Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年6月6日発行号 - AppleWorksが6.0.4にアップデート



ジャストシステムがASP事業を展開しますが、記事にも書いたように、デベロッパーの業態というものの変化を強く感じました。Webサイトも進化をしたというところでしょうか、オープンソースのものをちょっと手を加えただけで新しいサービスを始めるという状況ではなくなり、多大なリソースをかけてソフトウエアを構築し、サービスを行うということが本格的になったかと思います。もちろん、今までもそうした開発を行ったサイトはあるかもしれませんが、ソフト開発会社が自ら乗り出したわけです。いくつかのサービスをデモで見ていて、もはやこうしたアプリケーションサービスは個人がちょっとがんばってサイトを作ってやるようなものではなくなったという気がしました。Webサイトも、パッケージソフトなどと同様に、ニーズなどを市場調査をし、開発コストをかけ、収益のモデルを構築して行うビッグビジネスとなったというところでしょうか。もちろん、個人のWebページも当然残ることにはなるでしょう。インターネットの勃興期からつい最近までは、個人レベルのサイトがけん引してきた面は大きいのですが、昨年あたりでそうした流れには転換期が来ていたと思います。ビジネスで参入してくるサイトの方が、多くの人にとっては有用になり、利用者はそうしたサービスを中心に使うようになるという図式がはっきりしてきたように思います。
もっとも、今すぐにはこうしたサービスが収益の柱になるとは思っていないようです。今年度は15万人程度を見込んでいるそうです。やはり通信インフラの整備が必要なのは当然です。しかし、インフラが整備されるのは目前であることも間違いないわけで、それからサービスを構築していても遅いわけです。インターネットのブームや混乱が落ち着いた今、このタイミングで始めるというのは、非常にいい流れを出すと思います。
今日は、TILにFinal Cut Pro関連の文書がたくさん新規にアップされたようですが、それは明日お届けします。すぐに御覧になりたい方は、米国のTILのサイトを参照して下さい。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


AppleWorks 6.0.4への日本語のアップデータが公開、不具合を解消

AppleWorks 6を、Ver.6.0.4にアップデートするアップデータが公開された。発売日に市販されたバージョンは6.0.2だ。英語版は、6.0.3や6.0.4のアップデータが配付されたが、日本語版は一足飛びに6.0.4のアップデータの登場となった。また、英語版の国際版のアップデータも配付されている。アップデートを行うと、CarbonLibも1.0.4の日本語版に自動的にアップデートされる。変更点としては、RTFフォーマットへの対応が変更点となっているが、試した結果、かなりいろいろなバグが修正されている。
まず、32KB以上の2バイト文字のテキストをワープロで入力してみて少し作業をしてみたが、挿入ポイント変に移動するということはなかった。また、表計算書類では「2000.1.1」とキー入力することで、きちんと日付データとして入力でき、4桁の西暦の入力が正常にできるようになった。また、自動合計計算で、複数の合計式を入力した場合、最後のものしか表示されない問題も解決されている。また、データベースラベルについては、カスタムラベルのみ利用できるようになっている。ただし、市販のラベル用紙を選択しての自動設定はサポートされていない。
なお、ソフトウエア・アップデートでの更新の可否については、執筆時点ではアクセスが拒否されるため、確認できなかった。

関連リンク:AppleWorks Updater 6.0.4
カテゴリ:各種製品, アプリケーション


ジャストシステムが個人向けASPサービスを今年度に開始

ジャストシステムは、インターネットを経由して、さまざまなサービスを提供する事業を今年度に開始する。ソフトウエア開発会社、特にパッケージ販売をしている会社は実行プログラムをユーザの手元に届けるというのが1つのパターンだったが、そうしたビジネスモデルを大きく変革するものだ。つまり、ユーザはネットワークを通じてサーバにあるソフトウエアあるいはその場でダウンロードして利用できるソフトウエアを使う。そのソフトウエアをサービスとしてユーザに提供する。一部の企業ではその動きもあったものの、パッケージソフトの大手であるジャストシステムが、こうした動きに本格的に取り組むというのは、ソフトウエア業のある種の転換を象徴していると言えるだろう。同社の売上高はピーク時には300億を越すが、2000年3月決算期で169.4億円となっている。このサービス事業で2003年には150億の売上を見込んでいるというのは、業務の柱にすえる意気込みであることの現れであると言えるだろう。なお、このサービス自体の名称はまだ未定であるが、個人向けAPSサービスとしておく。APSサービスは企業向けに急速に発展してきているが、ジャストシステムは自社開発ラインナップから個人あるいは家庭向けソフトに強みがあると見ているのだと思われる。サービスは個人向けであることを強調していた。
ジャストシステムの個人向けAPSサービスは、「グループコミュニケーション」「パーソナルビジネス」「ホームエンタテイメント」の3つに分類されており、それぞれ、順次今年度中にサービスを開始する。グループコミュニケーションでは、パーティの開催をお知らせして出欠を取るような作業を、Webブラウザ上で行えるようなデモでその一端を示した。お知らせはメールで行くが、出欠をWebページで簡単に取ったり、掲示板機能と連動してイベントの打合せを行うようなことができる。こうしたサービスはメーリングリストを中心としたフリーのサービスが存在するが、より目的にあわせた形式のアプリケーションをWebで提供する点で差別化されている。「パーソナルビジネス」では、ワープロや表計算などのアプリケーションをWebベースで提供する。作成したデータは、サーバ側で管理する形態となり、インターネット接続環境があれば、どこからでも同じワーク環境が実現するというサービスだ。「ホームエンタテイメント」は年賀状作成や家計簿といったホームユースのサービスを提供する。これらのサービスをパソコンからはもちろん、iモードやPDA機器などあらゆる機器から利用できるようにサービスを構築するとしている。
もちろん、Web上サーバでのさまざまなスクリプトやソフトウエアを構築しているが、クライアントサイドの実行環境として、Javaを採用している。ただし、現状では、対応するJavaのバージョンについては明言できないということだった。なるべく多くの機器で利用できるようにするのは大目標のようだ。また、デモンストレーションでは、デモはWindowsのInternet Explorerで行われていた。デモで使用していた画面も参照していただきたい。なお、パソコンについても、「対象機種」についての限定は行っておらず、基本的には、Mac OSでも利用できるサービスと考えてよいだろう。ただし、技術的にすべてのパソコンで稼動するということはありえないが、利用できるサービスかどうかは、サービスの開始時点で明らかにされるものと思われる。Javaのアプレットがあるとすると、Mac OSでは微妙な点があるのはマックユーザにはよく御存じのところだろう。
個人向けAPSサービスで提供する1つ1つのサービスについては、すでにフリーのものが存在し、そうしたサービスと競合する。もちろん、さまざまなサービスが1つにまとまっているというメリットは大きいが、サービス自体の一部を無償、ある程度以上を有償といった階層付けを対抗上行うことになる。たとえば、ディスクスペースは一定量を無償にしながらも、追加領域の利用で有償にするなどが検討されているようだ。また、広告などさまざまな収入源を利用して売上を確保するという。2003年の150億の売上目標では、ユーザは500万人と見ている。単純に見て、1人から年間3000円となるが、広告などのモデルを考えると、その半分あるいはそれ以下をユーザから徴集するというものになるのかもしれない。
いずれにしても、アプリケーションをネットワークで提供するという、ソフトウエア開発会社のビジネスモデルを大きく変えるものだ。そして、ジャストシステムは、1999年発売のジャストホームなど、家庭向けのソフトウエアでは、目的指向のユーザインタフェースを採用している。まずアプリケーションを起動するのではなく、ユーザはやりたいことを選択していき、そこで適切なアプリケーションやテンプレートを選択するという具合だ。こうしたテイストをネットワークサービスに持ち込み、ホームユーザ層を狙うのである。
また、こうしたサービスは、サーバサイドあるいはネットワーク経由でダウンロードするソフトウエアの開発が必要になり、ソフトウエア開発会社の出番である。また、目的指向でサービスを組み立てるということは、1つの大きなソフトウエアではなく、単機能のソフトウエアを数多く作ることになる。サービス提供については、ジャストシステム1社ではなく、アライアンスとして、他社との協業を積極的にすすめるとしている。

◇自分独自の機能メニューを構築できる。右側には提供されるサービスが並んでおり、それを左側の自分のメニューに登録するようなイメージで、自分の作業環境を構築できる
 figs/photos/mymenu-entertainment.gif

◇ToDoリスト、電子メール、スケジューラを1つの画面に組み合わせるようなカスタマイズもできる。こうしたアプリケーションを、個人のニーズに合わせてネットワーク経由で提供する
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◇グループコミュニケーションサービスの画面。グループを作る点では他のサービスにもあるが、幹事向けのさまざまな機能があるなど、目的にマッチした機能が提供される
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関連リンク:個人向けのインターネット新規サービスを7月からスタート
カテゴリ:Java, サービス


CarbonLib 1.0.4の日本語版が公開、安定性を向上

CarbonLibのVer.1.0.4へのアップデータが公開された。英語版はすでに公開されているが、日本語版が新たに公開された。CarbonLibは、AppleWorks 6や、スクリプト編集プログラムなど、一部のアプリケーションで利用されている機能で、Ver.1.0.4では安定性の向上などが図られたとしている。
なお、ソフトウエア・アップデートでの更新の可否については、執筆時点ではアクセスが拒否されるため、確認できなかった。

関連リンク:CarbonLib 1.0.4
カテゴリ:Carbon/CF, OS関連ソフトウエア


CD-ROMにあるPDFファイルを挿入時に自動的に開くためのソフト

J2S社は、CD-ROMを挿入時に自動的にPDFファイルを開く機能を提供するアプリケーション「PDF StartUp」をリリースした。Mac OS版とWindows版がある。CD-ROM挿入時に起動するようにしておけば、ハードディスク内を検索して、Acrobat Readerを検索し、ない場合には自動的にインストールを行うというもので、その後に指定したPDF文書を自動的に開くようにできる。販売に関しては価格がサイトには明記されておらず、同社に問い合わせることになっている。CD-ROM内のカタログやあるいは利用のためのPDFを確実に開くようにしたい場合には、このソフトの利用を検討することになるだろう。

関連リンク:PDF documents opened automatically!
カテゴリ:ユーティリティ


Mac OSのエラーコードをより分かりやすく説明するソフトがバージョンアップ

Bleu Rose Ltdは、Mac OSのさまざなエラーコードを分かりやすく解説するソフト「Black & Bleu Ver.2.0」をリリースした。前のバージョンから1,044のエラーコードを追加し、全部で4,384のエラーについて解説している。エラー内容の検索もできる。オンライン版が$29、CD-ROM版が$41となっていて、販売はKagi.comで行われている。

関連リンク:Bleu Rose Ltd
カテゴリ:ユーティリティ


DarwinやMac OS XでSSHを利用する方法

StepWise.comでは、Mac OS XやDarwin 1.0で、SSH(Secured SHell)を構築する方法がドキュメントとして紹介されている。UNIXへのリモートアクセスでは、telnetが利用されているが、最近ではセキュリティの観点からtelnetは使用せず、SSHを利用する機会が増えている。しかしながら、Mac OS XやDarwinではこれらは標準機能としては入っていない。ソースをダウンロードしてメイクする場合のコマンドの入力方法、起動時に自動的に利用できるようにする方法などが詳細に解説されている。

関連リンク:Building SSH1 on MacOS X
カテゴリ:Mac OS X, Darwin


ビデオのすべての解像度を利用するための機能拡張は旧機種向け

ソフトウエアのアップデートして、Video Extension 1.0がリリースされた。これは、対象機種がNuBus搭載機および、PCIバスではない古いタイプのPowerBookとなっている。これらの機種において、内蔵ビデオあるいはビデオカードで、利用できるすべての解像度への設定ができるようにするというもの。なお、このアップデートの対象機種かどうかは明確に文書化されていないものの、インストーラが自動的に判断してくれる。対象機種でなければなにもしないので、とりあえずインストーラを動かしてみると言うことで判断するのが早そうだ。

関連リンク:Video Extension 1.0
カテゴリ:PowerBook, 周辺機器