そういえば、申し込んでいたYahooBBなんですけど、寝込みはじめた9月の後半ごろにやっと連絡が来ました。だけど、やっぱり光収容であるため、即座には回線を引くことができず、別途回線を引き直すことができるかどうかを確かめて、可能な場合はその後に10000円強を支払ってそうした処置をするかどうかを申し込みするようにとメールが来ました。もちろん、1万円くらいなら払ってもいいので、その手法での手続きを進めたのですが、結果は1週間くらいで来ると言いながら、全然来ません。で、10月の頭にもう一度やってみたのですが、やっぱり何の連絡も来ません。まあ、ここまでってことでしょうか。何十万人も申し込んでいると、それなりにいい加減になるのは目に見えているので、どこまできちんとメールがくるのかと思っていたけど、うち止めになりましたね。回線の引き直しが駄目ならそれはそれで連絡がくるはずなんですけどね。もっとも、別途会社の補助回線用に申し込んだYahooBBについては、申し込みの受付だけのメールが来て、その後何の連絡もありませんし、問い合わせてもなしのつぶてです。どうも、私はYahooBBとは相性が悪いようですので、とりあえず、So-Netの8MBのサービス辺りを申し込もうかと思っています。だけど、やっぱり光収容だから駄目かもしれませんね。もう1つ、SpeedNetという選択肢があるのですが、おっと!やっぱりソフトバンク系列になってしまう(笑)。あ、でも、今サイトを見たら、SpeedNetの光ファイバがもしかした使えるかもしれない。100Mだ!けど、12800円/月かぁ〜悩みどころです。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
今回は、Mac OS X 10.1のファーストインプレッションの続きです。ユーザからの多くのフィードバックを反映させた結果でしょうか? Mac OS Xの使い勝手は徐々にMac OS 9に歩み寄って来ている気がします。今回は、旧Mac OSの進化を見続けてきたプログラマーの視点から、Mac OS X 10.1を眺めてみたいと思います。
私がパッケージアプリケーションを開発している最中、なるべくやってはいけない、つまり自分の中では「御法度」にしている事項があります。それは、「一度使えるようにした機能は、たとえバージョンアップしても外さない」という事です。ただし、完全に代用できる機能を追加したり、旧式ハードウェアをターゲットにしていたため物理的に継続できなくなった場合などは例外です。確かに「外してしまった方が美しいかなぁ!」と思う旧機能も存在します。しかし、いくら全体に対してマイナーな機能であっても、その機能を便利と感じているユーザはいくらか存在するわけで、その人達の環境を悪化させてしまうことは、開発者として実に忍びないわけです。その人達は、その機能があったおかげでアプリを購入し、使用を継続してくれているかもしれないのです。
そう言う観点からMac OS Xを眺めてみると、ずいぶんと「忍びない事」をしてくれているのが分かります(笑)。パブリックβ版では、Mac OS 9で多くのユーザが便利に使っていた機能を外し、意図的に違った形の機能で代用させようという企みが見え隠れしていました。確かに、美しさや優雅さを求めて古い体勢をリセットすることも必要な場合があります。しかし、本当にMac OS Xで変更や削除された機能は、それほど使い勝手が悪かったのでしょうか? 逆に、中途半端な企てによりMac OS Xシステム本来の優雅さを損なっているような気さえします? プログラマーから見ると、機能や操作の練り込みの甘さが目立ち腰砕け状態のように映ります。個人的な意見としては「やるならもっと徹底的にやれ!」といった感じです。
パブリックβ版では、そうした企みを全面に出そうという動きを強く感じましたが、旧ユーザからの多数のフィードバックで「抵抗」され、少しは考え方を変えたようです。この抵抗は「使い慣れた機能が無くなっている!違うやり方に変わっている!」という単純な体験から生まれています。Apple社は、こうした「慣れの存在の大きさ」を少々甘く見ていたようです。そこで慌てて妥協案を出し、Mac OS 9スタイルの操作性をMac OS Xへ加えたわけです。Finderでも、Mac OS 9スタイルの復権が目立って来ています。例えば「フォルダのダブルクリックで新しいウィンドウがオープンする」といった操作をディフォルトに設定できるのは、その典型でしょう。旧ユーザは、ウィンドウ上部にツールバーの代わりにステイタスバーを出しておけば、随分と落ち着いた気分でファイル操作が出来るようになります(笑)。
しかし、次々とMac OS 9スタイルの操作を加えることにより、Mac OS 9のコンセプトとは相容れない操作スタイルや、便利に使っていた旧機能の欠落が目立つようになったのも事実です。ここでは、Finderを中心に幾つかの例を取り上げて検討してみます。ただし、どんな機能が便利なのかはユーザによって違い、ここで取り上げる例がすべてのユーザにとって重要であるとは限りません。もちろん、もっと別の機能の復権を希望されるユーザも多いと思います。また、Apple社が実現しなければ、サードパーティがユーティリティ・ソフトとして解決してくれる場合もあるでしょう。私自身も、以下の機能のいくつかの欠落は、そのうち何らかの手段で解決されるだろうと楽観視しています(それとこれとは別の話しなのだが...)。
例えば、なぜ「カラーラベル」は設定できないのでしょうか? Mac OS Xで外してしまう理由が見つかりません。同じ種類のドキュメントやフォルダを大量に整理しているユーザには不可欠な機能だと思います。なぜ「ゴミ箱」はデスクトップ上に置けないのでしょうか?ゴミ箱をデスクトップに置くと、どんな弊害があるのでしょうか?こちらも理解できません。うちの狭い仕事部屋にさえゴミ箱が2つあるというのに(笑)。「フォルダーナビゲーション」(ポップアップフォルダ)はどうして実現されないのでしょうか? 現在のFinderは複数のウィンドウをオープンする仕様を認めています。ならば、それをメインに利用しているユーザも多いはずです。カラム表示やファイルのカット&ペーストが可能であっても、こうしたユーザにはフォルダーナビゲーションが不可欠なはずです。
メニュー表示を半透明にしている理由が理解できません。メニュー項目が読みにくいだけのような気がします。Aqua的デザインコンセプトだというのなら、半透明を止め、グループの区切りも表示するオプションを追加してほしいものです。Finderでファイル名を変更する場合、アイコンやカラム表示だと名称部分の2回クリックでテキスト入力モードに変わります。なぜアイコン表示も2回クリックなのか理解できません。1回では弊害があるためだとしたら、それは何でしょうか?リスト表示だと1回クリックで実行できるのだから余計に困惑してしまいます。当方では間違えてドキュメントを起動してしまうトラブルが頻発して困っています。
Finderでアイコン表示を整頓させた場合、グリッド幅が大きすぎてレイアウトが間延びしてしまいます。これは、アイコンの最大サイズ(128ピクセル)を前提にグリッド幅を固定しているためです。しかし、アイコンを旧サイズ(32ピクセル)で表示しているユーザにとっては大きなお世話です。Finderの「表示オプション」でグリッド幅を変更できるようにすれば解決できます。それから「情報を見る」ウィンドウを複数オープンするオプションを追加して欲しいものです。複数ファイルの情報を比較する時に「片方をキャプチャーして行え」などという対応策は超ナンセンスです。また、現状だとFinderでファイルコピーを行う時に2000ファイルの書き換えが生じると、ダイアログで2000回「置き換え」ボタンを押さないと作業が完結しません。もし同じ名称のファイルやフォルダがあれば、全てのファイルを無条件で重ね書きするための「ボタン」をダイアログに追加して欲しいものです。
上記のような例は数え切れないくらいあるでしょう。便利であった機能がMac OS Xで消えてしまった理由としては...
(1)Mac OS Xのポリシーやコンセプトに合わないため切り捨てた
(2)開発が間に合わなかっただけで次期バージョンでは実装される
(3)Mac OS X移行に伴う物理的な要因のため実装が不可能であった
(4)単なるバグ
などが考えられます。先ほど取り上げた機能がこれらのどれに該当するかは、ユーザ側からは判断できません。(3)であれば仕方がないです。技術的な革新を待ちましょう。しかしMac OS 9では可能だったわけですから、ちょっと説得力には欠けますね。(2)や(4)なら時間が解決するでしょう。Apple社の開発努力にかかっています。(1)なら、その理由(ポリシーやコンセプト)をぜひ開発者やユーザ側にも教えて欲しいものです。みなさん!そう思われませんか?
これからのMac OS XがよりMac OS 9へ歩み寄る道をとるのか? それとも、もっと明確なコンセプトの下で操作や機能のリセットを行うのか? これは、Apple社の考え方次第でしょう。Mac OS X 10.1でも、ユーザからのフィードバックによる「旧機能復活の圧力」は減らないと思います。旧Mac人類の私としても、Mac OS 9で便利に使っていた機能はぜひ復活して欲しいと思っています。まったくの新規ユーザなら「慣れ」による障害は少ないでしょうが、そうは言っても、短時間でコロコロと操作形態が変わるのは大迷惑です。Apple社には、来年の春までにはビシッと一本筋が通ったシステムコンセプトを見せてくれるように切望します。
さて、今回もアップル社のMac OS Xサイトへ30項目ぐらいフィードバックを行いました。10.0での内訳は「バグの指摘」が5割、「未実装の指摘」が3割、残りが「仕様の不備の指摘」でしたが、今回は「未実装の指摘」が5割、「仕様の不備の指摘」が4割、残りが「バグの指摘」と変化しました。確実にバグが減っているところが嬉しい限りです。くどいようですが、こうしたApple社へのフィードバックが無駄になっていない事実は(完全だとは思いませんが)、Mac OS X 10.0から10.1への移行である程度証明されたと思います。Jobsの話しでは、Mac OS Xが完全に独り立ちするのは「来年の春」ということです。その時、ユーザが納得いく「結果」を手にするためにも、Mac OS X 10.1に対して何か思うことがあれば迷わず以下のアップルサイトへフィードバックしましょう!
◇Mac OS X:フィードバック
http://survey.apple.co.jp/macosx/
次回からはQuartz 2Dの話に戻ります。Mac OS X 10.1ではQuartz 2Dについてもくらか機能拡張がなされているようです。10.04では使えなかった機能が正常化しているかどうかを含め、これまで言及してこなかった描画機能についても解説したいと思います。
[小池邦人/オッティモ]
関連リンク:オッティモ
カテゴリ:Mac OS X, 小池邦人のプログラミング日記
Technical Notesに、「GDB for MacsBug Veterans」として、MacsBugに詳しい人向けのgdbの解説文書が掲載された。Mac OS Xでのアセンブリレベルのデバッグは、gdbというコマンドで行う。Project Builderでの開発はもとより、CodeWarriorでも背後でgdbを使うなど、デバッグはこのコマンドを使わないといけない。しかしながら、従来のMac OSで使われていたMacsBugに慣れたプログラマは、gdbを使うといっても戸惑うところだろう。この文書では、gdbの基本に加えて、MacsBugでのコマンドとgdbでのコマンドの対応表が掲載されているため、MacsBugについては空で使えるような人にとっては有益なリファレンスになるだろう。また、gdbの基本部分はMac OS Xのプログラミングを行う人にとっては少なくとも目を通しておいて損はないものと思われる。
関連リンク:GDB for MacsBug Veterans
カテゴリ:Technote, 開発情報
WebObjects 5の開発環境がMac OS X 10.1では正しく機能しないことがTech Info Libraryに掲載された。(このことは、WebObjectsの開発者向けページではすでに告知されている。)Mac OS X 10.1では開発環境が稼働しないために、WebObjects 5のアップデートを近々リリースする予定である。なお、デプロイメントについては、Mac OS X 10.1でも可能となっている。また、WebObjects 4.5.1についても同様にアップデートを行う予定となっている。
関連リンク:WebObjects: Mac OS X 10.1 との互換性について
カテゴリ:Tech Info Library-J, WebObjects
AGPグラフィックス機能を搭載したPower Mac G4およびPower Mac G4 Serverのファームウエアアップデートが公開された。執筆時点では、北米向けの英語版だけが公開されている。アップデートにより、Mac OS Xからの起動、ターゲットディスクモード、ネットワーク起動、Gigabit Ethernet、そしてシステムの安定性についての改善が行なわれるとしている。アップデート作業はMac OS 9.xで起動して行う。
関連リンク:Power Mac G4 Firmware Update 4.2.8: Information and Download
カテゴリ:OS関連ソフトウエア, Knowledge Base(旧TIL), Power Mac
2001年10月に発売されたPowerBook G4では、Mac OS 9.2.1でコントロールパネルあるいはコントロールバーでの音量の設定で、中間点付近で最大ボリュームになってしまうという問題があることがKnowledge Baseの文書で公開された。この問題については、Appleで現在調査中となっている。
関連リンク:PowerBook G4 (Gigabit Ethernet): Volume Control Unresponsive Past Midpoint
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), PowerBook
Tech Info Libraryに掲載された文書によると、Mac OS X 10.1上では、AppleWorks 6.2の利用に支障が出る。不意に終了したりといった現象が出るが、AppleWorks 6.2はMac OS X 10.1に対応していないためにこのようになる。(Mac OS X 10.1に対応したAppleWorks 6.2.1へのアップデータが配付されており、アップグレードすることで、Mac OS X 10.1でもAppleWorksは利用できるようになる。)
関連リンク:AppleWorks 6.2: Mac OS X 10.1 との互換性に関する問題
カテゴリ:文書作成アプリケーション, Tech Info Library-J