Macintosh Developer Online (MDOnline)


1999年10月14日発行号 - MDOnline-G4がクロックダウン



G4がクロックダウンするというニュースが入ってきました。米国での発表ですが、間違いなく日本でも数日中にリリースが出されると思います。今、売っているG4がもしあれば、貴重な存在になるかもしれません。いずれにしても、CPUレースでフライングをしてしまったというところでしょうか? コンシューマ向けにはCPUのクロックなどどうでもいいかもしれませんが、ハイエンド向けには無視できないスペックであることは確かです。しかし、競争の中で仕方なかったとは言え、クロックダウンは少しイメージが悪くなりそうで心配です。


【おわび】昨日、送付したメールニュースの内容が、タイトル一覧とおりではありませんでした。大変申し訳ありませんでした。タイトルに含まれているのに、記事が欠けていたり、記事が一切ないものについては、本日改めて記事に含めて送付させていただきます。ご容赦いただけるよう、お願いします。


ちなみに、どんなミスがあったかというと、今現在、原稿中に半角のシングルクォーテーションがあった場合、メールの送付で引数の最初ないしは末尾と解釈するようになっています。メールの送付はシェルコマンドなので、大体わかっていただけるかと思います。たまたま、一部の記事を出先で書いたため、自分の環境では自動でできるようになっている文字列の変換処理をしないで記事を作成してしまったという次第です。と言いながら、今日も出先から配信しています。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


プロセッサ供給の問題でG4がクロックダウン

Power Mac G4がクロックダウンした。500MHzのG4の供給がおくれることが原因で、各製品のクロックをダウンしたものに置き換えられた。ラインナップはPCIグラフィックスの350MHz、AGPグラフィックスの400、450MHzの3製品となる。500MHz版は2000年になってから発売される予定となった。スーパーコンピュータに匹敵するハイスピードを売り物にしたG4だが、そのなかの最高速のマシンが事実上発売延期となり、さらにクロックを下げるという措置をしたことで、G4購買層へ水を差すことは否めないだろう。また、G4のパフォーマンスへの期待が薄くなれば、なおさらiMac DVに目が向いてしまう。なお、2000年よりIBMがG4プロセッサの製造に入り、アップルはそれを利用することも発表されている。

また、1999年度の第四四半期の決算報告がなされ、前年同期比で利益は14%ダウンとなった。9月が商品の入れ替え時期になったことが利益を圧迫したと説明されており、次の四半期にはもっといい数字が出せるとしている。

Apple Reconfigures Power Mac G4 Processor Speeds to Match Chip Availability
http://www.apple.com/pr/library/1999/oct/13g4.html

Apple Reports Fourth Quarter Profit of $111 Million
http://www.apple.com/pr/library/1999/oct/13q4results.html

カテゴリ:Power Mac, Macintosh本体


REALbasic次期バージョンのa20がリリース

REALbasicの次期バージョンVer.2.1のアルファ版のリリースが続いている。a20というバージョンがリリースされた。a19から約半月の間をおいてのリリースだ。ただし、変更箇所はWin32向けのものばかりだ。Format関数での指数表示、CStrなどでのセパレータを英語以外のシステムで正しく動作、フローティングウインドウのサポート、Lineコントロールの更新、Dateクラスの更新がバグ修正点だ。また、ピクチャーのドラッグもWin32に組み込まれた。なお、Ver.2.1では、現行のVer.2.0.2とはファイルフォーマットが異なっており下位互換性は備えていない。また開発途中バージョンということもあるので、細心の注意を持って試用する必要がある。

関連リンク:REALbasic 2.1a20
カテゴリ:REALbasic


GWorldをVRAMやAGPメモリに

Mac OS 9とともにリリースされたTechnoteのうち、グラフィックス関連のものを紹介しておこう。GWorldをVRAMやAGPメモリで使えるようになったということは、メモリの節約効果は期待できるものの、ビットコピーなどでのパフォーマンスの低下も考えられる。この種のグラフィックス処理を利用しているプログラマは必読の文書だろう。

◇TN1182: NewGWorlds in VRAM and AGP Memory
http://devworld.apple.com/technotes/tn/tn1182.html
QuickDrawではオフスクリーン、すなわち画面描画を伴わないで画像処理を行うためのGWorldという機構が利用でき、NewGWorldでソフトウエアが独自に描画環境を用意して、そこでグラフィックスをあらかじめ作っておくようなことができる。GWorldのためのメモリは通常は一般のメモリ空間を利用するが、Mac OS 8.6以降ではVRAMあるいはAGPのメモリを利用できるようになった。NewGWorldのflagsパラメータでの指定が増えたが、その場合、GDeviceの指定も必要となる。この文書では、NewGWorldの使用法が詳しく説明されており、VRAMを利用するサンプルプログラムも掲載されているので、グラフィックス系の処理をプログラムで組み込んでいるプログラマは一読しておく価値はあるだろう。

◇TN1185: New ColorSync 3.0 APIs
http://devworld.apple.com/technotes/tn/tn1185.html
ColorSync 3.0で新しくなった機能だけを説明してる。ユーザーが設定したプロファイルなどの情報をアプリケーションで取り出す方法や、あるいは組み込まれているColorSyncのバージョンを特定する方法などが記載されている。

カテゴリ:Technote, Mac OS 9


Blue & White G3で3Dアクセラレータが機能する条件

Tech Info Libraryに「Power Macintosh G3 (Blue and White): QuickDraw 3D Acceleration」という文書が追加された。Blue&WhiteタイプのPower Macintosh G3では、QuickDraw 3Dのアクセラレーション機能が利用できる(2Dのアクセラレーションはすべてのモデルで利用できる)。ただし、解像度や色数、周波数によってはアクセラレーションは機能しない。設定可能な状態と、アクセラレーションが効いているかどうかを一覧表で示している。おおむね、8ビットにしていると効かなくなるという感じだが、このマシンの所有者は自分が普段設定している設定ではどうなのかは確認しておくと良いだろう。

関連リンク:Power Macintosh G3 (Blue and White): QuickDraw 3D Acceleration
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Power Mac


CDでの起動後にスリープすると復帰できない

Tech Info Libraryに「58482:iBook: Improper Wake From Sleep When Booted From CD」という文書が追加された。iBookをCD-ROMで起動した場合にスリープした場合、スリープから復帰してもハードディスクは回転するが画面は真っ暗のままになってしまう。つまり、CDから起動した場合には、スリープからの復帰は行えなくなってしまう。こうなったら、Command+control+パワーキーでリセットするしかない。

関連リンク:iBook: Improper Wake From Sleep When Booted From CD
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), iBook


スピーチを使っているとスリープしない

Tech Info Libraryに「58483:PowerBook & iBook: Will Not Sleep When Speakable Items is Active」という文書が追加された。PowerBookやiBookでスピーチの機能を利用している場合、入力デバイスが常に利用された状態になるため、スリープ状態には入らないようになる。自動的にスリープさせたいのなら、スピーチの機能をオフにしておく。また、アプリケーションによっては勝手にスピーチの機能を有効にしてしまって、それが原因で自動スリープに入らないこともあるので注意が必要だ。

関連リンク:PowerBook & iBook: Will Not Sleep When Speakable Items is Active
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), iBook, PowerBook


スクロールが早すぎて困る場合の操作方法

Tech Info Libraryに「25021:Mac OS: Controlling Window Scrolling, Menu Pulldown」という文書が追加された。スクロールやあるいはメニューのスクロールが早すぎるがどうすればいいという質問に応えたもの。スクロールが必要なメニューは、メニューの下端に▼マークが出てくるので、そこをクリックすればよい。スクロールに関しては、つまみの部分をドラッグしたり、アプリケーションが用意しているページスクロールのショートカットキーを使えば、素早いスクロール以外の動作も可能である。パワーユーザーには当たり前のことかも知れないが、初心者だとこうした点にもつまづく可能性があることは知っておく必要はあるだろう。

関連リンク:Mac OS: Controlling Window Scrolling, Menu Pulldown
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)


1999/10/13付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年10月13日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の末尾にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

31106:WorldScript: 1-byte and 2-byte Script Systems Explained
58344:PowerBook G3 Series (Bronze keyboard): Supported Resolutions for External Displays
30510:ATA, IDE, EIDE and ATAPI Defined
58467:iMac (Slot Loading): How to Connect External Display to VGA Port
58476:Apple DVD Player version 2.0 beta 2 Read Me
58324:USB Enabled Macintosh: ADB AppleVision Display Support
18515:QuickTake: Cable Pinouts
24475:LaserWriter Pro Series: Port Illustrations
58484:About Your Apple Dual Channel Ultra2 LVD SCSI Card, Version 2

なお、以上の文書以外に、AppleShare IP関連のTech Info Libraryの文書が合計66個も更新されている。この記事の作成日から日が経過していないのなら、以下の最近に更新された文書の一覧で、1999/10/13付けのリストを参照するのが早いだろう。
更新されたTech Info Library
http://til.info.apple.com/techinfo.nsf/changes

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)


MOSAのメールマガジンをキャンペーンで無料購読

Macintosh分野の開発者団体であるMOSA(Macintosh OS Software Assciation)は、現在MOSA会員向けに発行しているMacプログラマ向け総合メールマガジンMPJ digital(MOSA PROGRAMERS’ JOURNAL digital)を、キャンペーンとして会員外に対しても、11月末発行分まで無償購読を受け付ける。MPJ digitalは毎週月曜の未明に配信されており、第1週はニュース解説、第2週は特集、第3週は連載「進め!REALbasic」、第4週は酒井皇治の最新テクノロジーレビュー、第5週は特別記事というのがおおまかな内容である。受け付けは10月15日より行い、受け付け後に配信される号から購読ができる。MOSA会員の増加を目指すキャンペーンである。MOSAは年会費が一般会員10000円、学生会員5000円となっており、会員になるとMPJ digitalを購読できるほか、セミナーへの参加やメーリングリスとへの参加などが行える。

関連リンク:Macプログラマ向け総合メールマガジンMPJ digital 1ヶ月無料購読キャンペーンを実施
カテゴリ:雑誌、書籍, 業界動向


Mac OSで動くDHCPサーバー、リモート管理が可能に

Vicomsoftは、同社のDHCP Serverをバージョンアップして、Ver.6.5にした。新しいバージョンでは、リモート管理ツールが利用できるようになっており、ネットワーク上のサーバー以外のマシン、あるいはインターネットを経由して、サーバーの管理が行える。管理で接続するためのパスワードなどは暗号化されるなどセキュリティへも配慮されている。DHCP ServerはMac OS 7〜9で利用でき、設定が簡単なのが特徴。また、NetBootクライアントへのIPの供給も行うことができる。価格は59ポンドだが、リモート管理モジュールは18ポンド。Windows 95/98/NTでも稼動する。

関連リンク:Vicomsoft DHCP Server
カテゴリ:その他のインターネット, 各種プロダクツ


本来はあるはずのProgramming Topicsという文書をインストールする方法

Tech Info Libraryに「70111:WebObjects 4: Programming Topics for Windows NT」という文書が追加された。WebObjects Programming Topics for Windows NTという文書が本来はあるはずなのだが、実際には存在しないというアクシデントに見舞われているという。それをダウンロードしてインストールする方法が記載されている。

関連リンク:70111:WebObjects 4: Programming Topics for Windows NT
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), WebObjects


1999/10/12付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年10月12日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の末尾にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

11295:Printer Description Files: Where to Get Them
22167:Apple Hard Disk: Driver Matrix
24464:Internet: Common File Formats
25008:Font First Aid: "An Error Occurred" When Scanning
58465:iMac (Slot Loading): How to Eject a CD
15281:PowerBook 520: Specifications
58174:iMac: When to Install Available Updaters

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)