今日はMacとは関係ないですが、ジャストシステムの記者会見ありました。ホームページを簡単に作成するソフトと、日記を作成するソフトです。ホームページを簡単に作成できる「サイト」ではありません。こうしたパッケージソフトとして供給する方が、まだまだ収益につながるということに他ならないのではないでしょうか。日記作成ソフトは、ある意味では個人向けのパブリッシングソフトで、その意味では面白いかもしれません。いっちょまえの表紙を作り、そこに日記や議事録などを書き込んで、最後は印刷しましょうというところまでを面倒を見ています。フリーソフトにはその手のものもありましたけど、商品としては確かに珍しいジャンルです。だけど、今どきだったら日記を書く「サイト」なんじゃないかとも思うわけですが、やはりパッケージとして供給するというところに、現在の状況での選択があるでしょうね。いずれにしても、地味なソフトではありますが、ホームユースということを地道に考え、将来的にはASPモデルに持ち込む布石となっている点はやはり注目しておくべきところでしょうか。ジャストシステムの選択がすべてOKかどうかは分かりませんが、AppleはiToolsとかでASPへの流れを作っているのとは違った対処であるということがあります。双方いろいろな問題や要因があるのですが、いずれにしても、ソフト開発後の普及手段は今一番難しい段階に来ているのではないでしょうか。つまり、パッケージで流通させるのか、オンラインで提供するのか、そうしたことが簡単には結論付けられないというところだと感じます。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
アスキーは、REALbasicの時期バージョンVer.3.0のリリースが近付いているのに伴って、「REALbasic 3無償アップデートキャンペーン」を開始した。2001年1月31日より、Ver.3リリースの前日までの期間、REALbasic 2の新規購入者には、Ver.3への無償アップデートを行う。オンラインでのライセンス購入はもちろん、書籍で購入したライセンスパッケージにも適用される。ただし、その場合には、郵送での申込が必要になる。
REALbasic 3は、Carbonに対応した開発環境に加え、Carbon対応のアプリケーションの生成もできる。つまり、Mac OS Xのネイティブなアプリケーション作成が可能となっている点が大きな機能向上点だ。米国REAL Software社では、β6までリリースが進んでいるが、日本語版についてもβ6が公開されている。2月には英語版のREALbasic 3が正式にリリースされると予測されるが、矢継ぎ早のベータ版のリリースアップもストップしたことから、そろそろ正式リリースがあるのではないかとの推測もできる。
関連リンク:REALbasic日本語版
カテゴリ:REALbasic
さてさて幸か不幸か、なんとかまっさらのMac OS X Serverがインストールできたわけだ。といっても、そのままではなんにもできない。Mac OS X Serverは、4.4BSDをベースに組み立てられている。では、すぐにNetBSDなどのBSD系UNIXと同じように使えるのかと言えばそういうわけではないのである。
最近はやりのLinuxと言うOSをみてみると、Linus Torvards氏がMinixというUNIX互換のOSをもとにつくりはじめ、そして世界中の有志によって構築されたわけだ。最初にでき上がったのはカーネルと呼ばれる部分で、現在ではディストリビュータと呼ばれるLinuxの配布元が、このカーネル部分にシェルやコンパイラ、各種ユーティリティーやインストーラをパッケージ化して配布している。だがパッケージ化していると言う事は、逆に言えば、カーネルだけではなにもできないと言っているのと一緒だ。普通のユーザーは、パッケージ化されたRed Hat Linuxとか、Turbo Linuxを指して、Linuxといっている。そして、それらユーティリティーも含めてLinuxを使うと表現しているわけだ。
Mac OS X ServerがすぐにNetBSDやFreeBSDと同じように使えるわけではないというのも同じような理屈で、たしかに土台には4.4BSDがあるわけだが、NetBSDやFreeBSDをインストールすると入るものが全部そろっているわけではないのである。
今回これからインストールしようとしているサーバソフトの数々は、インターネットの世界では、標準的に使われているものたちだ。つまり、UNIXの世界での標準と言う事だが、実はこのままではMac OS X Serverでインストール作業に取りかかる事はできない。
Macな世界では、多くのソフトがインストーラがすいすいインストールしてくれる。しかしこれらのサーバソフトたちの多くは、ソースと言うプログラム言語の呪文の羅列を元に、自ら実行可能なソフトウェアに組み上げていかなくてはならない。コンパイルと言う作業が必要なのだ。
ところが、Mac OS X Serverには、このもっとも大切なコンパイルをする環境がないのである。となるとこれは、Mac OS X Server用のソフトウエアとして、インストーラを使ってインストールする形式のソフトウェアしかインストールできないと言う事になるではないか…。
で、ここに登場するのがWebObjectsである。実は、Mac OS X ServerにバンドルされているWebObjectsをインストールする事によって、コンパイルする環境がインストールされるのである。だから、もしも各種サーバとしてソフトウェアを導入して使用するとしたら、WebObjectsを使うつもりがないとしても、必ずインストールしておく必要がある。まずはそこから始めよう。この段階では、Macな人にもまだなじみやすいインストーラがインストールしてくれるので心配いらない。WebObjectsのCD-ROMからイスントールしよう。なお、Macな時代には、read meなどをろくに読まずにインストールして、ろくに説明書も読まないでソフトウェアを使いまわしていた人も多いだろう。だが、これから入る世界では、そういうわけにはいかない。まずはread meを読む癖をつけたほうがよい。今回は手順は書かないので、各自チャレンジしてもらいたい。
WebObjectsがインストールできたら、次からはいよいよサードパーティー製のソフトウェアに取り組もう。
[森下克徳]
カテゴリ:Mac OS X Server, 崖っぷちからWebObjects
Mac OS対応アプリケーションを作成するためのC++のフレームワーク「MacZoop」の新しいバージョン2.5が、ファイナル相当バージョンとなった。Graham Cox氏が開発してフリーで配付されているフレームワークだ。CodeWarriorやMPWでのビルドに対応している。Carbon対応となり、ドラッグ&ドロップの対応などもなされている。MacZoopは学習しやすいなどの特徴を備えているとしており、あまり大規模ではないアプリケーションやプログラミングの学習用にも使えるとしている。ウインドウやダイアログボックス、ファイル処理などのToolboxの処理に対応し、複数のUndoにも対応する。ソースコードも公開されている。
関連リンク:MacZoop
カテゴリ:Carbon/CF, ライブラリ
Mac OS 9.1へのアップデートを行う時に、稀な条件下で「Big System Morsels」というメッセージが出ることがある。その場合には、CD-ROMから起動してインストールを行うか、あるいは仮想記憶をオンにして、作業を行うと良いということが、Tech Info Libraryの文書に掲載されている。
関連リンク:Mac OS 9.1 Update: Big System Morsels Message During Installation
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 9
Tech Info Libraryの文書に、AppleWorks 6のペイント文書でのトラブル対策について掲載されている。Mac OS 9.1にアップデートすることで解消できるということだ。
◇AppleWorks 6.0.4: Magic Wand Tool Selects Only One Pixel
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n25241
AppleWorks 6をMac OS 9〜9.0.4で使っていて、画面表示を32000色にしているとき、投げ縄ツールで1つの画素しか選択できないという問題がある。これは、Mac OS 9.1にすることで修正される。
◇AppleWorks 6.0.4: Paint Bucket Tool Fills Only One Pixel
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n25240
AppleWorks 6をMac OS 9〜9.0.4で使っていて、画面表示を32000色にしているとき、ペイントのバケツツールを利用しても、1ドットしか塗りつぶされないという問題がある。これは、Mac OS 9.1にすることで解消される。
カテゴリ:アプリケーション, Knowledge Base(旧TIL)