タイトルMailでの件名などでのエンコードのバグは、Mac OS X 10.1ですでに解消カテゴリー電子メール, Mac OS X
作成日2001/11/16 17:52:35作成者新居雅行
Mac OS Xに付属の電子メールソフト「Mail」であるが、2001年9月14日に配信したMDOnlineでの『Mac OS XのMailは日本語の件名のエンコード処理にバグ、メーリングリストで問題』という記事で、メールの件名などでの文字エンコードにバグがあることを報告した。ただ、一般的なメールのやりとりでは、幸い顕在化しないことがほとんどであったのだが、受け取ったメールをある程度加工して再送するメーリングリスト等で、不正確な文字列処理になってしまうといった問題が発生していた。結論から言えば、この問題は、Mac OS X 10.1、つまり、2001年9月末にリリースされた、10.1ですでに解決されていた。Ver.10.1.1の変更箇所として、Mailでの日本語文字列の問題点を解消したという記述があったので各バージョンで検証してみたが、すでにVer.10.1のMailで解消されていたということである。以下は、「日本語の件名だ」という件名を、各バージョンのMailで送信してエンコード結果を見てみた結果である。Mailのバージョンと合わせて記載しておこう。

Mac OS 10.0.4 / Apple Mail (2.388)
Subject: =?iso-2022-jp?B?GyRCRnxLXDhsJE43b0w+JEA=?=

Mac OS 10.1 / Apple Mail (2.472)
Subject: =?ISO-2022-JP?B?GyRCRnxLXDhsJE43b0w+JEAbKEI=?=

Mac OS 10.1.1 / Apple Mail (2.475)
Subject: =?ISO-2022-JP?B?GyRCRnxLXDhsJE43b0w+JEAbKEI=?=

ちなみにインターネットの電子メールでは、日本語の件名やあるいは送信者名などは、このようにアルファベットや数字、記号を使った文字列に変換されて、送信される。この変換処理が正しくなかったのであるが、正しくないのが文字の末尾の方であったことなどから、受信するメールソフト側でこの文字列から元の件名に戻すときにうまくやってユーザには化け文字が目に入らないようにしていたというわけである。
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