タイトル【 森下克徳の崖っぷちからWebObjects】第4回〜君の名は…カテゴリーMac OS X Server, 崖っぷちからWebObjects
作成日2000/11/1 0:8:11作成者森下克徳
/-/-/-/10月12日/-/-/-/
「ではばらさせてもらいます・・・。」
「はい、お願いします・・。

夏ぐらいから、パワーブックのヒンジが調子悪くて、ここ一月ほどはついに左手で液晶部分を支えながら右手で打たないといけない状況が続いていた。人間、けっこうなんでも順応するもので、片手打ちでもだいぶスピードが出るようになってきたのだが、それでもやっぱり不便なので、京都のクイックガレージに持ち込んだのだ。

その結果、ヒンジが両方ともダメで、取り寄せて取り替えることになった。で、この日に取り替えてもらったのだ。私のパワーブックはG3/266で、いわゆるWallStreetと呼ばれるモデルだ。ついこの間から、アップルはWallStreetの次の機種、BronzeKey以降のパワーブックを、店頭修理の対象からはずした。郵送修理と言うことになるのだが、WallStreetはそのお達しに引っ掛からなかったので、幸いにもメインで使っているパワーブックを一時的とは言え手放すことなくすぐに直して頂けたことがとてもラッキーだった。

さて、実は動作対象外なのだが、どうやらWallStreetにはMac OS X Server1.2がインストールできるらしいのだ。ハードディスクを整理して、今度挑戦してみようと思う。

ところで本題であるが、前回から、わがサイトのネットワーク構成をお伝えしている。サイトの外側まではケーブルテレビの回線で来て、こちら側に16個のグローバルIPアドレスをもらっているというところまで書いた。で、サイトの内側には、今のところ5台の機器がつながっている。まず、前回も書いたわがサイトのネットワーク的玄関であるルータCR-20。こいつが内と外をつなぎ、かつセキュリティ確保の役目をになっている。そしてMacが3台。G4とパワーブック、それにPerforma 6420/G3だ。さらに、ネットワーク的には勝手口になるダイヤルアップルータMT128/NET-D。出先からはPIAFSでこいつにつなぐことでわがサイト内のネットワークの一員となることができ、さらに世界中に出ていけるのだ。

とはいえ、これを物理的につなげただけではインターネットの一員にはならない。せいぜい内部でAppleTalkがつながる程度だ。

では、どうする?そう。まずはDNS、ドメインネームサービスである。こいつはつまり、インターネット上の住所案内サービスをしてくれる仕組みで、これがあるおかげで、世界中に山ほどあるコンピュータの中の特定の一台と、間違いなく情報をやり取りできるのだ。

ダイヤルアップ接続の場合、プロバイダのDNSサーバに問い合わせる設定にするのが普通だ。常時接続の場合でも、外部には一切公開しないでダイヤルアップと同じような使い方をするだけなら、自分のサイトの外にあるDNSサーバを参照することでとりあえずすますことができる。しかし、それでは今回の場合のように外部に向かって情報を発信していこうと言う場合には用をなさない。たとえば上位のプロバイダにこちらのサイト内についてDNSを提供してもらう契約の場合は別だが、そうでなければ、世界中からこちらのドメインについての問い合わせが北としても、それを解決するすべがないのである。

というわけで、このサービスはまず最初に稼動すべきものである。

Mac OS X Server 1.2の中には、GUI上からは動かすことができないが、このDNSを提供するためのBINDというプログラムが組み込まれている。こいつを設定してもよいのだが、このBINDは4系列という系統にあたるもので、現在主流になっている8系列というものとは別物である。さらに9系列と言うものも開発がされているようだ。Mac OS X Public Betaには、8系統の最新版8.2.2pl5が入っているらしいので、今のうちからそっちになれておこうと言うこともあり、インストールするところから挑戦することにした。

ということで、次回はBINDのインストールと設定なのである。
[森下克徳
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