Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年4月7日発行号 - Netscape 6のJava



2日前にPalm Pilotとのシンクロがうまくいっていると書きましたが、Mac OS 9.0.4にしたところ、ダメになってしまいました。いったいなんでなんだろう?PowerBookでのバッテリを2つつけた時の時間表示は直っているみたいですが、一方でスリープ中のメモリ保持は直っていません。Mac OS 9.0.4が問題を全て解決するのであれば話は早いのですが、どうもそうでもないようです。近々、またアップデートがあるのでしょうか?
さて、PowerBookも購入して1か月近く経過して、だいぶん慣れてきました。とにかく液晶が広いのがいいのですが、はじめの頃、液晶にムラがあると思ってしまいました。しかし、良く見ると、あまりに液晶が広いので、比較的近付いて作業をすると場所によって見る角度が変わるので、そのためのムラなんですよね。こまったーこまったー…なんて言うと、持っていない人からは張り倒されるかもしれませんが(笑)。
いずれにしても、大きいために作業はやりやすいですが、街に出た時に広げるのは最初ちょっと抵抗がありました。だいぶんと慣れましたけど。アップルで記者向け説明会があるときには、あちこちでPowerBookが炸裂しているからいいのですが、時間があるときにコーヒーショップなんかで広げるのはなんか人目を気にしてしまいますね。それだけ高さがあるということでしょうか。まあ、でも、作業に没頭するとそれも忘れてしまいます。どんな場所でもまったく自分のデスクと同じ環境というのは快適なものです。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


APPLETタグでJavaアプレットを起動するNetscape 6

Netscape 6 PR1がリリースされたが、Javaのアプレットが、APPLETタグで稼動できるようになっている。Mac版の場合、MRJInABoxというプラグインが組み込まれており、このプラグインを通じて、システムに組み込まれているMRJ(Mac OS Runtime for Java)をVMとして稼動させている。Mozilla.orgで開発されていたMRJ Pluginは、EMBEDタグを使ってアプレットを起動させるものだったが、APPLETタグという本来の形式でのアプレット利用ができるようになったと言えるだろう。また、Internet ExplorerはすでにMRJだけをJava VMとして利用しており、Mac OS環境では、Netscape 6、Internet Explorer 5のいずれもが、同一のAPPLETタグで、MRJという同一のJava VMを使ってアプレットを稼動するようになった。ただし、テスト用アプレットで試したところ、Appletクラスに対するsetSizeメソッドは、Netscape 6では適用されてアプレットのボックスサイズが変更されたのに対し、Internet Explorerでは変更されないという結果になった。同じVMでもブラウザによる微妙な違いはやはり留意すべき点であることは変わらない。
Windows版はどうだろうか? Windows版のNetscpa 6は、サンマイクロシステムズのJava2 SEをJava VMとして利用する。PR1のダウンロードと一緒に現在の最新版である1.3.0rc1がインストールされる。Windows版でも、やはりAPPLETタグで、Java2をVMとして実行できるようになっている。一方、Internet Explorer 5はAPPLETタグでは自分自身に組み込まれているJDK 1.1.5レベルのJava VMを稼動するため、Java2 VMを利用するには、Java Plug-Inを使ってOBJECTタグを利用する必要がある。
以上のような状況をJavaの実行環境として、APPLETタグで、OSに組み込まれたJava VMを利用するという方向性があるとすると、Windows版のInternet Explorerだけがその方向性を持っていないことになる。Javaのアプレットがどのような方向性で収斂するのかは予測は付きにくいが、Netscape 6の登場は、Javaアプレットを巻き込んだシステム構築の複雑さを取り除き、よりシンプルにすることは十分に言えるだろう。
なお、Netscape 6とは関係ないが、Mac OS 9.0.4の上で、システムプロパティのos.versionを参照すると「9.4」という文字列が得られる。ちょっと進み過ぎているようだ。

カテゴリ:ブラウザ, Java


Mac OS X ServerのMacOS.appからはMac OSのインストールはしないように

Mac OS X Serverが稼動しているマシンで、Mac OSのインストールを行う時、MacOS.app(Mac OS Server上で稼動するMac OS環境)上からできなくはない。しかしながら、そうしてインストールしたシステムは起動しない。MacOS.appは、Mac OS ROMがなくても起動するものの、通常の起動ではMac OS ROMが必要になる。MacOS.appでのインストールではMac OS ROMがインストールされないのである。Mac OSをインストールする時には、CD-ROMから起動して行うようにと記載されている。

関連リンク:Mac OS X Server: Mac OS Installed From MacOS.app Will Not Startup a Power Macintosh G3 (Blue and White)
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS X Server


Tech Info Library-JにAirMac関連の文書が掲載

日本語での技術情報を提供するTech Info Library-JにAirMac関連の文書が追加された。文書とその要約は以下の通りだ。

◇58518JN:AirMac 管理ユーティリティ: ベースステーションが見つからない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58518
ベースステーションが見つからない場合のトラブル対策について、詳しく記載されている。

◇58546JN:AirMac Base Station: x2 モデムとの互換性
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58546
インターネットサービスプロバイダ側がx2モデムの場合でも利用できるが、V.90にアップデートされていない場合には最高速度の接続ができない。また、V.34で強制的に接続する方法についても説明されている。

◇58542JN:AirMac Card: AirMac カードの“必要なソフトウェアが見つからない”エラーについて
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58542
このエラーが出る時には、AirMacカードの取り付けがしっかりなされているかを再確認することも行う必要がある。

◇58579JC:AirMac 設定アシスタント: ベースステーションを設定する前にしなければならないこと
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58579
ベースステーションの設定を行う前に、Mac OSでのインターネット接続の設定が行われている必要がある。

◇58609JC:AirMac: 製品のシリアルナンバーが箱に記載のものと一致しないことがあります
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58609
箱に印刷されたシリアル番号が間違っていることがある。ベースステーションやカードのシリアル番号が正しい番号である。

◇58613JN:AirMac バージョン 1.1: ベースステーションの強制リロード
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58613
ベースステーションを強制リセットして出荷時の状態に戻す方法が説明されている。リセットボタンを30秒以上おし続けるなどの作業ののち、クロスケーブルでMacと直結して設定を行う。

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:Tech Info Library-J, ネットワーク


Tech Info Library-Jにハードウエア関連の文書が掲載

日本語で技術情報を提供するTech Info Library-Jに、PowerMacやPowerBookなど、ハードウエア、周辺機器関連の文書が以下のように公開された。アドレスと要約は以下の通りだ。

◇58526JN:Macintosh Server G4: チェックサムエラーのメッセージへの対処方法
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58526
SoftRAID 2.2あるいは2.2.1のドライバを組み込んだSCSIドライブで発生するエラーメッセージに対処する方法が記載されている。

◇58615JN:PowerBook (FireWire): 最新情報
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58615
FireWire搭載のPowerBookに含まれている文書で、各種機能の詳細が記載されている。周辺機器やアプリケーションとの相性など重要な情報があるので、購入前にチェックしておくのも良いかも知れない。

◇58616JN:PowerBook (FireWire): バッテリレベル・インジケータの表示を正確にする
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58616
バッテリ表示を正確にするには、バッテリを完全に使い切って、さらに完全に充電する。それでもだめなら、パワーマネージャをリセットする。

◇18216JN:Apple Displays: よくあるお問い合わせ (FAQ)
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=18216
ディスプレイに関するQ&A集で、文書が最初に作られたのはかなり以前のようだ。トリニトロン管の細いグレーのラインの説明などがある。

◇58606JN:FireWire 装置からのブート: 対応するコンピュータと起動方法
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58606
FireWire装置からの起動に対応しているのは、Ver.3.22f1以降のブートROMが搭載されたPowerMac G4ないしはFireWire搭載のPowerBookとなっている。

◇58442JN:起動時の、セルフテストでのビープ音について - Part 2
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58442
スロットローディングタイプ以降の機種での、起動時のセルフテストでのビープオンの意味がまとめられている。ビープ音の回数によって、1回ならRAMが搭載されていないなどとなっている。

◇31020JN:DVD: 映像のコマ落ちや途切れの原因
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=31020
DVDの再生でコマ落ちが落ちるさまざまな原因が説明されている。他のアプリケーションが稼動している場合や、カラー設定、ネットワークの設定など多岐に渡っている。

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:PowerBook, Tech Info Library-J, 周辺機器, Power Mac


Tech Info Library-JにMac OS X ServerとWebObjectsに関する文書が公開

日本語で技術情報を提供するTech Info Library-Jに、Mac OS X ServerやWebOjbectsに関する文書が公開された。以下はそれらの文書のアドレスと要約である。

◇70145JN:Mac OS X Server 1.2: NSGregorianDate で判明している問題点
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=70145
日付データを扱うクラスであるNSGregorianDateのdateByAddingGregorianUnitsメソッドで、月や日、時間、秒に、-128〜127の範囲外の数値を与えると、オーバーフローによって正しい日付には設定されない。内部的にこのメソッドを使うこともあるので注意が必要だ。アップルは解決すべく作業を行っている。

◇60106JN:Mac OS X Server: Mac OS X Server上での Kerberos について
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60106
Kerberosは輸出に関する制限があり、開発ライブラリはMac OS X Serverには組み込まれていない。ユーティリティ類については含まれているが、Keroberosに対しては制限付きのサポートとなっている。

◇70098JN:WebObjects 4: バーチャルドメインシステムに対し、アプリケーションのタイムアウトが示すサーバ
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=70098
バーチャルドメインで運用しているWebObjectsで、ブラウザ側のアドレス表示でバーチャルドメインが常に表示される方法が記載されている。

◇70117JN:WebObjects 4: Solaris 上における終了できないプロセスを防ぐ
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=70117
WebObjects 4をSolarisで稼動し、別のマシンのOracleデータベースを利用すると、終了しないで残るプロセスが出ることがある。それを防ぐ方法が記載されている。

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:Tech Info Library-J, WebObjects, Mac OS X Server


2000/4/5に更新されたTech Info Library-J

アップルより公開されている日本語での技術情報Tech Info Library-Jで、以下の文書が2000年4月5日に新規のものとして公開された。

◇25125JN:Mac OS 9.0.4: Apple DVD Player 2.2 をご利用ください
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25125
◇25134JN:Mac OS 9: テンポラリ項目が起動時に消去されない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25134
Temporary Itemsフォルダの中身が再起動後に残るという問題に対して、スクリプトプログラムで対処する方法が掲載されている。日本語システムで正しく動作するスクリプトが掲載されている。なお、プログラムの各行の頭にある空白を削除しないと正しくコンパイルされないので、注意が必要。

◇16597JN:Mac OS:「一般設定」コントロールパネルでグレイ表示になっている選択項目
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=16597
◇25132JC:Mac OS 9:「一般設定」コントロールパネルで使えなくなっている選択項目
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25132
システムフォルダの保護やアプリケーションフォルダの保護が使えなくなった点についての説明。これらは「マルチユーザ」コントロールパネルで設定する。

◇36508JN:QuickTime 4: QuickTime プラグインの MIME タイプ割当てをカスタマイズする
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=36508
◇25137JN:Final Cut Pro: 推奨されるディスクキャッシュ設定
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25137
◇25138JN:Final Cut Pro: 仮想メモリを“切”に設定すると処理能力が高くなる
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25138
◇30994JN:TCP/IP Options: "Don’t retain DHCP lease on Shutdown" とは何をするものですか?
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=30994
◇58375JN:TCP/IP Options: "Don’t Retain DHCP lease" をオフにできない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58375
TCP/IP Optionsコントロールパネルは、Mac OS 8.6に追加で組み込むもの。

◇26200JN:AppleShare IP 6.3 にアップグレードする
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=26200
◇75024JN:Macintosh Manager: オンラインで追加されるリソース
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=75024
◇25104JN:Macintosh Manager: サポートするバージョンとハードウェア構成
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25104

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:Tech Info Library-J