Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年7月6日発行号 - PowerPlant向けRADツール



いろいろ事情があって、会社のネットワーク管理も今やっています。だけど、執筆活動をしながら管理は無理があるので、手間のかからない体制にしたいところで、今はその移行でちょっと大変なんですけど、これが過ぎれば楽になるはず…。エンジニアと組んでやっているので、私の作業はプランニングと管理なのであまり実作業は行わなくてもいいものの、ドキュメント書きばっかりやっているという状態です。本業とやっていることは変わらないという感じですね。だけど、いやはやいろいろと勉強になります。
セキュリティということがうるさく言われますが、一番危ないのはアカウントとパスワードのセットが盗まれることに他なりません。そのため、暗号化していない通信をインターネット経由でパスワードの盗聴がありうるわけで、そのためにtelnetはだいぶんと利用が縮小され、sshでログインするという機会も増えてきました。WindowsはTeraTermとsshの機能拡張があるのでまあ安心かもしれませんが、使い勝手においてはちょっと古さを感じるソフトです。場合によっては使う設定ファイルをコマンドラインで指定するなどは、UNIX系の人にはなんでもないのかもしれませんが、GUIに慣れたものにとっては面くらいます。しかし、Mac OSとなると、ssh対応のソフトが少ない。Nifty Telnet SSHというソフトがあるのですが(@NIFTY向けの通信ソフトじゃないですよ)、暗号化の特許の件で米国以外での利用は不可となっています。商品ソフトでF-Secure SSH Clientというのがあったので、なんとかそれを購入することでsshに対応しようかと思っています。ログインなんか一部の人間しかしないだろうという見方もできますが、近々、状況が変わってくるかも知れませんよ。それは、また明日ということで…。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


PowerPlant向けのソースを生成するRADツールがリリース

KSOFTは、PowerPlant向けのソースを自動生成するRADツール「CP_RAD_PP」をリリースした。アイコンなどの画像のエディタや、ウインドウやビューといったPPobエディタ、メニューなどのエディタを備えており、ウインドウの設計結果をプレビューするなど、仕上がりを確認しながらアプリケーションの設計ができる。その結果をもとに、ソースやヘッダー、リソースなどを自動生成し、CodeWarriorでコンパイルにかけることができる。既存のPowerPlantのリソースやMac OSのリソースを読み込むこともできる。コード生成時には、ドキュメントやaboutボックスなどのスケルトンコードも生成する。さらに、生成プロセスをマクロでカスタマイズすることも可能だ。価格は$50で、サイトライセンスは$300となっている。ソースコードも$150で販売する。PowerPlantは、Mac OS向けアプリケーションの代表的なフレームワークであるが、RADツール的なものはCodeWarriorには付属しているものの性能的には十分でなかった。RADツールにより、手軽にアプリケーションの基本部分を構築できるため、開発期間の短縮にもなる。プロトタイプツール的にも使えるが、きちんと使えば、実際の製品のソースコードのベースになることも期待できる。なお、PowerPlantに対応したRADツールとしては、他にAppMakerもある。

関連リンク:CP_RAD_PP - version 1.0
カテゴリ:開発ツール, 開発ツールその他


AirMacベースステーションの設定をWindowsから行うユーティリティ

Apple製のワイアレスネットワークのベースステーション「AirPort(日本ではAirMac)」の設定をWindowsから行うアプリケーション「FreeBase」が公開されている。Rop Gonggrijp氏によるGPLベースのフリーウエアで、ソースコードも公開されている。Visual Basicで作成されている。AirPortの設定をWindowsから行いたいという需要に応えるものだが、以下のページではAirPortがいちばん安いベースステーションだとしている。Windows利用者がなるべく安価にワイアレスネットワークを組みたい場合には、AirPortとFreeBaseを使うという選択肢になる模様だ。また、企業などでAirPortのベースステーションを導入した場合などの保守を考えた場合でも、Mac OSからだけでなく、Windowsからの設定もできるのであれば、メンテナンスのやりやすさも向上するかもしれない。なお、日本ではメルコのベースステーション製品などの定価はAirMacと同等である。

関連リンク:FreeBase
カテゴリ:Windows, ネットワーク


2000年問題のチェックプログラムがフリーソフトに

2000年問題のあるプログラムをチェックするMac OS向けアプリケーションの「Y2K App Checker Pro」の開発が終了することに伴って、フリーウエアとして配付されることになった。Y2K App Checker Proは、2000年問題関連のデータベースをもとに、インストールされているソフトウエアを検索し、そのソフトに関する問題点を報告するといったものだ。2000年問題と言えば、昨年末や今年の正月の大騒ぎを思い出すが、最近は懐かしい響きも感じる。しかしながら、古いアプリケーションソフトを使い続けている場合もあるかもしれないので、フリーにもなったことでもあるので、再度、自分のハードディスクにあるソフトを点検してはどうだろうか。

関連リンク:Y2K App Checker Pro
カテゴリ:ユーティリティ


MacHack 2000のCD-ROMがリリース

マックプログラマ向けのイベント「MacHack」での作品や論文、プレゼンテーションなどを集めた「MacHack CD 2000」が発売された。2000年6月に開催されたMacHackの内容をおさめたものだ。また、1999年のCDを「MacHack Historical CD」と名前を変えて販売している。これは、過去のデータがすべて入っているためにこうしたネーミングで販売するということだ。いずれも、$19.95で、海外への発送は$15となっている。また、2つのCDをセットにした$34.95のセットもある。

関連リンク:MacHack Online Store
カテゴリ:イベント


テンプレートBANKにApple WorksやMac版Wordの文書が追加

ヒサゴは、自社が販売するプリント用紙向けの、各種アプリケーションで使えるテンプレートファイルをフリーで配付している。2000年7月10日のリニューアルオープンに合わせて、AppleWorks 6のテンプレートの配付も始める。ヒサゴ専用のものや、汎用の封筒などを合わせて270点が公開される予定だ。また、テンプレートにMacintosh用Microsoft Word対応のものも228点が追加される。なお、ヒサゴの各種用紙などはオンラインショッピングにも対応している。

関連リンク:テンプレートBANK
カテゴリ:アプリケーション


MOSAの平成12年度の活動計画を公開、役員の改選などを告知

MOSA(Macintosh Os Software Association)の会員向けメーリングリストに、平成12年度の活動計画が発表された。まず、役員が改選されて、新会長にヤノ電器代表取締役の矢野孝一氏が就任した。また、副会長には岩田勇氏(エルゴソフト)、滝口直樹氏(Mac Fan編集長)、立野康一氏(Mr.Tips Macintosh Adviser)、リチャードノースコット氏(エヌフォー)が新たに就任した。前会長の新庄宗昭氏と前副会長の松田純一氏は顧問となった。
オンラインマガジンMPJ digitalはWebと連動した形式として月に1回発行され、メールでは要約を配信する形式となる。また、月刊でフリーのメールニュースMPJ Newsをリリースする。また、セミナーもいくつか企画されているが、関西でも開催することを検討しているという。恒例のMacintoshソフトウエアMeetingは2000年11月に計画されている。なお、執筆時点では、MOSAのWebサイトには平成12年度の活動計画などは掲載されていない。

関連リンク:Macintosh Os Software Association
カテゴリ:業界動向


Windows 2000でのNetscapeで、WebObjectsを利用する場合の問題

Tech Info Libraryに公開された文書によると、WebObjects 4.5のDirect to Webで生成されたページを、Windows 2000上のNetscape 4.72で参照する場合、POSTの後のページを表示するのに長時間かかってしまうといった問題点がある。これはWebObjects側の問題ではなく、アプリケーション側の問題であるとしている。対処するには、別のパソコンでNetscapeを使うか、別のブラウザを使うしかない。

関連リンク:http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n70163
カテゴリ:Tech Info Library-J, WebObjects