Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年4月27日発行号 - WWDCでCodeWrrior Pro6を披露



プレステ2用のゲームであるカプコンの「ストリートファイター EX3」は、アリカというメーカーの開発ですが、CodeWarrior for PlayStation2を使って開発されたと発表がありました。このCodeWarriorは、Windowsで稼動するものです。40万円弱と高価ですし、ほかにもいろいろいるのですが、業務用でもありますし、ゲームの開発費用を考えると、それほど大した金額でもないかもしれません。画面を見る限り、CodeWarriorそのものです(当たり前?)。おなじみの、プロジェクトウインドウやソースコードレベルのデバッガが見えています。
記事にも書きましたが、Mac OS X Server 1.0のCD-ROMには、なぜかVersion 1.1と書いてあります。NetBootやThird Partyのほうは、Version 1.0となっています。以下のTech Info Libraryにも、Mac OS X Server 1.1という記述があります。サーバのコア部分は、内部的なバージョン番号が1.1だったのだけど、WebObjectsやNetBootとあわせた商品としてのバージョンが1.0であるということなのかもしれません。だけど、アップデータのバージョンは1.0-2とかでした。まあ、どうでもいいことなのかもしれませんが、気になると言えば気になります。
◇Mac OS X Server: Mac OS Compatibility (MacOS.app) v2.2 Release Notes
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60124
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Mac OS X Server 1.0から1.2へのアップグレードは期間限定

Mac OS X Server 1.0の日本語版を1.2へアップグレードするサービスが、やっと始まる。4月27日から6月30日の期間限定となるので注意が必要だ。Mac OS X Server販売代理店経由となり、AppleStoreでの販売は行わない。費用は2,500円だ。販売代理店は、以下の案内のページからリンクがある。WebObjectsについてはあ、アップグレードには含まれていない。
代理店の1つソフトウエアトゥーのページでは、アップグレード版の1.2は、1.0が稼動しているマシンにしかアップグレードできないことが明記されていて、G4へのインストールができないことが記載されている。つまり、1.0を使っていたけど、G4を買ったのでそちらでMac OS X Serverを稼動させたいとなると、Mac OS X Server 1.2のパッケージ版を購入する必要がある。送料と消費税込みで2,900円と記載されている。内容としては、CD-ROMは1枚だけのようだ。また、ソフトウエアトゥーのページでは、通信販売の案内しかなく、店頭でのアップデートについては記載がない。その他の販売代理店については、Webページからのリンクは執筆時点では存在しなかった。
代理店の1つであるステラクラフトに、電話で申し込んでみた。個人の場合は、メールで住所等を知らせれば、折り返し入金先などを知らせるということで、入金確認後に商品を送付するということであった。商品自体は5月初旬には発送可能になる予定だということであった。

ところで、今頃気付いたことだが、Mac OS X Server 1.0のCD-ROMには、「Version 1.1」と記載されている。日本語版も英語版も、いずれもVersion 1.1という記述が盤面にある。

関連リンク:Mac OS X Server 1.2アップグレードの御案内
カテゴリ:Mac OS X Server


WWDC 2000でCodeWarrior次期版の詳細が明らかに

2000年5月15〜19日にサンノゼで開催されるWorldwide Developer Conference 2000(WWDC 2000)で、Metrowerks社によるプレゼンテーション内容が明らかにされた。16日の「Moving to Mac OS X with CodeWarrior」では、次期リリースVer.6.0のCodeWarriorでの、ClassicおよびMac OS X向け開発環境を見ることができる。17日の「CodeWarrior is now rated X」では、完全なデモを見せるとしている。18日の「Tuning for Velocity Engine and MP(Multiple Processor)」もやはりCodeWarriorを使った開発のデモがある。19日の「Debugging Applications on Mac OS X」では、1台のマシンだけで、Mac OS Xのアプリケーションのデバッグを行うところを見せる。いずれにしても、CodeWarrior Pro 6として、Mac OS Xの開発環境を提供することが明確になった。Pro 5は1999年7月末にリリースしている。Pro 6がどのような開発機能を持ち、いつごろリリースされるのだろうか? WWDC 2000でのセッション内容を伝えるリリースでは、Mac OS Xという記述はあるが、CarbonなのかCocoaなのかという説明は一切ない。いずれにしても、5月中旬に明らかにされる。

関連リンク:Metrowerks
カテゴリ:CodeWarrior, イベント


QuickTime 4.1.2がリリース、性能向上など小幅な機能アップ

英語版のQuickTime 4.1.2が配付されている。4.1.2での変更点は、ストリーミングの性能向上、MP3に.m3uファイルをMIMEタイプとして追加したこと、SMILファイルの拡張子をsmiからsmlに変更したことなど、小規模なバージョンアップだ。また、CodakのPicture CDのファイルを開くことや、Windows 2000にも対応している。以下のTech Info Libraryの文書に、4.1.2での変更点が記載されている。日本語版については、まだリリースされていない模様だ。

◇QuickTime 4.1.2: What’s New
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60721

関連リンク:Get QuickTime
カテゴリ:QuickTime


iMovie 1.0.2へのアップデータがリリース、オーディオ性能を向上

iMac DVに付属するムービー編集ソフトのiMovieをVer.1.0.2にアップデートするアップデータがリリースされた。英語版の国際版となっているが、日本語版は現在のところリリースされていない。1.0.1からの変更点は、音量の大きな時のオーディオ取り込みを向上させたことと、12ビットオーディオの性能を向上させたこと。以下のTech Info Libraryの文書に、iMovie 1.0.2に含まれるReadMe文書が参照できる。

◇iMovie Updater 1.0.2: Read Me
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60674

関連リンク:iMovie Update 1.0.2
カテゴリ:QuickTime, iMac


Mac OS X Serverにも対応しているギガビットEthernetカード

Team ASA社は、Mac OSあるいは、Mac OS X Serverで稼動できるギガビットのEthernetアダプタ「Stallion GT-II」をリリースした(WebサイトではMac OS Xとあるが、ニュースリリースではMac OS X Serverとなっている)。光ファイバと、銅線の両方のタイプをそろえている。IEEE P802.3zuあるいはIEEE P802.3abをサポートする。銅線タイプが$895、光ファイバタイプが$995となっている。Windows NTやAlpha NTにも対応する。PCIバスのVer.2.1に対応し、バススピードは33/66MHzとなっている。ギガビットEthernetは、1000BASE-T(銅線、カテゴリ5で100mまで)や1000BASE-SX(50ミクロンで550mまで)といった規格名になっており、転送レートは1GB/sで、よく利用されているEthernetよりも10〜100倍高速である。

関連リンク:Stallion GT-II
カテゴリ:ネットワーク, Mac OS 9, Mac OS X Server


インターネット機器を監視し、停止などをメールで報告

Neon Softwareは、インターネットのバンド幅を測定するソフト「CyberGauge 3.0」をリリースした。SNMPを利用してトラフィックの監視を行う。Quality of Service (QOS)のレポート作成などができる。3.0では応答しないデバイスや、スレッシュホールドを超えたデバイスがある場合に、メールなどで連絡する機能も加わった。Mac OSやWindowsで利用でき、5デバイス版が$295からとなっている。旧バージョンからのアップデートも有償だが受け付ける。

関連リンク:Neon Software
カテゴリ:その他のインターネット