Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年4月18日発行号 - Carbonでの印刷プログラム



世の中にはややこしい用語がいっぱいあります。それで、ある夫婦の会話ということにしますが(笑)、新しいPowerBookを買うと言う話で、DVDプレイヤにもなるんだよと話をしたところ。「すると、ビデオも接続できるのね。」うーん、確かにFireWireがあるから、DVビデオを接続できるけど、Final Cut Pro買うのはちょっと高いなぁ。「iMacだったらビデオのソフトがついているのに。」そうなんだよね、iMovieは別売していないし。DVDはプレステ2で見ることができるし、だいいちうちにはDVはないよ。「あれ、プレステ2があるじゃないの。」プレステはカメラじゃないでしょ。「???…」
とまあ、分かっているような分かっていないような会話ががあって、最終的に、DVDとDVは同じものだと思っていたことが判明しました。しかし、なまじ、FireWire対応のPowerBookともなると、話は余計にごっちゃごちゃになりますね。そう言われれば、同じような用語もいっぱいあります。CDとCD-ROMは同じことをさす場合もありますが、前者の方が範囲が広いです。だけど、CD-RはCD-ROMを略しただけと思っている人もいるかもしれません。世間に浸透すれば違いも理解してもらえるのでしょうけど、DVDとDVはまだまだということでしょうか。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


ACI USが4D, Inc.に改名、主力製品名を社名に

データベースソフトの4th Dimension(4D)を開発・販売しているACI USが、社名を「4D, Inc.」と改名する。同社は、主力製品として4Dと、StarNineの獲得によるWebSTARなどのサーバ製品があるが、4D社として改名後も、同様の製品系列を継続する。また、4D社のサイトとして「4D.com」が開設されている。また、日本法人も「株式会社フォーディー・ジャパン」となり、ドメインも「4D-Japan.com」となった。

関連リンク:4D, Inc.
カテゴリ:業界動向


QuickTimeで読み込んだグラフィックスをCarbonで印刷するサンプル

サンプルコードとして公開された「Carbon QT Graphic Import」は、QuickTimeのGraphic Importerを利用して、グラフィックスファイルなどをアプリケーションに取り込むサンプルだ。画像の読み込みをQuickTimeの機能を利用し、取り込んだ画像をアプリケーションでデータとして利用するサンプルとなる。また、Carbon Printing Managerを利用して、グラフィックスを印刷する機能も組み込まれている。Carbonでは印刷のメカニズムが大きく変わるが、簡単に言えばPMで始まるAPIコールに起き替えるのが基本となる。サンプルコードの実質的なグラフィックス処理は、Graphic Importerで読み込んだグラフィックスをCopyBitsでビットマップ転送しているだけであり、印刷処理をCarbonで組む場合の分かりやすいサンプルとなることは間違いないだろう。さらに、用紙設定や印刷ダイアログの処理もあり、いずれにしても、Carbonでの印刷処理の組み立てを知るには分かりやすいサンプルだ。ソースファイルのMyCarbonPrinting.cを参照すればよい。また、ドラッグ&ドロップの機能の組み込みについてのサンプルにもなる。

関連リンク:QuickTime: Importers and Exporters: Carbon QT Graphic Import
カテゴリ:アップルからの開発資料, QuickTime, Carbon/CF


MacsBugがあってもDVD Player 2.0を利用できる機能拡張

Bare Bones Softwareは、MacsBugがインストールされていてもApple DVD Playerを使えるようにする「DVD Player Helper」を、フリーソフトとして公開した。先程公開された、AGPグラフィックスのPower Mac G4や、FireWire搭載のPowerBook向けのDVDプレイヤであるApple DVD Player 2.0は、MacsBugがインストールされていると、エラーメッセージを出して終了してしまう。それを回避するシステム機能拡張が「DVD Player Helper」だ。プログラマの多くはMacsBugをインストールしていると思われるが、これで安心してDVDの再生ができる。

関連リンク:About Our Demos and Freeware
カテゴリ:周辺機器


4D開発者向けカンファレンスで、Ver.6.7が新登場

フォーディー・ジャパンは、「4Dデベロッパコンファレンス」を2000年6月1日(木)〜2日(金)に、東京の品川プリンスホテルで開催する。4Dの開発者向けのカンファレンスであるが、利用者も含めた4Dの最新情報や利用技術などに関するセッションが開催される。何と言っても目玉は、4Dの次期バージョン、Ver.6.7についてのセッションが開催されることだ。新機能の紹介が1日目のキーノート直後に行われ、2日目には、WebSTARやIISとの連係についてのセッションが開催されている。1日目は1つの会場でセッションが順次進められるが、2日目は一般向けと上級者向けのセッションに別れる。サイトにはセッションの概要が記載されている。なお、参加費についてはサイトには記載が、執筆時点ではなかった。

関連リンク:4Dデベロッパコンファレンス
カテゴリ:データベース, イベント


iCab Preview 2.0がリリース、ホットリストの機能強化など

Mac OSだけで使えるWebブラウザのiCabがPreview 2.0になった。HTML 4.0に準拠したコンパクトなブラウザとして、近い将来に49DMで販売開始されるが、現在はプレビュー版として今年の8月まで使えるバージョンがダウンロードできる。Preview 2.0ではホットリスト(お気に入りのような機能)のフォルダを新しいウインドウに開いたり、あるいはインポートやエクスポートができるようになった。NetscapeやInternet Explorerのブックマークあるいはお気に入りを読み込めることができる。また、CD-ROM上での起動に対応したほか、Proxy設定の自動化や、ダウンロードを中断したファイルを途中から再開できるようにもなっている。

関連リンク:iCab
カテゴリ:ブラウザ


Power Macのバススピード、SCSIカード、騒音レベル

Tech Info Libraryで更新された文書のうち、最新機種にからめたものをいくつかピックアップしてみた。

◇Power Macintosh: Bus Speeds
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n17121
Tech Info Libraryで公開され、更新された文書「Power Macintosh: Bus Speeds」では、歴代のPower MacintoshのCPUクロック周波数と、バスのスピードが一覧で表示されている。

◇Power Macintosh G3 and G4: Differences Between Available SCSI Cards
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58256
Power Macintosh G3以降のPower Macで、Appleより供給されているSCSIカードのうちどれがつかえるかが一覧表として示されている。また、各SCSIカードの基本的な性能もまとめられている。

◇Macintosh Computers and LaserWriters: Noise Levels
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n8556
Power MacintoshやiMacの騒音レベルが一覧表でまとめられている。また、LaserWriterの騒音レベルについてもまとめられている。Power Mac G3は、Power Macintosh G3よりも騒音レベルが高いことが分かる。

カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Power Mac


ソース管理ソフトがバージョンアップ、プロジェクトの新規作成など

CP Tech社は、Code Warriorからソースコードの管理を行う「Visual Projector 2」をリリースした。MPW ProjectorやSourceServerを、グラフィックユーザインタフェースで使えるソフトで、$30のシェアウエアだ。Ver.2では、Projectorのデータベースを新たに作成する機能や、ファイルのチェックアウト時にVCSヘッダに追加や更新を行ったり、さまざまなユーザインタフェースの改良が行われた。また、Kagiでの支払いにも対応した。VisualProjectorは、チェックアウトの状態やリビジョンが階層構造を伴って一覧されるSource Browser、データベース内のチェックアウトの状態などを表示するProject Browserが主なコンポーネントとなっている。

関連リンク:Visual Projector
カテゴリ:開発ツール