タイトル森下克徳の崖っぷちからWebObjects》第16回〜IT講習会に行ってきたんやけどねカテゴリーWebObjects, 崖っぷちからWebObjects
作成日2001/6/29 15:9:18作成者新居雅行
IT講習会なるものが、現在全国で行われている。森前首相の置き土産みたいなもので、ちまたでは賛否両論いろいろあるようだ。

実は、そのIT講習会に行ってきたのである。別に冷やかしに行ったわけではなくて、生活の糧を得に行ったのである。つまり、教える側と言うことだ。関西では大阪の方にMacで講習をするところがあるらしいが、私が行った京都では、Windowsが当然のように前提だ。テキストには「OS」についての説明として、「いろいろ種類がある」としているが、例として「Windows 98、Windows Meなど」と書いてあるくらいだ。それを読みつつ「をぃをぃ」と突っ込みを入れてしまうのだが、面白い事にその日の講師チーム3名は、全員自宅にはMacしかなかったりして、結構なんだか不思議な感じである。

で、思ったんだけど、やっぱこの講習会はいいよ。ぜんぜん触ったことがないと言うおじいさん、おばあさんから、ちょっとだけやったことあるという奥さんまで、様々な参加者がいるのだけど、普通のWordやExcelの講習会とは明らかに参加動機が異なっている。一般の講習では、受講料がそれなりの値段であることもあって、どうしても仕事で必要だからなどの理由で、半分せっぱつまって参加する方が多いようだ。それに対してこのIT講習会は、基本的に無料である。その結果、本当に今まで何の縁もなかった人が、「孫にメールを送りたくて…。」とか、町内会の回覧板を作りたいとかの動機でやってくるのである。それなりの年令の方々が、まるで子どものように無邪気な顔でわくわくどきどきしながら集まってくるのだ。まあ、講師や会場の雰囲気によっても変わるのだろうけど、すくなくとも私が行ったところはいい感じであった。

そういう方々が、いったい自分のパソコンを持っているのか?自宅になかったら意味ないのでは?と思うかも知れない。確かにそうだが、じつは結構持っている人も多いのだ。息子が新しいのを買ったので、古いのをもらったというパターンもけっこう多い。インターネットにつなげる設定はちょっとむずかしいかも知れないが、そういうものは電器屋さんがしてくれたり、持ち込んでくる息子さんがしてくれたりするので、まず問題とはならないようだ。

で、思うに、少なくともインターネットと言うものに親しむ体験を持つものが増えるのは間違いなく、そのうちのまあ半分は自宅でもパソコンに触るようになりそうだ。相手がいてやり取りを楽しむことができる電子メールはもっとも多くの受講者が今後も利用しそうだ。ネットサーフィンをして情報を取り入れるなどする機会も増えそうだ。

となると、今後われわれサーバ運営側としては、より分かりやすく親しみやすい、かつ変化に富んだウェブを作る必要性に迫られるだろうし、会員制のサービスも需要が増えそうな気がする。で、こうなってくると、ここから先はやっぱりWebObjectsの出番だなと言う結論に導かれるわけである。

さてさて、前ふりばかり長くなってしまったが、実はちょっと、Mac OS X Server 10.0でそのような面白いWebを作ってみようと思うので、BINDの話はちょっとわきにおいて、WO+MySQLによるサイト構築を書いてみようと思う。イメージとしては、MySQLを核に、WebObjectsをインターフェイスとした会員制サイトの構築と思ってもらえばいいだろう。MySQLはフリーのデータベースとしてMac OS X Server 10.0で利用できる形のものがAppleによって用意されているが、残念ながらわれわれ日本人にはちょっと不満が残るものだ。どうも日本語が通るようにコンパイルされていないようなのだ。MySQLのバージョンもちょっと前のものなので、この際最新版を一から作ってみようと思う。
[森下克徳]
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