Macintosh Developer Online (MDOnline)


2001年2月23日発行号 - iMacのデザインはいかが?



次の日になってしまいましたけど、ニューズレターを発行します。ほかに、iTunesの話とか、TIL-Jで文書が公開されたとかもありますけど、これらは後日、順次送付します。
いろいろお騒がせしましたが、佐川の荷物は出てきました。Expo初日の9時くらいにブースに行ったらなかったのだけど、10時ごろ行ったらどーんと置いてありました。こっそり佐川が持ってきたのか、どこかのブースに紛れていたのを誰かが持ってきたのかわかりませんが、後者だとしたらさぞかし重かったでしょう。伝票には35kgと書いてある(笑)。セミナーで配付するプレゼント品の書籍がタップリ入っていましたからね。まあ、しかし何とかぎりぎり間に合ったけど、その中身はセミナーで使うもので、整理などしているうちに、11時くらいになってしまったので、基調講演はあきらめました。
セミナーの方は何とか順調に進んでいきそうです。スタッフが少ないためにかなりてんてこ舞いしていますけど、大きな問題もなく流れているので、なんとかいけそうな手ごたえです。初日がいちばん動員が多いので、1つのヤマは越えたかというところですね。明日もがんばります。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


ブルーダルメシアンとフラワーパワーってどうなんでしょうか?

「うわ〜」新しいiMacを見て誰もがまずは口をつく。2001年2月のMacworld TokyoでiMacの製品ラインナップが変更され、CPUクロックが上がったりしたこともあるのだが、とにかくデザインにびっくりする。青地に白い斑点の「ブルーダルメシアン」、花がいっぱいちりばめられた「フラワーパワー」、なんだかピンと来ない。これは評価が難しい。で、こうした奇抜なデザインが過去にあったかを一生懸命思い出してみた。いずれにしても、絵柄がどっさり描かれているといったパソコンが正式に発売されたことがあるかどうかはどうも思い出せない(ベネトンモデルなんてのもあったけど…)。しかしながら、Macintosh Plusの時代から、SE/30の時代にかけて9インチディスプレイタイプのコンパクトMacintoshにペイントを施していた人たちもいたわけだ。大理石だとか、木目だとか、けっこう高い費用がかかるにもかかわらず、ペイントをしていたのを思い出す。だから、柄物にするのはそういう意味では、Macintoshの歴史の中には存在していたのだ。もちろん、自分でペイントする人もいた。
そうした絵柄のペイントをする心は、突き詰めればモニュメントにするということではないだろうか。極端な言い方をすれば、毎日それを拝むみたいな世界が近いような気がする。しかし、モニュメントはあちらこちらにあってはあまりありがたみがない。大理石ペイントは規格品だとしても、少なくとも自分のコミュニティでは「自分しか持っていないもの」として価値があるからこそ、ペイントするということに走るのではないだろうか。だから、特注のペイントと、今回の柄物モデルとはその意味では異質だ。
iMacは最初はとにかくびっくりしたデザインだったけど、なんだか今となっては地味に見える。これまで、5色にしてみたり、グラファイトだとか、白だとかとにかくカラーバリエーションが、マックのファンを飽きさせない方策だった。だけど、そろそろ色ネタはなくなってきた感もあった。そこでどうするかということで、こうした絵柄を持ち込むということに行ったのだろう。きっとアップル社内でも喧々諤々の議論があったとは思うが、Macを持つことがほかとちょっと違うのだよというある種の優越感を、ある意味では刺激するものだとも言える。
もっとも、そうなっても、好みの問題はある。他人とは違うという優越感は、CPUのクロック数だけでなく、デザインにも求めることができる。とは言え、単に違っているだけでなくその人の感性にマッチしないといけないのは言うまでもない。ただ、東京周辺はファッションなどがあまりカラフルではないという印象がある。筆者は大阪の出身だけど、大阪の方だとおばちゃんがすごいカラフルな格好をしていて、ちょっと笑わせてもらえるのだけど、東京よりもファッションの彩度は高いと感じるのである。もしかして、東京周辺では受けないけども、地方だと違うのかななどと勝手に考えてしまうけど、どんなものだろうか。ただ、その割には、ブルーダルメシアンなんて比較的地味にまとまっているとも思えてしまう。花柄だと女性向けだとかそういう単純な考え方は問題があるかとは思うけど、iMacを部屋の中で強いアクセントを持ったものとして存在してもらいたい向きにはそれはそれでいいのかもしれない。
Expoの会場で誰かと立ち話をすると、新しいiMacのデザインをなんて呼ぼうかなんて話になる。つまり、あだ名をつけたくなるのだ。ブルーダルメシアンのあだ名でいちばんそれらしいのは「カルピス」ってやつだ。ビンで売られている濃縮されたカルピスの包み紙にそれとなく雰囲気が合致する。一方、フラワーパワーは「百貨店の包装紙」ということで落ち着いた。みなさんは、どんなあだ名をつけられただろうか? もっとも、こうしてあだ名を考え始めたということは、それだけみんなに印象を与えたことでもあり、それはアップルの思うつぼなのかもしれない。
だけど、現実を考えれば、こうした柄物のデザインを買うときには、すごく勇気がいるだろう。だから、立ち上がりは緩やかだと思う。それをどこまで引っぱり上げるのかは、勇気を出して買った人の評価が大きいと思う。この種のデザインが受け入れられれるのかどうかを実験しているとしたら、それはそれで注目すべきことなのかもしれない。マシンのモデルチェンジが激しい昨今、だめだったらまた変えればいいという話もあったのかもしれないし。
じゃあ、もし、筆者がiMacを買うとしたらどの色を選ぶかということを考えてみた。何となく、無難にグラファイトを選んでしまいそうな気がするが、ドカンと一発フラワーパワーに手をだしてしまうかもしれないという気もしたりもする。でも、それってやっぱりウケ狙いだろうなぁ。

カテゴリ:iMac


【TIL】iTunes 1.1に対応するCD-RWドライブの一覧表が掲載

サードパーティ製のCD-RWドライブによる書き込みに対応したiTunesの新版Ver.1.1に対応しているドライバの一覧が、Tech Info Libraryに掲載された。ディスク装置ではなく、それに内蔵しているドライブの部品の型番が示されている。対応しているドライブかどうかを判別するために、iTunesの操作を行って確認する方法が記載されている。

関連リンク:iTunes 1.1: Compatible Third-Party CD-RW Drive Mechanisms
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器, アプリケーション


【TIL】iTunes 1.1とサードパーティ製ディスク書き込みソフトの相性について

iTunes 1.1をインストールした後、サードパーティ製のCD-Rなどへの書き込みソフトが機能しなくなることについて、Tech Info Libraryに情報が掲載されている。サードパーティ製のドライブ向けの機能拡張と、iTunes 1.1の機能拡張であるUSB Authoring SupportおよびFireWire Authoring Supportがコンフリクトを起こすことが原因であると説明されている。機能拡張マネージャを使って、iTunes 1.1の機能拡張をオフにする方法が説明されており、それによって、サードパーティ製の書き込みソフトが機能するようになるとしている。

関連リンク:iTunes 1.1: Third-Party Disc Burning Software Stops Working
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器, アプリケーション


【TIL】FireWire機能拡張のバージョンと変更内容について

Tech Info Libraryに、Mac OSに組み込まれるFireWireに対応する機能拡張のバージョン間の相違についての文書が掲載された。Ver.2.6はFireWire対応のiBook向けのもので、このタイプのiBookはこれより古いバージョンのFireWire機能拡張は機能しない。Mac OS 9.1に組み込まれているFireWire Ver.2.7は、汎用のディスクドライバが組み込まれており、サードパーティのディスクドライバが供給去れない場合には、その汎用ドライバを利用することができる。ただし、最適なパフォーマンスを得るためには、サードパーティによって供給される方が望ましいということだ。また、Final Cut ProやiMovieを利用したときの不具合のいくつかが修正されており、文書にはその内容の記載がある。さらに、FireWire Ver.2.8があり、これはDigital AudioタイプのPower Mac G4およびPower Mac G4向けのバージョンである。その他の機種は特にこのバージョンにアップデートする必要はない。

関連リンク:Mac OS 9.1, FireWire: About FireWire Versions 2.6, 2.7, and 2.8
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器