タイトルBrowsing Mac OS X》純粋Java開発が可能になったMac OS X(その2)カテゴリーProjectBuilder/Interface Builder, Java, Browsing Mac OS X
作成日2001/3/28 16:10:41作成者新居雅行
□Javaツールを作る時のポイント
新しいプロジェクトを作る時の選択肢としては、Java Toolというものがある。これは、Java2 SDKを生のまま使った状態に等しい。いきなり、どっさりと.classファイルを作ったり、それらをまとめた.jarファイルを作るといったことができる。もちろん、Terminalを起動してjavaコマンドで実行することもできる。たとえば、シェルスクリプトの中で実行するJavaのソフトウエアは、こうしたJava Toolsとして作成すればいいだろう。
また、このJava Toolの場合も、やはり「ソースコードがShift-JIS」であることをしっかりコンパイラに伝えてやらないといけない。Project Builderを使う場合には、上記の説明とおりだが、Terminalからjavacコマンドを使ってコンパイルするときには、「javac -encoding x-sjis ソースファイル名」のようにコマンドを入力してやる必要がある。以下は、アプレットでオプションの有無での実行結果を表示した。

◇「-encoding x-sjis」をつけてコンパイルした


◇「-encoding x-sjis」をつけないでコンパイルした


なお、アプレットは、Terminalからappletviewerで実行してもいいが、/Applications/UtilitiesフォルダにあるApplet Launcherを使って実行してもいい。こうしたアプレットを実行するためのアプリケーションの実用度はまだ評価しがたいが、開発ツールではなくMac OS Xの一部分としてついているあたりは、何かを狙っているのかなという勘ぐりもしたくなる。

Java Toolの実行で気をつけたいことがある。文字列をファイルに保存する時には、通常はそのシステムのエンコーディングに応じた文字コードとしてファイルに保存される。ところが、Java Toolで作成したものをそのまま使ってファイルを保存すると、なぜか、日本語の部分だけが?になってしまうのである。そこで、javaコマンドで実行する時に、「-Dfile.encoding=x-sjis」というオプションをつけて、ファイルのエンコーディングをShift-JISであると宣言してやることで、文字列をファイルに保存した結果はShift-JISコードになった。なお、Project Builderで作ったパッケージでは、こうした配慮はしなくても、きちんとShift-JISコードで文字は保存される。
では、そうなるとシステムプロパティがどうなっているのかというあたりを知りたくなるところだが、その話は次回に説明しよう。
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