Macintosh Developer Online (MDOnline)


2001年3月21日発行号 - FutureBASIC^3でデータベース



今日は小さなニュースが中心になってしまいました。
少しの間、インターバルをもらいましたが、実は、Mac OS X向けアプリケーションを書いていました。「Mac OSメール環境」をMac OS X向けに移植しています。メールをダウンロードしてファイルとして保存するところまでがいちおう第一段階は終了し、目下、エージング状態で動作を見ているところです。その過程で得られたMac OS Xでのプログラミングのポイントは順次記事にしたいと思っています。すでにMac OSで動いているものがあるとは言え、新しいOS、新しい開発環境なんで、いろいろつまずくところはありました。それに、Mac OS版は、mboxerやUVJ Mailerを使ってAppleScriptベースで動かすのが心臓部分だったのですが、Mac OS Xではダウンロードにはfetchmail、procmailを使い、それ以外の部分はPure Javaで組むという方針の大きな変更があります。また、sendmailはどうもクライアント環境から使うのは無理があるので、送信処理は自分で作らないといけません。たぶん、JavaMailを使うと思います。経過などはメーリングリストでも少しですが出しています。
◇Mac OSメール環境
 http://msyk.locus.co.jp/macos/ome/
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


既存のグラフィックスデータを元にGWorldを作成するAPIについての解説

Technical Q&Aに、GWorldを作成するAPIのQTNewGWorldFromPtrについての記事が掲載されている。1つは、既存のGWorldをもとに、その一部分だけのGWorldを作成するものだ。もう1つは、QuickTimeのDVデータのフィールドをグラフィックスデータとして得るために、QTNewGWorldFromPtrを利用するというものである。どちらも、サンプルプログラムが掲載されている。

◇QA1014:Creating Sub GWorlds using QTNewGWorldFromPtr
 http://devworld.apple.com/qa/qa2001/qa1014.html

◇QA1017:Extracting DV Fields using QTNewGWorldFromPtr
 http://devworld.apple.com/qa/qa2001/qa1017.html

カテゴリ:グラフィックス, QuickTime, Technical Q&A


FutureBASIC^3でValentinaを使うことを可能にするDataShell

MacBrowseは、FutureBASIC^3で、データベースエンジンのValentinaのXCMDを利用することを可能にする「DataShell 1.1」をリリースした。(1週間ほど前に1.0がリリースされている。)価格は$49.95だ。FutureBASICは以前はMac OS環境で使えるBasic言語の開発ツールとして定評があったが、ここ最近はREALbasicの勢いに押されているといったところだろうか。REALbasicではデータベース処理機能を組み込んでいることから業務アプリケーションへの発展も見込める仕様となっていた。DataShellによってFutureBASIC^3でもデータベースを使ったアプリケーションを作りやすくなったと言えるだろう。

関連リンク:MacBrowse.com
カテゴリ:開発ツール, データベース


REALbasic 3.1b3がリリース、今回のリリースアップはバグ修正が中心

開発ツールのREALbasic 3.1のベータ版3.1b3がリリースされた。リリースノートには新しい機能は記載されておらず、IDEやコンポーネントなどでのバグ修正が中心のリリースとなっている。Ver.3.1ではMac OS Xへの適合度を高める目的のアップグレードを行うとしており、Ver.3.0ユーザはフリーアップデートできるとしている。

関連リンク:REALbasic 3.1b3 Release Note
カテゴリ:REALbasic


GeForce 2のファームウエアと機能拡張がアップデート、英語版のみが公開

NVIDIA社のグラフィックスカードGeForce 2 MX用のファームウエアと、システム機能拡張のアップデータが公開された。ただし、公開されているのは北米向け英語版のみである。パフォーマンスの改善と、アプリケーションとの互換性の問題を解決しているとしている。対象機種は、GeForce 2を搭載したPowerMac G4で、Mac OS 9.1のシステムとなっている。

関連リンク:GeForce 2 MX Driver Update
カテゴリ:OS関連ソフトウエア, 周辺機器


CarbonLib SDKのバージョンは1.3d9

CarbonLib SDK 1.3d9が、ADC(Apple Developer Connection)のメンバーに公開された。変更内容などは不明である。CarbonLib 1.3は、Mac OS 8.6以降で利用できる。CarbonLibによりMac OS XとMac OSで共通のアプリケーション実行環境を用意し、共通に起動できるアプリケーション作成などを実現する。

関連リンク:Develop Great Products
カテゴリ:アップルからの開発資料, Carbon/CF


【TIL】「ネットワーク設定機能拡張」を組み込まないと内蔵モデムの音が聞こえない

Tech Info Libraryに、内蔵モデムからの音が聞こえなくなる場合の原因についての文書が公開された。機能拡張フォルダにある「ネットワーク設定機能拡張」ファイルを組み込まない状態にしていると、モデムの音が聞こえなくなる。この機能拡張ファイルを組み込むように設定することで、回避できる。

関連リンク:Mac OS 9.1: No Sound From Internal Modem When Network Setup Extension Is Disabled
カテゴリ:周辺機器, Knowledge Base(旧TIL)