日本のTech Info Libraryが、いちはやく米国のTILの文書を公開しました。いつもは余裕で日本版の公開よりも早く記事が作成できるのですが(笑)、今回は負けてしまいました。
皆さんの中では社内のネットワーク管理をされている方もいらっしゃるかと思いますが、特にうちの会社のような小さな会社の方はどうなさっているのか、どんな工夫をされているのかを知りたいなという気もします。もし、取材OKという方がいらっしゃったら、御一報いただけませんでしょうか。個人的な興味もあり、情報交換したいなというのもあるのですが、なにかしら記事につなげられたらなと思います。
ローカスでも、いろいろあって、昨年は激動だったんですが(お察しください)、結果的になぜか在宅勤務をしている私がネットワーク管理者ということになり、スポット契約のような形で実働エンジニアが半日ほど在勤し、さらに私の事業部の部長も含めてあれこれやっているという状況です。ずっとノーツを使っていたのですが、ノーツは、お守をする人やアプリケーション開発する人が絶対にいるので、ローカスのような規模では「分不相応」として、近々使用をやめるつもりです。一方、スケジュール管理などは、WebベースのASPを使い始めていますが、みんなにアクセスさせるのが一苦労だったりします。ディスカッション系はいろいろ探しているのですが、個人的には自社サーバでロータスのQuickPlaceを動かすのがベストかなとも思っています。また、住所録などの参照系データベースをAccessからWebObjectsを使ってWebベースにもし始めています。この話は近々、詳しい記事にしたいと思っています。1年前の社内は、電子メールやらなにからなにまでノーツで動かし、あとはAccessのデータベースだった環境ですが、かなり一変しました。ただ、1つこうした変革に有利なのは、自社で、いわゆる「IT書籍&ムック」をどかどかと発行しているということです。電子メールをノーツから自分で勝手にメーラを使って読むというふうに変えた時も、「文句があればうちで出している書籍を見ろ」で済ませてしまいました(笑)。しかし、メールは必須手段だけに強引にできるのだけど、アプリケーションのWeb化はみなさんなかなか腰が重いものです。とは言っても、これも「用意したページを毎日見ろ」で済ませ始めていますが…。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
2000年11月にMDOnline掲載された記事では一行もプログラムを書きませんでしたし、今回もそのつもりだったのですが....できなくはないのですが、今一つ使い勝手が良くないもんで。打ち込む必要のあるのは、ほんの、たったの、ごくわずか数行なのですが、以下のアドレスからソースリストをダウンロードして使ってください。
◇追加するソースを含むファイル
figs/kurahashi/ser-002/source.sit
ソースリスト自体はそれなりに長いのですが、大部分は自動的に生成されるものです。追加するものは、以下の3つです。
(1)日本語が通るように設定(Application.java)
(2)メッセージを追加するための準備
(3)メッセージを追加し、次のメッセージのための準備
■では、試してみましょう
ここまでの作業分は、以下のアドレスからダウンロードできます。以上の全部の手順を追いかけるのはなかなかしんどいことだと思いますので、まず、これで試してみるのが良いかもしれません。
◇作業した結果のファイル
figs/kurahashi/ser-002/SimpleBoard.tar.gz
サンプルはMacOS X Server 1.2/WebObjects 4.5に対応しています(windows NT/2000、WO 4.0上でも動くと思います)。ソースには日本語でコメントが入っていますので、解凍する前にdefault encodingを3(EUC)に設定するか、Javaソースファイルをnkfなど適当なツールを用いてお使いの環境のdefault encodingにあった文字コードに変換してから、使用してください。
また、eomodeldで使用しているデータベースファイルのpathもお使いの環境に合わせて変更する必要があります。
お待たせしました。それでは作ったアプリケーションをビルドし、走らせてみましょう。WOBuilderからProjectBuilderに戻り、Build & Launchのショートカットキーcmd+shift+R(Windowsではctrl+shift+R)を押します。自動的にコンパイル、ビルドが実行され、エラーが無ければそのままアプリケーションが起動し、これまた自動的にブラウザが立ち上がります。
◇最初のページ
では、「掲示板へ」をクリックしてみます。
◇掲示板ページの初期状態
なにはともあれ、メッセージを入力してみましょう。「書き込み」リンクをクリックして、メッセージ書き込み画面(MessagePage.wo)に移ります。
◇初期状態の書き込み画面
入力し終わったら、「送信」をクリックします。何度かメッセージをくり返し入力した結果、このようになっているはずです。
◇適当にメッセージが入力された後の掲示板
「戻る」で一度メニューに戻り、また「掲示板へ」をクリックすると....ちゃんと掲示板にメッセージが表示されていると思います。ごくシンプルな電子掲示板、いかがでしょう?
....ここまでやってきて、「書き込みをやめる」ボタンを作っていないことに気づきました。それと、ページをめくるボタンもありませんね....いやはや。
さて。次回は今日積み残したいくつかの機能を追加していきます。複数の掲示板をサポートするようにして、メッセージを削除する機能を追加します。その後は....いろいろ小技を利かせようと思います(予定)。ではでは。
(「WebObjectsで掲示板を作る」はひとまず一段落です。この項目の1回目の原稿にある「■サポートについて」についても御参照ください。)
[倉橋浩一/テクニカル・ピット]
関連リンク:WebObjectsのページ
カテゴリ:WebObjects, 倉橋浩一、じつはWebObjectsで飯食っています
英語版のCarbonLib 1.2がリリースされている。以下のリンクからダウンロードできるが、日本語版のOSではインストーラの段階で警告が出て、基本的にはインストールができない。日本語版の登場を待つことになるだろう。
Mac OS 9で導入されたCarbonLibは、Mac OS X上で稼動するネイティブなアプリケーションが利用する基盤となるライブラリだ。Carbonというフレームワークに対応すれば、同じアプリケーションファイルが、Mac OS Xでも、Mac OSでも稼動させるようにできる。そのCarbon対応アプリケーションをMac OSで稼動させるための機能拡張がCarbonLibである。AppleWorks 6に合わせてCarbonLib 1.0.4が配付されたが、その後はデベロッパーのみにバージョンを重ねたものがリリースされている。数日前にリリースされたMac OS 9.1では、なぜかCarbonLib 1.1.1が組み込まれている。日本語版のCarbonLib 1.2がリリースされたときにはすぐにでもアップデートすべきだろう。CarbonLib 1.1.1で動作に問題があるアプリケーションでも、1.2ではいくらかはスムーズになるということも言われている(別の不具合も出る場合もあるようだ)。いずれにしても、なぜかアップデート前のバージョンがMac OS 9.1には含まれているので、その点は注意したい。
CarbonLibでは、Mac OS 8.6以降が対応となり、Mac OS 8.1には対応しなくなった。大きな変化は、Carbon Eventsに対応したことで、アプリケーションの作りを大きく変える必要があるものの、特にMac OS X上での動作をより適性にすることが期待できる機能だ。Carbon Eventsについては、【小池邦人のプログラミング日記】で実際のプログラミング方法などを小池邦人氏が連載中である。他に、ATSUI、DataBrowser、HTMLRendering、KeyChain、URLAccess、InternetConfigなどに対応した。つまり、1.0.4では対応していなかったシステム機能がいくらかあったということだ。
関連リンク:CarbonLib 1.2
カテゴリ:Carbon/CF
Tech Info Library-Jに、新しくリリースされたMac OS 9.1についての情報が掲載された。以下はその文書へのアドレスと要約だ。以下の文書は英語で公開されたものを記事としてお届けする予定だったが、執筆前に日本語での情報が公開されたので、そちらの文書を紹介しておこう。
◇75103JC:Mac OS 9.1: ソフトウェアのダウンロードおよびインストールの前に (Read Me)
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=75103
この文書は、アップグレード前に目を通しておいた方がいいだろう。特定の機種での問題点や、分かっている不具合などがあるので、自分の環境でMac OS 9.1にアップデート可能かどうか、あるいはアップデートして問題が出ないかなどを検証してからアップデートを行なうのが無難だ。
◇106095JN:Mac OS 9.1: 他社製の USB カードを使用している場合 Pro Keyboard の CD ではインストールできません
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106095
Apple Pro Keyboardに付属のCDでMac OS 9.1にアップデートできるが、その場合は、Macintoshに標準で組み込まれているUSBポートに接続した場合しかできない。拡張カードでのUSB端子の場合には、インストールCD等が必要となる。
◇106097JN:Mac OS 9.1: システムが Mac OS 8.5 以降で動作している場合のみ、アップデートが可能です
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106097
インストールCDを使う場合のMac OS 9.1へのアップデートは、Mac OS 8.5以降のシステムに対して行える。
◇106085JC:Mac OS 9.1: Mac OS 9.1 にアップデートすると、いくつかの初期設定情報が失われます
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106085
アップデート後に、Mac OS 9の設定のうちクリアされる設定がまとめられている。Finderの表示設定、ゴミ箱関連、デスクトッププリンタが非選択、TCP/IPによるファイル共有のオフ、Web共有の無効が挙げられている。これらは手作業で設定をし直す必要がある。
◇106094JN:twentieth anniversary Macintosh, Mac OS 9.1: Mac OS をアップデートすると仮想メモリの設定が無効になります
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106094
20周年モデル特有の問題で、後から仮想メモリを有効に手作業で設定する必要がある。
◇106089JN:Mac OS 9.1: 初期の Power Macintosh にインストールするには CD から起動してください
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106089
初期のNuBus対応のPower Macintoshは、Mac OS 9.1のアップデータを利用できない。CDを入手して、それを利用してインストールを行なわないといけない。
◇106074JN:Mac OS 9.1, FireWire 2.7: 他社製 FireWire ドライブではオーディオ CD を認識できないことがあります
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106074
サードパーティのFireWireドライブでは、基本的にはサードパーティが供給するドライバを組み込む必要がある。そうしないと、オーディオCDを認識しない場合や、あるいはイジェクトができないことがある。
◇106082JN:Mac OS 9.1: 必要となるハードディスク容量
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106082
インストール時に320MB、再起動後のシステムフォルダは160MBとなっている。
◇106083JN:Mac OS 9.1: PowerBook 1400 が PRAM リセット後に再起動しない
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106083
表題の通りで、その場合は、背後のリセットボタンを押して再起動すれば、後は問題なく利用できる。
◇106081JN:Mac OS 9.1: システム起動時に「機能拡張マネージャ」を使用すると、コンピュータが応答しなくなる
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106081
起動時にスペースキーを押しておくと、機能拡張マネージャが利用できるが、Iomegaのドライバがあるとその段階でフリーズしてしまう。Iomegaドライバのファイル名を変更して読み込み順序を変更し、この問題を回避させる方法が記載されている。
◇106091JN:Mac OS 9.1: ダイアログボックスは一回ではキャンセルされません
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106091
AppleScriptのアプリケーションが、アプリケーションのファイルを指定させるダイアログボックスを出すことがある。それをキャンセルしようとしても、何度かキャンセルをクリックしないといけない。この問題は将来のバージョンで修正予定となっている。
◇106092JC:Mac OS 9.1: ARAP オプションは無くなりました
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=106092
リモートアクセスではARAP、つまり、古くからある接続機能は利用できなくなった。PPPを使う必要がある。
カテゴリ:Tech Info Library-J, Mac OS 9
Tech Info Library-Jに、新しく発売されたDigital Audio対応のPower Mac G4についての情報が掲載された。以下はその文書へのアドレスと要約だ。以下の文書は英語で公開されたものを記事としてお届けする予定だったが、執筆前に日本語での情報が公開されたので、そちらの文書を紹介しておこう。
◇58758JC:Power Mac G4 (Digital Audio): 技術仕様
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58758
表題の通り。
◇58757JC:Power Mac G4 (Digital Audio): 新機能および従来モデルとの違いについて
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58757
以前の機種との違いが文章でまとめられている。
◇58763JC:Power Mac G4 (Digital Audio): PC-133 に準拠したメモリが必要です
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58763
利用できるメモリの仕様について、詳しく掲載されている。
◇58764JC:Power Mac G4 (Digital Audio): サウンド出力ポート
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58764
一般のヘッドフォンなどが接続できるポートだけでなく、デジタルサウンド対応のApple Pro Speakersを接続するための少し口径の小さなポートの2つが用意されている。後者のポートには多くのヘッドフォンは差し込みはできないが、一部できるものもあるので注意は必要だ。また、USBスピーカも利用できる。
◇58759JC:Power Mac G4 (Digital Audio): システム構成をモデル別に比較する
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58759
新しいPower Mac G4の各製品の基本仕様が一覧されている。
◇58766JN:Power Mac G4 (Digital Audio): NVIDIA ビデオカードの仕様について
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58766
NVIDIA社のページへのリンクがあるだけ。
カテゴリ:Power Mac
Technoteにある、Open Transportでのメモリ管理方法に関する文書が更新されている。1998年に最初の版がリリースされているが、その後の追加事項が含められている。この文書の日本語版があるが、それは改定前のものである。全体を読む時には日本語版を参照して、違う部分だけを文末の更新履歴からチェックするのが効率的かもしれない。Open Transport上で稼動するソフトウエアは、割り込み時に処理が行なわれるなど、一般のアプリケーションとは状況が異なる。また、ネットワーク環境という点もあって、さまざまなメモリ管理の機能が提供されている。それらの説明がかなり詳しく記載されている。Open Transport対応のソフトウエアを作成するプログラマは必読の文書と言えるだろう。
関連リンク:TN1128:Understanding Open Transport Memory Management
カテゴリ:Technote, ネットワーク
米国Metrowerks社は、初心者向けの開発学習ツール「CodeWarrior Learning Edition」の新バージョン、Ver.2.0をリリースする。Mac OSないしはWindowsで稼動し、C/C++、Javaのプログラミングができる。価格は$49となっている。特徴は、音声などを含むマルチメディアのチュートリアルが付属していることだ。Discover Programmingシリーズよりも定価レベルでは安価に設定されている。
また、同者が運営しているプログラミング学習サイトのCodeWarriorUでは、「Introduction to PowerPlant」「Learn Programming with C」「Advanced Placement in Computer Science, Course A, Part 1」の各コースを追加することを発表した。
また、Palm OS向けのアプリケーション開発ツールである「CodeWarrior for Palm OS Platform」についても、新バージョンとしてVer.7.0がリリースされた。価格は$369だ。IDEやリンカ、コンパイラ、デバッガなどが改良されている。さらに、CodeWarriorUでも「Palm OS Programming With CodeWarrior」というコースを追加し、C/C++でのPalm OS向けソフト開発の講習コースを設ける。さらに第3四半期には、CodeWarrior for Palm OSのエンタープライズ版を投入する。基幹データベースとPalm OSを連動させるようなアプリケーション作成をサポートする。
関連リンク:Metrowerks Announces New Version of CodeWarrior Learning Edition for Novice
カテゴリ:Palm & PDA, CodeWarrior
Tech Info Library-Jに、2001年1月12日に別掲の記事以外に以下のものが公開されている。文書のアドレスと、一部については要約を示す。
◆ハードウエア関連
◇88062JC:PowerBook G4: 技術仕様
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=88062
新しいPowerBook G4のスペック。
◇95048JN:Power Mac G4: 起動ディスクエラーのメッセージ
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=95048
Disk First Aidを利用してから再度試してみる。
◇58750JC:FireWire: ピンの割り当て
◆Mac OS関連
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58750
◇18445JN:Mac OS: ランチャーを起動する際の“-39”または“-192”エラー(修正)
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=18445
◇31281JN:Mac OS 9:「ソフトウェア・アップデートは動作できません」メッセージ
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=31281
◇31284JN:Mac OS: Adobe PageMaker はデフォルトでアップルプリンタドライバを使用しない
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=31284
◇24660JC:Mac OS 8.5: Finder ウインドウのタイトルバーのアイコン
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=24660
◇25214JN:Mac OS 9: 最初にデスクトップが表示される時の Finder の反応が遅い
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25214
◇45052JN:Mac OS 8/9: パーソナルファイル共有のユーザ制限
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=45052
◆その他のソフトウエア
◇25191JN:Macintosh: Bugdom を再インストールする方法
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25191
Bugdomは、iBookやiMacに付属しているゲームソフト。
◇31285JN:iMovie 2.0.1: 最新情報
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=31285
利用するために必要な設定やトラブルシューティング、ハードウエアの設定に関する情報などが掲載されている。
◇100446JO:QuickTime 5 Public Preview 2 (Windows): プラグインがインストールされない
http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=100446
ファイルを手作業で移動することで対処できる。移動させるファイルやフォルダが記載されている。
カテゴリ:Tech Info Library-J