Macintosh Developer Online (MDOnline)


2000年12月10日発行号 - Mac OS XでStuffIt



バンダイの1万円を切るデジカメ「C@Mail-F38」を買ったことを報告しましたが、いろんなところで使ってみました。詳細なレポートについてはリクエストがあれば、記事にしてもいいですので、お気軽に要望をください。38万画素で704×544画素という画質が気になるところですが、撮影した画像をそのままアップしておきました。以下のアドレスです。屋内と戸外でそれぞれ1枚ずつです。
figs/photos/SVI_0011.jpg
figs/photos/SVI_0036.JPG
まあ、なんというか、ハッキリ言ってあまり画質は良くないですね。なんか、ダビングを繰り返したビデオみたいです(なんでそんな状態のビデオを知っているかはさておき〜笑)。それと、どうも縦長に写っているような気がします。だいたい、3分の1くらいのサイズ(幅が240ドット程度)にするとまあ、使えなくはないかなというくらいでしょうか。にあと面白いのは、QuickTimeムービーまで撮影できることですが、画像だけで音声は録音できません。それこそ、ダビングを10回くらいしたような映像になります。それをQuickTime Playerで開いてファイル情報を見ると「QuickTime for Linux」という文字が見えます。そんなバージョンがあるんだなと思わず感激しますが、素性を知りたくなりますね。Linux向けに作ったものがあるのも初めて聞きます。C@Mailの中身は実はLinuxとか? あるいは組み込み向けのQuickTimeみたいなのがあるのでしょうか?
C@Mail-F38は、USBだけでなくCFカードが使えたり、ビデオ出力があるなど、けっこう多彩です。サイズがでかいかと思う面もありますが、電池はしっかり長時間持ち、充電電池でもいいのでそこは合格でしょうか。図体の割には軽いです。いろいろ言いたいことはありますけど、まあ、\8980のデジカメってこんなもんかもしれません。だけど、古い機種ですが、フジのDS-7は35万画素ながら、けっこう画質は良かったですし、Web向けの画像なら今でも十分に使えます。せめて、これくらいの画質なら嬉しかったのですが、なかなかそうはいかないのでしょうか。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Mac OS X Public BetaでStuffIt Deluxを動かす方法

2000年10月にAladdin SystemsからリリースされたStufIt Delux 6.0は、待望のMac OS X対応バージョンだ。逆に言えば、前バージョンの5.5からの変化はこの点以外にはほとんどなく、目立ったところでは、.lhaファイルの作成くらいだ。また、アプリケーションの作り直しやPowerPC対応といった新しい点は、まさにMac OS X対応のCarbonアプリケーションとしてまともに機能するために派生的に生じた特徴だと言えなくもない。Mac OS X絡みのStuffIt事情をまとめておこう。(この原稿では、expandを「解凍」と表現する。)

StuffItについては今さら説明の必要がないだろう。さまざまなファイルフォーマットに対応した圧縮、アーカーイブソフトで、Mac OSだけではなくWindows版もある。StuffIt Expanderは解凍専門のフリーソフトで、Mac OSに付属する。DropStuffは圧縮専門ソフトのシェアウエアだ。これもMac OSには付属するもののシェアウエア料金をが必要になる。さらに、StuffIt Deluxというアプリケーションがある。圧縮ファイルを編集できる点が大きく違うところで、中にあるファイルを個別に取り除いたり、ファイルの追加などができる。さらに、Finderでの機能統合の機能拡張があり、たとえば、FinderでCommand+Sで選択したファイルを圧縮する機能が使えるなど、Delux版は操作環境を高めるという点でも注目すべき機能はいくつもある。また、StuffIt Engineというコンポーネントも見逃せない。システム機能拡張であり、DropStuffやStuffIt Deluxに付属する。PowerPC向けの変換機能が組み込まれていて、処理を高速化するというのが以前の機能だったが、今では実際の変換機能をこちらに集約しているように思われる。これがないと、StuffIt Deluxが起動しないのである。なお、日本語版はアクト・ツーが販売している。

Mac OS X対応のStuffIt Deluxは、CFMベースのCarbonアプリケーションだ。Classic環境で動くというわけではない。だが、同一のアプリケーションファイルが、Mac OSでも、Mac OS Xでも起動するということになる。ただし、Finderとの統合機能などはないため、Mac OSでのアプリケーションとして動いている機能しか、Mac OS Xでは使えない。それでも、慣れた圧縮ツールがMac OS Xでも使えるというのは大きいことだ。インストーラがClassicアプリケーションであるため、インストール時にはClassic環境でインストールを行なう。ここで、/Applicationsフォルダを選んでインストールしておくのが一般的だろう。
さっそくStuffIt Deluxアプリケーションを使おうとしたが、インストールするだけでは即座には使えなかった。ドキュメントを読むと、StuffIt Engineのあるフォルダ名に問題があるという。/Library/ApplicationSupportというフォルダにStuffIt Engineが入れられるのであるが、単語の間に空白のある「Application Support」フォルダという名前でないと機能しない。ドキュメントに記載された理由があいまいだが、明確なことはフォルダ名の変更を行なう必要がある。ドキュメントにはApplicationSupportは削除しろとしているが、若干不安なので、コピーを作るのがいいと思われる。しかしながら、/Libraryはrootというアカウントにしか書き込み権限がないため、Finderだけの作業ではどうしようもない。結果的にどうすればいいかという手順を示すと次の通りだ。インストーラで登録したアカウントでログインしているとしよう。Terminalでのコマンドを入力後はreturnを押す。

1. Terminalを起動する(/Applications/Utilitiesにある)
2. 「su」とコマンド入力し、パスワードをたずねられたらログインしたときのパスワードをそのまま入れる
3. 「cd /Library」とコマンド入力し、カレントディレクトリを移動する
4. 「mkdir "Application Support"」とコマンド入力し、ディレクトリを作る
5. 「chmod 775 "Application Support"」とコマンド入力し、ディレクトリのアクセス権を変更する
6. Finderで、ApplicationSuportフォルダにあるStufIt Engineを、Application Supportフォルダにコピーする。optionキーを押しながらドラッグすればコピーになるのはMac OSと同じだ

こうすれば、StuffIt DeluxはMac OS X Public Betaでも動くようになった。コマンドの入力ではスペースを含むフォルダ名を指定するのにダブルクォーテーションを使うのがポイントだ。こうすれば問題はないようで、とりあえずは機能している。

ところで、Mac OS X Public Betaには、/Applications/Utilities/AladdinというフォルダにStuffIt ExpanderのMac OS X対応版が入っているが、これはVer.6.0a5というバージョンだ。これに対して、Ver.6.0がAladdin Systemsのサイトですでに配付が開始されている。「a5」というのは6.0になるまでのベータ版相当の番号付けだと思われる。Ver.6.0a5ではMarh-O形式でパッケージ形式のアプリケーションを解凍した場合に、そのアプリケーションが起動できないという不具合がある。実行ファイルのアクセス権が適切に設定されないのだ。Ver.6.0では直っているので、Mac OS X Public Betaに付属するVer.6.0a5は使わないようにするのが賢明だろう。

◇StuffIt Delux
 http://www.aladdinsys.com/deluxe/index.html
◇アクト・ツー(株)
 http://www.act2.co.jp/

カテゴリ:アプリケーション, Mac OS X


Command-Shift-0はアプリケーション使用中でも即座にスリープに入る

Command+shift+0のキー操作は、即座にスリープ処理に入るシステムレベルのキーボードショートカットになっている。PowerBookだけでなく、すべての機種でこの機能が働くことがTech Info Libraryに紹介されているために、そのため、アプリケーションで、Command+shift+0のショートカットキーが示されていても、実際には使えない。対応するメニューコマンドがある場合には、そのメニューを選択して利用するようにする。あるいは、テンキー側の0キーを使う。アルファベット側の数字キーと、Command+shiftの組み合わせはFKEYとして特別な処理がシステム側で組み込まれている。文書では、Adobe PhotoshopやQuarkXPressでこのキーボードショートカットを使っているとしている。(なお、GoLive 5では、Command+shift+4というキーボードショートカットを割り当ててりるメニューがあるが、もちろん、画面ショットのキー操作でありメニューのショートカットとしては使えない。)

関連リンク:Mac OS 9: Command-Shift-0 Puts System to Sleep
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 9


ファイルメーカーProのスクリプトをテキストエディタで編集

Gregory Charles Rivers氏は、FileMaker Proのスクリプトをテキストエディタ制作できるようにするアドイン「AutoScript.fm Pro 2.0 for FileMaker Pro v4 and v5」をリリースした。FileMaker Pro Ver.4と5で利用できるが、Mac OS版しかなくWindows版はない。FileMaker Proではスクリプト処理を記述できるが、対話形式のビルトインエディタを使うしかなかった。AutoScript.fmを使えばテキストファイルとしてスクリプトを出力し、その編集作業をテキストエディタで行える。また、あるデータベースのスクリプトを別のデータベースに移動させる場合にも利用できる。この機能はFileMaker Proにはすでにあるが、AutoScript.fmを使えば、Ver.4にあるスクリプトをVer.5に移動させることができるほか、フィールドの置き換えや新設などの適合化処理も行なう。価格は2000年中は$128で、2001年からは$148となる。ダウンロード版では機能が制約されているが、料金を支払うことでフル機能を使えるようになる。

関連リンク:AutoScript.fm Pro
カテゴリ:データベース


サウンドのデジタルスルー出力で音の遅れがある時はその機能を無効にして使う

Mac OS 9を最近発売された機種で利用すると、USBスピーカやCDなどデジタルの入出力装置間で直接データをやりとりして音を鳴らす機能が組み込まれている。「サウンド」コントロールパネルで入力源の設定で「出力装置を通して音を鳴らす」のチェックボックスを入れるとその機能が働く。通常は入出力間での音の遅れは気にならないが、たとえばマイクを使った場合、エコーがかかったように音の出力が遅れることがある。その場合の対処がTech Info Libraryに記載されているが、通常はこうしたモードで使う必要性があることはほとんどないだろうから、「出力装置を通して音を鳴らす」をオフにすればよいと示されている。

関連リンク:Mac OS 9: Delay in Audio Play-Through
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 9


システムのコンポーネントごとのインストールや削除はシステムのCD-ROMから

Tech Info LibraryにMac OS 9のコンポーネントごとのインストールや削除の方法が紹介されている。インストールCD-ROMを使って作業する方法が手順で示されているが、要はシステムのCD-ROMで削除やコンポーネントごとの追加ができるということだ。

関連リンク:Mac OS 9: Installing or Removing Individual Components
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 9