Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年10月31日発行号 - MSM2000にCocoa関連セッションが追加



土曜日に配信したApacheの記事に間違いがありました。訂正を入れましたので、御覧下さい。御迷惑をおかけしました。
今日までで10月は終わりです。MDOnlineの原稿は、Jeditの文書に1月毎にまとめているので、その月にどれくらい記事を書いたかはファイルのサイズで分かるのですが、過去最高は先月の9月で324KB、今月は304Kと2ヶ月連続で高い水準になっています。Mac OS X Public Betaがでたので、たくさん記事を書いているということですね。今日の記事にも書きましたけど、しばらくは、Mac OS X Public Betaの記事が続くと思います。
Mac OS X関連のメーリングリストが他にないか、いろいろサイトを見て歩いたのですが、Mac OS X関連のサイトもだいぶんとでてきているようです。見ていたら、Mac OS X Webringというのも、Mac OS X Newsのサイトで見つけました。
http://www1.pos.to/~t-tsukui/mac/index.html
ただ、Webringにはまだ10件ほどしか登録されていませんので、randomジャンプさせても同じページに行ってしまったりします。いずれにしても、MDOnlineの読者の方ならすでにMac OS X関連のページを始めている方もいらっしゃるでしょうから、Webringもチェックされてはどうでしょうか。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


訂正:Apache 1.3.14にあるセキュリティパッチ

2000年10月27日に配信した号における「ApacheのバイナリディストリビューションがMac OS X向けにも」という記事で、Apache 1.3.14がリリースされたことを記載しました。そこで、セキュリティに関する修正がないと書きましたが間違いで、おわびすると共に訂正します。1.3.13において、mod_rewriteモジュールに関するセキュリティ対策がほどこされています。これは、URLの書き換え機能を組み込むモジュールで、デフォルトではオフになっている機能です。その他、設定関連についても修正が施されています。

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Macintosh Software MeetingにCocoa関連のセッションが追加

2000年11月11日(土)、12日(日)に開催される「第7回Macintosh Software Meeting 2000」に、Cocoa関連のセッションが2つ加わった。1つはサイバー・ラボ 主任研究員水野隆一氏による「Cocoa Over View」(仮題)で、もう1つはヘリオグラフ代表取締役渡邊大介氏による「OpenBase SQL & RADstudio」である。いずれも、10月11、12日にアニーズ・クラフト主催で開催された「Mac OS Xセミナーin福岡」での演題と同じなので、内容的にも同じものだと思われる。「Cocoa Over View」では、Cocoaに用意されているさまざまなクラスやあるいはJavaでのプログラミングについてを、初心者でも分かりやすいレベルで講演されていたため、Macintosh分野のプログラマでこれからCocoaの勉強をやりたいという人にとっては必見の講演になるだろう。OpenBaseはMac OS XのCocoaベースで稼動するデータベースエンジンであり、RADstudioは開発ツールである。こちらも、Mac OS Xベースでのソリューションとしては注目すべき話題と言える。今年のMSMは、当初の発表からCocoa関連の話題を充実させたこともあり、注目度はより高くなったと言えるだろう。

関連リンク:Macintosh OS Software Association
カテゴリ:Cocoa, イベント


【Mac OS X Public Betaシリーズ】Mac OS Xのネットワーク機能(まとめと今後の計画)

Mac OS X Public Betaシリーズとして、いくつかの記事をお届けしたが、これまでの内容と計画をまとめておこう。MDOnlineの購読者の方々は、Webサイトで過去の記事を御覧いただける。
これまで、ネットワーク機能とは言っても、いきなり奥深くから紹介したような形式になってしまった。というのは、2000年10月21日に、ついに日本でもMac OS X Public Betaが発売されたが、読者の大半の方がインストールできるようになるのは、それ以降という想定をしていたからだ。それまでに手に入れる人は、デベロッパなど限られた方々であることもあって、むしろ、あまり使われないような機能から紹介することにした。また、MacWIREより、ネットワーク関連の記事を重点にという依頼もあり、今までは、以下のような記事を作成した。順番はあまり関係ないが、アカウントのことを説明してからファイル共有の話をするなど、それなりには考慮したつもりだ。


一方、基本的なネットワークの設定などは、多くの人が関心があると思われるので、日本で発売されてから記事を書くつもりであった。予定としては次のような感じで流す考えだ。

なお、NetInfo、NFSなどについては興味もあるのだが、筆者の力量や稼動環境の面などで、すぐには記事にできないことはおわびしたい。もし、助け船の用意のある方がいらしゃれば、御連絡いただけると有り難い。
以上がネットワーク機能を一通り使うということになるが、それ以上の点にもやはり興味があるだろう。たとえば、メールサーバにできないのかとか、Windows向けのサーバ機能はどうなっているのかなどいろいろあるかとは思う。こうした標準的でない機能は、情報がまとまったところで掲載するつもりだが、チェックに時間がかかることなどを考え、当面のプランには含めないことにする。

さて、Mac OS Xの注目点はネットワークだけではないのは周知の通りだ。Mac OS X Public Betaシリーズも、もちろん、そうしたネタを扱いたい。ネットワークが一巡した後は、システムのいろいろな設定を細かく追うのが1つの道筋だが、併せてユーザインタフェース面も詳細に検討しくことも行いたいと考える。そうこうしているうちに、開発環境についても公開可能な状況になってくるだろう。もちろん、MDOnlineの“D”に相当する部分についても折に触れて紹介したい。どうも、Mac OS Xを追うだけで、何年もネタは尽きないようにも思えてきた。

カテゴリ:Mac OS X, ネットワーク, Mac OS X Public Betaシリーズ


WebObjects 4.5 patch2、NT、IISの組み合わせの問題はpatch3で解消

Technical Q&Aに、Windows NTでWebサーバにIISを使った場合、WebObjectsのアプリケーションがクラッシュする点についての質問と答えが掲載された。WebObjects 4.5のpatch2を当てた場合に発現するバグで、アダプタが空のヘッダを送信してしまうことで発生する。近々リリース予定のpatch3ではこの問題は解消されている。なお、Technical Q&AにWebObjectsのカテゴリが新たに加わった。

関連リンク:WebObjects applications clashing on NT using IIS
カテゴリ:Technical Q&A, WebObjects


Mac OS X関連のメーリングリスト

Mac OS Xが日本でも発売されたが、誰もが持っているというわけではなく、自分の周辺では誰も話をする相手がいないかもしれない。そこで、使っている人どうしでコミュニケーションを取るためにメーリングリストに入りたいとも考えるところだろう。Mac OS Xの話題を扱っている日本語でのメーリングリストを分かる限り集めてみた。参考にしていただきたい。また、他にもあるというのであれば、続報でもお届けするので、メーリングリストの存在を知らせていただきたい。

◇Mac OS X-jp Mailing List
 http://www.tech-arts.co.jp/macosx/macosx-jp/ml.html
Mac OS X Server時代からあるメーリングリストで、技術的な話題を扱うということになっているが、以下のメーリングリストができたため、Mac OS X全般のことを扱うようになっている。最近1週間で500近いメールが流れている活発なメーリングリスト。テクノロジックアートが運用。

◇Mac OS X Dev-jp Mailing List
 http://www.tech-arts.co.jp/macosx/macosx-dev-jp/ml.html
10月27日にできたばかりのメーリングリストで、開発関連のことを含むテクニカルな内容のメーリングリスト。すでに50を超えるメッセージが流れている。これも、テクノロジックアートが運用。

◇MacOS X-J Mailing List ホームページ
 http://www.remus.dti.ne.jp/%7Etakahisa/MacOSX/
Webサイトの「Feel Like Mac」を開設している藤田隆久氏が主催のメーリングリリスト。Mac OS Xのことを全般的に取り扱う。ここ1週間のメール量は160ほど。最近の話題は、やはり開発や技術的なことが中心となっている。

◇Mac OS X ML メンバー募集!
 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/8467/xml.html
Mac OS Xに関して気軽に情報交換しようという主旨のメーリングリスト。ここ1週間では50ほどのメール量で、アプリケーションを使ったときの話題など、比較的ユーザ寄りのテーマが飛び交う。

◇welcome-macosx
 http://www.egroups.co.jp/group/welcome-macosx
筆者の運用するメーリングリストで、Mac OS X Server時代にMac OSから乗り換える人同士の情報交換で作ったもの。月に10〜20通程度でそれほど活発ではない。

◇macosx
 http://www.egroups.co.jp/group/welcome-macosx
Mac OS X Serverの情報交換で作られたものだが、残念ながら半年ほどメッセージは止まったままになっている。

◇darwin-jp MailingListの案内
 http://www.garapagos.com/darwin-jp/
Darwinの情報交換を行っているメーリングリスト。この1週間では約15通程度のメール量。

カテゴリ:Mac OS X


Mac OS Xでコントロールバーを実現するソフトがバージョンアップ

Mac OS Xでもコントロールバーを実現するソフト「OpenStrip」のVer.0.4がリリースされた。Joe Strout氏によるオープンソースソフトウエアであり、フリーで利用できる。コントロールバーのモジュールの仕様については、Mac OSと同様であるが、PowerPCベースで稼動させるために少なくとも再コンパイルは必要になる。つまり、コントロールバーモジュールについのバイナリ互換はないということだ。新しいバージョンでは、画面の端にくっつく現在の形式のコントロールバーの動作ができるようになった。CPU負荷を表示したり、モニタやあるいはOpenStrip自体のコントロールを行うモジュールが追加されている。

関連リンク:OpenStrip
カテゴリ:ユーティリティ


インターネットを経由してファイルを受け取るソフト

インターネット経由でファイルをやりとりする少し変わったタイプのソフト「WebiToome」のベータ版が公開された。$20のシェアウエアのこのソフトは、ファイルを受信するだけのサーバ機能のアプリケーションだ。ファイルの転送は、送り手はWebブラウザを使い、受け手側がWebiToomeを起動しておく。これだと単なるファイルのやりとりだが、WebiToomeは媒介となるWebページを自動的に生成する。ファイルを送る側はいったんそのWebページにアクセスして、フォームの形式になっているページに必要な情報を入力する。そしてフォームのSubmitにより、Webitoomeが稼動しているパソコンと接続し、ファイルの転送を行うという仕組みだ。だから、ファイルの送り手は特別なソフトは必要無い。媒介となるWebページは単なるHTMLなので、一般的なインターネットプロバイダでかまわない。WebToomeが稼動しているコンピュータがネットワークにオンラインかどうかといった情報が、自動的にそのWebページに表示される仕組みとなっている。Macintosh版だけでなく、Windows版もある。同時に10までのコネクションを設定できる。現在のバージョンはパスワード設定などはできないが、将来的には計画されている。

関連リンク:WebiToome
カテゴリ:その他のインターネット