Macintosh Developer Online (MDOnline)


2002年1月16日発行号 - WO5.1を使ってみた



このところ東京近辺はけっこう暖かいですが、昨日あたりから、なんだかアレルギー性鼻炎で悩まされています。気温が上がったため、もう花粉が飛びはじめたのでしょうか? というくわけで、今日はあまりパフォーマンスがあがりませんでした。すみません。2/8にPAGE 2002でセミナーをAppleScript UGで開催しますが、そこで、開発関連の話をさせてもらいます。内容的にはMDOnlineでの記事よりももっと初心者レベルになるとは思います。というわけで、今日はあまり元気ないのでこのあたりで…。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


【MacWIRE配信予定】PAGE 2002でAppleScript UGがセミナーを開催

社団法人日本印刷技術協会は、2002年2月6日(水)〜8日(金)に印刷関連の展示会「PAGE 2002」を、サンシャインシティコンベンションセンターTOKYOで開催する。カンファレンスやセミナー、展示会が行われる毎年恒例の行事だ。そこでは、印刷関連団体やコミュニティによる「ジョイントイベント」が開催される。つまり、PAGE 2002の会場の一角で、各種の団体が独自にイベントを開催するといった企画だ。その中に、ユーザグループの「AppleScript Users Group(ASUG)」も参加し、「ASUG Conference in PAGE 2002」と題したAppleScriptに関するセミナーを開催する。2月8日(金)の13:00〜16:30で、場所はサンシャイン文化会館7F会議室706号である。3つのセッションが開催され、13:30からはMDOnline編集長の新居雅行による「Mac OS X開発環境とAppleScript」、14:30からは市川せうぞー氏による「AppleScript Studioで作るAdobe InDesign 2Jツール」、15:30からはビューポイント情報科学研究所の代表取締役である荒木純夫氏による「AppleScriptとDTP関連のJIS」が開催される。カンファレンスの受講は無料だが、事前登録を行うようになっている。
「Mac OS X開発環境とAppleScript」はAppleScriptの基本や、Mac OS Xでの開発環境について解説される。「AppleScript Studioで作るAdobe InDesign 2Jツール」では、Mac OS XでAppleScriptベースでの開発が可能となったAppleScript Studioをもとに、発売間近のレイアウトソフトInDesign 2J向けのツールを実際に作ってみる。「AppleScriptとDTP関連のJIS」はJIS規格の「電気用図記号」を制作する過程で、Web上のデータベースをファイルメーカーProに取り込むといったことを行った事例紹介と、取り扱い説明書のJIS規格についての話が行われる。

◇PAGE 2002
 http://www.jagat.or.jp/page/

◇AppleScript Users Group(ASUG)
 http://www.applescript.jp/

◇ASUG Conference in PAGE 2002
 http://www.applescript.jp/report/page/2002/kokuchi.html

カテゴリ:イベント, AppleScript


WebObjects 5.1にさっそくアップデート、諸問題はとりあえず解決している模様

WebObjects 5.1のUpdaterが到着した。2002年1月9日にAppleStoreで\2,500円で注文をしたが、15日に発送したとのメールが届く。海外の工場から発送となっていたので、今週末か来週かと思っていたら、なんと16日に届いた。実際には日本の倉庫からの発送ではないかと思うが、まあ、それはさておき、海外から荷物が届くときによくあるタイプのクッション入り封筒で届く。中身は、Mac OS Xのインストールガイド、Windows/Solaris版のインストールガイド、ライセンス同意書、注意書き、そしてCD-ROMが3枚だ。3枚のCD-ROMは、それぞれMac OS X版のWebObjects 5.1、WindowsとSolaris版のWebObjects 5.1、そしてMac OS X Developer Tools Dec 2001版である。WebObjects 5.1は、Dec 2001版のWebObjectsをインストールして使う必要がある。

◇WebObjects 5.1のアップデータの中身
 

おそらく多くの方がすでにWebObjects 5.0をインストールしていると思われるが、その場合には基本的にはまたもやrootでのログインが必要になる。一度rootでログインして、CD-ROMのDeveloperフォルダにあるWOUninstall.pkgファイルをダブルクリックして、既存のWebObjectsをアンインストールする必要がある。このpkgファイルで、アンインストールするソフトを展開するのであるが、自動的にアンインストールソフトは起動する。ダイアログボックスが出てくるので、Uninstallボタンをクリックする。OpenBaseも削除するかどうかをたずねてくるが、チェックを入れなければそれまでにインストールされているOpenBase SQLはそのまま保持される。

◇WO5Uninstallによって、以前のバージョンのWebObjectsを削除
 

なお、WO5Uninstallの作業が最後まで終わったら、Command+Q等で手作業で終了しなければならない。WOUninstall.pkgによってInstallerアプリケーションが起動し、そこからWO5Uninstallが起動されるが、WO5Uninstallを終了するとInstallerの作業が再会されるのである。

ただし、SNAXを使ってrootで実行の機能によりWOUninstall.pkgを開いて作業をすると、とりあえずは削除の処理は完了した。アカウントとパスワードを入力する場面が2回あるが、いずれも、ログインしている管理権限のあるアカウントを指定すればよい。

続いてWebObjects 5.1のインストールを行う。CD-ROMのDeveloperディレクトリにあるWebObjects_X_Developer.mpkgをダブルクリックして後は、Installerアプリケーションの指示に従って作業を行なえばよい。ただし、このとき、WebObjects 5.0のライセンスコードの入力が必要になる。だから、CD-ROMないしはその袋など、購入したWebObjects 5のライセンスを用意しておいて、インストールに取りかかろう。Developer Toolsに比べてインストール時間は短くて済む。

なお、WebObjects 5.1のインストーラでは、OpenBase SQLはインストールされなくなっている。既存のOpenBaseをそのまま使うのなら問題はないだろうけど、新たにWebObjects 5.1を購入した場合でも、OpenBaseのインストールが自動的に行われないのかどうかは、まだ確認していない。いずれにしても、現在はOpenBase SQLは7.0.3となっているため、WebObjects 5を購入してその後何も作業をしていないという人はこの機会にOpenBase SQLをアップデートしておくとよいだろう。

WebObjects 5.1での変化は、EJBやServlet、JSPという点に集約できるのだが、そのため、基本的にみかけの変化はほとんどない。新たなプロジェクトを作成するときに、次の図のようなEnterprise Java Beans Frameworkという選択肢が加わっている。

◇WebObjects 5.1をインストールしたときの新規プロジェクト
 

それから、EOModelerで新たにモデルを作るときに、最初にアダプタを選択するが、そこでJDBC以外にJNDIも選択肢に加わっているということがある。

みかけの変化はそうしたところだが、WebObjects 5とDeveloper Tools Dec 2001版をMac OS X 10.1.2で使うときにはいろいろ不具合が出ていた(もちろん、サポートされていないと言えばそれまでだが…)。EOModelerでモデル定義ファイルを作成するも、再度開こうとするとエラーが出る問題があった。また、その状態だと、モデル定義結果がWebObjects Builderで参照できないため、テーブルのクラスが参照できないなどのトラブルにもなっていた。対処法として、テキストエディタで書き換えるという手段があったわけだが、WebObjects 5.1になって、そうした対処は不要になった。ちゃんと、保存したものは開くことができる。
また、appendToResponseメソッドでsetContentEncodingメソッドを使ってレスポンスにエンコード情報を付加する必要があるのだが、x-sjisだとダメでShift_JISならOKだとか、あるいはどっちにしてもアプリケーションを再起動すると文字化けしていたといったこともあったわけだが、WebObjects 5.1ではこの問題も解消されているようだ。エンコードとして、x-sjisでもShift_JISでもかまわないようである。

CD-ROMにはDocumentsフォルダがあり、文書ファイルのPDFファイルが参照できるが、これらは、/Developer/Documentation/WebObjectsにもコピーされるので、わざわざ別途とっておく必要はない。なお、ドキュメントは全部英語である。
あと、CD-ROMには、ThirdPartyJarsフォルダがあり、EJBやJSP/Servlet開発に必要なJavaファイルが含まれている。Enterprise JavaBeans 1.1等があるため、EJB関連の開発では、これらを/Library/Java/Extensionsにコピーしておく必要がある。新たに新規プロジェクトで加わったEnterprise Java Beans Frameworkをコンパイルする場合には、これらのJarファイルの手作業でのコピーは必要となるようだ。Mac OS XはJava2のStandard Editionなので、Enterprise Editionのコンポーネントは何らかの方法で後から追加する必要があるということだろう。

カテゴリ:WebObjects


KBase》Windows向けのAirMac Base Stationの管理ツールが公開

ワイアレスネットワークのアクセスポイントであるAirMac Base Stationの管理ツールはこれまでは、Macintosh上でしか稼働しなかったが、Windows用もAppleからリリースされた。Windows 98/2000/XPで利用できるとしている。なお、管理できるBase Stationは、現行のSnowモデル(Ethernetポートが2つあるもの)で、初期のGraphiteモデルについては対応していない。英語版のソフトウエアだけが公開されている。Base StationがUS版でないものは1〜11チャンネルの選択となる。

関連リンク:AirPort Admin Utility for Windows 1.0: Information and Download
カテゴリ:Windows, ネットワーク管理


KBase》Dockの役割を解説した文書が掲載

Knowledge Baseに、Mac OS XのDockについての解説文書が掲載されている。役割などを箇条書きにしたもので、基本的な内容のものだ。Mac OS Xの最初の状態でDockに見えているものを紹介したり、あるいはMailでは未読メール数がDockに見えるようになっているなどの解説がある。

関連リンク:Mac OS X: What’s the Dock For?
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Mac OS X


KBase》17インチのStudio Displayのノイズは故障ではない

Knowledge Baseに、Apple Studio Display 17で、ウォーミングアップやあるいはオフにした直後に、ディスプレイからノイズが発生する件についての文書を掲載した。このノイズは修理が必要となるような問題ではないということ

関連リンク:Apple Studio Display 17 (LCD): Unexpected Operating Noises
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器