Eazelが業務を停止したようです。アンディーハーツフィールド氏など、Appleというか、Macintoshの初期の頃の主要メンバーが顔を揃え、Linuxのユーザインタフェースを大きく改良する画期的なソフトウエアを開発するということであったのですが、いちおうのリリースは見たものの、結果的に事業を存続できないという状況になりました。
http://www.eazel.com/
設立当初から、どうやって資金を回収するのかが不明確な点は指摘されていましたけど、収益源を確保できなかったということでしょう。また、いちおうのリリースを見たNautilusというソフトについては、完成に近づくほど評判が聞かれなくなってきていました。これもドット・コム不況のあおりと言えばそれまでですが、要はそういった期待値だけで投資が行われていたということの証拠であるとも言えるのではないでしょうか。もっとも、ベンチャー投資と言えばそんなものだと言えばそんなものなのかもしれません。オープンソースでNautilusを開発していましたけど、結果的にオープンソースにしたもので収益を得るということはほんとうに難しいということでしょう。サポートやコンサルティングで収入を得るか、有名になって半間接的な収入を得るのかということしか、お金のインプットはないというわけでしょう。以前に「オープンソース」という書籍が話題になりましたが、結果的にどうやってオープンソースでかせいでいるかということはうまく避けた書き方になっており、要はそうした開発者は優秀なのでそれなりの給料でやとってもらえるというような論旨でした。つまりは一部の人以外はオープンソースのプロジェクトにかかわることは直接には収入には結びつかず、極端に言えば、ボランティアで成り立っていると言えるわけです。Eazelの業務停止は、オープンソースでビジネスは成り立つとは限らないという証拠になったと言えるかもしれません。ところで、MacHack 2001でEazel関係者がキーノートセッションをするのですが、どうするのだろうなと思ったりもします。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
例によって余談から。
出張に出ると、出発までスケジュールをこなすためにムリをしたり、食事が変わったり、ホテルの空気が乾燥していたりするせいで、風邪を引きやすくなります。風邪気味かなと思ったら、水分を多めに取って、アスピリンを飲み、布団をかぶって汗をかく、のが一番ですが、背中の肩胛骨の間にあるツボを暖めるとかなり症状が軽くなります。風門というツボなんですが、ここに下着の上からカイロを貼っていると、熱があって寒気がするような場合でも、体全体が暖まります。寝る前はもちろん、熱っぽくてそれでも仕事にいかなければならないような場合でも、よく効きます。
いえ、松尾編集長がだいぶ苦労されているようなので、ちょっと風邪対策など。どうぞお大事に。
サンディエゴは今朝(5月16日 7am)も寒いです。クルマの温度計によれば10度とのことでした。私がいま居るのは、Homestead villageという宿で、日本のウイークリーマンションみたいなところです。1泊100ドルぐらいで、キッチンがついています。ちょっと疲れているので、昨日近所のスーパーで買ってきたステーキと洗面器一杯分のサラダで朝から気合いを入れてます。
さて、WWDCの開催されるサンノゼ(こっちの人はサンホセやサンホゼなどと発音しているようです)での生活について。まぁたかだか1週間で生活というのは大げさかもしれませんけども。
まず生活の拠点となるホテルですが、今更遅いですが、会場に近くて便利なのは、ヒルトン、クラウン、フェアモントあたりでしょうか。特にヒルトンは会場と棟続きなので、ちょっとトイレに、ってんで部屋に戻ることも可能です。それなりのお値段なのですが、内装調度などはビジネスホテルというところです(もちろんニッポンのビジネスホテルなんかとは比べものにならないぐらい広いですが)。フェアモントは会場から300mほど離れていますが、ある程度の格式があって、しかも、アメリカ的で堅苦しいところがないので、ニッポンでの日頃の疲れをとるにはいいかもしれません。目の前がちょっとした公園になっていて、リスが走ってたりします。
これらのホテル以外はちょっと遠くにあります。ライトレールという市電やタクシーに乗り合わせたりして通うことになります。ライトレールは、昼間はわりと健全でのどかな雰囲気なのですが、日が落ちるとちょっと怖いです^^;。もちろん、WWDCそのものは明るいうちに終わりますけども、日本人デベロッパ同士で情報交換するというWWDCのもう一つの重要な活動をこなしていると、店の外に出ると真っ暗になってたりします。サマータイムのせいで、8時ごろはまだ十分明るかったりするんですが。こういう場合には、前記ホテルや会場の前でタクシーを捕まえます。英語で説明するのが苦手でも、ホテルにチェックインしたときにもらうホテルカードを見せれば、なんの問題もありません。ちなみに、あまり英語の上手でない運転手さんも多いですから、まぁお互い様ですね(そういう問題ではないか)。
チップについてもご質問をいただきました。これも旅行ガイドごとにばらばらだったりしますし、こちらで生活している人に聞いても、これでOK!!という決め手に欠けます。
ので、以下、少なくとも少なすぎることはない、という線を....。
関連リンク:WebObjectsのページ
カテゴリ:イベント, 倉橋浩一、じつはWebObjectsで飯食っています
クルマの運転についてお問い合わせいただきました。
えーと、国際免許は、東京の場合、パスポートと写真と免許証を持参すれば即日交付してもらえます。手数料は2600円です。
レンタカーは日本で手配しておきましょう。ハーツゴールドメンバーになっておくと、空港で書類を書かずに、送迎バスを降りるとすぐそのままクルマに乗り込むことができます。料金は、保険を全部入れて、ナビ(ネバーロストという)を付けて、ミディアムサイズ(日本でいえば、マキシマぐらい?)を1週間かりて4万円ほどです。なお、クレジットカードは必須です。
で、運転そのものについては触れません。貴方のリスクでどうぞ。右側通行左側通行にはわりとすぐ慣れますが、信号のない交差点の左折は、安全確認に確信が持てるまで時間がかかります。それと、高速道路上での制限速度はかなりシビアです。日本の様に制限速度の20Km/h増しぐらいはOK、ということはありません。....私は今日身をもって体験してしまいました。というわけで、それ以降はしっかり65mphで走ってます(ジャグワーSが泣いてるぜ)。
クルマがあると本当に便利です。それに、アメリカについて、運転してはじめてわかることがあったりもします。せっかく大枚はたいてWWDCに参加するのなら、異文化との遭遇ってのも面白いかと。
[倉橋浩一/テクニカル・ピット]
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Sample Codesで公開された「ToolbarSample」は、Cocoaアプリケーションで、ツールバーをウインドウに付加する方法を説明したものである。Project BuilderとInterface Builderの文書として提供されている。記述言語はObjective-Cである。アプリケーション自体は、ツールバーとテキストフィールドが表示されたウインドウがあり、ツールバーを操作することで、テキストフィールドの文字の書式が変化するといったものだ。Interface Builderの文書では、NSTextViewだけが配置されたウインドウがまず定義されている。そのウインドウにツールバーが実際には配置されるのであるが、NSToolBarのオブジェクト自体はプログラムソースで生成している。また、NSToolBarのオブジェクトからDelegateするといった設定もソースプログラム側で記述されている。ツールバーには、ボタンやポップアップメニュー、アップダウンボタンなどがあるが、単なるボタンはソースで直接生成してツールバーに追加されているものの、ポップアップメニューはカスタムビューを定義してそれをツールバーに追加するようにしている。カスタムビューに配置されたコンポーネントと、Controllerと名付けられた処理プログラムを記述するクラスのインスタンスとのOutletやActionのつながりをInterface Builderで確認した上で、プログラムソースを参照すると良いだろう。
関連リンク:ToolbarSample 1.0
カテゴリ:アップルからの開発資料, ProjectBuilder/Interface Builder, Cocoa
Tech Info Libraryに、Mac OS XのClassic環境でのコントロールパネル利用についての開設文書が掲載された。Mac OS X自体の設定は、システム環境設定アプリケーションを使うのが基本であるが、Classicのコントロールパネルも利用できるものもある。また、機能が制約されていたり、あるいはいっさい利用のできない場合もある。この文書では、各コントロールパネルごとになにができるのかといったことや、機能しない場合は、システム環境設定のどの機能を使えばいいのかなどがまとめられている。
関連リンク:Mac OS X 10.x: Using Mac OS 9 Control Panels in Classic Environment
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Classic
RAD Game Tools社は、これまでPC向けにリリースされていたサウンド用ライブラリの「Miles Sound System」をMac OS向けにもリリースした。Ver.6.1からMac OS対応となっている。Miles Sound Systemは、デジタルオーディオやMIDI、CDオーディオ、3Dオーディオ、ボイスチャット、MP3やADPCMの処理といったサウンド機能を扱うライブラリで、これまでに2500もの多くのゲームアプリケーションに採用されてきたとしている。プロダクトごとにライセンス料として$4,000などの価格体系となっている。ツールなどを含めたSDKも作られている。また、Miles Sound SystemはMP3フォーマットの再配布のライセンスも受けている。
関連リンク:RAD Game Tools
カテゴリ:ライブラリ
Waves in Motionは、FileMaker Pro 5.5に対応するプラグインについて、Mac OS Xでのネイティブ化したことを発表した。Mac OS Xに対応するのは、oAzium Events 3.0、oAzium Date & Time 3.0、oAzium String Functions 2.0、oAzium Portal Filter 1.0の4つで、ほかのプラグインについても順次Mac OS Xに対応するとしている。oAzium Events 3.0($89)は、決められた時間にスクリプトを実行することができる。oAzium Date & Time 3.0($49)は、日付や時刻に関するデータの処理を行う。oAzium String Functions 2.0($49)は文字列の処理を行う機能を提供する。oAzium Portal Filter 1.0($49)はフィルタ機能を持つフィールドを実現する。
関連リンク:Waves in Motion
カテゴリ:ライブラリ