タイトル【WWDC2000】WebObjectsが$699、年末にはPure Java版カテゴリーWebObjects, イベント
作成日2000/5/16 5:34:36作成者新居雅行
WebObjectsの価格が一気に100分の1に! WebObjects 4.5の開発ソフトと、トランザクション数が無制限の稼動環境を含めたセットが、$699になった。WWDC 2000の基調講演でこのことが告げられた時、ひときわ高く歓声が上がった。これまでは、$50,000で販売されていたもので、大幅な価格改定である。従来は、ソフトウエアのコストがかさんでいたため、大企業が顧客の中心ではあったが、コスト低下によって中小企業など小規模なサイトへの売り込みを本格化する。$699で1台のサーバで利用できる。
対応OSとして、SolarisやHP-UXに加えて、Windows 2000、それにMac OS Xが紹介された。Mac OS X Serverで、WebObjectsは利用できるのではあるが、プレゼンテーション資料で示された稼動プラットフォームからは消えていた。
さらに、今年の末までに、WebObjects 5がリリースされる。こちらは完全なJavaで作られており、稼動環境の自由度がより高くなることが期待できる。また、JDBCやEnterprise JavaBeans(EJB)もサポートする。
基調講演のデモでは、Direct Java Clientのデモが行われた。Webブラウザベースのアプリケーションを見せて、より良い解決策があるとして、Javaアプリケーションを生成する方法をデモした。使いやすいインタフェースを持つクライアント向けのJavaアプリケーションを生成し、Javaベースのサーバモジュールと合わせて、WebObjectsをもとにしたクライアント/サーバ開発の効果的なシステム設計ができる点を示した。クライアントアプリケーションは、Mac OS XのAquaインタフェース上で動くなど、通常のアプリケーションとそん色のないものであった。低価格化も含めて、サーバサイドの開発、あるいはクライアント/サーバシステムの開発で、これまで以上に注目される可能性が出てきた。
なお、日本での販売方針については、原稿執筆時点では明らかにされていないため、国内での販売価格などについてはお届けできない。
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