Macintosh Developer Online (MDOnline)


2001年2月28日発行号 - Disc Burnerも各社ドライブ対応に



なんだか今日の午後にもインターネットのどこかがおかしくなっていたみたいですね。どこがどうなったのかはちょっと特定できなかったのですが、会社からは「サーバがダウンした」と断定的な結論を言ってきました。もっとも、社内から見れば、メールサーバにPOPで取りに行った時にエラーを返すことから、そう思うのかも知れませんが、実際には別の回線から入るとサーバは生きていました。いくつかのネットワーク経路をチェックしたら、なぜかあるサーバから会社にあるサーバへのアクセスがおかしくなっていて、非常に時間がかかるようになっていたのです。tracerouteも全部とれないくらい、レスポンスに時間がかかっていました。バックボーンのどこかがダウンしていたのでしょうか。もちろん、回線を使っている東京めたりっく通信にとりあえずは電話を入れてみましたけど、話し中でした。みなさんのところは大丈夫だったでしょうか。
ネットワークと言えば、日経ネットワークの2001年3月号で「Macネット悪玉説は本当?」という記事があり、あちらこちらで話題になっています。また、同じ号では「LANの禁じ手、LANのべからず」という特集もあって、これもなかなかはまっています。後者は会社のネットワーク管理関係者に回覧としました。前から思っていたのですが、AppleTalkはいろいろ問題はあるかもしれませんが、インターネットワーク機能もあったわけで、うまくするとTCP/IPの台頭前にシェアを取れたのかも知れません。そうなっていたら、大きく状況は違っていたでしょう。そのためにたとえば、ライセンスをフリーにするといったことは今だったら考えられるのだけど、当時はNetWareとかがすごい高価だったこともあって、フリーは思いもつかなかったことですね。Mac OS Xになり、AppleTalkはもはや「オプション扱い」になってしまいそうです。これも時代の流れなのでしょうか。
MDOnlineでのQQQシステムによる決済がしばらく使えない状態であったようです。「エラー」が出るとうい症状は直っています。その間に御利用されようとした方々にはおわび申し上げます。実は、Expoのバタバタ前にネットワークの移動なんてバタバタやっていて、大丈夫だろうと思っていたのですが、何とQQQシステムの方で「すみません、設定を忘れていました」とあっさり言われてしまいました。ちゃんとチェックしておけばもっと速く対処できたのに…。基本に忠実でないといけないなと反省しています。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


サードパーティ製のCD-RWドライブに対応したDisc Burnerが公開

CD-RWドライブを用いて、Finder上の操作でファイルをディスクに書き込みすることを可能にするDisc BurnerのVer.1.0.1が公開された。Ver.1.0ではPower Mac G4に内蔵されるAppleから供給のドライブにしか対応していなかったが、Ver.1.0.1では各社のCD-RWドライブに対応している。以下の文書に対応リストがあるが、iTunes 1.1とおおむね同じドライブに対応していると言えそうだ。なお、日本語版は執筆時点では公開されていない。英語版は日本語版のMac OSにはインストールはできない。対応ドライブでも、やはり書き込みソフトに付属する機能拡張とのコンフリクトはあるようで、注意書きも記載されている。インストーラでも、内蔵ドライブだけを使う(つまり、Appleの本体に組み込まれているものを使う)のか、あるいは外部ドライブすなわちサードパーティのソフトを使うのかと言った選択肢がある。

関連リンク:Disc Burner 1.0.1
カテゴリ:OS関連ソフトウエア, 周辺機器


Apple Design Awardsの募集が開始、今年は全部門がMac OS X

WWDCで発表されるMacintosh対応製品のアワードであるApple Design Awordの募集が開始された。発表は、2001年5月21日〜25日に開催されるWWDCで行われるが、締め切りは5月7日だ。注目すべきはその部門で、「Best New Mac OS X Product」「Most Innovative Mac OS X Product」「Best Mac OS X User Experience」「Mac OS X Technology Adoption」となっており、完全にMac OS Xにフォーカスしている。受賞者は、Power Mac G4の最上位機種と17インチディスプレイ、そしてトロフィーが授与される。また、製品には受賞したことを示すロゴを使用することができる。

関連リンク:6th Annual Apple Desing Awards
カテゴリ:イベント


インターネット経由でのファイルのやり取りを行うURL AccessがVer.2.3に

WebサーバやFTPサーバを利用するためのシステム機能であるURL AccessのVer.2.3が公開された。英語版はもちろん、日本語版も公開された。以下のページからダウンロードはできるが、ソフトウエア・アップデートでダウンロードができる。セキュリティのかかったWebサイトからのダウンロードについての機能が改良された他、360KBを超えるファイルの扱いの不具合を修正した。URL Accessの機能を使うと、たとえば、ファイルをFTPサーバにアップロードしたり、FTPやWebサーバからファイルのダウンロードが可能になる。AppleScriptからもこの機能は利用できる。Mac OS 9.1に付属するのはURL Access 2.2.1である。Ver.2.3はMac OS 9.0.4が必要となっているが、Mac OS 9.1でも稼動する模様だ。

関連リンク:URL Access 2.3
カテゴリ:OS関連ソフトウエア, ネットワーク


iMovie 2.0.3へのアップデートは英語版のみ公開、日本語版はまだ

2001年2月21日のことになるが、iMovie 2.0.3へのアップデータが公開されている。2.0および2.0.1を、2.0.3にアップデートするもので、1.xのバージョンのものはアップデートしない。システムの必要条件には、Mac OS 9.1が加わっている。アップデータは英語版で、日本語版のiMovieにアップデートをかけてもエラーで終了してしまうが、使用許諾契約は日本語で参照できる。変更点についての詳細が記載されていないので、どこが変わったのかは判別できない。

関連リンク:iMovie Update 2.0.3
カテゴリ:ビデオ編集


【TIL-J】Macworld Tokyo 2001で発表された機種の技術使用書など

日本語での技術情報を提供するTech Info Library-Jにおいて、2001年2月24日および26日に以下の記事が掲載された。

◇58789JC:iMac (Early 2001): 新機能と違い
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58789
2001年2月に発表されたiMacで従来のiMacとの違いがまとめられている。カラーリングの違いやCD-RW搭載モデルがあること、画面一杯を使ってビデオ再生などを行うシアターモードがあることなど。

◇58791JC:iMac (Early 2001): 技術仕様
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58791
2001年2月に発表されたiMacの仕様書。プロセッサはG3で最高600MHzなど。

◇58778JC:Power Mac G4 Cube (CD-RW): 技術仕様
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=58778
2001年2月に発表されたCD-RWを搭載したPower Mac G4 Cubeの仕様書。CD-RWもスロットローディングタイプ。

◇25253JC:Power Mac G4 (Gigabit Ethernet): DVD-RAM ドライブから出力される左右のオーディオチャンネルが逆になる
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=25253
スピーカの配置やソフトの設定などがきちんとしているのにもかかわらずそうなるのならドライブを交換する。

◇60802JC:Apple DVD Player: ムービー再生時にコマ落ちする
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60802
コマ落ちしやすいエンコードがあり、それについては将来的に対処する予定だ。

◇60801JC:QuickTime 5 Public Preview: システムまたはアプリケーションの起動時に警告メッセージが表示される
 http://til.info.apple.co.jp/cgi-bin/artnum?id=60801
QuickTime 5 Public Previewの日本語版は2001年2月15日で使用期限が切れる。その後は、Ver.4.1を使うか、英語版のQuickTime 5を使う必要がある。

カテゴリ:Power Mac, iMac, Tech Info Library-J


Webサーバに組み込みタグを拡張するMGIのVer.2.1はODBCに対応

PagePlanet Softwareは、Web経由でデータベースアクセスなどを行うことを可能にする「Modular Gateway Interface(MGI)」のVer.2.1をリリースした。MGIは、WebSTARのプラグインあるいは、IIS(Internet Information Services)のISAPIとして機能し、HTMLページで利用できるタグを拡張する形式で、データベースアクセスなどを可能にする。Ver.2.1では、ODBCに対応し、データベース関連の処理はODBC経由で利用できるようになった。また、管理ツールの改良などが行われている。2001年3月11日までは割り引き販売されており、Commerce版が$699、Essentials Plus版が$419、Essentials版が$209、Forms Processor$69となっている。

関連リンク:Macintosh Version 2.1 Golden Master
カテゴリ:サーバー関連


フリーウエアのHTMLベースのWebページエディタ

HTMLエディタの「Cobweb」がStone Table Softwareよりフリーウエアとしてリリースされた。REALbasicを利用して作成されたソフトだ。WYSIWYG形式のHTMLエディタではなく、タグが直接見える形式のもので、Webブラウザでプレビューを行う。各種のタグがボタン1つで挿入できるようになっている。また、通常のクリックで最初のタグ、option+クリックで、スラッシュの入った末尾のタグを入力できるといった操作感覚だ。同社のワープロソフトZ-Writeとの連動機能もある。

関連リンク:Cobweb
カテゴリ:オーサリング系