libraryに公開された文書で、ディスクイメージのマウントや作成に使うユーティリティのDiskCopyと、USBフロッピードライブについての情報が公開された。ディスクイメージから、USBフロッピードライブを使ってフロッピーを作成するには、DiskCopy 6.3.1以降を使う必要がある。USBフロッピーのドライバも最新のものを使う。その場合も、あらかじめフロッピーを挿入しておいてから、Make A Floppyを選択するようにする。

関連リンク:Disk Copy: Using with USB Drives
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器


Webデータベース処理のLassoが4Dに対応

Blue World Communications社は、Webサーバからデータベース処理を行う「Lasso」のVer.3.6.5をリリースした。WindowsでのJava2サポート、年号の範囲の拡張、画像タグの強化、電子メール関連の機能の強化などが行われている。価格は$599からで、Ver.3.xユーザはフリーでアップグレードできる。
また、同社は、「Lasso 4D Web Data Engine」を発表した。Webサーバから4th Dimensionのデータベースを処理できるもので、4D Open Application Programming Interfaceを通じてダイレクトにデータベース処理ができる。また、ODBCデータベースを4th Dimensionのデータベースに変換するユーティリティも提供する。$799からだが、FileMaker ProあるいはODBC向けのLassoに追加するモジュールのものは$599で提供する。

関連リンク:Blue World Communications
カテゴリ:サーバー関連


Mac OS X Server関連の技術文書が翻訳されて公開

Tech Info Library-Jに、Mac OS X Serverに関する以下の文書が翻訳されて公開された。アップデート前の情報が中心である。

◇31107JN:Mac OS X Server: Macintosh マネージャ 1.0.x によるシステムフォルダの保護
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=31107
Macintoshマネージャの1.0や1.0.1では、システムフォルダの保護の機能が働いておらず、それ以後のバージョンで修正される。

◇32062JN:Mac OS X Server: Workspace Manager での、ハードディスクの表示
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=32062
ハードディスクを新しく追加したり、初期化したときには、フォルダのアイコンでハードディスクが表示されることがある。

◇24929JC:Mac OS X Server: AppleShare IP 利用者の取り込み
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=24929
AppleShare IPで登録したユーザを、Mac OS X Serverに取り込む方法が、手順とともに説明されている。

◇59004JC:Mac OS X Server: Mac OS X Server 1.0-2 アップデートダウンロードの手順
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=59004
◇59005JC:Mac OS X Server: Mac OS X Server 1.0-2 アップデートについて
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=59005

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:Tech Info Library-J, Mac OS X Server


USBカード向けのサポートソフトがアップデート

PCIカードあるいはPCカード形式のUSBアダプタ向けの機能拡張ソフト「USB Adapter Card Support」がVer.1.4.1にアップデートした。これらの方法でUSB機器を利用する場合にのみ必要で、USBポートが内臓されている機種では必要ない。Mac OS 8.6以降で利用できる。

関連リンク:USB Adapter Card Support 1.4.1 Japanese
カテゴリ:周辺機器