Macintosh Developer Online (MDOnline)


1999年9月27日発行号 - MDOnline-基本トラブルシューティング



この前の土曜日、ある調査会社からの依頼されて、「ハンドヘルドPCでモバイルしている35〜49才の男性」の1人として、2時間ほどの座談会に行きました。たぶん、どこかのメーカーからの依頼でユーザー調査をしているのでしょう。まあ、そういうプロフィールで集まった5人というのが予想通りというか、かなりいろいろな機材を使い込んでいる人ばかり(とうか事実上業界関係者)だったのですが、うち1人の方だけがそうでもないような人でした。その人は、ハンドヘルドPCで英会話のニュースレターなんかを毎日見ているとか。PCを買うまではパチンコばかりしていたけど、すっかりやめて、自己啓発に励んでいるという、心あたたまる話を久々に聞きました。



金曜日に少し紹介したアイ・エス・エス・ジャパンのソフトウエアレンタルサービスは記事にしました。現状はWindowsだけなんですが、いろいろなOSに対応したいとのことで、パートナーを探しておられるようです。興味のある方はアクセスされてはいかがでしょうか。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


基本的なトラブルシューティングに関する情報が公開

Tech Info Library-Jに、基本トラブルシューティングに関連する文書が合わせて17本が公開された。起動がうまく行かない場合や、機器が動作しない場合のよく知られている対処法についての具体的なやり方が述べられている。いずれも基本的なトラブルシューティング方法なので、MDOnline読者の方々なら、知っていることばかりかもしれないが、いくつかの文書を見た限りでは、内容が現状のOSに添っているので、それなりに有益な情報となると思われる。たとえば、PRAMのクリア方法が、一部のPowerBookの機種で違っていることがきちんと書かれているし、SCSI IDはAppleシステム・プロフィールで確認できるなどが分かる。

100332JO:基本トラブルシューティング : 開いているアプリケーションをすべて終了する
100333JO:基本トラブルシューティング : コンピュータを再起動する
100334JO:基本トラブルシューティング : コンピュータをシステム終了する
100335JO:基本トラブルシューティング : 外部装置をはずして起動する
100336JO:基本トラブルシューティング : コンピュータに電力が供給されていることを確認する
100337JO:基本トラブルシューティング : モニタが正しく接続・調整されていることを確認する
100338JO:基本トラブルシューティング : 外部装置の接続と、電源が入っていることを確認する
100340JO:基本トラブルシューティング : 機能拡張類の互換性の問題を解消する
100341JO:基本トラブルシューティング : PRAM をリセットする
100342JO:基本トラブルシューティング : CD から起動する
100343JO:基本トラブルシューティング : Disk First Aid でハードディスクを修復する
100344JO:基本トラブルシューティング : ハードディスクのドライバを更新する
100345JO:基本トラブルシューティング : ハードディスクを初期化する
100346JO:基本トラブルシューティング : ハードディスクをテストする
100347JO:基本トラブルシューティング : システムソフトウェアを再インストールする
100348JO:基本トラブルシューティング : インストール時のトラブルに対処する
100339JO:基本トラブルシューティング : SCSI ID の重複を解消する

なお、ページの内容を見るには、以下のリンクへ移動して検索のページに移動し、上記リストの一番左の文書番号を入力するという方法があるが、ここしばらくは、「更新情報」のページで、99/9/26更新の文書一覧を見るのがリンクも設定されているので手軽だろう。

関連リンク:Tech Info Library-J
カテゴリ:Tech Info Library-J


時間課金などでのソフト流通を可能にするサービス

アイ・エス・エス・ジャパンは、ソフトウエアを時間課金などでユーザーが利用できるシステム「INTERNET SOFT SERVE」というサービスを開始した。利用者は、課金管理を行うアプリケーションを起動した上で、同サービスに適応したアプリケーションをダウンロードして利用する。たとえば、1分50円などの料金を設定して、利用者より費用を徴収することができる。同社がソフトウエアのレンタルの方法として取得した特許技術を使っている。このシステムでの課金対象となるアプリケーションを作るには、普通に作ったアプリケーションに数行のコードを追加するだけでよい。同社では、こうした形式でのソフトウエアレンタルを、ソフトハウスからソフトウエアの供給を受けて行い(登録料などは必要である)、利用者からの費用の徴収などの運用を行う。なお、時間課金だけでなく、販売という形態もできるようになっている。

なお、現在はWindows95/98向けのアプリケーションしか対応していない。しかしながら、将来的にはMac OSも含めて、すべてのOSに対応できるようにする意向はあるということだ。ソフトウエア流通の手法としては新しい方法だけに注目できるが、利用者を多く集めることや登録ソフトが充実することが当面の課題となると言えるだろう。

関連リンク:INTERNET SOFT SERVE
カテゴリ:業界動向


G4でのMac OS X Serverについての文書が公開、詳細はなし

Tech Info Library-Jに「58423JC:Power Mac G4 : Mac OS X Server 1.0 のサポートについて」という文書が追加された。Power Mac G4は、いずれの機種も、現行のMac OS X Server 1.0-2あるいはそれ以前のものはサポートしていない。理由はハードウエアが新しくなっているため、そのサポート機能が現行のMac OS X Server側に含まれないためだ。この文書では、G4用のMac OS X Serverが準備ができ次第連絡をして提供するということが書かれており、具体的なバージョン、時期については明言されていない。

なお、G4でも動作可能なMac OS X Serverとしては、Ver.1.2というものがリリースされることが、一部のベンダーなどが情報を出しており、米国では11月にリリースというスケジュールも言われている。変更点はG4サポートなのは当たり前としても、現在のVer.1.0から見ると数字の変換が大きく、他に何か新しい機能が加わるのではないかとの期待もなくはない。なお、日本語版Mac OS X Server 1.2(あるいはG4対応版)については、リリース時期や内容などについては「未定」というのがアップルの現状での見解である。
Power Mac G4 : Mac OS X Server 1.0 のサポートについて
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/WebObjects/TechInfo.woa/wa/showTIL?id=58423JC&wosid=f15000S1100zl200pf1



関連リンク:Tech Info Library-J
カテゴリ:Mac OS X Server, Power Mac, Tech Info Library-J


G3機にATAPIやシリアルインタフェースを追加するアダプタ

New Motion社は、Power Macintosh G3の本体の上部にすっぽりとはまり込む形式のインタフェース拡張ボックス「GDock」を発売した。4つのUSBポート、2つのシリアルポート、1つのパラレルポート、そして、USBをATA/ATAPIにコンバートする機能も含まれているため、ZIPやMOなどのATAPIの周辺機器を接続して使えるとしている。また、Infowave社のPowerPrintを利用することで、パラレルポートにつないだPCプリンタを利用できるとしている。同社のページには、価格や詳しい情報が掲載されていないため、PowerPrintが付属するのかどうかは不明だ。なお、日本語のページ(以下のページにあるポップアップメニューから移動可能)から、PowerPrintの互換リストのPDFがダウンロードできる。

関連リンク:New Motion社
カテゴリ:周辺機器, 各種プロダクツ


CD-ROMインストールではずしてはいけない機能拡張

Tech Info Libraryに「25001:Mac OS 8.6: Installing Games From CD With Minimal Extensions」という文書が追加された。CD-ROMとオーディオCDのハイブリッドCDで出荷されているゲームやアプリケーションなどをインストールする場合、CD-ROMドライバ以外の機能拡張をすべてオフにするように説明がなされているときがある。その時でも、Foreign File AccessやISO 9660 File Accessなど、いくつかのCD-ROM関連の機能拡張ファイルは組み込んだ状況でなければエラーが出ることもある。残しておくべき機能拡張のファイルが文書には一覧されている。

関連リンク:Mac OS 8.6: Installing Games From CD With Minimal Extensions
カテゴリ:周辺機器, Knowledge Base(旧TIL)


FortranをCに変換するプラグインがアップデート

FortranのプログラムをCのプログラムに変換する「Mac F2C」がVer.1.4.3にアップグレードした。CodeWarrior Pro5に対応した。なお、CodeWarrior Pro2から4まではVer.1.4.2を使ってほしいとのこと。また、Ver.1.4.3で、生成したコードからWin32の実行コードの生成もサポートした。Mac F2Cは、UNIXのf2cのMacintoshへの移植版で、フリーで配付されており、ソースコードも入手できる。もっとも、Fortranのソースを変換して使いたいという需要は、現在ではもうかなり少なくはなっているかもしれない。

関連リンク:Mac F2C Home Page
カテゴリ:開発ツール


Mac用ZIP圧縮解凍ツールが自己解凍に対応

Tom Brown氏によって開発されている、Mac OSで使えるZIP形式の圧縮解凍ツール「ZipIt」がVer.1.4となった。新バージョンではバグ修正とともに、Mac OSあるいはPC向けの自己解凍ファイルの作成ができるようになった。ZipItは$15のシェアウエアだが、ダウンロードしたファイルで暗号化以外のすべての機能が使える(暗号化は輸出規制のため、アメリカとカナダのユーザーのみが使える)ZipItは、Windowsの世界で一般的な圧縮ファイルのフォーマットとして通用しているzip形式の圧縮ファイルを作成する。Windowsでのzip形式圧縮ソフトの標準でもあるPKzipとの互換性がある。Mac OSのファイルをWindowsユーザーに配付する際などに利用できるだろう。Mac OSのファイルも圧縮することができる。なお、zipフォーマットのファイルの解凍はStuffIt Expanderでもできるので、基本的にはファイルをzip形式に圧縮したいユーザーが使うソフトだと言えるだろう。



関連リンク:ZipIt
カテゴリ:ユーティリティ


Mac OSでのサウンドプログラミングのメーリングリスト

Macintoshでのサウンド関連のプログラミングの話題を扱うメーリングリスト「mac-sound-dev」が開設された。英語でのコミュニケーションを行っている模様。Sound Manager関連を中心に、サウンドの再生や録音などの機能のプログラミングに関する情報交換の場を目指している。


関連リンク:Main Page for mac-sound-dev
カテゴリ:開発情報


1999/9/24付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年9月24日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の末尾にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

24306:Mac OS: Desktop Printing Troubleshooting
31098:ClarisWorks/AppleWorks: Spray Can Flow Rate On Faster Computers
22224:Power Macintosh G3: Network Assistant & Printer Share
30887:Power Macintosh G3 (Blue and White): Apple DVD Player Cannot Open
25000:Apple DVD Player: "Disc may be dirty or scratched" Error Message
30428:AppleShare IP 5.0.3 Updater: Read Me
43026:iMac and iBook: How to Utilize External SCSI Peripherals
18445:Mac OS: Error -192 or -39 Opening Launcher
58383:Troubleshooting DVD Video Issues
3550:Apple Monitors: Meet MPR II (SWEDAC 2) and TCO Emissions Standards
24789:Troubleshooting "No Dial Tone"
70106:WebObjects 4: SSL Example

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)