Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年7月3日発行号 - ベータテスタ募集



TIL-Jの新規文書として、6/30にたくさん公開されています。本日のMDOnlineの配信では若干積み残しがありますが、明日には配信できるようにします。ところで、TIL-Jの更新メールは私のところには来ていません。例のbestboyメールで、単にサーバを止めただけで、代替えの機能はまだ用意できていないのかもしれませんね。
この土日は、実は自宅のサーバを立て直しておりました。当初は、Mac OS XもBSDベースになるのだから、FreeBSD 4.0で行くぞと思っておりました。natdというのがあって、FreeBSDでもIPマスカレードができるからです。だけど、ネットワークドライバの問題に当たり、あきらめました。試しにと思って去年出版された書籍に付いていた日本語redhat 5.2を入れて、あれこれやっていると何ときちんと動きだしたので、そちらでサーバを構築し、なんとかファイルサーバでMacとWindowsの間でファイルのやり取りができるまに至りました。実はFreeBSDを使う機会が多かったのですが、Linux(というかSystemV系?)特有の事情もそれなりに勉強になりました。ドライバがモジュールになっているおかげで、ネットワーク設定もなるほどうまくできていますね。FreeBSD向けにはネットワークカードのドライバがなく、ソースはあったのですがバージョンが古いのか4.0でコンパイルできる形式になっていませんでした。しかし、netatalkが最初から入っていないのは許せないなぁ…。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


ソフトウエアのベータテスタを募集するニューズレターが創刊

Fineware Systems社は、同社のサイトiTestApps.comにおいて、ソフトウエアのベータテスタを募集するビジネスを開始する。2ヶ月に1度発行されるニューズレターにおいて、ボランティアのベータテスタを募集する。開発会社は$300の掲載料で、そのニュースレターに募集を掲載することができる。ニューズレターはフリーで購読できるが、ベータテストに参加した場合、最終的に出来上がった製品をもらえるとしている。フリーウエアやシェアウエアのソフトウエアについても掲載を受け付けるが、掲載料は低減させるとしている。実際にどの程度の組織力があるかはサービスが始まったばかりなので評価はできないが、きちんと評価する意志のあるベータテスターを組織的に集約できるのであれば、コスト的には十分見合う可能性は高い。

関連リンク:iTestApps.com
カテゴリ:業界動向


REALbasic 3.0a3がリリース、コードエディタにナビゲーション機能

REALbasicの次期バージョン、Ver.3.0のアルファ版がアップグレードして、アルファ3となった。新しいバージョンでは、Mac OS X環境、あるいはWindows環境のバグ修正を中心に、IDEのバグも修正されている。以下のページに詳細がある。目立つ点としては、コードエディタに「ナビゲーションボタン」という新しい機能が付いたことだ。ウィンドウエディタを呼び出したり、前のメソッド、次のメソッドと言ったWebブラウザライクな操作体系をREALbasicに持ち込む。終了メニューやアプリケーションを隠すメニューをMac OS Xの作法に合わせるなど、Mac OS X対応も着実に進んでいるようだ。

関連リンク:REALbasic 3.0alpha3
カテゴリ:REALbasic


4DのフォームでFinderからのドラッグ&ドロップを受け付ける

K’s Roomは、データベースソフトの4th Dimension(4D)で、Finderのファイルやフォルダのドラッグ&ドロップを受け付けるプラグイン「QDrop 1.0」をリリースした。Mac OSとWindows版がそれぞれある。4Dのフォームにプラグインの領域を作成し、対応可能なファイルタイプなどの情報を配列に記録し、それをプラグインと関連付ける。そうすれば、プラグイン領域がFinderからのドラッグ&ドロップを受け付ける。ファイルやフォルダのやりとりが必要な4Dのアプリケーションで、ユーザインタフェースの完成度を高めることができるだろう。価格は開発版が\13,000となっているが、配付に対応したライセンスや、会員向けライセンス価格もあり、同社のWebサイトを参照してもらいたい。

関連リンク:K’s Room
カテゴリ:ライブラリ, データベース


アップルメニューオプション関連のトラブルシューティング

日本語での技術情報提供を行うTech Info Library-Jで、アップルメニューオプション関連のトラブルシューティングに関する文書が公開された。アドレスと概要は以下の通りだ。

◇32027JN:アップルメニューオプション: サーバ接続時にクライアントがフリーズする
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=32027
AppheShareサーバに接続する時にハングしてしまう不具合がある。「アップルメニューオプション」コントロールパネルの「最近使った項目の記憶数」のチェックをはずせばその不具合は出なくなることもある。なお、この不具合はMac OS 9では解消されている。

◇30004JN:アップルメニューオプション: 「最近使った書類」のエイリアスが作成されない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=30004
Office 98やAppleWorks 6では、「最近使った書類」に開いた書類が項目として追加されない。これは、アプリケーション側の動作によるもので、アップルメニューオプションの機能は及ばない。AppleWorks 6ではアプリケーション自体に代替えの機能(スタートポイントの最近使った項目)が用意されている。

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:Tech Info Library-J, Mac OS 9


省エネルギー設定コントロールパネル関連のト文書が公開

日本語での技術情報提供を行うTech Info Library-Jで、省エネルギー設定コントロールパネル関連のトラブルシューティングに関する文書が公開された。アドレスと概要は以下の通りだ。

◇22051JN:省エネルギー設定コントロールパネル: 動作説明
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=22051
省エネルギー設定の動作となっているが、時間が来ればシャットダウンを行う設定に関するユーザインタフェースの動作説明となっている。

◇18633JN:省エネルギー設定コントロールパネル: スリープと省電力
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=18633
比較的初期のPower Macintosh(デスクトップ)のスリープの動作についての説明。ハードディスクの回転を低速にしたりすることなどが説明されている。最近の機種でも同様だとは思われるが、その点についての記載はない。

◇20179JN:省エネルギー設定コントロールパネル: 初期設定は PRAM に保存されない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=20179
要は初期設定フォルダにファイルを作り設定を保存するのだが、設定ファイルがないと、起動項目フォルダに省エネルギー設定コントロールパネルのエイリアスを作り、設定を行わない限りは起動をするたびにコントロールパネルが必ず開くように動作させている。

◇30894JN:Mac OS: 省エネルギー設定のトラブルシューティング
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=30894
スリープしない、あるいはスリープから復帰しない場合のトラブルシューティングについて比較的詳しく紹介されている。

◇34505JN:Mac OS 8.1: 省エネルギー設定とシステム終了時刻が一致しない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=34505
終了に設定する時刻は、現在より少なくとも15分以上先でなければならないようになっている。

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:Tech Info Library-J, Mac OS 9


セキュリティ関連機能に関する文書が公開

日本語での技術情報提供を行うTech Info Library-Jで、セキュリティ関連の文書が公開された。アドレスと概要は以下の通りだ。

◇60522JN:Mac OS 9: 新着情報 - Apple 署名検証
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60522
「Apple 署名検証」はファイルが改変されていないかを検証するツールである。署名がなされたファイルには、メダルのマークが付く。署名をするツールはデベロッパだけが入手できる。

◇60524JC:Mac OS 9: ファイル保護 - 暗号化できない項目
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60524
開いているファイル、すでに暗号化したファイル、フォルダ、ドライブについては暗号化できない。暗号化の対象となるのはファイルのみ。

◇60523JC:Mac OS 9: ファイル保護 - パスワードを忘れた場合
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60523
暗号化したファイルのパスワードを忘れた場合、それをなんとかする方法はない。絶対に忘れてはいけない。

◇60486JC:Mac OS 9: ファイル保護 - ファイル、フォルダ、ディスクの保護
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60486
ファイルのロックや、ドライブ設定を使ったドライブのロック、「パスワード保護」コントロールパネルを使ったドライブの保護の説明がある。(この文書はMac OS 9に限るものではないと思われる。)

◇60548JC:Mac OS 9: ファイル保護 - キーチェーンのロックを解除できない
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60548
パスワードを正しく入れているにもかかわらず、ファイル保護の解除ができない場合には、必要な機能拡張ファイルが使えない状態になっている可能性がある。必要な機能拡張ファイルの一覧がこの文書に掲載されている。

◇60472JC:Mac OS 9: マルチユーザ - 管理者以外の利用者でもシステムファイルへの警告音の追加が可能
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60472
表題の通りの動作で問題はなく、セキュリティ上の問題があるわけではない。

関連リンク:Tech Info Library - Japan
カテゴリ:暗合化, Tech Info Library-J, Mac OS 9