Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年9月18日発行号 - Mac OS Xの文書など



Mac OS X Public Beta関連のTech Info Libraryは「Macintoshトラブルニュース」(http://www.ed.kagawa-u.ac.jp/~akiyama/mac/News/MacTroubles.html)にすっかり紹介されていますが、MDOnlineでも紹介をすることにします。
PowerBookの底面が熱くなるのは聞いていましたけど、PowerBookをのせている机の裏面を触ったらやっぱり、ぽーっと温いので、けっこうな発熱なんだと実感しました。クーラも出ていてデザインがどうこうという話題も一時期はありましたけど、確かにクーラがあった方が安心なのかもしれません。私の仕事机は事務机ではなく、純粋なキッチンテーブルです。家具屋に行って、椅子は買わずにテーブルだけを買うというイヤなお客なんですけど、引き出しがひざの上にはない方が姿勢取りがいいような気がして、キッチンテーブルをずっと使っています。引き出しってそれなりにものは片付くのですが、どこに行ったか分からなくする元凶でもあり、また、使わないものをいつまでも置いておく原因の1つでもあります。だから、私の部屋はほとんど引き出しはなく、本棚と棚、そしてキッチンテーブルや折り畳みテーブルなどが乱雑にあるという感じなのです。その、キッチンテーブルを裏側をふと触ると、これがえらくあったかいのです。これだとPowerBookの発熱は半端ではないなと思った次第です。だけど、キーボード面やアームレストはそれほど熱くならないのはいいですね。その分下に行くのかも知れませんが。VIOAは真夏には使えないほど熱くなっていましたけど、逆に冬は手が暖まってよかったという記憶もあります。しかしながら、熱暴走しないのなら目くじらをたてるほどのこともないですよね。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Javaで作ったフライトシュミレータ、MRJでも稼動

Koji Yamamoto氏による「Java版フライトシミュレータ」はアプレットとして稼動するフライトシュミレータだ。独自の3Dエンジンを使ったものであり、MRJの環境だけでも稼動する。Java 3Dは使っていないとのことだ。つまり、JDK 1.1.8レベルのJava VMで稼動するということで、以下のページからリンクしているページで実際に稼動させることもでき、Macで使っているInternet Explorer 5でも動くことが確認できた。Javaの実行速度は年々進化しているとは言え、「Java版フライトシミュレータ」を使うとそのことを強く感じさせられるであろう。フライトシュミレータのアプレットはフリーウエアである。

関連リンク:JVRRC
カテゴリ:Java, アプリケーション


Mac OS X Public BetaのOS関連の文書、起動可能なCDを入れてのSystem Preferences利用は避ける、ほか

Tech Info Libraryに公開されたMac OS X Public Betaの文書のうち、OS関連機能についてのもののアドレスと要約は次の通りだ。

◇58723 - Mac OS X Public Beta: Remember User Name and Password
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58723
Mac OS Xでは必ずユーザ名とパスワードを入力してログインして使う必要がある。そのため、ユーザ名とパスワードを絶対に忘れないというのが大原則だ。

◇60734 - Mac OS X Public Beta: How to Use Mac Help
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60734
Desktopアプリケーションをアクティブにした状態でHelpメニューからMac Helpを選択することで、ヘルプメッセージを表示することができる。ヘルプシステムは検索にはSherlockの技術を使っている。

◇60740 - Mac OS X Public Beta: Documents Do Not Always Print WYSIWYG
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60740
Mac OS X Public Betaでは印刷は完全ではなく、文字の一部分が欠けたり、グラフィックスが正しく描画されないなどの問題が発生することがある。アップルはこの問題を認識しており、解決する方向で動いている。

◇60738 - Mac OS X Public Beta: Mac OS 8.x Not Compatible With Classic Environment
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60738
Classic環境はMac OS 8.6以前のシステムを利用することはできない。Mac OS 9以上を必要とするが、Mac OS 9.0.4が推賞されている。(Classic環境はMac OS XでMac OSのあプリけーションを稼動させる機能だが、あらかじめMacintoshにインストールされているMac OSのシステムフォルダの中身をそのままMac OS Xで流用するという仕組みになっている。Mac OSのアプリケーションを起動すると、おもむろにMac OS 9が背後で起動して、アプリケーションが動き出す。Mac OS 9がMac OS X上での1つのアプリケーションのように働くと考えて良いだろう。)

◇58712 - Mac OS X Public Beta: Double-Clicking Documents Does Not Always Open the Correct Application
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58712
ファイルの拡張子をもとに起動するアプリケーションが決定されているドキュメントファイルで、ファイルタイプやクリエイタの情報が適切に設定されない場合、そのドキュメントをダブルクリックしても、正しいアプリケーションが起動しないことがる。このときは、インスペクタを利用して起動するアプリケーションを指定してやることで、正しいアプリケーションで開くことができる。

◇106005 - Mac OS X Public Beta: Startup Volume Is Named "/" instead of "Mac OS X"
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n106005
UFSフォーマットのボリュームにインストールすると、起動ボリューム名は「Mac OS X」ではなく、「/」つまりスラッシュだけになる。つまり、一般的なUNIXのボリューム構成となると言える。

◇31249 - Mac OS X Public Beta: Preference Issue with Bootable CD Inserted
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31249
CD-ROMドライブに、Mac OS 9のCD-ROMなど起動可能なCD-ROMが挿入されているとき、System Preferencesを呼び出すとフリーズすることがある。そうしたCD-ROMを挿入したまま利用しない方が良さそうだ。

◇31252 - Mac OS X Public Beta: International Keyboards and Login
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31252
起動直後は、使用しているキーボードにかかわらず、USキーボード配列になっているので、一部の記号などはキートップの刻印とは異なっている。USキーボードの配列に従ってキータイプしてログインし、System Preferencesでキーボード設定をつまりは手動で切り替える必要がある。

◇31244 - Mac OS X Public Beta: Computer Does Not Start Up or Stops Responding
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n31244
Mac OS XはSCSIデバイスについてはより条件が厳しくなっており、きちんとターミネータを取り付けていないと、起動できなかったり、あるいは応答がなくなるなどのトラブルがある。SCSIは接続した機器の最後だけでなく、SCSIカード側も終端であり、そちらのターミネータもチェックする必要がある。

関連リンク:TIL Archive
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS X


Mac OS X Public Betaは、PowerBookでのビデオミラーリングは使えない

Tech Info LibraryにMac OS X Public Betaとポータブル機についての文書が公開されている。以下は、そのアドレスと要約だ。

◇60743 - Mac OS X Public Beta: PowerBook G3 Series Must be Opened to Use External Monitor
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60743
PowerBook G3シリーズでは、液晶ディスプレイを閉じて外部ディスプレイを繋いだ状態での起動はできない。必ず、液晶ディスプレイも使う状態でしか使えない。また、Mac OS X Public Betaはビデオミラーリングには対応していない。

◇58715 - Mac OS X Public Beta: Swapping PowerBook Media Bay Devices Does Not Work
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58715
Mac OS X Public Betaでは、起動した状態でのメディアベイの取り替えには対応していない。いったんシステムを終了してから、メディアベイの取り替えを行い、起動する必要がある。

関連リンク:TIL Archive
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), PowerBook, Mac OS X


G4 Cubeにシリアルポートを設置、LocalTalkとのブリッジの利用も

Griffin Technologyは、Power Mac G4 Cubeにシリアルポートをつける「CubePort」を発売した。Cubeに内蔵されているモデムカードの代わりに差し換えることで、Cubeにシリアルポートを実現している。価格は49ドルで、シリアルポートは1つある。ドライバソフトウエアもインストールする必要がある。また、LocalTalk BridgeやLaserWriter Bridge(いずれも、EthernetとLocalTalkの相互接続を可能にする。後者はLaserWriterプリンタのみ利用可能)に対するパッチも配付されているため、これらが稼動することが十分期待できる。(ただし、LocalTalk BridgeなどはMac OS 9での動作保証はされていない。)LocalTalkプリンタをどうしても使う必要があるために古いMacintoshをルータ代わりに使っているというユーザもいるだろう。この機会にサーバをCubeにするというのも一つの手かもしれない。

関連リンク:cPort
カテゴリ:周辺機器, 周辺機器


Mac OS X ServerでDesktop DBで多大な処理負荷がかかるときはデスクトップを再構築

Tech Info Libraryに公開された文書によると、Mac OS X Serverを稼働中に、Desktop DBのプロセスが90%以上のCPU時間を消費し、応答が非常に悪くなるということが生じる場合がある。その場合、Mac OSのCD-ROMないしはMac OSのパーティションで起動し、起動時にCommand+optionキーを押したままにしておいて、拡張フォーマットのボリュームのデスクトップを再構築することで対処することができる。

関連リンク:Mac OS X Server: DesktopDB Consumes Large Amounts of CPU Time
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS X Server