土曜の午後、いきなり岩手大学の人から、自分の名前をきちんと名乗って「いつまでも不可解なアクセスはしないようにして下さい。」というメールが来たのですが、宛先は私ではありませんし、CCにも含まれていませんでした。もちろん、心当たりもありませんが、自分のサーバを足掛かりにしたやつがいたら困るので、いちおう、何のことなのか問い合わせてしまいました。どうやら、悪さをしたやつがいるみたいで、たんちゃさんのページ(アドレスは以下の通り)で情報を集めていらっしゃいます。岩手大学の人も被害者なのでしょう。
http://www2.odn.ne.jp/satowara/
どうも、TIL-Jのメールニュースの宛先に流れたような可能性が高いということですが、そういえば、金曜日に中身が空のメールが流れてきました(断定はできませんけど)。名付けて「bestboyメール」と呼ばれている今回の事件は具体的な被害は顕在化していませんので大事ではないものの、不可解なメールが何通か来るなど、やはり、メールの信頼性を損なうと言う意味では無視できないことかと思います。
それから、土曜日の午後11時前くらいですが、こちらからインターネットのバックボーンが応答しない状態になったような気がします。実は原稿をサーバにアップロードしていたのですが、急に重くなったと思ってサーバが落ちたのかと思いました。それでtracerouteしてみたら、こちらが使っているケーブルテレビのルータは応答するのですが、その先が反応しなくなっていました。こちらのプロバイダの出口の問題なのかもしれませんが、妙なメールが出回った後だけに悪い方に考えてしまいます。インターネットはもっと安心して使いたいものですね。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
Tech Info Library-Jに、QuickTime Streaming Serverで公開するためのムービ作成の注意点が公開された。サーバで公開するムービーはヒントトラックを含むように作成をする必要がある。しかしながら、日本語QuickTme 4.1.2上で作成されたヒントトラックを含むムービに問題があり、サーバが認識できない。回避方法は、当面はQuickTime 4.0.2にダウングレードして、ムービーを作りなおすしかない。アップルはこの点について、解決する方法を検討中としている。なお、実際には、QuickTime Streamning Serverで-5402のエラーコードのエラーが出る模様である。英語版のQuickTime 4.1.2ではこのような問題は出ていないようだ。
関連リンク:100391JO:QuickTime: ストリーミングのため Hinted Track を含むムービーを作成する
カテゴリ:Tech Info Library-J, QuickTime
Carbonでのサウンドを扱うプログラミングについてのTechnoteで公開された。Sound ManagerのさまざなAPIや、あるいはSndCommandのいくつかのコマンドが使えなくなっており、その一覧表がある。SndPlayDoubleBufferやAudioGetVolumeなどが使えなくなっており、サウンドに関わるプログラムを作成していてそれをCarbon化する予定であるなら、必ずチェックした方がよいだろう。特にSndPlayDoubleBufferが使えなくなる点については重視しているようで、代替えの方法についてかなり詳しく説明されている。また、使えなくなるAPIコールやコマンドについて、代替え手段のあるものについてはすべて説明がなされている。
関連リンク:TN1198: Sound and Carbon
カテゴリ:Carbon/CF
Technoteに公開された「USB Printer Sharing Compatibility」では、USBプリンタをネットワーク共有する仕組みに、プリンタドライバを適合させる方法について記載されいる。2000年6月にAppleは、Mac OSの機能拡張としてPrinter Sharingをリリースし、USBプリンタのネットワーク共有をシステムでサポートした。プリンタドライバが利用するデバイスドライバレベルで、ネットワーク共有を実現するものだが、Printer Sharingでもきちんと機能するように、プリンタドライバをどのように作ればよいかが説明されている。USBプリンタドライバのプログラマは要チェックの文書だ。
関連リンク:TN1199: USB Printer Sharing Compatibility
カテゴリ:周辺機器
Technoteとして公開されていた「USB Software Update」が更新されている。USBドライバをインターネットを通じて配付するという手段がMac OS 9より利用できるようになっており、デベロッパは登録をすることで、その方法でのドライバインストールに対応できるようになっている。登録などの方法がこの文書に書かれている。Mac OS 9.04では、Disk Image形式に対応しサードパーティのインストーラ作成ソフトが対応したことが追加されている。
関連リンク:TN1191: USB Software Update
カテゴリ:ネットワーク, 周辺機器
Technical Q&Aに、アプリケーション自身が存在するディレクトリを求める方法が掲載された。Process Managerで現在のプロセスを得て、そこからアプリケーションが存在するフォルダのディレクトリIDとボリューム参照番号を得ることができる。サンプルコードも付属する。さらに、その情報を得て、アプリケーションが存在するフォルダをカレントディレクトリにする方法も説明されている。PBHSetVolSyncを利用するが、これについても、そのまま使えるサンプルプログラムが示されている。いずれも、System 7からCarbonまで使えるテクニックである。
関連リンク:fl14 - Finding your application’s directory
カテゴリ:アップルからの開発資料, Mac OS 9
Technical Q&Aに、プリンタドライバでプリンタポートをアクセスすることに関する注意事項が掲載されている。iMacなど最近のMacintoshシステムでは、昔のモデムポートやプリンタポートの使い方では処理がうまくできないことがある。Commnication Toolboxを使う方法がTechnoteに記載されているので、その方法を使うようにと記載されている。また、OpenDriverコールも使わないようにすべきとしている。
関連リンク:dv42 - Checking for the Printer Driver
カテゴリ:Technical Q&A, 周辺機器
Tech Info Library-Jに、MRJのセキュリティについての情報が掲載された。このセキュリティホールについては、Locus Report: Java Security Reportの阪倉一の記事により既報のものである。TIL-Jの文書では、MRJ 2.2にすることでセキュリティの問題を解決できるものの、Internet Explorer 5との組み合わせでも発生するとし、Javaの利用を行わないようにするといった対処法を示している。このセキュリティホールにより、アプレットのダウンロード元のサーバ以外との通信が可能となってしまう。
関連リンク:100390JO:Mac OS Runtime for Java (MRJ): セキュリティ問題について
カテゴリ:Tech Info Library-J, ブラウザ, Java
UVNet社は、コンピュータや周辺機器などをグラフィカルな画面で管理できる「Equipper 1.0」をリリースした。コンピュータや機器をアイコンとして配置することができるが、背景としてフロア図などを配置することで臨場感の高い機器配置図が作成できる。それぞれの機器はアイコンで示されるが、ハードウエア情報に加えて、ソフトウエア情報までも入力することができる。価格は$39から。ただし、各機器の情報はネットワークを通じて自動収集するのではない。配置図を作成しやすいグラフィックスソフトと考えれば良いだろう。
関連リンク:UVNet
カテゴリ:ユーティリティ