Macintosh Developer Online (MDOnline)


2002年3月8日発行号 - CocoaとWOのドキュメント



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何日までMDOnlineを発行するのかということをお問い合わせいただいていますが、一応、3/29を最終号とさせていただきたいと思います。ただ、申し訳ありませんが、3/20〜23のExpo期間中は事実上のお休みをいただけますでしょうか。時間を見つけて少しくらいは書くかと思いますが、今年もカンファレンスやUGのブースやらであちらこちらに顔を出しますので、記事を書いている時間がほとんどないかと思います。申し訳ありません。今年は基調講演にも行かないつもりですが、誰かに頼んで記事を書いてもらうかもしれません。
Mac OS X 10.1.3がパッケージで発売されるというほとんど予想されないことが発生しましたが、これは、しばらく(つまり半年程度)は、大幅なMac OS Xのアップデートはないということを意味するかと思います。WWDCどころか、New YorkのExpo辺りまでMac OS Xについての動きはないのかもしれません。Mac OS X 10.1.3のアップデートが存在しないのですが、これはぜひとも欲しいところだと考えます。システムを入れ替えるときには、例によって何度もアップデートを繰り返さないといけないので、ちょっと不便です。私はだいたい3か月に1回はすっきりとフォーマットしていれなおしていたりしますので、やはり一発で最新版がセットアップできるCD-ROMは手元に欲しいと思います。ぜひとも実費でのCD-ROMのみの提供をしてもらいたいと思いますが、フルインストール版をそうした配付方法で提供したためしがないので、ダメかもしれません。だけど、人によっては、10.0からインストールして、CD-ROMで10.1にアップデートし、そこから細かくネットワークでのアップデートをしなければなりません。最初に10.0を購入したというユーザほど不利になってしまいます。これはなんとかしてもらいたいですね。
それでは、例によって書籍のプレゼントです。応募されてもいいですが、あっさり買うなら、最初のリンク広告で一発で買えますので、ご利用下さい。

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(新居雅行 msyk@mdonline.jp


Cocoaのプログラミングトピックにドキュメントが追加

Cocoaのプログラミングに関するドキュメントが追加されている。以下は、その文書へのリンクと概要である。

◇Programming Topic: Drag and Drop
 http://devworld.apple.com/techpubs/macosx/Cocoa/TasksAndConcepts/ProgrammingTopics/DragandDrop/index.html
Cocoaでのドラッグ&ドロップに関する解説文書と、関連するクラスのリファレンスをまとめている。ドラッグ元と、ドラッグを受け付けるというのがおおまかなところであるが、ドラッグを受け付けるために規定のメソッドを記述しておくというのがポイントになる。

◇Programming Topic: Status Bar
 http://devworld.apple.com/techpubs/macosx/Cocoa/TasksAndConcepts/ProgrammingTopics/StatusBar/index.html
ステータスメニューとは、メニューバーの右側に付け加える新たな項目だ。サウンドのボリュームなどのように、メニューを追加することができ、文字通り現在の状態をユーザに示すためのものである。NSStatusBarクラスを使えば比較的簡単にメニューを追加できるようだ。

◇Programming Topic: Video
 http://devworld.apple.com/techpubs/macosx/Cocoa/TasksAndConcepts/ProgrammingTopics/Video/index.html
ビデオに関する解説である。NSMovieクラスに関する説明であるが、解説はそれほどの情報量はない。NSMovieやNSMovieViewのリファレンスをしっかり読む必要があるだろう。

◇Programming Topic: Workspace Services
 http://devworld.apple.com/techpubs/macosx/Cocoa/TasksAndConcepts/ProgrammingTopics/Workspace/index.html
Workspace Servicesはアプリケーションに対してさまざまな機能を提供する。アプリケーションの起動やURLを開くなどいろいろ便利な機能があるので、Cocoaアプリケーションを作成している人はどんな機能があるのかをチェックしておくと良いだろう。

カテゴリ:アップルからの開発資料, Cocoa


WebObjectsのSMILに関する文書とダイナミックエレメントのリファレンス

WebObjectsに関するドキュメントが新たに2つ公開されている。以下はその文書へのリンクと内容についての概要である。

◇Inside WebObjects: Developing SMIL Presentations
 http://devworld.apple.com/techpubs/webobjects/Developing_SMIL_Presentation/index.html
WebObjectsでは、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)に従ったXMLの生成が可能なフレームワークが組み込まれている。SMILにより、たとえばビデオストリームを部分的に再生したり、あるいは複数のメディアをタイミングを取りながら再生することなどができる。メディアの素材とそのプレゼンテーションを分離できる仕組みであり、そのプレゼンテーションの仕方をSMIL言語で記述する。WebObjectsはダイナミックエレメントとしてSMILのエレメントを生成するコンポーネントが利用できる。どのフレームワークを利用するかといったことから、基本的なコンポーネントの利用方法などがまとめられている。マルチメディアとデータベースを連動させるようなアプリケーションでは、SMIL利用は選択肢の1つになるだろう。

◇WebObjects Dynamic Elements
 http://devworld.apple.com/techpubs/webobjects/DynElements/index.html
WebObjectsフレームワークの重要な機能であるダイナミックエレメントに関するリファレンスである。ダイナミックエレメントとは、実行時にデータベースの内容等に置き換わってHTMLなどに展開されるコンポーネントである。WebObjects BuilderでたとえばWOStringというダイナミックエレメントを配置し、それを特定のフィールドと結びつけることで、Webページではフィールドのデータが表示されるという仕組みを提供している。ダイナミックエレメントは、具体的には*.wodファイルに仕様として定義されるが、上記のドキュメントは、そのwodファイルに記述する内容についてのリファレンスとなっている。WebObjects Builderを使う上では必ずしもダイナミックエレメントを直接記述することはないが、動作をより詳細に追いたい場合には、そのあたりのチェックが必要なときもあるだろう。

カテゴリ:アップルからの開発資料, WebObjects


Mac OS X 10.1.1以降の修正点を詳細に記載したTechNoteが公開

Technical Notesで、Mac OS X 10.1.1から10.1.3までの変更点がまとめられた文書が公開された。詳細なバグ修正ポイントが掲載されているので、自分が作成しているアプリケーションなどに関する項目は必ず目をとおしておくべきだろう。10.1.3では、ヒラギノフォントに関してcmapとZapfテーブルに追加があることや、JIS X0213とUnicodeの間のText Encoding Converterの処理にバグがあったが修正されたことなど、日本語関連の内容も含まれている。

関連リンク:Mac OS X: v10.1.1-10.1.3
カテゴリ:Technote, Mac OS X


【MacWIRE配信予定】Mac OS XをUNIXとして使う解説書が発刊

ローカスより、「Mac OS X UNIX的徹底活用講座」が発売された。著者は秋田克彦、大津真、柴田文彦の各氏で、定価は3800円となっている。Terminalを利用してのUNIX的な使い方の基本の説明から、シェルやエディタの使い方、さらにはNetInfoに関する情報までが解説されている。また、UNIX向けのオープンソースの移植や、X Windowシステムについての説明も行われている。NFSのファイル共有に加え、Apacheについてはその活用方法が1章を割いて解説されている。さらにメールサーバやDeveloper Toolsについての解説についても含まれている。Mac OS Xをインターネットサーバとして使いたい場合や、UNIX向けのソフトウエアを使いたい場合、さらにはMac OS XをきっかけにUNIXの勉強を始めて見たい人にお勧めできる書籍である。

関連リンク:Mac OS X UNIX的徹底活用講座
カテゴリ:雑誌、書籍


Mac OS Xで稼働している全てのプロセスの一覧を作成する方法

Technical Q&Aに、Mac OS Xで起動しているすべてのプロセスの一覧を得る方法が解説されている。CarbonのProcess ManagerにあるGetNextProcessを使えば、Carbonはもちろん、Cocoa、Classicの起動しているアプリケーションに関する一覧は取得できるが、デーモンについては取得できない。デーモンも含めた全リストを得るには、BSDのシステムコールであるsysctlを使う必要がある。この文書には、その使い方の説明を兼ねたサンプルプログラムが掲載されているので、関数ごとコピーして利用するところからはじめることができる。また、BSDのプロセスIDから、Process Managerのプロセスシリアルナンバーを得る方法も解説されている。

関連リンク:QA1123: Getting List of All Processes on Mac OS X
カテゴリ:Technical Q&A, Mac OS X


WebObjectsで作られたWebサイト管理アプリケーション

Creative Standard社は、Webサイトの管理ツール「Creative Standard Enterprise 2.5」をリリースした。Webベースでサイトの中身を管理し、たとえばニュースリリースを追加して行くなどの一連のサイト管理をまかなうアプリケーションである。価格は$9999。WebObjectsをベースにして構築されているアプリケーションで、Java2 EEにも対応している。プログラミング等を必要としないで管理可能なWebサイトを構築でき、管理の上でも何段階かのセキュリティ設定ができるようになっている。

関連リンク:Creative Standard Enterprise 2.5
カテゴリ:サーバー関連


TIL》@NetHomeでのAirMac Base Stationの設定についての文書が公開

Tech Info Libraryに、ケーブルテレビ会社からのインターネット常時接続サービスを行っている@NetHomeでの、AirMac Base Stationの利用方法について、詳細な記事が掲載されている。@NetHomeはこれまでは、いわゆる「ルータ禁止」としていたことから、ケーブルモデムからAirMac BaseStationに接続して、NATで複数のコンピュータからのインターネット接続をすることは規約上できなかった。しかしながら、2002年2月より登録制ではあるが、ルータの利用が認められたことを受けて、AirMacの設定方法などをまとめた文書が掲載されている。Mac OS XやMac OS 9でのユーティリティによる設定方法などが図入りで詳細に説明されているので、これを見ながらセットアップを行えばいいだろう。また、@NetHomeだけでなく、AirMac Base StationでのNATを行う接続についての参考にもなる。

関連リンク:AirMac Base Station: @NetHome で AirMac を利用する場合の設定方法
カテゴリ:Tech Info Library-J, インターネット全般


KBase》旧タイプのPower Macintosh G3でのMac OS X 10.1のインストールでの問題について

Power Macintosh G3のDesktopあるいはMini Towerタイプで、Mac OS X 10.1をインストールするときにファイルが書き込めないというエラーが出る場合がある。そのときは、IDEのハードディスクが、ATAのバスにおいてマスターが存在せず、ハードディスクがスレーブで接続されているからである。その場合はハードディスクをマスターデバイスとして、インストールを行えば対処できる。

関連リンク:Mac OS X 10.1: CD Installation Stops, "File could not be written" Alert Appears
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), Power Mac, Mac OS X


KBase》Hard Disk SpeedToolsをMac OS X 10.1で使う場合のトラブル対処

Intech社のHard Disk SpeedToolsをMac OS Xにインストールした場合の問題についての記載があるが、実際にはIntech社のサイトへのアドレスが記載されている。起動が遅くなったりハードディスクのアイコンが正しくなかったり、ディスクの削除ができないということになっている。Intech社の方で、対処方法が記載されている。

関連リンク:Mac OS X 10.1: Disk Issues After Installing on Hard Disk That Uses Intech Disk Software
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ユーティリティ, Mac OS X


KBase》Mac OS 9からMac OS Xに対しファイル共有接続ができない場合

Mac OS 9からMac OS Xに対してファイル共有の接続を行うときに、サーバへの接続ができない旨のメッセージが出る場合がある。Mac OS Xに接続するときには、Mac OS 9のマシンにIPアドレスが設定されていなければならないが、設定されていないで接続をしようとしたときにそうしたメッセージが出てくる。

関連リンク:Mac OS: ’The connection to this server has been unexpectedly broken’ Message
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク