Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年6月7日発行号 - iToolのLinux版



たまに出先でどうしても原稿をかかないといけないような時があります。基本的に在宅勤務なので、MDOnlineの発行も自宅でやっていますが、アポとアポの間に3時間くらいあって、しかも、その日のうちに仕上げないといけない雑誌の原稿とかがあれば、少しでも進めたいと思うわけです。もちろん、PowerBookを持っていて、機材的には問題ありません。昔は電池が持たないとか通信手段はとかいろいろ気になったわけですが、電池は3時間くらはOKですし、通信もPHSでほぼOKです。便利になったものです。最近はACアダプタを鞄に入れないことも多くなりました。
だけど、執筆ができる場所となると意外にないものですね。今は気候がいいので、公園でもいいのですが、野外は液晶ディスプレイが見づらくなりますし、落ち着けるような場所って住み着いている人で占領されていたり…。座って落ち着けるマクドやドトールなどとなると、都内の駅に近い場所はどこも満員で、座ることすらできないのじゃないかと思うくらいです。それで、少し歩き回って探したわけですが、たとえば新宿だと、代々木との間あたりにすいているベローチェ(コーヒーショップのチェーン店)があり、禁煙でないのがつらいものの、広々としていて、全然混でいませんでした。その日は空き時間ができるのが分かっていたので、インターネットでどこかいい場所はないかと検索してみたのですが、インターネットでは見つかりませんでした。落ち着いてノートパソコンを開くことができる場所なんかを提供しているサイトがあればいいなと思ったのですが、ちょっとわがままでしょうか。もっとも、すいている店はそのうちつぶれてしまうという危惧もあるわけで、情報の更新も大変かもしれません。
ただすいているとは言っても人の話声はあちらこちらで出てきて、けっこううるさいのですが、私は個人的には比較的平気なんです。以前、出版社の雑誌編集部にいた頃は、周りのみんながディスカッションや大声で電話で怒鳴っている中で記事を書いていたりもしたので、免疫ができたのでしょう。もちろん、静かな方が落ち着きますけど、慣れれば騒音の中でも原稿って書けるものなのです。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


AppleWorks 6.0.4にアップデート情報が日本のアップルのサイトにも公開

日本のAppleのサイトにも、AppleWorks 6.0.4に関する情報が掲載された。また、Tech Info Library-Jにも関連文書が公開された。

◇100379JO:AppleWorks 6: AppleWorks 6.0.4 最新情報
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=100379
AppleWorks 6.0.4にアップデートしたときに、AppleWorks 6フォルダに自動的にインストールされる文書と同じ内容。機能制限など細かなことが多いが、マルチユーザやMacintoshマネージャで使う場合のことなども含まれている。

◇100375JO:AppleWorks 6.0.4: インストール時の注意点
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=100375
AppleWorks 6は「AppleWorks 6」という名前のフォルダに自動的にインストールされるが、そのフォルダ名を変更しているとアップデートが正しく行われないので注意が必要だ。

関連リンク:AppleWorks 6.0.4 アップデータ
カテゴリ:アプリケーション, Tech Info Library-J, 各種製品


Apacheの管理をWebブラウザでできるiToolsがLinux対応

Tenon Intersystemsは、同社のインターネットサーバ管理などを行うiToolをLinuxに対応した「iTools for Linux」をリリースした。価格は$199で、IntelプラットフォームのRedHat 6.xや、LinuxPPC 1999/2000、Yellow Dog Linux Championを対象プラットフォームとしている。iToolsは、WebサーバのApacheやFTPサーバ、DNS、メールといったインターネットの代表的なサービスの設定をWebベースで手軽に簡単に行えるようにするソフトだ。Mac OS X向けにリリースされることがアナウンスされているが、同じような製品をLinux向けにもリリースした。Apacheなどは定評あるサーバではあるが、管理は基本的には設定のテキストファイルをエディタで編集するなど、手軽さには欠ける状態である。iToolsではそうした管理の手間を軽減することを狙っている。

関連リンク:iTools for Linux from Tenon Intersystems
カテゴリ:サーバー関連, UNIX


FireWire 2.4のアップデータが登場、節電効果やHDの処理能力が向上

FireWireのシステム機能拡張が2.4にアップデートされたが、残念ながら英語版となっている。Mac OS 9.0.4では2.3.3がインストールされる。2.4では、FireWire搭載のPowerBookでFireWire機器が接続されていない時のバッテリの稼働時間を伸ばす。また、ハードディスクの書き込みについてはかなりの高速化をしたとしている。また、iMovie使用中にDVカメラを抜いた時のクラッシュや、サードパーティのアイソクロナスデバイスの改良なども行っている。

関連リンク:FireWire 2.4
カテゴリ:周辺機器, OS関連ソフトウエア


個人向けのファイアウォールがアップデートし使い勝手を向上

Open Door Networksは、個人向けのファイアウォール「DoorStop Personal Edition」の新版Ver.2.0をリリースした。DoorStopは、ケーブルテレビなど常時接続をしているような利用者で、Mac OSに対する外部からの侵入を防ぐためのもので、Mac OS 8.1以降で稼動する。Web共有やファイル共有を、指定した範囲のIPアドレス以外からの接続を許否するといった動作を行う。また、アクセスがあったことを知らせる機能もある。Ver.2.0でログを参照できるようになり、設定のガイドを表示する機能も加わった。また、コントロールバーモジュールも追加され、UDPに関する設定も可能となった。Server版もある。

関連リンク:The DoorStop Personal Firewall
カテゴリ:その他のインターネット


REALbasicでジョイスティックや画面制御を行うプラグイン

Essence Softwareは、REALbasicでジョイスティックなどの入力を可能にするプラグイン「InputWidget」と、ディスプレイの表示や深度などの画面効果を行うプラグイン「DrawWidget」をリリースした。それぞれ、Mac OSに組み込まれたシステムであるGameSprocketの、InputSprocket、DrawSprocketを利用したものだ。価格はそれぞれ$50だが、アカデミックは$30で出荷製品には利用できない。Mac OS Xでは代替えの機能で同様なプラグインを検討している模様だ。REALbasicでゲームを作成する場合にこれらのプラグインは有益かもしれない。

関連リンク:Essence Software
カテゴリ:REALbasic, ライブラリ, グラフィックス


フレームワークのCPLATがCarbonSDK 1.1に対応

Mac OSおよびWindows向けのアプリケーションが生成できるアプリケーションフレームワークのCPLATがVer.2.6となり、CarbonSDK 1.1に対応するなど、バグ修正や機能強化等を行っている。価格は$50だ。

関連リンク:ksoft
カテゴリ:ライブラリ


2000/6/6に公開されたTIL-Jの記事

日本語での技術情報を提供するTech Info Library-Jで、別掲の記事以外に6月6日に以下の記事が公開されている。文書のアドレスと要約は以下の通りだ。

◇100377JO:GameSprockets 1.7.4: Read Me
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=100377
GameSprockets 1.7.4のReadMe文書で、サポートしている入力機器の一覧表などがある。

◇100378JO:Final Cut Pro 1.2: Sony DVMC-DA2 を使用するには
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=100378
Final Cut Pro 1.2で、ソニーのDVメディアコンバータ「DVMC-DA2」を使うときには、デバイスコントロールを使用しないにしておく必要がある。

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:Tech Info Library-J


Final Cut Proに関する技術文書が多数公開

技術情報を提供するTech Info Libraryで、Final Cut Proに関する文書が公開された。文書のアドレスと要約は以下の通りだ。

◇58633 - Final Cut Pro: Exporting Audio Tracks to a Digital Audio Workstation
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58633
オーディオトラックを、サウンド編集専用のアプリケーションで編集作業をするために、AIFFで書き出す方法等が記載されている。

◇58636 - Final Cut Pro: What Kind of Hard Drive Should I Buy?
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58636
ビデオ処理を円滑するために、どんなハードディスク装置を利用すればいいのかが詳しく説明されている。IDEやSCSI、FireWireなどインタフェースごとに説明されている。IDEで5400rpmのドライブだと8mb/secあり、3.5mb/secのDV映像で使えることや、FireWireドライブは使わない方がいいことなどが記載されている。

◇58637 - Final Cut Pro: Resolving Poor Image Quality in DV Quicktime Movies
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58637
作成したムービーをいちばんいい状態で再生するために、ムービーの情報を設定するという話などが含まれている。

◇58635 - Final Cut Pro: Viewing DV Video out of an NTSC or PAL Monitor
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58635
ビデオ装置に外部モニタを接続して、そちらも参照しながらビデオ取り込みなどの作業をする場合の設定について。

◇58630 - Final Cut Pro: Allocating Memory
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58630
アプリケーションに割り当てるメモリによって、パフォーマンスに影響が出るので、多めに割り当てる。

◇58640 - Final Cut Pro: Dropped Frames and Loss of Audio Sync
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58640
フレーム落ちやサウンドとの同期がうまくいかない場合のさまざまな対処法についてまとめられている。

◇58638 - Final Cut Pro: Properly Configuring the Sequence Settings
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58638
シーケンス設定が合っていないような時には、レンダリングをしないとプレイがいできない。設定がいろいろなクリップをまとめたときなどに問題が生じる。

◇58639 - Final Cut Pro: Explanation of "Servo Can’t Lock" Error message
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58639
表題のようなエラーが出た時の対処法が記載されている。プリロールやぷろとこるの設定を変更する。

◇31197 - Final Cut Pro: How to Delete the Preferences File
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31197
初期設定ファイルの削除の仕方。

◇58634 - Final Cut Pro: Field Dominance Discussion
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58634
フィールドドミナンスについての詳細な文書。

◇58632 - Final Cut Pro: Using the Command Key Modifier to Make Subtle Keyframe Changes
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58632
オーディオレベルやキーフレーム値を設定するときに、Commandキーを押したままドラッグなどの作業をすれば、より細かく値の設定ができる。

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:ビデオ編集, Knowledge Base(旧TIL)