Expoで行った「Mac OSデベロッパーセミナー」の内容について、いくつかは記事を書くと申し上げていましたけど、記事を書ける状態ではないことをお伝えしなければなりません。申し訳ありません。撮影していたビデオが画像が全然見えない状態なのです。そのため、詳細をお伝えするのが苦しいかと思いますので、残念ですが、記事にするには無理があるかと思い、断念します。音は聞こえるのですが…。当日はずっと受け付けなどの運営に時間が取られたので、セミナーを主催しながら全然聞くことができなかったということになったわけです。そうなることはさすがに想定していませんでした。
会社のネットワークは、以前はPSINetだけだったのですが、アクセス数の多いサーバをSRSさくらインターネットのレンタルサーバで運営し、さらにファーストサーバを使ってWebとメールのサーバを運用し、回線も東京めたりっく通信にしました。結果的に合計3つのプロバイダと取り引きしているということになるのですが、予備回線としてフレッツ・ISDNとZEROにも加入しているので、5社ということになります。なんとかシステムもいい感じにまとまってきて、しかも事業部ごとにサーバを分け、ネットワーク利用の権限も事業部に分散できるようになったというところなのです。しかし、こうして複数のプロバイダがからむと思いもよらないこともあります。DNSの運用はファーストサーバに依頼しているのですが、通常のドメイン名解決は問題なく動きます。ところが、逆引きというのは、ファーストサーバと東京めたりっく通信の両方に設定するということなのだそうです。どこか1ケ所に設定すればいいというものでもないようです。このあたりの事情まではさすがに分からなかったこともあって、あっちこっちに問い合わせメールをしてしまっています。なかなか、ネットワークは一筋縄には行かないと改めて思っていたりします。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
WebObjectsを使って、アプリケーションに依存しているオフィス環境を、Webベースに持ち込むというテーマで連載していたこのコーナーで、少し補足事項が出てきたので、説明することにしよう。一連の連載では、Accessで作ったデータベースを、WebObjectsでWebベースで使えるようにするということを狙ったのであるが、開発という労力をあまりかけられないため、データベースはそのままに、Direct to Webの機能を使ってWebからのデータベース利用を行うということを意図して解説を行った。もちろん、Direct to Web自体はいたってシンプルであるが、逆にいろいろな制約はあるそうした点を解きほぐしながら、なんとか住所録のような単一テーブルの参照、さらには書き込みを行うところまでを説明した。その後の予定としては、カスタマイズなどとと話を進めたかったのではあるが、さらに先を見越して少し実験をしてみた。よくある伝票形式のデータベースは、伝票1枚に対して1レコードを確保するテーブルと、伝票の細目1件に対して1レコードを確保するテーブルの2つのテーブルを利用する。マスター/
ディテールなどと呼ばれているやり方だ。これが、Direct to Webを使った場合どの程度まで使えるのかを検証してみた。
作成するときには、若干のひっかかりがあった。Direct to Webのウィザードでは、主キーは問い合わせてくるのに、最初のチェックボックスをオンにしているにもかかわらず、リレーションの問い合わせをしてこないのである。なにか前提条件があるのかもしれないが、分からなかったので、結局作成したプロジェクトのEOModelerの設定ファイルを修正することにした。そこで試行錯誤して、とにかくリレーションの設定は追加できた。ダイアグラムビューにしてフィールド間をCtrlキーを押しながらドラッグ&ドロップすればいいわけだ。この状態で、Direct to Webのアプリケーションを起動してみると、きちんと、2つのテーブルの連係を取るような動きをした。しかし、このままではちょっと使えない。伝票の明細側の内容は、1つのテキストボックスに押し込められ、フィールドをカンマで区切るという見栄え以前の状態のものしか作れないのである。結果的に、かなりカスタマイズしないといけないのではないかという印象を持った。こうしたリレーションのあるテーブルを処理するようなアプリケーションをDirect to Webで構築するのと、別の一般的な手法で作成するのとでは、どちらがいいかという問題はあるわけで、それについてはさらに検討をしないといけない。
ここで、カスタマイズを少しやってみて気付いた。Direct to Webの特定のページをカスタマイズする場合、標準ページをひな形として新しくWebObjectsのページのコンポーネントを作るようなのだ。そこで、データベースのフィールド名が2バイトである場合その2バイト文字をそのままコンポーネントの定義に使うため、コンポーネントをWebObjects Builderで開くときに開くことができないというエラーが出てしまうのである。標準のフォームなどは2バイト文字のフィールド名でも問題はなかったので、それ以上手を加えないのなら、もちろんそれでいいのかもしれない。だがやはり、WebObjectsで作業する時にはフィールド名は1バイト文字で通しておいた方が後々はいいようなのである。
カテゴリ:Windows, WebObjects
ワイアレスネットワークシステムのAirPortをMac OSで利用するために必要なソフトウエアが、Ver.1.3となった。なお、英語システム向けのAirPort 1.3が公開されたのだが、日本語システム向けのものはまだ公開されていないため、この記事ではワイアレスネットワークをAirPortと呼ぶことにする。(執筆時点ではソフトウエアのダウンロードのリンクが途切れていた。)AirPort 1.3では、PPPoE(PPP over Ethernet)や、DHCPクライアントIDに対応した。ケーブルテレビやxDSLのブロードバンド系プロバイダでは、こうした接続方式が一般的になっていることから、対応を行っている。また、Wi-FiTMの認定も受けた(WECAによるワイアレス製品の相互接続性を示すもの)。コンピュータ間での通信モードも改良され、同一ネットワーク名があってもリストが作成され、またWAPによる暗号化通信も使いやすくなった。AppleScript対応し、設定の変更等をスクリプトで作成できるようにもなっている。複数のベースステーションを運用しているような環境での調整機能も向上している。Mac OS 9.0.4以降をサポートするが、このソフトウエアはMac OS Xでのワイアレス利用をサポートするものではない。
なお、PPPoEやDHCPクライアントIDを利用できるからと言って、ブロードバンドプロバイダで即利用できるとは限らない。プロバイダによっては利用形態を制限している場合もあり、また接続の相性の問題もあるので、基本的にはプロバイダに問い合わせをすべきだろう。しかしながら、プロバイダ側で想定した標準的でない使い方について、手厚くケアするという事例はこれまでも余り見られないことからも、満足な答えをプロバイダから得られるという保証は少ない気がする。第三者的な団体として、AirMacのプロバイダでの接続結果を集積している「On The Air」などに期待をしたい。
AirPort 1.2でDHCPクライアントIDに対応していなかったのかと言えば、実際にはそうでもないようだ。公式にはTech Info Library等で非対応となっていたが、AirPort BaseStation側での設定で、コンピュータ名にクライアントIDを設定することで、利用できたプロバイダもあるようなのである。いずれにしても、Appleとしてはネットワークの広がりにはきちんと対応しているということは言えるだろう。
◇WECA(Wireless Ethernet Comaptibility Alliance)
http://www.wi-fi.org/
◇On The Air
http://www.airmac.org/index.shtml
関連リンク:AirPort 1.3
カテゴリ:OS関連ソフトウエア, ネットワーク
Tech Info Libraryに、Disc Burner 1.0.1でサポートしているドライブについての追加情報が掲載された。対応ドライブについてはすでに公開されているが、いずれも、USBないしはFireWire対応のものである。SCSIタイプのドライブについてはサポートリストには含まれていない。
関連リンク:Disc Burner 1.0.1: Does Not Work With SCSI CD-RW Drives
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器
サンプルコードに掲載された、MLTEUserPaneは、MLTE(Multi-Lingual Text Edit)すなわち各国語に対応したテキスト編集コンポーネントを使う方法を示したサンプルだ。ダイアログボックスにControlの領域を確保しておき、そこにMLTEのコンポーネントを配置して、データをセットしている。MLTEをダイアログボックスの中の1つのテキストボックスとして使う方法のサンプルだと言えるだろう。MLTEのさまざまなコールバックルーチンの設定などが参考になると思われるが、比較的長いプログラムであり、まずはMLTEの基本を押さえてから参照しないと難しいだろう。CodeWarrior、そしてProject Builder、MPWのビルドが可能となっている。CarbonLib対応で、特にバージョンは記載されていないが、なぜかMac OS 9.1では不可解な場所でフリーズする。Mac OS X Public Beta上ではアプリケーション自体は起動できた。
関連リンク:MLTEUserPane 1.0
カテゴリ:アップルからの開発資料, テキスト/フォント, ユーザインタフェース
iMovieでフレーム落ちが発生するというエラーメッセージは、FireWire 2.7を利用すると解消されることが、Tech Info Libraryに掲載されている。FireWire 2.7は、Mac OS 9.1に含まれている。
関連リンク:iMovie: FireWire 2.7 May Resolve Dropped Frames
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器, ビデオ編集