Macintosh Developer Online (MDOnline)


2001年8月8日発行号 - NFSをFinderでマウント



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時々、上記のようなインフォメーションが掲載されるので、気にしないで下さいというと変ですね(笑)、ちょっと気にして下さい。TILがなくなりちょっとどころかかなり焦っていたのですが、何とかKBの記事を取り込む方法が分かったので、同じように細かい内容ではありますが、KB記事を続けることができそうです。OpenBase/WOの記事は、一回休みです。
MDOnlineのシステムもそれなりに機嫌良く動いてくれていますが、やっぱり外に早くださないとといけないと思いながらなかなか手が回りません。そのまま移動させてもいいのだけど、実はユーザ管理がテキストファイルという非常にチープな方法を使っています。だからこそ楽なときもあるけど、やっぱりちゃんとデータベースで管理すべきでしょう。こうやった理由はいろいろあるのですけど、オンライン出版を始めたときと現在ではこちらの状況も変わり、結果的にMDOnline一本に絞ったので、その意味でもシステム構成は違ってくるかなというところです。で、今はPostgreSQLを使っていますが、移動先がレンタルサーバのLinuxであることもあって、MySQLを使うつもりです。データベース処理も今はちょっとややこしいことをしているのですが、もっとシンプルにするつもりなので、PostgreSQLの機能はいらないのです。すでにMySQLを動かしていることもありますから。もっとも、MySQLとPostgreSQLのどっちも動かすという手もあるのですが、ちょっと避けたいと思いますし…。で、今のシステムをおおむねそのままに持ち込むことを考えています。その後、余裕ができれば、管理系の機能をWebObjectsで作りたいと思っています。なんだか、森下さんのコーナーのような構成になりますね。で、先日、そういえばMySQLが古いままだったと思って入れ替えたら、テキストのインポートができません。ああでもない、こうでもないとやっていてやっと気付いたのですが、--localという引数をコマンドに入れないとエラーになるのです。で、うまくいきそうだけど、こんどはnkfが動かん!と思ったら、ディスクがいっぱいになっているなど変にはまってしまいました。やっぱり、オープンソースは動かすまでが大変ですねぇ。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Knowlegde Baseの特定の日の文書を検索する方法が判明、KBの記事を今後も継続

2001年8月7日にMDOnlineで配信した『米国のTech Info LibraryがKnowlegde Baseに統合、「再新情報」の検索ができなくなる』という記事で、Tech Info Libraryの再新情報が検索できないということを報告したが、その後、「特定の日付の文書は検索できる」ということが判明した。Expert Searchで、「Use ALL words (AND)」を選択した状態で、検索条件に「"8/7/01"」と入力すると、2001年8月7日に修正された文書が一覧される。最新ものを検索する機能ではないものの、この機能を使えば何とか新しい記事は検索できる模様なので、Tech Info Libraryの再新情報をお届けすることはできそうである。なお、Tech Info Libraryという名称はすでに使っていないため、今後は「Knowledge Base」からの記事を意味する「KB》」というサインを、記事のタイトルとして使用することにする。日本のTech Info Libraryの記事は、従来は「TIL-J》」であったが、「TIL》」というサインに変更する。なお、MDOnlineでの記事分類については、従来の「Tech Info Library」は「Knowledge Base(旧TIL)」に名称変更し、Knowledge Baseの文書もこれまでのTIL文書のカテゴリの続きで集積することにする。
Webサイトで最新のKB情報を掲載したい方もいらっしゃるだろうから、少しTipsをお届けしよう。まず「2001/8/7」のように条件を指定しても検索はできるが取りこぼしがある模様だから注意が必要だ。また「8/5/01」など単に日付だけで検索を行うと、Mac OS 8.5.1の情報がどっさり出てくる。つまり、日付情報として検索をしているわけではないようで、区切り記号としてスラッシュを解釈し、実質は8と5と1を含むもののように検索をしている模様である。そこで、ダブルクォーテーションで日付けを囲むと、その日付…というよりまとまった文字列として扱うようであるため、確実に検索ができる模様である。
この件については、アップルコンピュータよりサポートをいただいた。この場を借りて、お礼を申し上げます。

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KB》Mac OS XのFinderでエクスポートされているNFSのボリュームをマウントする方法

Mac OS XのFinderで、NFSでエクスポートされているボリュームをマウントする方法が、Knowledge Baseに掲載された。「移動」メニューの「サーバへ接続」を選択し、アドレスとして「nfs://」ではじめたアドレスを指定して、サーバに接続する(なお、通常は「ローカルネットワーク」等でブラウズを行うことができる)。そうすると、/Volumesというディレクトリの下にマウントされるので、「移動」メニューの「フォルダへ移動」を選択して、ダイアログボックスで「/Volumes/」を指定することで、マウントしたNFSのボリュームをFinderで参照することができる。マウントについてはmountあるいはmount_nfsコマンドを使えばより多くのオプションを設定することができるので、必要ならマニュアルを参照して使ってみるとよい。

関連リンク:Mac OS X: Using the Finder to Mount NFS Exports
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク


KB》Mac OS X 10.0では1TB以上の文書のフォーマットができない

Mac OS X/Server 10.0でのハードディスクのボリュームサイズは1TB以下にしておく必要がある。1TB以上のハードディスクのボリュームはフォーマットできないことが、Knowledge Baseの文書で掲載された。ハードウエアRAIDを使うような場合に注意が必要になる。

関連リンク:Mac OS X 10.0, Mac OS X Server 10.0: Cannot Format Volumes Larger Than 1 Terabyte
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS X, Mac OS X Server


KB》RT MacはMac OS Xでの利用でカーネルパニックを発生、近々アップデートで対処

Matrox RT Mac CardをMac OS Xで利用すると頻繁にカーネルパニックが発生することがKnowledge Baseで公開されている。カードのファームウエアのアップデートで対処する予定となっており、2001年8月中ごろに対処できるとスケジュールが示されている。それまでは、Mac OS 9で起動して使ってほしいとしている。

関連リンク:Mac OS X 10.0: Kernel Panic When Using Matrox RTMac Card
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS X


KB》Mac OS XでFinderの項目にカスタムアイコンを張り付けても見えない場合もある

Mac OS XのFinderを使って、項目のアイコンとしてカスタムアイコンを張り付ける機能は、すべての場合では機能しないことがKnowledge Baseで紹介されている。まず、リソースフォークの存在しないファイルに対してカスタムアイコンを割り当てることができない。また、ボリュームに対して割り当てたアイコンについても、Mac OS 9で割り当ててもMac OS Xで見えないなどの症状が見られる。これらの問題については現在調査中であるとしている。

関連リンク:Mac OS X 10.0: Pasting Custom Icons Does Not Work in All Contexts
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ユーザインタフェース, Mac OS X


KB》Aapcheはログの整理に負荷をかけることがある、その回避方法を紹介

Mac OS X Server 10.0でApacheのプロセスであるhttpdが負荷がかかっていないにもかかわらず実行中になっている件についての文書がKnowledge Baseに掲載された。その回避方法として2種類の対処が掲載されている。もし、Apacheのログを残さないのであれば、ログを残さないようにServer Adminで設定を行うことで、この問題を回避できる。あるいはログの残す手段を変更することでも回避できるが、さまざまな設定の変更について、この文書で手順で示されている。

関連リンク:Mac OS X Server 10.0: httpd Processes Can Refuse to Quit
カテゴリ:サーバー製品


KB》Classic環境でホストファイルを使う場合、形式によってはClassic環境が起動しない

Mac OS XのClassic環境で、TCP/IPコントロールパネルを使ってホストファイルを使用する設定になっていると、Classic環境が正しく機能しない場合があることがKnowledge Baseに掲載されている。ホストファイルの末尾がコンピュータ名の場合、この症状が発生する。ホストファイルの最後をブランクの行にすることで回避できる。

関連リンク:Mac OS X 10.0: Classic Quits Unexpectedly When TCP/IP Is Set Up to Use a Hosts File
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Classic


KB》システムフォルダが見つからないなどのアラートが出た時の対処方法

Mac OS XとMac OS 9を利用しているシステムで、Mac OS 9を使用し終了あるいはリセットしようとしたとき、起動ディスクにシステムフォルダがないなどのメッセージが出てしまうことがある。これに対する対処がKnowledge Baseに掲載されている。いくつかの原因があるが、「起動ディスク」コントロールパネルをVer.9.2.1以降にアップデートする。それでもアラートが出る場合は、システムフォルダにあるFinderとSystemのファイルが別の場所に移動している可能性がある。それらを探し出し(必要ならSherlockを使う)システムフォルダに戻し、システムフォルダをブレスする(アクティブにする)ためにSystemファイルをダブルクリックする。システムフォルダにアイコンが表示されれば、ブレスされたことになる。

関連リンク:Mac OS: "Startup Disk no longer has a valid System Folder"
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS 9


ADC会員向けにMac OS XのJavaでのスペルチェックや音声機能を使うフレームワークを公開

Mac OS X向けの「Java Spelling Frameworks」および「Java Speech Frameworks」が、ADC(Apple Developer Connection)の会員に対して公開されたことが、AppleのDeveloper向けページで公開されている。これらのフレームワークは、Mac OS X上で稼動するPure Javaのアプリケーションやアプレットで、Mac OS Xのネイティブ機能であるスペルチェックや、音声合成、音声認識の機能を利用できるようにするものである。つまり、Javaで呼び出せるライブラリということになる。従って、Cocoa-Javaアプリケーションから音声認識や音声合成処理を利用する時にも使えるだろう(スペルチェックはもともとCocoaのフレームワークにある)。なお、フレームワークはまだ一般公開はされていないものの、これらのフレームワークを使ったサンプルプログラムはすでに公開されている。Javaのサンプルコードにある「JavaSpellingFramework」「JavaSpeechFramework」を参照することで、フレームワークの一端は見ることができるだろう。

◇Mac OS X Java Runtime Environment
 http://devworld.apple.com/java/

◇Sample Code: Java
 http://devworld.apple.com/samplecode/Sample_Code/Java.htm

カテゴリ:ユーザインタフェース, Java


KB》AirMac(AirPort)のカードとベースステーションがWECAのWi-Fi認定を受ける

AirMacカードおよびAirMac BaseStation(海外ではAirPort)およびこれらのVer.1.3のソフトウエアが、Wi-Fiの認定を受けたことが、Knowledge Baseの文書で公開された。Wi-FiはIEEE 802.11 High Rateに基づくワイアレスEthernet製品で、各社の製品の相互接続性を保証するための機関としてWireless Ethernet Compatibility Alliance(WECA)があり、Appleも参加している。

関連リンク:AirPort 1.3: Certified by Wi-Fi*
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク


KB》Apple DVD Player 2.7は機能拡張のATI Resource Manager 2.7.3が必要

Apple DVD Player 2.7を利用するには、ATI Resource Manager 2.7.3を機能拡張フォルダにインストールしておかないといけないことがKnowledge Baseに掲載された。インストールされていないと、DVD Playerを起動時に、ソフトウエアがないという旨のメッセージを表示する。ATI Resource Manager 2.7.3を再インストールするには、Mac OS 9.1へのアップデートを行うか、Mac OS 9.1のインストールCDからカスタムインストールを行う

関連リンク:Apple DVD Player: 2.7 "Apple DVD Player cannot find software it needs" Alert
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), メディアプレイヤ


KB》Final Cut Pro2のいくつかの不具合を解消する2.0.2への英語版アップデータが公開

ビデオ編集ソフトのFinal Cut ProのVer.2.0.2へのアップデータが公開されている。現在公開されているのは、英語版Mac OS 9向けのものであり、日本語版はまだ公開されていない。Ver.2.0.2はFinal Cut Pro 2をアップデートするもので、Trim Editでの数値入力による修正でプレイバックのストップをしなくなった他、32kHzのオーディオファイルの問題、1GB以上のメモリを搭載した場合のオーディオメータ表示で強制終了する問題、Macintosh Managerとの併用での問題などを解消したとしている。

関連リンク:Final Cut Pro 2.0.2
カテゴリ:ビデオ編集, 各種製品


ファイルやディレクトリの変更監視しポップアップウインドウで告知するユーティリティ

P & L Softwareは、Mac OS X/Serverで、ファイルの変更があったときに内容をすぐに知らせるユーティリティ「FileMonitor」をリリースした。NeXTあるいはMac OS X Server 1.x時代からあるユーティリティであり、フリーで利用できる。ファイルを指定すると、そのファイルに変更が加えられた時にウインドウがポップアップしてその内容を表示する。日本語文字列に付いてもファイルやあるいはファイルの中身でも、基本的には問題なく表示される。また、フィルタをかけたり、あるいは告知の動作をカスタマイズできるなどが可能だ。変更点が分かるように表示されたり、ファイルだけでなく、ディレクトリに対しても監視ができるようになっている。たとえば、Apacheのログを監視しておけば、アクセスがあるたびにログを参照するということができる。ソフトウエアの開発やシステム管理でも便利に使えそうなユーティリティだろう。

関連リンク:FileMonitor
カテゴリ:ユーティリティ