Macintosh Developer Online (MDOnline)


2001年6月6日発行号 - WO5, X Server近日発売



「Mac OS X導入パワフルガイド」のプレゼント応募に、32人もの方に応募いただきました。急きょ、御提供する部数を増やすように会社と交渉していますので、発表は明日までお待ち下さい。発送はまとめては無理みたいなので、順次行うことになります。
それから、あらかじめ告知しておきますが、6/20〜24は休刊日とさせていただきます。入院はしないのですが、手術をすることになっていて、自宅で静養する必要があるのです。鼻の手術なんですが、2回目でして、前回の雰囲気だと、2日はすくなくとも寝たきりに近い状態になりそうです。期間が数日と言うレベルなので、購読期限の考慮などは申し訳ないですが、特にないということで、よろしくお願いします。
それから、今月に購読期限が切れる方々へのお知らせメールをいたしましたので、ぜひとも継続をよろしくお願いします。今日はお知らせばかりになりました。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


WebObjects 5は2001年6月8日から発売開始

WebObjects 5が2001年6月8日から日本でも発売される。WebObjects 5は各種のデータベースを利用できるアプリケーションサーバで、Java Standard Edition 1.3をベースに稼動する。Mac OS XとWindows 2000で開発や稼動ができる。また、稼動はMac OS X Server 10.0、Windows 2000、Solaris 8については動作保証がされている。価格は72,800円で、アップルストア、NTTアドバンステクノロジ株式会社、株式会社アイザック、伊藤忠テクノサイエンス株式会社、キヤノン販売株式会社、株式会社サイバー・ラボ、株式会社ステラクラフト、株式会社ディアイティあるいはソフトウエアの正規販売代理店から購入できる。アカデミック版は、11,800円となっている。なお、WebObjects 4.xから5へのアップグレードサービスはない。
従来のObjective-Cベースのアプリケーションの開発をMac OS Xで行うためのバージョンであるWebObjects 4.5.1の入手方法について、以下のアップルのWebObjectsのサイトで公開されている。日本のユーザはこのページに書かれている手続きで入手できる。アップデートだけでなく、新規購入にも対応している。

関連リンク:WebObjects
カテゴリ:WebObjects


Mac OS X Serverは2001年6月8日から発売開始

Mac OS X Server 10.0が、2001年6月8日から日本でも発売される。すでに、アップルストアでは受注を開始している。従来のMac OS X Server 1.2と異なり、Mac OS X 10.0と同じくDarwinをベースにしたサーバOSだ。UNIXをベースにした強固なサーバ機能を、使いやすい管理ツールを使って利用できるのが大きな特徴となっている。価格はAppleShareのクライアント数が10までのものが59,800円、無制限のものが98,000円となっている。購入は、アップルストアないしは、株式会社 Too、株式会社大塚商会、株式会社ステラクラフト、NTTアドバンステクノロジ株式会社、株式会社サイバー・ラボから行える。アカデミック版についてもアナウンスされており、10クライアント版が29,800円、無制限版は59,800円となっている。

関連リンク:Mac OS X Server
カテゴリ:Mac OS X Server


Lassoの次期バージョンではMySQLを統合し機能をアップ

Blue World Communicationsは、同社のLassoの次期バージョン「Lasso 5」についての概要を発表した。LassoはWebサーバとデータベースを仲介して、データベースを利用したWebアプリケーションを作るというのが以前からの機能であるが、Lasso 5はむしろアプリケーションサーバとしてまとまったソリューションを提供する製品になったと言えるだろう。これまでは、Lasso Web Data Engine 3.xやあるいはLasso Studio 1.xのシリーズでリリースされていたものが、次期バージョンはLasso 5として統合されたバージョン番号がつく。大きな変化は、MySQLのデータベースエンジンを組み込み、Lasso 5がデータベースエンジンを含むアプリケーションサーバとなることだろう。
製品系列としては、GoLiveやDreamweaverと組み合わせて使う開発支援ツールをLasso 5 Stduioとしている。そして、エンジン部分や各種の開発支援ツールを合わせたものをLasso 5 Professionalとしている。Lasso 5 Professionalは、Mac OS X、RedHat Linux、そしてWindows 2000が対応環境で、MySQLを組み込んでいる。また、別のマシンなどにある外部のMySQLへの接続もできると同時に、FileMaker Proへの接続も可能だ。その他のデータベースエンジンに対しては、サードパーティがコネクタを供給するとしている。Lasso Dynamic Markup Language(LDML)も機能アップし、データ型や配列に対応すると共にエンコードの処理も可能となる。他にはアプリケーションのコンパイルや電子メールのやりとり、Webサーバやデータベースのコネクタをオープンソースとして公開している。LDMLの拡張部分についての改良が行われている。
Lasso 5 Professionalには、Standard、Developer、Lite、Enterpriseの各バージョンが用意されている。Standard版は2001年夏にリリース予定で、1台のマシンでの無制限のユーザからの利用が可能だ。Developer版は開発者向けの1ユーザのラインセンスで、これも2001年夏のリリース予定だ。Lite版はフリーだが機能に制約があり、2001年秋にリリース予定となっている。Enterpriseはクラスタリングやロードバランスなどの大規模システム向けの機能が統合されていて、2002年の初頭にリリース予定だ。価格やアップグレードの価格などについては現時点では未定としている。

関連リンク:Blue World Communications
カテゴリ:サーバー関連


Mac OS Xの開発を学習するオンラインスクールのコースが開設

オンライン教育を手掛けるR/com Media Schoolで、Mac OS Xの開発に関するコースが設定された。4つのコースが設定されている。フリーで受講できる「Mac OS X Developer Seminar」は、Mac OS Xのシステムに関する概説的な内容で、すでに参照することができる。System Technologies、Darwin、Graphics and Imaging、Networking and the Internet、Advanced Hardware Featuresといったレッスンに別れており、それぞれのレッスンで細かく単元に別れている。最後にテストも用意されている。
そして、Classicから始まり、従来システムとの互換性を目的にしたCarbon開発、そしてCocoaの概説までを含んだ「Application Development for Mac OS X」は受講料が$250で、2001年6月25日に開催予定となっている。Carbonへの移植だけでなく1からアプリケーションを作るといったテーマを含むCarbon専門のコースとしては「Carbon Development for Mac OS X」があり、受講料が$379で、2001年6月25日に開催予定となっている。Cocoaのコースももちろん用意されており、Project BuilderやInterface Builderを使ったアプリケーション開発を講習する「Cocoa: The Object-Oriented Application Solution」は受講料が$495で、2001年6月25日に開催予定となっている。
開催予定の各有償のコースは、毎月1ないしは2つのテーマで、12のテーマをカバーする予定となっている。受講者は自分のペースで学習をすることになっている。全体で、20〜60時間の受講時間がかかるとしている。なお、ADCメンバはディスカウントがあるが、金額については現時点では公開されていない。
すでに公開されている「Mac OS X Developer Seminar」をざっと見てみた。受講に際してはまず個人登録をする必要がある。そのとに、ADCメンバは個人番号と登録しているメールアドレスが必要になる。個人番号は、ADCサイトにログインすると、右上に見えている6桁(おそらく)の数値だ。ログインをすると、コースを見ることができるが、もちろん、内容は英語だ。内容的にはInside Mac OS X: System Overviewを要約したような感じのものである。各レッスンごとにクイズがあり、それを全部解答すると、最後のテストを受けられる。腕に自身のある方は、クイズとテストをやってみてもいいかもしれない(英語の勉強になるかも)。

関連リンク:R/com Media School
カテゴリ:サービス, チュートリアル


TIL》Mac OS X向けのAppleWorksのアップデータは英語版のみ

Tech Info Libraryに、AppleWorks for Mac OS XのPublic Preview版へのアップデータについての情報が掲載された。AppleWorks 6.0.4の英語版がインストールされていれば、Mac OS Xに対応したAppleWorks 6.1にアップデートするとが、AppleWorks 6.0.4がその他の言語のバージョンだとMac OS X版のアップデートは行われない。その場合は、Mac OS 8/9向けのAppleWorksのアップデートだけが行われる。

関連リンク:AppleWorks 6.1.2: Mac OS X Public Preview Only Available for North American English Versions
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 文書作成アプリケーション


4DでHTTPプロトコルによるやりとりを可能にする追加コンポーネント

Deep Sky Technologiesは、4th Dimension(4D)用のHTTPコンポーネント「HTTP Client Deux」のベータ版をリリースした。GET、POST、HEADのHTTPリクエストを、Webサーバに対して送付することができる。POSTの引数のエンコード機能や、追加のソフトウエアによってSSLへのサポートも可能となっている。なお、HTTP Client Deuxは、TCP/IP関連の処理を行うコンポーネントであるTCP Deuxをもとにして稼動する。同社から、電子メールやファイル転送などの上位のTCPプロトコルに対応したコンポーネントについても近日公開するとしている。HTTP Client Deuxは、TCP Deuxユーザおよびベータ手素谷は無償で提供するとしている。TCP Deuxの価格は10ライセンスの配付と1年間のデベロッパライセンスで$95などとなっている。

関連リンク:Deep Sky Technologies
カテゴリ:ライブラリ


Mac OS Xにネイティブ対応したサウンド編集ソフト

Martin Hairer氏によるシェアウエア「Amadeus II Ver.3.2」は、Mac OS XのCarbon対応したサウンド編集ソフトだ。MP3を含む各種のサウンドファイルを開き、波形表示を行った画面での各種の編集作業ができる。もちろん、ステレオ対応で、録音もアプリケーションの中でできる。AIFFやMP3あるいはSound Designer、WAVEなど各種のファイル形式にファイルを保存することができる。ムービーへの書き出しもできる。フィルタの機能はプラグインとして追加できるようにもなっている。さらにスペクトル分析やソノグラム作成ができたり、リアルタイムのスペクトル分析やオシロスコープ表ができるなど、かなり高性能だ。従来のMac OSでのサウンド編集ソフトでは、メモリの制約範囲内でしか編集ができないなどの問題も多かった。Amadeus IIはMac OS 9でも稼動するが自分自身でハードディスクにバッファを取ってメモリの制約以上のデータ処理を可能としている。Mac OS Xとなってメモリなどのリソース利用がより安定して使えるようになるだけに、こうしたサウンド編集ソフトはより有利な条件で稼動ができることが期待できるのではないだろうか。

関連リンク:Amadeus II
カテゴリ:文書作成アプリケーション