Macintosh Developer Online (MDOnline)


2001年6月7日発行号 - REALbasic 3.5のアルファリリースが開始



書籍プレゼントですが、すみませんが、発表は明日まで待ってください。部数は確定して14になりましたので、当たる確率は12.5%から43.75%への大幅に上昇しました(それでも当たらない人はいますが…)。ただし、4部を金曜、10部を来週以降の発送となります。
今日は記事が少なくなってしまいたけど、WWDC以後はこの世界の情報量は押さえ気味に推移しています。まあ、そういうときは前文に書くこともあまりないのですが(笑)。で、Mac OS Xで画面ショットを作成するツール「SnapXShot」を作成し、その作成記を書いていましたけど、申し訳ないのですが、これも中途半端に終わらせるかもしれません。あと、少なくとも、CoreFoundationのPreferenceの使ったサンプルを掲載するくらいはしようとは思っていますが、画面ショットを作成するアプリケーションが軒並みMac OS Xに対応し始めています。SnapZ ProもX対応をきちんとやっているようで、プレビュー版が出ていました。これらのツールが出てきては、太刀打ちできないので、早めに撤退を考えています。もし、こうしたツールが全然Xに対応しないのならがんばって作ることも考えていたのですが、もう使命はそろそろ果たしたかなと思います。
記事の予定としては、REALbasicのデータベースのものを考えていたのですけど、REALbasic 3.5で、データベースの機能がちょっと変わりますね。かなりVisual Basicっぽくなるみたいです。記事はValentinaを使うものを考えていたのですが、あまり慣れていない環境なので、あまり進んでいません。というか、Mac OS XでのValentinaの動きが今ひとつうまくいかない気がします。これも、できれば、今月中にとは思っているのですが、なんとかがんばって記事にしたいと思います。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


REALbasicの次期バージョン3.5のアルファリリースを開始

開発ツールのREALbasicの次期バージョンVer.3.5のアルファリリースが開始された。データベースの内容をナビゲートするクラスが加わり、TextEditにそのクラスを指定するプロパティが加わった。データベースの中身を表示するだけのものなら、プロパティの設定で可能になるものと思われる。また、開くファイルを指定するなどのダイアログボックスは、abstractクラスのFolderItemDialogを継承したAdded OpenDialog、SaveAsDialog、SelectFolderDialogとして利用できるようになった。コントロールのイベントが増えたり、IDEでチップスを表示するウインドウを出すなどの機能アップに加えて、バグ修正も行われている。なお、Ver.3.5をデモモードではなく正しく機能させるには、Ver.3のライセンスコードが必要で、アルファ版にはライセンスのアップデートを行うコードだけが供給されている。
また、REALbasicの現行バージョン3.2にマイナーアップデート版Ver.3.2.1もリリースされている。3.2.1は、Windows向けに生成したアプリケーションにおいて、一部のシステムで問題が出る点を修正したものである。

関連リンク:REALbasic Prerelease
カテゴリ:REALbasic


WebObjects 5のリリースノートを読んでおこう

WebObjects 5をWWDC 2001で手に入れた人も多いかとは思うが、これから購入するという人も多いことだろう。まずはインストール…という手軽さはほしいとは言うものの、WebObjectsのような開発系ツールでは、まずはドキュメントを読むというのが必須の仕事だとも言える。エンドユーザ向けのツールではないことを認識し、ドキュメントをまずは見ると言うことをお勧めしたい。すでに、AppleのWebObjectsのドキュメントページはバージョンが「5」となっている。ただし、すべてのドキュメントがVer.5向けに書き直されているわけではない。たとえば、Deploymentの文書は従来のバージョンのままである。もっとも、WebObjects 5でも、Deploymentについては追加ドキュメントは少しあるが、従来のバージョンのものがそのままついている。
一方、WebObjects 5についての新しい情報となると、やはりリリースノートが用意されている。これは必須のドキュメントだ。特にインストールやアップデートに関する記述は必ず目を通してから、作業にかかるべきだろう。Mac OS Xにインストールするときには、rootでログインをして作業をしないとエラーになるのは、「バグである」と解説されている。また、参照番号2396118には、エンコードの指定はJavaでのエンコード名を指定することが明記されている。また、JDBCドライバの利用はWebObjects 5では必須になるが、Mac OS XやWindowsでのドライバのインストール方法が説明されている。また、Deploymentについても、リリースノートにはいろいろなことが書かれているので、もちろん手がかりにはなるだろう。

◇WebObjects 5 Developer Documentations
 http://devworld.apple.com/techpubs/webobjects/webobjects.html

◇WebObjects 5 Release Notes
 http://devworld.apple.com/techpubs/webobjects/ReleaseNotes/ReleaseNotes.html

(この記事の情報の一部は、プラネットコンピュータの田畑英和氏よりいただいた。)

カテゴリ:WebObjects


PowerBook G4のDVDのファームウエアをアップデート

PowerBook G4のDVD-ROMドライブのファームウエアをアップデートするアップデータが公開された。英語版だけが公開されている。このアップデータを利用することにより、メディアの挿入やマウントの性能が向上されるとしている。

関連リンク:PowerBook G4 DVD ROM Update 1.0
カテゴリ:PowerBook


TIL》ADCディスプレイから設定パネルを呼び出す機能はMac OS Xでは正しく機能しない

Mac OS X 10.0を使っているシステムに、Apple Studio Display LCD (ADC)ないしはApple Studio Display 17 (ADC)を使っている場合、ディスプレイにあるボタンを押して、システム環境設定を呼び出すという機能が正しく動作しない。いったん、システム環境設定のディスプレイの設定を呼び出すと、ディスプレイ上のボタンではシステム環境設定は呼び出すことができるが、閉じることはできない。将来のシステムでこの問題は解決される予定となっている。

関連リンク:Apple Studio Display (ADC): Functionality of On-Screen Display On/Off Button
カテゴリ:周辺機器, Mac OS X