DVDのプレイヤについては、少し前にmdo-dのリストの方でも少し話題になりましたが、読者の方の協力を得て、何とか記事にしてみました。ただ、AppleからはこのDVDとCinema Displayに関することは何も公表されていませんし、Ver.2.3の存在自体もきちんとアナウンスされていません。もし、何か間違った点や、あるいは不足する点がありましたら、御遠慮なくおっしゃってください。追加で記事を出したいと思っています。このDVDの件は、Cinema Displayを持っていない場合には、ほとんど関係ないと言えるわけで、問題が顕在化している人も限られているかと思います。他のマシンなら、ディスプレイは4:3なのですが、Cinema Displayが4:3でないところで、特別な処理を必要とするということのようです。だけど、やはりCinema Display自体が高価なだけに、やっぱりちゃんと再生してもらいたいと強く思うことでしょう。私自身はCinema Displayを持っていないので、持っている方と連絡を取りながら、何とか記事にまとめてみました。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
Mac OS 9.1には、Apple DVD Player J1-2.3というバージョンが付属する。Mac OS 9.0.4までは、J1-2.2.1というバージョンが付属している。バージョン番号が少し上がっているが、特に、Cinema Displayを使ってDVDビデオを見る時の性能がいくらか高くなっているようだ。Ver.2.3についてはソフトウエア・アップデートやダウンロードによる配付はされておらず、また技術文書も公開されていない。この記事は、MDOnline読者の加藤正俊さんの協力をいただいた。
ここで、Mac OS 9.1のアップデータを利用した方は、Apple DVD PlayerはJ1-2.2.1のままではないかと思うところだろう。実は、Mac OS 9.1のCD-ROMを利用してシステムをインストールすることで、J1-2.3版がインストールされるのである。システムのインストーラにApple DVD Playerの項目がある。Mac OS 9.1のCD-ROMにはアップデートでは手に入らないものが他にもいろいろある。CD-ROMを入手した方は、特別付録もチェックしてみよう。たとえば、Palm Desktopがあるが、これはPalmを持っていなくても、単にスケジュール管理やメモの記録などに使えるPIMソフトである。
さて、Apple DVD Player 2.2.1までをApple Cinema Displayで使った場合、次のようなことが発生する。DVDのビデオについてはさまざまな問題が絡む。音楽ビデオなど一般のテレビ向け映像は、横縦比が4:3であるが、映画の映像は横長の16:9になっている。映画の映像をDVDビデオに入れるとき、上下に黒い部分を作って4:3の比率にする場合があり、この場合には、4:3にしても元の画像の縦横比は一定となる。一方、16:9の画像の縦横比を変えてしまって4:3の映像に変型してDVDビデオに入れる場合があり、そのときには変型したことを示す信号(圧縮信号)を入れておく。その信号から判断してプレイヤの側で画像処理を行い、本来の画像を表示する。いずれにしても、4:3と16:9という2種類の映像があることが話を複雑にしていると言って良いだろう。
Ver.2.2.1では、画面いっぱいに表示することができるが、Cinema Displayでも単に画面いっぱいにしてしまうようだ。Cinema Displayは1600×1024ドット(25:16)だから、4:3の画面のものを単に画面いっぱいに表示すると、横長になってしまう。一方、縦横比を4:3に保ったままに拡大する(すなわちその中の16:9の画像の縦横比は一定)と、Cinema Displayが横長なので画面の左右の領域に黒い帯ができる。せっかくのCinema Displayでも全画面表示が完全にはできないということになるわけだ。
Ver.2.3では、この点が改良され、元の画像の縦横比を保ったまま、Cinema Displayの横幅いっぱいに映像を表示するという機能が利用できる模様だ。つまり、画面横幅いっぱいを使って、16:9の映像を表示できる。もちろん、上下に黒い帯ができるのは仕方ない。ただし、すべての映画のDVDビデオでできるとは限らない模様なのだ。どうやら、圧縮信号を認識して、4:3の映像を16:9に変換し、Cinema Displayで画面いっぱいに表示ができるということのようなのだ。しかし、圧縮信号のないDVDビデオの場合には、それが16:9のものなのか4:3の映像なのかは判断がつかないため、4:3の比率を保って拡大するため、Cinema Displayでも左右に黒い帯ができてしまう。こうした圧縮信号入りの映像なのか、そうでないのかは、パッケージには記載されていないのが一般的だという。
DVDに関する一般的な情報としては、以下のページを紹介しておこう。翻訳もので膨大な情報源ではあるが、以下のサイトを紹介しておこう(しかしながら、このサイトの運営している会社が3月いっぱいで解散になるのでダウンロードしておくのが安心かも)。
◇DVD FAQ
http://www.dms.co.jp/dvd/dvdfaq_j.html
カテゴリ:アプリケーション, 周辺機器
REALbasic 3の日本語版がやや遅れているようだ。サイトの案内によると、オンラインリファレンスの日本語化における技術上の問題があるとして、正式リリースを延期するとしている。しかしながら、そのままだと暫定日本語版をデモモードでしか稼動できないこともあって、REALbasic 3日本語版ライセンス(シリアルナンバーの提供のみで、ソフトやマニュアルはダウンロードする)は、2001年3月14日(水)より開始する。Standard版は\17,500、Pro版は\48,000となっている。また、シリアル番号を含むライセンスと印刷マニュアル、CD-ROMを含む「ユーザーライセンスパック」は4月上旬発売予定となっており、Standard版は\19,500、Pro版は50,000円となっている。
また、Ver.2.Xからのアップグレードも3月14日より受付を開始する。ライセンスのアップデートは、Standard版が\9,000、Pro版が\20,000、Standard版からPro版への移行も行うなら、\30,500となっている。「ユーザーライセンスパック」のアップデートも行われるが、受付開始日は後日となっている。価格は、Standard版、Pro版、StandardからPro版へがそれぞれ、\10,000、\21,000、\31,500となっている。
なお、アップデートされるのはVer.3.0となっている。英語版ではVer.3.1のベータ版がリリースされているが、Ver.3.0ユーザはフリーアップグレードとなっているため、日本語版のVer.3.1を待って購入する必要はないだろう。
関連リンク:REALbasic 3.0
カテゴリ:REALbasic
Adobe Systemsは、電子文書の標準フォーマットであるAcrobatの制作環境であるAdobe Acrobatの次期バージョンVer.5.0を、2001年の第2四半期にリリースすると発表した。米国だけでなく、日本もそのスケジュールとしている。価格は$249で、現行のVer.4からのアップデートは$99となっている。日本での価格等については執筆時点では発表されていない。
新しい機能の1つは、PDFをさまざまなファイルフォーマットに書き出すことができる点だ。特にRTF(Ritch Text Format)に書き出すことが可能となっており、PDF文書をWordで再編集ということも可能になった。また、電子署名はVer.4.0でも利用できたが、各社の暗号化システムを利用できるようになった。さらにグループワークを支援する機能として、オンラインでコメントの共有を行うといった機能が付加された。WebDAVを機能させたWebサーバあるいは、ODBC、Office Server Extensionsを使って、文書に付加するコメントをオンラインで共有する。ブラウザをベースに、オンラインでPDF文書を参照し、それに対するディスカッションを行うといったようなイメージのようだ。フォームの機能も拡充され、入力した結果をXMLで得られるようになっているため、バックエンドシステムでの処理がやりやすくなっている。バッチ処理に付いても、Ver.4よりも細かくいろいろな処理を組み込みやすくしている。
Windows版はWindows 98/MeやNT/2000で稼動する。Macintosh版はMac OS 8.6〜9.1で稼動する。つまり、Mac OS Xにネイティブには対応しないということだ。PDFからRTFに変換する機能などはそれなりに需要があるかもしれないが、全体的に見てVer.3やVer.4のときのような大幅なバージョンアップではないと言えるだろう。
関連リンク:Adobe Acrobat 5.0
カテゴリ:オーサリング系
Technical Notesに、Mac OS X向けのQuickTimeのコンポーネント作成方法に関する文書が掲載された。フォーマットしては、CFMあるいはMach-O.CFMとなっており、/Library/QuickTimeというディレクトリに、拡張子が.componentというファイル名でインストールしておく。コンポーネント自体はCarbonベースで稼動する。必要なリソースの作成方法や、そのソースなどがこの文書に掲載されている。なお、Mac OS 8/9のCarbonLibはアプリケーションの実行だけをサポートするため、Carbon対応で作ったQuickTime Componentは、Mac OS 8/9では稼動しない。つまり、Mac OS X専用ということになる。QuickTimeコンポーネントをMac OS X向けに移植する場合などは、要チェックの文書だろう。QuickTimeコンポーネントとしては、ファイルフォーマットのサポート、各種の圧縮処理のサポートなどが行える。いわば、QuickTimeシステムのプラグイン的な機能がコンポーネントである。
関連リンク:Building QuickTime Components for Mac OS X
カテゴリ:Technote, QuickTime, Mac OS X
Tech Info Libraryに、AirPort 1.3の設定画面付きで説明文書が掲載されている。PPPoEによる接続が必要なプロバイダの場合、接続方法として「PPP over Ethernet(PPPoE)」を選択した場合、ユーザ名などの設定以外に、Service nameという設定がある。プロバイダによっては指定が必要になり、その場合は、指定された文字列をここに設定することになる。ただし、必ず設定しなければならないものではないため、ブランクのままで利用することもあり得る。
関連リンク:AirPort 1.3: Service Name Field Provided for PPPoE Internet Access
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク
Mac OS Xなどで稼動するデータベースエンジンのOpenBase SQLの、Ver.6.5.5のベータ版がリリースされている。このバージョンは、Mac OS X向けのみが配付されている(Public Betaという記述はない)。なお、Mac OS X Server、Windows NT、Solaris、OpenStep向けには、Ver.6.5.4が配付されている。Ver.6.5.5では、PHP4.0のドライバとそのソースが追加された。他には、バグ修正や処理能率の向上などが図られている。
関連リンク:OpenBase SQL
カテゴリ:データベース