Macintosh Developer Online (MDOnline)


2001年3月15日発行号 - Carbon派の人はplstリソース



昨日、ニュースを配信したすぐ後くらいに連絡があって、WWDC 2001の期間中のホテルで安いところが取れました。Best Western San Jose Lodgeというところで、Gish駅のすぐそばです。レストランの隣のモーテルみたいなところだと思いますが、1泊$79でした。なんか、200ドル以上か、それくらいの値段のところのどっちかしかないという恐ろしい状況ですが(笑)、航空機と合せてツアーの相部屋の料金で個室になっただけましだとしないといけないかも。だけど、Crowne Plaza Hotelは会場のそばだけにおいしいですよね。すでに、Crowne Plazaはいっぱいで取れないと言っていましたし、インターネット検索では1泊の料金が$300を超えているという状況でした。ツアーとの違いはサンノゼ空港に直行便ということですし、そのホテルだと、タクシーを乗るまでもないくらい空港の近くです。その分、時間に余裕があるというのもいいところかもしれません。そういうわけで、私は今年は単独行動しますので、決して「新居さんは行方不明になったとか」言い出さないでくださいね(笑)。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Mac OS 8/9/Xで共通に動くアプリケーションを作る時に使うplstリソース

Technical Notesに、plstリソースについての話題が掲載された。Mac OS Xでは、フォルダを1つのアプリケーションファイルに見せるといったパッケージという機能で、複数のファイルを1つのアプリケーションのように振る舞わせている。その中には、Info.plistというファイル名で、アプリケーションに関する重要な情報がXMLファイルで組み込まれている。たとえば、ファイルタイプとアイコンの関連づけなどの情報がInfo.plistに含まれている。
もし、1つのファイルでアプリケーションを構築するという形式のものを作成したい場合には、plstという種類でID=0のリソースを、info.plistファイルの代わりに含めることができる。plstリソースの中身は、基本的にはInfo.plistファイルの中身と同様である。Mac OS Xではplstリソースが使われるが、Mac OS 8/9ではplstは無視されてBNDLリソースなどを使う。従って、共通に使えるバイナリファイルを作るのであれば、それぞれのリソースを含めておく必要がある。
Info.plistファイルでは、アイコンはその情報が含まれたファイル名を示すが、plstリソースではアイコンリソースのID番号を示すなどの違いがある。文書ではplstとBNDLとの関連や、あるいはplstリソースの例なども掲載されている。

関連リンク:The ’plst’ Resource
カテゴリ:開発情報, Mac OS X, Technote


Final Cut Pro 2がリリース、リアルタイムのビデオ編集機能に対応

Appleはビデオ編集ソフトのFinal Cut Proの新バージョン「Final Cut Pro 2」をリリースした(現行バージョンは1.2.5)。新バージョンでは、Matroxのハードウエア拡張カードをなどを利用することで、リアルタイムのビデオ編集ができる。ワイプやパンなどの画像処理をリアルタイムで処理ができる。また、PowerPC G4への最適化を行っているためにG4マシンでの高いパフォーマンスが得られるとしている。G4で30%の性能向上が見込め、デュアルプロセッサマシンでは70%の機能向上が見られるとしている。さらに、DVD Studio Proと統合的に機能し、MPEG2のエンコードを高速に行うなどの機能も利用できる。価格は$999で、バージョンアップは$249となっている。300MHz以上のG3ないしはG4上で稼動し、Mac OS 9.1、QuickTime 5を必要とする。出荷は2001年3月19日からだ。(とすると、もしかして、QuickTime 5は3/19には正式にリリースされるのかもしれない?)Mac OS Xでの動作についてはアナウンスはない。

◇Apple Introduces Final Cut Pro 2 with Real-Time Editing and Breakthrough G4 Performance
 http://www.apple.com/pr/library/2001/mar/14fcp.html

また、Tech Info Libraryに以下の文書が掲載された。アドレスと要約を示しておく。なお、以下の文書は、Apple社内のみの利用で、今後変更されるかもしれないと冒頭に注記がされている(これは記述の削除忘れなのか、未確定のまま公開されたのかは不明だ)。

◇60819 - Final Cut Pro 2: Rerenders High Definition 23.976 Files Exported From After Effects
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60819
Adobe After Effectsで作成したHigh Definitionでフレームレートが23.976の映像をFinal Cut Pro 2で読み込むと、フレームレート23.98で再度レンダリングを行う。

◇60821 - Final Cut Pro 2: "Error Importing EDL" Message With Sony 9100 Format EDLs
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60821
AVID Media Composerから、Sony 9100フォーマットのEDLに出力したものを読み込もうとしても、エラーが出る。AVID Media ComposerでSony 3600フォーマットを利用して出力すればよい。

◇60820 - Final Cut Pro 2.0: Cleaner 5 System Extensions Interfere With Capture/Playback
 http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/artnum/n60820
Final Cut Pro 5.0とCleaner 5の機能拡張「RadDVCodec」「RadDVDecoder」の相性が悪い。これらがあると、ビデオキャプチャなどに支障があるので、機能拡張マネージャで使わないようにしておく必要がある。

また、Matroxは、ビデオカードのRTMacを$999で発売することをアナウンスしている。ニュースリリースによれば、近々出荷が開始されるということだ。

◇Matrox Releases Matrox RTMac
 http://www.matrox.com/videoweb/news/press/pr/pr_rtmac_released.htm
◇Matrox RTMac
 http://www.matrox.com/videoweb/products/enduser/rtmac.htm

カテゴリ:ビデオ編集


Mac OS X Serverの日本語サイトが次期版の内容に更新

アップルコンピュータが提供している日本語のWebサイトで、Mac OS X Serverのページが更新されている。英語のページは2001年1月より、次期Mac OS X Serverの内容に書き変わっていたが、今回、日本語のページも更新された。FAQのPDF文書も日本語化されている。内容的には英語ページの翻訳となっているが、Mac OS Xの発売後“まもなく”Mac OS X Serverも発売されることなどが記載されている。内容的には新しいことはないため省略するが、日本語でないとじっくり読む気がしないという方は安心してサイトの内容をチェックしてもらえるだろう。
MDOnlineでは、次期Mac OS X Serverについては、2001年1月12日に『次期Mac OS X Serverの概要が公開、Mac OS Xをベースにしたサーバ』と題した記事で紹介しているので、そちらを御覧いただきたい。Webサイトでは「システム・テクノロジー」の「Mac OS X Server」のカテゴリを御覧いただければすぐに見つかるだろう。

関連リンク:Mac OS X Server
カテゴリ:Mac OS X Server


Macintosh Manager 1.4がリリース、ファイルレベルのセキュリティなどを追加

ネットワークに接続されているMac OSの管理を行うシステム「Macintosh Manager」のVer.1.4がリリースされた。執筆時点では、英語システム向けのものがリリースされているが、日本語版はリリースされていない。なお、配付はクライアント向けソフトウエアだけで、サーバは従来通り、AppleShare IP 6.1以降でMacintosh Management Server 1.2.2を使うか、Mac OS X Server 1.2でMacintosh Management Server 1.2を利用する。修正点は、Mac OS 9のクライアントでファイルレベルのセキュリティ機能を有効あるいは無効にすることができるようになった点と、デスクトップのロックができるようになっている点だ。また、制約事項などはReadMe文書に詳細に記載されている。

関連リンク:Macintosh Manager 1.4
カテゴリ:ネットワーク, OS関連ソフトウエア


DVAE 2.5.2がリリース、キーチェーンに対応

Thursby Software Systemsは、Mac OSマシンをWindowsのネットワークに参加させるソフト「DAVE」の新バージョンDAVE 2.5.2をリリースした。なお、日本語版はメディアビジョンが販売しており、Ver.2.5Jが現在のバージョンとなっている。
DAVE 2.5.2は、Mac OS 9のキーチェーンの機能に対応し、パスワードなどを安全にシステムに記憶させることができるようになった。その他、DCHPの改良や、セットアップアシスタントの改良などが行われている。DAVEは、TCP/IPをベースに稼動し、Windowsのサーバに接続したり、あるいはWindowsパソコンから接続できる共有サーバになることができる。Windows側のネットワークに手を入れることなく、Mac OS側にインストールするだけで、Windowsのネットワークに参加することができるようになる。

関連リンク:DAVE
カテゴリ:ネットワーク