Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年5月14日発行号 - ApacheでWebSTARプラグイン



サンノゼに到着して、ホテルに落ち着きました。Hyatt San Joseに泊まっています。時差には弱い方なのですが、午後の遅い時間から夜中近くまで寝てしまって、まだこちらのタイムサイクルには乗り切っていない状態です。ホテルにはやはり、Ethernet端子があったのですが、1日12ドルとちょっと高いです。だけど、ダウンロードなんかすると、なんと、68KB/sも出ます。だいたい600kbpsくらいでしょうか。回線は1Mbpsなのかもしれません。電話してダイアルアップすることを考えてもあまり値段は変わらないので、さっそく使いはじめます。せっかくなので、Darwin 1.0.2をダウンロードしようかと思っています(笑)。
だけど、SMTPサーバが使えないのが痛いです。ローカルでSMTPサーバを立ち上げても、メール配信はしてくれません。WebやPOPはOKです。サポートに問い合わせたところ、Hyatt向けにはSMTPは設置されていないというつれないお答え。だから、送信は急きょHotMailに入会して行っていますが、メーリングリストへの投稿がホテルからはできないのです。きっとスパムとかの対策なんでしょう。これだけ通信環境がいいのなら、大量にメールを送るために1泊してもそれほどの値段ではないですからね。
そのホテルのインターネットサービスですが、DHCPなんですけど、なぜか、Internet Explorerを立ち上げると、そのインターネットサービスのログイン画面になり、ボタンをクリックしてログインしないと何も使えない仕組みなのです。DHCPでIPなどを供給後、そのIPアドレスでログインをしてチャージをする仕組みなのでしょうか。ホームページはデフォルトのAppleのページにしてあるものの、自動的にインターネットサービスのログインページに行くのはなんか不思議な動きです。
Hyattはいいホテルなのですが、ホテルの周辺に何にもありません。リカーショップもスーパーマーケットみたいなのもないのです。昼間に歩いてみたのですが、電車の次の駅(Gish)まで行けば、昨年よく利用していたリカーショップがある程度なんです。道路を歩いていたら道を聞かれてしまいました。日本よりアメリカで道を聞かれることの方が多いんですよ。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


お詫び:WWDCの取材記事はキーノートのみに変更

MDOnlineでは5月8日、MJRでは5月12日に配信した「WWDC情報、MDOnlineのセッション参加スケジュール予定」という記事で、セッションに参加して取材した結果を記事にする予定を記載したが、残念ながら一部のセッションだけしか記事にできなくなった。記事にできるのは、15日の午前中にあるCEOスティーブジョブズ氏のキーノートと、16日午前中のキーノートのみだ。その他は、機密保持規定が適用されて公開は基本的にはできなくなった。

昨年、WWDC 1999では、すべてのセッションの内容を公開しても良かったため、今年も同様であると予測していたが、残念ながらそうはならなかった。WWDCの記事を目当てにしていた方には申し訳ないが、事情をお察しいただきたい。いずれにしても、取材は行うので、機密保持が解けた段階で記事としてお届けする予定である。

カテゴリ:


ApacheでWebSTAR向けプラグインを利用できる追加モジュールが登場

Tenon Intersystemsは、競合相手であるWebサーバのWebSTAR向けプラグインを、Apacheで実行するためのダイナミックモジュールを、オープンソースとして公開した。WebSTAR向けのプラグインを作っているメーカなどが、極力簡単にTenonのApacheをベースにしたWebサーバのWebTen対応しやすくするためである。同社は「iTools for Mac OS X」として、Mac OS XでApacheが使えるソフトウエアを販売する予定だが、ApacheというWebサーバソフトの標準をより管理しやすく利用できる点を売り物にする。加えて、WebSTARプラグインのサポートにより、Mac OSでのさまざまなプラグインを結果的には「iTools for Mac OS X」対応を促進することを狙っているのだろう。Mac OS 9までは商用サーバとしてはWebTenもあったもののWebSTARの存在感が高かったが、この「夏」とされるMac OS Xに向けて早くもサーバ市場で争いが熾烈化しつつある。また、「OS X Transition Package」として同社製品は比較的安価に購入できる。

関連リンク:Tenon Intersystems
カテゴリ:サーバー関連


DreamvweaverのWebアプリケーション構築版が発売

Macromediaは、データベース処理を取り巻くWebサイトを構築するツール「Dreamweaver UltraDev」をリリースした。Java Server Pages、Active Server Pages、そしてColdFusionのランゲージであるCFMLをサポートする。データベースのさまざまな管理を行うとともに、データベースを利用するWebサイトをビジュアルに構成できる。データベースの接続も、JDBCやODBC、ActiveX Data Objects、あるいはネイティブなどにも対応する。データベース接続やアプリケーションサーバへの対応もプラグインとして追加できる構成になっている。その他、Dreamweaver 3の機能は含まれている。Webサイト構築ツールがアプリケーションサーバの開発支援へと動いていると言う傾向はこのところ顕著ではあるが、ビジネスあるいはコマースサイトといった業務系ユーザの領域に、どちらかと言えばデザイン系が強い同社がどのくらい受け入れられるのかも注目したい。予想価格は$599で、Dreamweaver 3ユーザは$299で入手できる。

関連リンク:Dreamweaver UltraDev
カテゴリ:オーサリング系, 開発ツール


OpenBaseとRADstudioがMac OS Xに対応

Mac OS X Serverで稼動するデータベースエンジンである「OpenBase」の、Ver.6.5のベータ版がリリースされた。高速処理や使いやすさを売り物にしているが、Ver.6.5ではMac OS Xでの稼動を確認しているという。また、JDBCやODBCドライバをアップデートし、WebObjects 4.5で稼動するためのアダプタも加わった。また、OpenBase社のデータベースアプリケーション開発ツールである「RADstudio」もVer.1.0.5にアップデートし、Mac OS Xを対応OSとして加えた。データベースおよび開発ツール共にMac OS Xに対応したことになる。データベース関連の製品が不足すると言われ続けてきたMac OS環境にとっては、Mac OS X Serverからの発展形だとは言え、うれしいニュースと言えるだろう。

関連リンク:OpenBase
カテゴリ:データベース, Mac OS X


C/C++のヘッダからソースファイルを自動生成するユーティリティ

Antoine Beyeler氏による「H2C 1.6」は、C++のヘッダファイルから、その定義に従ったソースファイルを作成する。C++ではヘッダに定義を行うと同時に、それと同じような内容のソースの定義も書く必要があり、2重に同じようなプログラムを作るような感覚を覚える。しかしながら、H2Cを使えば、ヘッダから機械的に導きだされるソースを部分を自動作成するので、手作業による間違いは起きないだろう。そして、実質的な処理部分をソースに加えればよい。AppleScriptに対応しており、Code Warriorから呼び出すような形態でも利用できる。プラグインにより、たとえば、自動的にドキュメントを生成するようなし仕組みを追加できるようにもなっている。Ver.1.6で、ネームスペースに対応したほか、new[]やdelete[]への対応も行っている。$15ドルのシェアウエアで、サイトライセンスも受け付ける。

関連リンク:H2C
カテゴリ:開発ツール


Apple Memory GuideにiBook、PowerBookの情報が追加

Apple Memory Guideの2000年5月版が公開された。iBookやFireWire搭載のPowerBookの記述が追加されている。AMGは、Macintoshの初期マシンから現在のマシンに至るすべてのマシン、あるいはプリンタなどの拡張機器のメモリ構成情報がまとめられたPDFファイルだ。搭載できるメモリモジュールや、搭載場所、何メガのメモリを使うことができるのかなどの情報が含まれている。

関連リンク:Apple Memory Guide 05-00
カテゴリ:アップルからの開発資料