Macintosh Developer Online (MDOnline)


1999年11月18日発行号 - MDOnline-Network Assistant 4?



昨日のヘッダがNDOnlineになっておりました。失礼しました。熱にうなされていたということでお許しください。寝まくったおかげで、だいぶんと元気になりました。ただ、朝、3時くらいに目がさめて寝られなかったです。昼間に寝過ぎたのでしょう。今日は早朝から仕事をしているという次第です。
SunのOSであるSolaris 8のEA版がリリースされました<http://www.sun.com/solaris/ea/>。Solaris7が部分的にもフリーで出されるようになっており、Solaris8の早期版もやや大々的にリリースを出すなど、ともかく浸透を図ろうというところが見えます。フリーのUNIXやオープンソースの台頭で、Microsoftが危ないという話はさておいて、それよりも、SolarisやOracleといった一時代前の「オープン」システム系かもしれません。ただ、どちらの会社も勢いはありますが。日経オープンシステムの99/11号ではフリーのデータベースサーバーPostgreSQLの信頼性を測定していますが、概ね問題ないような結果になっていますが、この結果をどう考えるでしょうか。強力な製品に安住できないということもありますが、どんなに食い込みにくい市場でもやりようはあったのだなとも思うところです。
(新居雅行 msyk@mdonline.jp


【Mac OS 9シリーズ】キーチェーン(3)

 キーチェーンの普通の使い方は、1つのキーチェーンを使うことだが、いくつもキーチェーンを利用することができる。コントロールパネルの「キーチェーン」を開き、「ファイル」メニューの「新規キーチェーン」(Command+N)を選択すると、名前やパスワードを入れるダイアログボックスが表示され、キーチェーンが作成される。基本的には、「初期設定」フォルダの「キーチェーン」フォルダに新しいファイルが作成される。
 複数のキーチェーンがある場合、「キーチェーンアクセス」を呼び出すと、1つ1つのキーチェーンが別々のウインドウで表示される。そして、「キーチェーン」メニューが増えている。このメニューのいちばん下の項目は、アクティブなウインドウのキーチェーンを、既定のキーチェーンに設定する。言い換えれば、複数のキーチェーンがあるとき、通常の利用ではこの既定のキーチェーンのロックを解除して使うのが基本になるということだ。
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 ただし、キーチェーンの最初のパスワードを入力するときに、どのキーチェーンのロックを解除するかは、ポップアップメニューで選択できる。
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 キーチェーンの項目を選択すると「ファイル」メニューの「書き出し」が利用できるようになる。これを利用すると、その項目のインターネットロケーションファイルを作成する。つまり、このファイルをダブルクリックすると、該当するアプリケーションを起動してサーバに接続などを行うわけだ。作成したキーチェーンの項目を常に利用する場合は、この方法でインターネットロケーションファイルを作成し、たとえば「よく使う項目」などに入れておければ良いだろう。以下は、作成したインターネットロケーションファイルだ。
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 キーチェーンのファイルは、たとえばファイルサーバーにあっても、それのロックを解除して利用することができる。手軽な方法は、コントロールバーの鍵マークのアイコンから「キーチェーンをロック解除する」を選択し、ダイアログボックスで開くキーチェーンとして「その他」を選択して、ダイアログボックスでキーチェーンのファイルを指定すればよい。ただし、その場合は、「初期設定」フォルダの「キーチェーン」フォルダに、指定したキーチェーンファイルのエイリアスが作成される。
 こうした利用方法も一見すると便利かとも思われる。しかしながら、ファイルサーバを利用するためのアカウントは、ファイルサーバ上のキーチェーンに入れておくわけにはいかない。結果的に最初にサーバへアクセスするためのキーチェーンがあって、その後にサーバ上にあるキーチェーンを使うということになる。サーバ上のキーチェーンのロック解除は、必要ならAppleScriptでプログラムを組めばよいだろう。「スクリプティング機能追加」フォルダにある「キーチェーンアクセス」というアプリケーションを利用すればよいだろう。
 しかしながら、ネットワークであちらこちらに移動するような場合にはこうしたキーチェーンの利用も考えられるが、別の意味で管理は増えてくる。ならば、移動先それぞれでキーチェーンを構築するとか、ある程度使い込んだキーチェーンをコピーした方が早いのではないかと思われる。

カテゴリ:Mac OS 9, Mac OS 9


MN128mini-VのUSB接続の問題を解決するパッチが配付

ISDNルータのMN-128mini-Vを、USBポート接続して利用することが、Mac OS 9などでできなくなっていた問題が解決された。MN-128mini-V側のアップデータで対応した。新型のiMacやPower Mac G4、iBook、そして、Mac OS 9を使った各機種で、USB接続してのインターネット利用ができなくなっていた。ただし、一部の機種で、Mac OS 8.Xでは問題が出ることもあるが、Mac OS 9では対応している。

関連リンク:新iMac, iBook, Power Mac G4, MacOS9対応について
カテゴリ:周辺機器, Mac OS 9


StuffIt DeluxがVer.5.5にバージョンアップ、exe作成など

商品として販売されている圧縮、解凍ソフトのStuffIt DeluxがVer.5.5になった。Mac OS 9対応の5.1.5へはフリーでアップグレードできるが、このバージョンへは、$19.95のバージョンアップ費用がかかる。従来は日本語ファイル名の扱いに問題があったことされているが、日本語のファイル名のものを圧縮したり、あるいは追加してもとりあえずは問題なさそうだ。新バージョンでは、アイコンが変更され、ユーザインタフェースがある程度見直されている。また、パフォーマンスも向上している。Finderにメニューを追加したり、コンテキストメニューも加わっている。また、Windows向けの自己解凍ファイルを作成することもできる。完全にファイルを消す機能や、UNIX、Windowsとのファイルのやりとりを行うための機能などが追加されている。価格は$79.95だが、DropStuffからでも$19.95でアップグレードできる。
圧縮専門のシェアウエアDropStuffもVer.5.5になり、UNIXで使われている圧縮ファイルフォーマットのbzipに対応するなどが新しいポイントとなっている。

関連リンク:StuffIt Delux 5.5
カテゴリ:ユーティリティ


AppleShare Client 3.8.6がリリース、DHXのバグを解消

AppleShare Client 3.8.6がリリースされた。Mac OS 9に組み込まれているのは、Ver.3.8.5だ。3.8.5は、キーチェーンなどのMac OS 9への新機能に対応したことや「サーバ」フォルダを利用することに加え、Mac OS X Serverにセキュアなログインを実現するDHXにも対応した。3.8.6では、ある状況でログイン中にクラッシュするバグを修正している。配付された3.8.6は北米向けとなっているが、日本語システム上では、日本語向けのソフトウエアが組み込まれるようだ。
ReadMeファイルはTech Info Libraryの以下のアドレスで公開されている。文書中にあるKnown Incompatibilities and Limitationsの部分は細かなことが多いが、ネットワーク管理をしている人は一度目を通しておくと良いだろう。かなりたくさんの項目が、やや古いバージョンのことも含めて記載されている。
AppleShare Client 3.8.6: Read Me
http://asu.info.apple.com/swupdates.nsf/artnum/n11544

関連リンク:AppleShare Client 3.8.6
カテゴリ:Mac OS X Server, ネットワーク, OS関連ソフトウエア


Network Assistant “4”について記載された文書が公開

Tech Info Libraryに「31131:Apple Network Assistant 4: Important Information」という文書が掲載された。ネットワーク管理ソフトのApple Network Assistant 4についての情報だが、重要な追加情報に関する文書のようだ。クライアントは3.6でも使えるが、4でないとハードディスクのレポーティング機能などが使えないなど制約はある。4の管理アプリケーションはMac OS 9で使う。インターネット経由の管理もできるが、セキュリティに気をつけるなど、多岐に渡って記載されている。ただ、このNetwork AssistantはVer.3.5までしかアップルのサイトには見つからないため、おそらく近々Ver.4がリリースされるものと思われる。

関連リンク:Apple Network Assistant 4: Important Information
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), ネットワーク


REALbasic 2.1a23がリリース

REALbasicのアルファ版のリリースが続いている。2.1a23がリリースされた。Win32でのキーボードの割り当てなどの追加や更新、インプットメソッドの動作、Win32でのフローティングウインドウの動作のバグ修正など、多くのポイントで追加や修正が行われている。

関連リンク:REALbasic 2.1a23
カテゴリ:REALbasic


Open Firmware関連のQ&Aを掲載

Techical Q&Aのコーナに、Open Firmware関連の質問項目が合計5つ掲載された。以下の通りだが、どちらかと言えば、基本的な質問と言えるだろう。

HW 76 - What is an Open Firmware phandle, and why can’t I access it from the Mac OS?
http://devworld.apple.com/qa/hw/hw76.html
Open Firmwareのphandleはデバイスのツリーのノードへのポインタである。デバイス情報などをRAMに展開されるため、起動後にはそのノードにポインタでアクセスすることは意味がない。

HW 77 - When to use PCMCIA, PC Card, and CardBus
http://devworld.apple.com/qa/hw/hw77.html
PCMCIAはPersonal Computer Memory Card International Associationによる規格だ。最近は16ビットのPCIMCAはPC Cardよ呼ばれるようになり、32ビットバスはCardBusと呼ばれている。

HW 78 - PCI Header types
http://devworld.apple.com/qa/hw/hw78.html
PCIカードには0、1、2の3種類がある。タイプ0が一般的なネットワークやディスプレイなどの拡張カードだ。タイプ1はPCI to PCIブリッジ、タイプ2がCardBusとのブリッジである。

HW 79 - What is a CardBus host bus adapter HBA?
http://devworld.apple.com/qa/hw/hw79.html
CardBus HBAは、PCI-to-CardBusブリッジの、Macintoshでのインプリメンテーションである。

HW 80 - Is the Open Firmware device tree object oriented?
http://devworld.apple.com/qa/hw/hw80.html
Open Firmwareのデバイスツリーはオブジェクト指向かどうかという問いに対して、おそらくそうであろうという答えが書かれている。デバイスは、親デバイスのサービスを利用できる。

カテゴリ:周辺機器, Technical Q&A


ロケールの利用方法を説明した文書が公開

テキストの記述を既定する場合など、おおむね言語に相当するロケールの取り扱いが組み込まれる。Mac OS 8.6以降でもロケールを扱えるようになっており、その解説とAPIについて記載した15ページのドキュメントだ。プレビュー版で目次もないが、JavaやMac OS X、あるいはRFC関連など、いろいろなプラットフォームでのロケールの取扱いがまとめられているところは、ロケールの比較対照には便利かもしれない。

関連リンク:Locales Preliminary Documentation
カテゴリ:アップルからの開発資料


UnicodeのユーティリティのAPIを使うための文書が公開

Unicodeテキストを扱うためのユーティリティのAPIを記載した文書が公開された。PDFで15ページある。Unicodeについての詳細までは記載されておらず、Mac OSで使えるAPIの解説が中心となっている。プレビュー版の文書で目次はない。

関連リンク:Unicode Utilities Preliminary Documentation
カテゴリ:アップルからの開発資料


PowerBook G3シリーズのバッテリが使用中に充電されない場合

Tech Info Libraryに「58497:PowerBook G3 Series: Troubleshooting Battery Not Charging While In Use」という文書が掲載された。PowerBook G3シリーズで、電源を入れて使用中に充電がなされない場合の対処が記載されている。シャットダウン中でも充電されないようなら、修理が必要だが、そうでない場合にはBattery Update Ver.2.0を使ってみるなどの対処方法が記載されている。

関連リンク:PowerBook G3 Series: Troubleshooting Battery Not Charging While In Use
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), PowerBook


USB Card SupportのReadMe文書が公開

Tech Info Libraryに「31132:USB Adapter Card Support: Read Me」という文書が掲載された。数日前に公開された「USB Card Support 1.3.5」に付属するReadMe文書の内容である。サポートするカードがOHCIのものだとか、組み込まれるファイルについての情報などが含まれている。

関連リンク:USB Adapter Card Support: Read Me
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL), 周辺機器


Office 4.2.1はMac OS 9での互換性が低い

Tech Info Libraryに「31133:Mac OS 9: Microsoft Office 4.2.1 Compatibility Issues」という文書が掲載された。Mac OS 9では、Office 4.2.1では問題がある。Office 4.2.1を再インストールする必要がある。それでもだめなら、Office98を使うか、古いバージョンのMac OSに戻すしかない。

関連リンク:Mac OS 9: Microsoft Office 4.2.1 Compatibility Issues
カテゴリ:アプリケーション, Knowledge Base(旧TIL)


1999/11/17付けの更新されたTech Info Library

Appleより公開されているTech Info Libraryで、1999年11月17日付けで以下の文書が更新されている。以下のリストの左端が文書番号なので、記事の最後にあるリンク先にジャンプし、その番号を手がかりに検索をすると良いだろう。

20100:Toner Cartridge Recycling Instructions
30119:CloseView: Tips & Hints
25055:LaserWriter 8.6: System Requirements
11803:PowerBook Express Modem: Software Version History
11013:PowerBook/DOS Companion: Description
13913:PowerBook 200 Series: Symptoms of Bent Magnesium Frame
10828:PowerBook Duo 210: Description
11234:Apple Logo in Menu Bar: Black, Grays, and Color
16576:PowerBook 100 and 200 Series: Apple Modem Compatibility Between Models
15353:PowerBook Duo Family: Power Adapters
12928:PowerBook Duo 210, 230, 250, 270c: External Pinouts
11549:PowerBook/DOS Companion: Specifications
13740:PowerBook 200 & 2300 Series: Duo Dock Compatibility
10829:PowerBook Duo 210: Technical Specifications
18221:PowerBook 200 series: Frequently Asked Questions
15484:PowerBook Duo: Type III Battery Q & A
16144:Express Modem: Ver. 1.5.3 Fixes "Cannot be Used..." Error (8/94)
26031:Color SW 4000 Series: Read Me

関連リンク:Tech Info Library
カテゴリ:Knowledge Base(旧TIL)