Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年7月26日発行号 - 新G4はMac OS X Server非対応



Locus Reportの全タイトル、そしてMDOnlineの購読期間更新も含めて、すべてWebMoneyに対応しました。また、従来通り、QQQシステムでのクレジットカードやプリペイドカード、郵便振替による御入金も受け付けておりますので、よろしくお願いします。また、サイトの細かいミスも一応直しておきました。MDOnlineの誰でも参照できるトップページでは、5日以内のニュースのタイトルリストを出していましたが、10日以内としてより多くのニュースリストを出すようにしています。
ちなみに、WebMoneyもPerlのCGIで作成しています。QQQシステムはPerlがいちばん楽なのですが、WebMoneyは特に縛られません。その意味では、WebObjectsを使ってもいいのですが、ベースになっているのがFreeBSDなので、いちばん楽なPerlでプログラムを作成しました。ドキュメントがちょっと分かりづらかったこともあって、何度かやりとりの必要があったのですが、それを除くとすでにQQQシステム向けにプログラムができているのでとても簡単に対応できました。こちらのサイトからWebMoneyを呼び出すのには、カスタムプログラムを使うので、そのプログラムがないときちんと処理できません。また、WebMoneyで決済結果をこちらのサーバに知らせるのにも暗号化データが使われていて、特別なプログラムで復号するので、なりすまして決済したという情報をローカスのサーバに送り込ませることも不可能になっています。うまくできていますね。また、「戻る」はWebMoneyのサイトでは無効になるので、決済完了を2度送ることも不可能なはずですし、こちらのサイトでもそれをチェックしています。だけど、一度、頭を冷やして穴つぶしをしないといけないですね。もし、何かお気付きの点があれば、お知らせいただければと存じます。
今日は午後から、先週発表された新機種のプレス向け説明会があります。もちろん、行って見てきますが、どうしてもこれだけはチェックしてほしいというものがあったら、私宛のメールでもいいですし、のメーリングリストに投稿していただいても結構ですので、リクエストをお寄せください。可能な限り対処させていただきます。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


新Power Mac G4では、Mac OS X Server 1.2までは稼動しない

Tech Info Libraryに公開された文書によると、2000年7月にリリースされた新機種、Gigabit EthernetタイプのPower Mac G4と、Power Mac G4 Cubeでは、Mac OS X Server 1.2までのバージョンは稼動しない。また、新しいバージョンを準備しているなどの情報も一切ない。旧バージョンのPower Mac G4に対応したMac OS X Server 1.2もなかなかリリースされなかったことから、それなりのニーズがあれば、新Power Mac G4でも稼働するバージョンを出すのかもしれないが、おそらく現状では白紙なのだろう。Mac OS X ServerというOSのバージョンはフリーズしてしまうのだろうか?

関連リンク:Mac OS X Server: Does Not Work With Power Mac G4 (Gigabit Ethernet) or Power Mac G4 Cube
カテゴリ:Mac OS X Server, Power Mac, Mac OSテクノロジー


デュアルプロセッサは対応アプリで機能する、Mac OS Xではシステムも最適化

Tech Info Libraryに公開された文書によると、デュアルプロセッサを装備したGigabit EthernetタイプのPower Mac G4においては、マルチプロセッサ対応のアプリケーションを利用しない限りは、シングルプロセッサと全く同等の速度でしか稼動しない。つまり、システムのタスクはマルチプロセスには対応しておらず、対応が明記されたアプリケーション上の作業でないと、デュアルプロセッサのメリットは生かされないとうことだろう。ただし、これは、Mac OS 9でのこと。Mac OS Xではシステムも、その上で稼働するアプリケーションも、マルチプロセッサに対応しているとしている。デュアルプロセッサの本領を発揮するのはMac OS Xを使うようになってからだ。

関連リンク:Power Mac G4 (Gigabit Ethernet): Applications That Do Not Utilize Dual Processor
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 9, Mac OS X, Power Mac, Mac OSテクノロジー


Darwin/Mac OS Xで稼働するフリー版X WindowのXFree86

フリーのX WindowsサーバであるXFree86を、DarwinおよびMac OS X Developer Preview 4向けに稼動させる方法を紹介したページが公開されている。Torrey T. Lyons氏によるページで、インストール手順などが詳しく書かれている。ソースコードを入手してパッチを当てる。Mac OS XではGUIが起動している状態では利用できず、ログイン時にコンソールとして起動して、そこからX Serverを起動すると言う方式になっている。なお、このページでは、Mac OS Xのログイン画面で、ユーザ名にcosoleと入力すると、GUIが起動せずにコンソール画面になると解説されている。これは有力なチップスもしれない。Mac OS X向けのX Serverは、Tenon Intersystemsより商品として出荷される計画もある。いずれにしても、X WindowがMac OS Xで稼働するという点では動き始めていると考えてよいだろう。

関連リンク:XFree86 on Darwin and Mac OS X DP4
カテゴリ:Darwin, Mac OS X


REALbasic 3.0a4がリリース、SpriteSurfaceを中心に多くの変更点

REAL Sofwareは、開発ツールのREALbasicの次期バージョン3.0のアルファ版の4つ目のリリースを行った。3.0ではCarbon対応となり、Mac OS XのCarbonフレームワークで稼働するアプリケーションの作成ができる。アルファ4での変更点は以下のページに列挙されているが、多岐に渡る。SpriteSurface関連の新機能や変更も見られるが、IDEを中心にユーザインタフェース部分のチューニングを積極的に行っている模様だ。

関連リンク:REALbasic 3.0a4
カテゴリ:開発ツール, REALbasic


日本語版iMovie 2は、5,800円で2000年9月より発売

ムービー編集ソフトの新版「iMovie 2」の日本語版は、9月よりAppleStoreで、\5,800円で発売されることがアナウンスされた。対象機種は、FireWireポートを装備したG3 300MHz以上のCPUを搭載したマシンとなっている。2000 SummerタイプのiMac DV、Gigabit EthernetタイプのPower Mac G4、Power Mac G4 Cubeにはバンドルされるので、従来製品のiMac DV、PowerBookが主なターゲットとなる。

関連リンク:アップル、iMovie 2を発表
カテゴリ:ビデオ編集


印刷操作でPDFを作成できるドライバがバージョンアップ

James W. Walker氏によるシェアウエア「PrintToPDF」がVer.2となった。プリンタドライバとして機能し、アプリケーションから印刷操作をすることでPDFを作成できる。つまり、Adobeから発売されているAcrobatを購入しなくても、PDFを作成することができる。新しいバーんジョンではユーザインタフェースが見直されて、Preferenceダイアログボックスが分離された。そこではカスタムサイズのペーパーやフォント設定などができるようになっている。また、ATSUIやMLTEからの印刷にも対応している。表示倍率も通常のプリンタと同様に指定できるようになった。日本語を含んだ印刷も従来から可能だが、日本語のマニュアルも翻訳されて入手できるようになっている。また、高速にPDFを作成できる点も重要な特徴だ。

関連リンク:PrintToPDF
カテゴリ:ユーティリティ


QuickTimeのファイルフォーマットを解説した文書が更新

QuickTimeのムービのファイルフォーマットを解説した「QuickTime File Format」が2000年7月に更新されている。337ページに及ぶPDFファイルで、Inside QuickTimeシリーズの1つとなっている。新しいQuickTimeアトムについての記述が加わったほか、MPEG4についての記載も加わっている。

関連リンク:QuickTime File Format
カテゴリ:アップルからの開発資料, QuickTime