Macintosh Developer Online (MDOnline)


2001年2月25日発行号 - CarbonLib 1.3がSDKとして公開



なんとかセミナーも無事に終わることができ、今年のMacworld Tokyoも終わりました。土曜日にいたっては、メールチェックすら1度もできないくらいの忙しさでしたけど、思った以上に受講いただけるなど収穫はあったかと思います。しかしながら、結局会場を回ることが全然できない状態でしたので、Macworldでどんなことがあったのか、さっぱり分からないという状態です。これから、あっちこっちのサイトを見て回ろうかと思っています。
先週に、Tech Info Library-Jに新しい文書が掲載されていますが、iTunes 1.1以外は新しいこともないので、のち程掲載することにします。今日は積み残したもののうち、Appleから公開された情報ばかりになりますが、Mac OS Xのフォントファイルフォーマットなどいくつか重要なものがあります。
それで、プレゼントですが、お約束通り、もらったカバンをプレゼントにします。クッションがしっかり入っているもので、中には内ポケットもあるけど、ポケット自体もやっぱりクッションされています。iBook用ぽいのですけど、サイズ的にはPower Mac G4も入ると思います。それから、以前、好評をいただいたい「WebObjectsデモCD」ですが、セミナーのプレゼントのあまりをかっさらってきました。いろいろなところで配付していたのですが、行き渡らなかった方もいらっしゃるでしょうから、これがチャンスです。お見逃しなく!

==================プレゼント
Lynn Fredricksさんからもらったカバン(1つ)
figs/100K3800/DCP_0082.jpg
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申し込み方法:<msyk@locus.co.jp>宛にメールをする
 メールのタイトル:【カバン】を希望

==================プレゼント
WebObjectsデモCD October 2000(5枚)
―――――――――――――――――――――
申し込み方法:<msyk@locus.co.jp>宛にメールをする
 メールのタイトル:【WebObjectsデモCD】を希望
 メールの本文には、名前、住所、郵便番号、当選時の公表名、を記載

<共通項目>
 メールは、MDOnlineに登録のメールアドレスから送付してください
 複数のプレゼントを御希望の場合は、それぞれ個別にメールをしてください
 締め切り:2001年2月28日(水曜日)到着分まで
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


CarbonLib 1.3のSDKがADCメンバーに公開。1.3は“安定版”になるのか?

Carbon対応のアプリケーションを作成するためのSDKであるCarbon SDKの新しいバージョンが、ADC(Apple Developer Connection)会員向けに公開された。新らしいSDKは「CarbonLib 1.3d6 SDK」となっていて、Mac OS 8.6以降で利用できるということだけが情報として公開できる内容だ。従来のSDKから考えると、Mac OS 8.6以降で利用できるCarbonLibの新しいバージョンであるVer.1.3が含まれていることになり、矢継ぎ早にCarbonLibのバージョンアップが行われることになりそうだ。
Carbonという枠組みでアプリケーションを作成すれば、Mac OS 8/9およびMac OS Xで稼働するアプリケーションを作成できる。Mac OSでCarbonの機能を実現するのがCarbonLibという機能拡張ファイルだ。Mac OS 9でCarbonLib 1.0.2がリリースし、AppleWorks 6に合わせて1.0.4がリリースされた。Ver.1.1以降はMac OS Xでのパフォーマンスの問題を解決したCarbon Event Managerが稼働するが、Mac OS 9.1ではVer.1.1.1が搭載されたものの、日本語の入力などCarbon対応アプリケーションの動作に問題があるものとなった。Disc BurnerをインストールすることでCarbonLib 1.2が組み込まれるが、これもキー入力に関する問題があってCarbonアプリケーションへの根本的な影響は改善されていない模様である。つまり、Carbon対応アプリケーションを満足に稼働させる状況ではなく、Carbon Event Managerに対応し、きちんと動作を行うCarbonLibのニーズは高まっている。そこで、Ver.1.2.5というバージョンもあったようだが、さらにVer.1.3に進んでいる。バージョンがころころと変わるのは仕方ないにしても、とにかく更新への努力は最大限に払われているという点は確認できるだろう。Carbon対応アプリケーションの開発者は、すぐに新しいSDKをチェックすべきだ。

関連リンク:Carbon
カテゴリ:Carbon/CF


【TIL】Mac OS Xがサポートするフォントファイルのフォーマット、Windowsフォントもそのまま使える

Mac OS Xのフォントファイルフォーマットについての文書がTech Info Libraryに掲載された。従来まではMac OSではリソースにフォントのデータが入っていたが、データフォークにあらゆるデータを入れることになる。従来のFONDやNFNTリソースも、やはりデータフォークに入れられる。こうした形式のフォントファイルは「データフォークスーツケース」と呼ばれ、拡張子が.dfontあるいは.dfonとなっている。従来のリソースフォークを使ったフォントをデータフォークスーツケースにコンバートするツールとしてForkSwitcherが配付されている(この文書からリンクが設定されている)。一方、Windowsのフォントファイルもそのまま利用できるようになっている。これらはもちろんリソースフォークはない。TrueTypeフォントの.ttfファイル、TrueTypeフォントのコレクションである.ttcファイル、OpenTypeフォント.otfファイルが、そのままMac OS Xでも使える。さらに、従来のスーツケースタイプのフォントもそのままMac OS Xで利用できるようになっている。

関連リンク:Mac OS X: Font File Formats
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), テキスト/フォント, Mac OS X


【TIL】Apple DVD PlayerとMac OS 9.1に関する非互換情報

Tech Info Libraryに掲載された情報によると、Mac OS 9.1では、Apple DVD Player 2.2のインストールをしようとしても、警告メッセージが出てインストールできないことはない。Mac OS 9.1にアップデートする前にDVD Player 2.2がインストールされていれば問題なく利用できるが、アップデートの順序が逆の場合には問題が生じるということのようだ。購入したMacintoshにApple DVD Player 2.3が付属する場合には、それを利用する。また、MaC OS 9.1のCDにApple DVD Plyaer 2.3がある場合には、それを利用する。上記の場合に当てはまらない場合には、Mac OS 9.0.4などをインストールしてApple DVD Player 2.2をインストールし、そのシステムをMac OS 9.1にアップデートする。あるいは、別のシステムにMac OS 9.0.4をインストールして、Apple DVD 2.2をインストールし、そのシステムから必要なものを取り出すというような作業が必要になる。
さらに、Mac OS 9.1では、Apple DVD Player 2.0は利用できないため、少なくとも2.2以上のバージョンのものを用意する必要がある。Apple DVD Player 2.2はダウンロード可能だ。

◇Mac OS 9.1: Cannot Install Apple DVD Player 2.2
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n25252
◇Apple DVD Player 2.0: Not Compatible with Mac OS 9.1
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60803

カテゴリ:アプリケーション, Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器


【TIL】iTunes 1.1をApple製のCD-RWで使うときのインストールについて

サードパーティのCD-RWドライブに対応したiTunes 1.1のインストーラで、カスタムインストールを行うときの設定について、Tech Info Libraryで文書が掲載された。日本語版では「iTunesアプリケーションとCDオーサリングサポート」と「USBおよびFireWire用オーサリングサポート」という選択肢がある。Apple純正のCD-RWドライブを利用する場合は、前者のオプションのセットだけで構わない。後者のオプションを設定するのは、対応しているサードパーティのドライブを使う場合である。

関連リンク:iTunes 1.1: Custom Installation Does Not Install Extensions for Third-Party Drives
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), アプリケーション


【TIL】2001年2月にリリースされたiMacに関する文書が公開

Tech Info Libraryに、2001年2月にリリースされたiMacに関するTech Info Libraryの文書が掲載されている。柄物が加わったiMacは、「iMac Early 2001タイプ」と呼ぶことになりそうだ。

◇iMac (Early 2001): What’s New and Different
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58789
新しいiMacはCD-RWドライブの搭載、すべての機種での2つのFireWireポートの搭載、600MHzのCPU、40GBのドライブ、ブルーダルメシアンやフラワーパワーといったスタイル、そしてシアターモードのサポートとなっている。

◇iMac (Early 2001): CD-RW Drive Handling
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58793
ドライブ自体に上下から力が加わると正しく機能しないとことがある(写真で説明されている)。ドライブを取り外したときにはドライブの端を持つなどの配慮が必要になる。

◇iMac (Early 2001): Technical Specifications
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n58791
技術仕様に関する文書。

カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), iMac


ダウンロードしてインストール可能なUSBドライバに関する文書が更新

Technical Notes の「USB Software Locator」が改定された。この文書自体の名称が変更されるなどしている。この文書では、Mac OS 9以降に組み込まれたUSBのドライバをネットワーク経由でダウンロードするためのドライバの作成方法や、それをサイトに登録する方法などが記載されている。

関連リンク:USB Software Locator
カテゴリ:Technote, 周辺機器


【TIL】Digital AudioのPower Mac G4で、スピーカから音が出ない場合の対処方法

Digital AudioタイプのPower Mac G4で、Apple Pro Speakersを接続しても音が出ない場合がある。その対処方法がTech Info Libraryに掲載された。スピーカーをただしくきちんと接続し、さらにはサウンド関連の設定を見直すということに加えて、P-RAMのリセットをためしてみたり、システムの再インストールを行うということも記載されている。それでもだめな場合にはAppleに連絡をしてほしいと記載されている。

関連リンク:Apple Pro Speakers: No Sound From Speakers
カテゴリ:トラブルシューティング, Knowledge Base(旧TIL), Power Mac


【TIL】GigabitタイプのPower Mac G4に搭載のDVD-RAMドライブで左右のチャンネルの入れ替わりがあることも

DVD-RAMドライブを搭載したGigabit EthernetタイプのPower Mac G4では、ドライブから再生しているサウンドの左右が入れ替わっていることがある。スピーカーの置き場所や、あるいはソフトウエアの設定が正しいにもかかわらず、左右のチャンネルが入れ替わっているのであれば、Appleに連絡をすることにより交換に応じる。

関連リンク:Power Mac G4 (Gigabit Ethernet): DVD-RAM Drive Audio Channels Reversed
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Power Mac


HTMLによるヘルプファイルのアンカー部分を自動的に呼び出して表示する方法

Technical Q&AにApple Helpの便利な使い方が掲載された。Help Viewerで参照できるヘルプファイルは一定の規則に従ってHTMLで制作される。ここで、特定のトピックを検索してそのページを表示するAHLookupAnchorというシステムコールが用意されている。これにより、文書中のAnchorの位置を割り出して、その部分をHelp Viewerで表示する。Apple Helpに従って作成したヘルプでは、トピックの呼び出しの機能を自動的に利用できると言えるわけだ。サンプルプログラムも掲載されているが、Core FoundationのCFBundleを利用してアプリケーション情報などを取り出すなど、ヘルプ以外の部分でも参考になるかも知れない。

関連リンク:QA1006:Displaying Help
カテゴリ:Technical Q&A, ユーザインタフェース


利用できるCDやDVDドライブに関する情報を得る方法

Technical Q&Aに、搭載しているCDやDVDドライブの形式を知る方法についての文颪茎菜された。csCodeをkdgGetCDDeviceInfoにしてドライバのStatusコールを行い、パラメータからCDDeviceCharacteristics構造体を調べればよい。この構造体についての子細はヘッダファイルのDriverGestalt.hを参照する必要がある。

関連リンク:QA1001:Detecting CD/DVD media types
カテゴリ:Technical Q&A, 周辺機器