iPhotoにプラグインがあったとは…。いままでにiTunesやiMovie、iDVDとiシリーズは出てきていますけど、iPhotoがいちばんターゲットのマスはでかいソフトじゃないかと思います。だからこそ、満を持して出したのかもしれませんが、早くこうしたソフトは出てほしかったですね。私は結局何年か前に、自分で作ったデジカメ写真整理ソフト…というかそういうサーバアプリケーションを作って、今もだましだまし使っているという具合です。一般公開していないのは、動作環境とか、ボタンはあるけど動かない機能とか(笑)、サーバアプリケーションなのにクライアントからダブルクリックしないと動かないとか(苦笑)おおっぴらにしにくい事情がいっぱいあるからです。実は、この正月に、そのアプリケーションをとにかくMac OS Xで動くようにしたのですけど(去年までは9のマシンで動かしていた…)、その矢先に引退間違いないですね。自作アプリは多くはJavaなので、そこはすぐにOKなんですが、サムネールを作るアプリケーションがClassicでしか動かなかったのです。だけど、QTのGraphic Importer/Exporter以前のものなので、インポート、エクスポートの機能を使えばすぐにサムネールを作るものはできたのですが、いきなり引退ですね〜まあ、そのユーティリティだけは近々公開する予定です。
いずれにしても、今後は、iPhotoを中心にしたソリューションを考えて行く段階になっています。サーバにデータを置けないのは残念ですが、逆に、あるクライアントで溜め込んでおき、整理してサーバにアップするというのが、アップルの考えるシナリオなのかなとも思います。iToolsへは簡単にアップできますが、自分のところのサーバとなると、ちょっと手間がかかりますが、そのあたりはプラグインで「簡単アップロード」機能は実現するのではないでしょうか。ということは、うちでは新型iMacに溜め込んで…ということになりそうです。そうそう、iPhotoだと、うちの奥さんでも写真の取り込み作業はできそうです(笑)。これは我が家(私か?)にとってはとても大きな機能アップです。こうしたハードルを今までのアプリケーションは超えていないんですよね。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp)
Omni Groupは、リリースされたばかりのデジカメ活用ソフトiPhoto向けのプラグイン「OmniGraffle PlugIns」をリリースした。OmniGraffle PlugInsにより、iPhotoのアルバムの内容を、同社のドローソフトOmniGraffle向けの書類として書き出すことができる。アルバムに登録した各画像を、一定の大きさで書類にきれいに並んだ形式となる。OmniGraffleを使ってあとは自由にレイアウトができるということになる。
まずは、iPhotoにはこうしたプラグインを利用できる枠組みがあるということが、デベロッパにとっては注目したいところだろう。iPhotoのアプリケーションのパッケージ内を見てみれば、プラグインのフォルダがある。OmniGraffle PlugIns自体もパッケージ形式のフォルダ構成となっているが、iPhotoのプラグインフォルダにコピーして使えるようになる。iPhotoで「ファイル」メニューから「書き出し」を選択することで、「イメージの書き出し」ダイアログボックスが表示されるが、OmniGraffleのタブを選択して設定を行い「書き出し」ボタンをクリックすることで、OmniGraffle形式の書類が書き出される。
◇OmniGraffle PlugInsをiPhotoで使う
◇出力結果をOmniGraffleで参照した
OmniGraffle PlugInsはフリーである。OmniGraffleは$59.95のライセンス販売が行われているが、書類の閲覧や印刷は、ダウンロードしたフリー版でも行えるので、プラグインの作成結果はダウンロードするだけで見ることは可能である。フリー版は編集の回数が限定されている。
iPhotoのPluginsフォルダを見てみよう。とりあえずは、PrintFormatterとExportといった2種類のプラグインが存在している。前者は、プリントするときのスタイルで選択できる選択肢であり、後者は書き出しのときのタブに対応している。
◇iPhotoのPluginsフォルダ
iPhotoのプラグインの作成方法についての仕様はまだ公開されていないが、OmniGraffle PlugInsのように、iPhotoから任意の形式のファイル出力をプラグインで作成できることになる。特定のワープロ向けの書き出しプラグインや、独自のオプションやデザインを持ったHTML書き出し、FTPでの直接書き出しプラグインなどいろいろなアイデアは考えられるところだ。また、印刷のフォーマットを行うプラグインでも、キャラクタをあしらったデザインに写真を埋め込むなど独自デザインも考えられる。プラグイン自体はプログラミングが必要なので、Sherlockのプラグインのような手軽に作れるものではないとは言え、今後のソフトウエア開発においては考慮すべき機能となるだろう。iPhotoを使うユーザが多くなることは十分に想定できるだけに、自身で開発しているアプリケーションとの連動を高めることは魅力となると考えられる。
関連リンク:OmniGraffle PlugIns
カテゴリ:開発情報, デジタルカメラ
StimpSoftは、iTunesをネットワークを通じてリモートコントロールができるようにするサーバおよびクライアントソフトウエア「iHam & iRye」をリリースした。サーバソフトと管理ソフトを、iTunesでデータを蓄積しているMacにインストールする。クライアントソフトウエアからは、サーバマシンのiTunesをコントロールして、サウンドのプレイができる。音は、サーバ側のマシンから出てくる。アカウントを設定できるので、自由にサーバに接続できるわけではなく、基本的なセキュリティが確保されることになる。フリーソフトである。
実用性としては離れた場所にあるマシンで再生などと言えなくもないが、むしろ注目すべきはこうした形態のシステム構成である。ネットワークを使ったものであるが、サーバとクライアントといった明確な区別があいまいである。iTunesはクライアントとして使うものであるが、それをサーバとしても使えることを意味する。もし、サウンド自体をストリーミング等でクライアントに流すようにもなったとしたら、新たな可能性も広がる。StimpSoftのサイトを見る限りではある種のネタかとも思う面もあるかもしれないが、ユニークであることには変わりないだろう。
関連リンク:iHam & iRye
カテゴリ:メディアプレイヤ, サーバー製品
21st Century Media社は、ストリーミングを通じてのプレゼンテーションを行うシステム「cast:stream」をリリースした。QuickTimeをベースにしたもので、プレゼンテーション自体はPowerPointやPhotoshop、Flash等で作成することができる。専用のプレイヤアプリケーションを利用するが、Mac OS X、Mac OS 9、Windowsで稼働することができる。サーバソフトウエアも同様のプラットフォームで稼働するが、WebサーバやStreaming Server機能を別途利用することになる。そして、Modelatorというソフトウエアで、プレゼンテーションのコントロールを行う。プレイヤの画面には、静止画やテキスト、そしてビデオ画像を配置することができ、任意のタイミングでの表示の切り替えなどをサポートしている模様である。Professional版とEnterprise版があり、Pro版はサーバソフトウエアが付属していないが、同社のホスティングサービスを利用しての配信を行うことを想定している。オンライン教育などの分野での利用などが見込まれるだろう。
関連リンク:21st Century Media
カテゴリ:メディア制作
Mac OS Xから、Apple Filing Protocol 2.2以前のサーバに対してファイルをコピー使用とすると、-37のエラーコードを報告する場合があることについて、Knowledge Baseで記事が公開されている。AFP 2.2までのプロトコルでは、ファイル名の長さは31バイトまでの制限があったため、それよりも長い名前のファイルをコピー使用とするとエラーになってしまう。Mac OS X Server 10.0.3などはAFP 3.0をサポートし、256文字までのファイル名に対応している。なお、AFP 2.2以前のものとしては、AppleShare File Server Ver.4.0.2までのもの、AppleShare IP Ver.5から6.3.3 v2、Mac OS 9までのファイル共有機能となっている。
関連リンク:Mac OS X: "Error code -37" When Copying Files to Earlier AppleShare Servers
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), サーバー製品
JAW Softwareは、Mac OS Xのシェルで使えるコマンドのマニュアルを表示したり、あるいはコマンドを実行するためのユーティリティ「ShaManX」の開発版を公開した。フリーで利用できるが、寄付を募っている。コマンドのマニュアルはmanコマンドで表示されるが、Terminalを起動した上での作業となる。ShaManXを使えば、ウインドウにマニュアルを表示することができる。また、シェルへのコマンド投入も行う機能がある他、/etc/rcなどのいくつかのシステム関連ファイルを参照するボタンもある。Terminalでのコマンドを入力する使い方以外のシステム管理の選択肢を与えるユーティリティだと言えるだろう。
◇ShaManXでマニュアルを表示してみた
◇ShaManXでコマンドを投入した。結果がウインドウに表示されている
関連リンク:JAW Software
カテゴリ:ユーティリティ
AppleShare IPでのメモリ設定についての文書がKnowledge Baseに公開されている。サーバ管理ユーティリティで設定するMaximum Server Memoryは利用できるメモリよりも、Mac OS 9では32MB、9.1以降では40MB以上少なく設定する必要がある。サーバの利用がヘビーな場合やクライアント数が多い場合にはさらに調整が必要になる。サーバで別のアプリケーションも動かすのであれば、Server Activityのスライダを80%くらいに設定しないと、他のアプリケーションが利用するメモリがなくなってしまう場合もある。また、各アプリケーションのメモリ利用量もFinderで調節する必要がある。
関連リンク:http://www.info.apple.com/kbnum/n106647
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), サーバー製品
Knowledge Baseに公開された文書によると、AppleWorksではフォントのスムージングをオフにすることができるが、そうすると挿入ポイントの表示位置がずれる。Mac OS X版のAppleWorks 6で発症する現象だ。フォントのスムージングをオンにして使うことで回避はできる。フォントのスムージングは、AppleWorksのアプリケーションメニューにある「環境設定」の「一般設定」を選び、項目として「テキスト」を選んだところに、「フォントをなめらかに表示する」というチェックボックスがある。既定値はオンになっている。
関連リンク:AppleWorks 6, Mac OS X: Cursor Displaced When Font Smoothing Is Turned Off
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 文書作成アプリケーション
Mac OS X版のAppleWorks 6で、日本語が正しく印刷できない場合があることが、Knowledge Baseで公開されている。日本語や中国語のテキストが、PostScriptプリンタでの印刷時にCourierフォントでの印刷になってしまう。回避するには、直接印刷するのではなく、「プレビュー」ボタンで印刷結果をPreviewアプリケーションで表示し、そこから印刷するようにすればよい。原因と解決方法を調査中である。
関連リンク:AppleWorks 6, Mac OS X: Non-Roman Characters Print in Courier
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 文書作成アプリケーション