郵便局や銀行に行くと、電光掲示板で利息などの数値を示していますが、これだけ低金利になっても、単位はパーセントのままです。定期預金などの預ける金利はほとんどが「0.」の単位になっているくらいですね。数％や数十％の金利は借りるときだけという話もあります。しかしここで、数字の単位を変えてしまうとやはり混乱するでしょう。急に千分率で金利を表示しますといったことをするとかえって混乱するから、「0.xx %」に慣れないと仕方ないでしょう。もっとも、金融関係者はいつかは数パーセントに戻るという期待もあるかもしれません。
一方で、コンピュータの世界では、こうした単位の置き換えは日常茶飯事です。古くからのコンピュータユーザが集まると、昔はRAMが4KBでもすごかった見たいな話で花が咲きますが、単位がどんどんと変わって行く。ハードディスクの容量単位がいつのまにかメモリの容量水準になっていることに驚く日々かも知れません。だけど、さすがに、CPU性能をギガフロップで表現するのは、ほとんど浸透していないですね。
（新居雅行 msyk@mdonline.jp）
Aladdin Systemsは、インストール作成ソフトのInstallerMakerのVer.6.5.2を正式に出荷した。2000年5月のWWDC 2000の会場でベータ版を配付したが、それが正式にリリースされた。Ver.6.5.2では、インターネットを通じてダウンロードするUSBドライバの作成をサポートした。Appleがこうしたドライバ配付を行い、Mac OS 9でユーザはインターネットを経由した自動インストールができるが、インストーラ作成ソフトが対応したことで、ドライバの登録にはずみがつくかも知れない。InstallerMakerは、ダブルクリックして、アプリケーションなどのインストールができるアプリケーションを作成する。フリーウエアやシェアウエアに対してはライセンスがフリーになっている。また、試用もフリーで製品への利用でライセンス料が発生する仕組みとなっている。
関連リンク：InstallerMaker
カテゴリ：開発ツール, 周辺機器
REALbasicのプラグインを作成するためのSDKの新しいバージョンのものが配付されている。プラグインを作成するためのドキュメント、サンプルに加え、CodeWarriorの機能拡張ファイルや、Carbon向けあるいはWindows向けに作成する方法等の情報が得られる。
関連リンク：REALbasic Plugins SDK 2.1.1a2
カテゴリ：開発ツール, REALbasic
Darwinに最初から作られている設定のテキストファイルを参照してみた。英語ばかりなので、ASCIIコードであると言えばいいのか、UNICODEでUTF-8だと言えばいいのかは微妙ではあるが、ファイルをMac OSから参照した場合、内容はきちんと読み込むことができる。しかしながら、改行は、LF（0Ah）だけなのである。
Mac OSのテキストファイルの改行コードは、伝統的にCR（0Dh）だけだった。ちなみに、WindowsはCR+LFの2バイトが改行コードとして扱われる。異なるOS間でのテキストのやり取りを行うときには、この改行コードが問題になることがあったし、WebサーバでPerlのCGIプログラムを作る時のように、FTP転送中にコンバートをかけたり、あるいはあらかじめ変換しておくなどの手段が必要だった。CGIが動かないで悩んだ結果、ファイルの改行コードがLFじゃなかったということを経験した方も多いだろう。
いずれにしても、Darwinのレベルのテキストファイルについては、改行コードはLFとなっている。今までのMac OSとの連続性を考えると、Mac OS XはCRであるべきと考えるのが一般的だろう。しかしながら、BSDやMachといった既存のシステムを利用するという意味でのコアOSのDarwinではLFを採用したのは、問題が起きなくするという点では正しい選択だと考えられる。Mac OS Xとして完成したとき、テキストファイルの改行がどんな問題を発生するかを考えてみよう。いずれにしても、今まではUNIXは別プラットフォームだったのでとにかく別物としていればよかったのだが、今まさにMac OSの中に統合されてしまったのである。
まず、アプリケーションソフトでは、おそらくはCR、LF、CR+LFはいずれも改行とみなすようなつくりになるだろう。少なくとも、現状のワープロソフトなどはおおむねそうなっており、一般ユーザが、文書やデータなどを含んだテキストのやりとりにおいては、大きな混乱はないと思われる。もちろん、現状もそうなのだが、アプリケーションなどを作る側は、いずれの改行でもいいようにプログラムを作るのか、特定の改行コードを想定するのかなどの考慮はなくならない。テキストの書き出しでは、LFが主力となるのかもしれないが、Windows連係を考えれば、改行コードを選択できるようにするのが1つの結論と言える。
システムの設定ファイルのうちテキストファイルを利用するものについては、おそらくはLFを改行にしたものでないとうまく機能しないと考えられる。たとえば、WebサーバのApacheの設定ファイルをCR改行のファイルでうまく動くかどうかは、どちらかと言えばLF改行の世界のものだけに、あまり期待はできない。こうした設定ファイルを作る時には明示的にLFでファイルを作る必要がある。もっとも、Mac OS X全体のデフォルトでLFになるのなら、Mac OS Xでテキストファイルを作る上では問題はないのかもしれない。だが、こうした設定ファイルを作る必要性が出てくるのだろうか？ 一般ユーザレベルではテキストファイルで設定を指定するということはまずないと思われる。設定を行うアプリケーションなどを利用することになり、そのアプリケーションで適切な処理が行われるだろう。だから、問題ないと言えばないとも言える。管理する側も一般には管理アプリケーションを使うだろうから、直接ファイルを書くということは少ないかも知れない。
しかしながら、アプリケーションを作る立場、システムを管理する立場からは、やはり改行コードの問題をすっかり忘れてしまうのは危険だと考えられる。電子メールでテキストファイルを生のままやり取りした場合、勝手に変換されることもあるなど、必ずしも意図した結果にならないことだってあるわけだ。いずれにしても、こうした改行コードの問題は、デベロッパあるいは管理者の段階で吸収できるというのが、大きな目標となるだろう。
カテゴリ：Darwin 1.0, Darwin
RAD Game Tools社は、Macintosh向けの「Bink Video」のリリースを行ったことを表明した。Bink Videoは、ゲーム向けに作られたビデオのコーデックで、MPEG-IIに比べて再生は3倍速いとしている。PC向けに出荷されたBink Videoは、Diablo IIやFinal Fantasy VIIIといったゲームに使われるなど、多くのメーカに採用されているとしている。カラー処理はYUVの色空間を採用しているが、高速にRGB変換することもできる。サウンドは、8:1の高い圧縮率を実現している。プレイヤのライセンスは$1495、1プロダクトのSDKライセンスが$4000などとなっている。
関連リンク：RAD Game Tools
カテゴリ：ライブラリ, グラフィックス
Color QuickDrawに関するサンプルコード「PixMap2PixPat2ppat」が更新された。icl8リソースからPixMapを作成し、さらにそれをPixPatにして、ppatリソースに保存する。これら、Color QuickDrawのビットマップデータ形式の利用方法を知るためにも参考になるかもしれない。
関連リンク：PixMap2PixPat2ppat 1.1
カテゴリ：アップルからの開発資料, グラフィックス
Tech Info Libraryに公開された文書によると、WebObjects 4.0.1をWindows NTあるいは2000で利用する時、WebObjects.confファイルが作成されないというエラーが出ることがある。これは、テンポラリファイルを書き込もうとした位置に書き込みのアクセス権がないことが考えられる。レジストリにテンポラリファイルを作るディレクトリを指定できるので、RegEdit.exeを使ってテンポラリファイルを指定すればいい。そのノードの情報などが記載されている。
関連リンク：http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n70160
カテゴリ：Knowledge Base（旧TIL）, Windows, WebObjects
Final Cut Proの1.2.5への英語版のアップデータが公開された。変更点は、16:9のワイドスクリーンの映像を編集できるようになったことや、YUV処理に対応したこと。アップデータで、FireWireやあるいはビデオカードの機能拡張も更新されるため、システムのアップデートと合わせて、ビデオ性能などの改善が図られたものと思われる。
また、Tech Info Libraryに以下のようなFinal Cut Proに関��る文書が掲載されている。
◇Final Cut Pro: Resolving Timecode Errors
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n25155
タイムコードのエラーが出て、時間設定通りに機能しない場合の原因と対処法が説明されている。
◇Final Cut Pro: Upgrading to Final Cut Pro 1.2.5
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n75075
Ver.1.2.5へのアップグレード方法や、変更点などがまとめられている。アップグレードする前に一読しておくとよいだろう。
◇Final Cut Pro: Multimedia Update 1.0 Improves Displays’ Performance
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n25151
先日配付が開始された、Multimedia Update 1.0によって、Final Cut Proの動作性能も改善されることが簡単に説明されている。
◇Final Cut Pro: Audio Playback Configurations
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n75074
DVカメラからオーディオ装置に接続して、サウンドをモニタする方法について説明されている。
関連リンク：Final Cut Pro 1.2.5
カテゴリ：Knowledge Base（旧TIL）, ビデオ編集
Ethernet Update 1.0の日本語版が公開された。このUpdateに関しては既報の通り、巨大なネットワークなどでの通信障害あるような場合に利用するもので、通常は利用する必要がないものである。
関連リンク：Ethernet Update 1.0
カテゴリ：OS関連ソフトウエア, ネットワーク