タイトル【MTM2000-12 Nov】Mac OS Xで稼動するCarbonアプリで直面する問題点と解決策を披露カテゴリーCarbon/CF, MOSA Softwre Meeting 2000
作成日2000/11/13 13:51:5作成者新居雅行
オッティモの小池邦人氏による「新ToolBox100の定石」としてセッションが行われた。「ToolBox100の定石」と言えば、アスキーから出版されていた小池氏による著者で、古くからのMacintoshプログラマにはおなじみのタイトルだ。Carbonの概略を説明し、ゴールデンマスターとなっているCarbonとしてはVer.1.0.4があり、これ以前のVer.1.0系統のものは問題が多いのですぐにバージョンアップすべきだとした。そして、Ver.1.1が正式版になる前にVer.1.2の開発版になるなど、バージョンが混乱している点を指摘した。最新のVer.1.2のCarbon Porting Guideというドキュメントや、Mac OS Xへの以降のためのテクニカルノートは読む必要があるものである。
CodeWarriorがVer.6になって、Carbon対応になった。PowerPlantのCarbon化によって、アプリケーションのCarbon化も促進されている。Carbon化のためにヘッダなどを変更してしまうと元に戻せないので、それぞれのバージョンのヘッダなどを残しておいて、プロジェクトの設定でうまく切り替えるようにするのが良いと説明された。
そして、Carbon化を実際に行ったJPEGファイルの表示のためのアプリケーションを示し、ライブラリがCarbonLibだけになることを示した。そして、Mac OS 9とMac OS Xのそれぞれの環境で実際にアプリケーションを稼動して、動作を説明した。ソースコードが配付されていて、それを見ながらCarbon化のポイントを説明した(内容は、MDOnlineでの小池氏の連載で説明された内容だ)。また、ボタンコントロールの配置が重なってしまうなどの実際の動作の問題を、実際に稼動しているアプリケーションを使っての説明を行った。また、System 6時代に作ったコントロールを自分で作ったようなダイアログボックスでは、Mac OS Xでも白黒のボタンが出てくるなどの特殊な事例も説明した。また、1ビットのマスクの問題についても実例を示しながら説明を行った。
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